2021年11月24日水曜日

2021.11.24 わが友に贈る

一人一人の清新な決意が
「飛躍」への原動力となる。
地涌の同志と共に
本部幹部会を視聴し
勇気みなぎる出発を!

乙御前御消息 P1219
『犬は師子をほうれば腸くさる修羅は日輪を射奉れば頭七分に破る』

【通解】
犬は、師子に向かって吠えれば腸がくさり、阿修羅は日輪(太陽)を矢で射れば、頭が七分に破れる。

名字の言 信心の大先輩の心意気 2021年11月24日
「今年の夏は、コロナでなかなか人に会えないから、暑中お見舞いを200枚以上書きました。92歳ですから、ボケ防止のためですよ」。そう言って朗らかに笑う信心の大先輩の体験が、東京女性部の会合で話題になった▼満州(現在の中国東北部)生まれ。敗戦後は岩手に移り住み、台風に2度も家を流され辛酸をなめた。やがて創価学会に巡り合う▼1979年(昭和54年)、池田先生が会長辞任を余儀なくされた嵐の日々に八王子の圏婦人部長(当時)として東奔西走。御本尊流布は100世帯を超え、今もさっそうと歩き、はきはきと妙法の力を語る▼「ブラボーわが人生」をはじめ、本紙の体験談に登場される方々の"笑顔皺"を拝見するたびに「自分を鍛え抜く」努力を思う。「そりゃあ浮き沈みはあるわいね。負けちゃーおられませんよね」(95歳、広島)、「いろんな苦労しましたけど、やっぱり最後は題目なんですね、これが」(92歳、北海道)。全国各地の大先輩たちから学ぶべきことは多い▼「小雪」を迎え、そろそろ年賀状の宛先を思い浮かべる季節。この一年の自分史を振り返る好機でもある。はがきで、スマホで、友に贈る一言が、また一言を考えるひとときが、自分の心を豊かにする。

寸鉄 2021年11月24日
「信心強盛にして唯余念無く」御書。今日も唱題を朗々と!これ常勝の軌道
岩手支部結成の日。共々に広布の新たな前進を!開拓魂に燃えて友情拡大
一人の行動が皆に連動していくのだ—戸田先生。故にまず己に勝つ挑戦を
今後は孤立対策のために対面で交流する場が必要—専門家。地区でも工夫
子を乗せた自転車の転倒事故、多くが停車中に親が離れた時に。油断禁物

☆『日蓮大聖人御書全集 新版』 池田先生の序文
◇地球社会の平和と共生へ限りない価値創造の大光を
我ら創価学会は、永遠に「御書根本」の大道を歩む。
末法の御本仏・日蓮大聖人が一切衆生のために留め置いてくださった、この不滅の宝典を拝し、「慈折広宣流布」の大願を貫き果たしていくのである。
御書根本なるゆえに、いかなる三障四魔、三類の強敵にも屈せず、「賢者はよろこび」と、前進を止めない。
御書根本なるゆえに、「桜梅桃李」の多様性を尊重し、互いに仏の如く敬いながら、「異体同心」の団結で万事を成ずる。
御書根本なるゆえに、「生命の尊厳と平等」「民衆の幸福と安穏」そして「地球社会の平和と共生」へ、限りない価値創造の大光を放ちゆくのだ。

◇学会は永遠に「御書根本」
立宗七百年を慶祝して、一九五二年(昭和二十七年)の四月二十八日に出版された創価学会版『日蓮大聖人御書全集』の「発刊の辞」で、第二代会長・戸田城聖先生は、冒頭に「諸法実相抄」の結文を引用された。
「行学の二道をはげみ候べし。行学たえなば仏法はあるべからず。我もいたし、人をも教化候え。行学は信心よりおこるべく候。力あらば一文一句なりともかたらせ給うべし」
それは、大聖人の仰せ通りに、御書を学ぶことはもとより、何よりも行じ、語り、弘め抜いていくとの宣言にほかならなかった。
実は、この御金言は、初代会長・牧口常三郎先生が御書(当時の霊艮閣版御書)に線を引かれ、身読され切った一節である。牧口先生は、戦時中の弾圧で投獄されても、家族に宛てられた手紙に「災難と云うても、大聖人様の九牛の一毛(=ほんのわずか)です」等と綴り、訊問でも毅然として、日蓮仏法は「人間の生活の最も価値のある無上最大の法」であると主張されている。
法難の只中にあって、御聖訓の如く「師子王の心」で「不惜身命」「死身弘法」の鑑を残すと同時に、創価学会の伝統たる「信心即生活」「仏法即社会」の規範を確立されたのである。
殉教の先師の後を継いだ恩師・戸田先生は、獄中で悟達した「我、地涌の菩薩なり」との大確信を燃え上がらせ、戦後の曠野に一人立って、妙法流布の大願の旗を掲げられた。
そして、学会再建への試練を勝ち越えて、第二代会長に就任した先生が直ちに着手された事業こそ、まさしく御書全集の刊行であった。
この御書を抱きしめながら、創価の師弟は一丸となって「行学の二道」に邁進し、悩み苦しむ庶民一人一人の心に「人間革命」と「宿命転換」への無限の希望と勇気の灯をともしてきたのである。
とともに、「立正安国」の実現のため、民衆奉仕、社会貢献、平和創出の信念の人材群を育成し、各界へ澎湃と送り出してきた。
二十世紀最高峰の歴史家アーノルド・J・トインビー博士は、「創価学会が遂げた驚異的な戦後の復興は、経済分野における日本国民の物質的成功に匹敵する精神的偉業であった」と評価してくださっている。
この「精神的偉業」の原動力となった宝書こそ御書なのである。

◇仏法西還は創価の誉れ
御書に展望された「仏法西還」さらに「一閻浮提広宣流布」の未来記を遂行してきたことは、創価の師弟の誉れである。
御書の翻訳は世界十言語を超えた。今や日本はもとより世界五大州のいずこでも、老若男女が喜々として御書を研鑽し合い励まし合う光景が、日常茶飯となっている。
文明も国籍も、人種も民族も、文化も言語も超えて広く拝読され、家庭で地域で社会で生き生きと行動に移され、良き世界市民の連帯が広がっているのだ。
この事実こそ、日蓮仏法の普遍性と正統性を物語る一大実証と確信するものである。
世界宗教に共通する特色の一つは、聖典を根幹とし、誇りとして、信仰の礎にしている点にあるからだ。
「この貴重なる大経典が全東洋へ、全世界へ、と流布して行く事をひたすら祈念して止まぬものである」と、発刊に際して記された恩師の念願は、まさに現実のものとなった。
先師と恩師が微笑み合われる会心の笑顔が、私の胸に迫ってならない。

◇常楽我浄の活路開く宝書
御書は「希望と正義の経典」であり、「民衆の幸福の聖典」である。
御書は「師弟の誓いの経典」であり、「青年の勝利の聖典」である。
御書は「智慧と勇気の経典」であり、「地球民族の平和の聖典」である。
御書を開けば、民衆を苦しめる一切の魔性を打ち破りゆく師子吼が轟いてくる。
御書を繙けば、正しき人生を求める若人を包み導く、師の大慈悲の心音が伝わってくる。
御書を拝せば、人類の生命が具えている宇宙大の可能性への自覚と信頼が込み上げてくる。
一人の人間が、どれほど強く深く偉大になれるか。
生命と生命は、どれほど温かく美しく結び合えるか。
社会も国土も、どれほど賢く豊かに栄えさせていけるか。
大聖人は、「十界互具」「一念三千」また「煩悩即菩提」「変毒為薬」さらに「自他不二」「依正不二」等々、甚深の法理に照らし、そして御自身の究極の「人の振る舞い」と門下一同の「仏法勝負」の現証の上から、尽きることのない激励を送ってくださっている。
ゆえに、どんなに厳しい「生老病死」の苦に直面しても、御書に触れれば、「胸中の肉団」から元初の太陽が赫々と昇り、「冬は必ず春となる」との希望の指針のままに、「常楽我浄」へ蘇生の活路を開きゆけるのだ。

◇万年の未来へ不二の旅
戸田先生が御書発刊を発願されてから七十年。先生は「発刊の辞」に「今後の補正に最善の努力を尽さんことを誓う」と綴られていた。
奇しくも、日蓮大聖人の御聖誕八百年にして、竜の口の法難の発迹顕本から七百五十周年の佳節を迎えた今この時に、万機が熟して、恩師との約束を果たし、御書の「新版」を刊行する運びとなったことは慶賀に堪えない。
今回の「新版」にあたり、最優秀の英才が集った刊行委員会に、「正確さ」「読みやすさ」「学会の伝統」を踏まえた編集をお願いした。こまやかな心配りのおかげで、活字は大きく、振り仮名(ルビ)も多く、改行や句読点を増やし、漢字や仮名遣い等を現代表記に改めるなど、皆が一段と親しみやすい御書になった。
また、御真筆や写本などの尊き学問的研究が大きく進んでいることから、確かな成果なども反映されている。そして、七十年前には未公開、未発見等であった御書も、新たに三十二編、収録することができた。
将来、文献的研究について炯眼の学者による新しい成果が表れる可能性は十分にあるであろうし、期待してもいる。さらに新しい御遺文が発見されることもあるかもしれない。それらの採否については、従藍而青の後継に託したい。

「一切衆生の平等」を謳い上げ、共生と調和、慈悲と寛容の哲学が説き明かされた御書は、人類全体を結び合い高めながら、戦乱・疫病・貧困、また自然災害、気候変動など地球的問題群に挑む「随縁真如の智」を引き出す無窮の宝庫といっても過言ではない。この一書とともに、「立正安国」「立正安世界」へ、「万年の外未来までも」、地涌の宝友が師弟誓願の不二の旅を歓喜踊躍して進みゆかれることを、私は心から願うものである。
結びに、「新版」の発刊に尽力してくださった全ての皆様方に、満腔の感謝の意を表したい。

二〇二一年五月三日
 恩師の会長就任満七十年の日に
  池田 大作

☆池田華陽会御書30編 研さんのために 報恩抄(下)
◇賑やかな新時代の行進を
今月は「報恩抄」の後半を学びます。池田先生はつづられました。
「どのような時代の転変、社会の振幅があろうとも、大聖人の仏法が一閻浮提へ広宣流布していくことは断じて間違いない。(中略)それはなぜか。絶対に尽きることのない『源』があるからです。この『源』から滾々と湧き出ずる妙法流布の清流は、永劫に止まることはありません」
未来永遠に、全人類を幸福にしゆく偉大な妙法を、不惜身命で弘通された日蓮大聖人の御闘争を学び、凱歌の「11・18」から、新たな勝利の前進を開始しましょう。(拝読範囲は御書310ページ12行目「外典に云く」〜329ページ本抄末尾です)

◇本抄について
本抄は、旧師・道善房の逝去の知らせを聞かれた日蓮大聖人が、建治2年(1276年)7月、身延で認められた御書です。修学時代の兄弟子である浄顕房と義浄房に「本抄を道善房の墓前でも読むように」との伝言を添え、託されました。
道善房は、大聖人が若き日、安房国(千葉県南部)の清澄寺で仏教を学んだ時に、師匠となった人物です。
本抄で大聖人は、師匠への報恩として、御自身の求道と弘教の御生涯を示されます。そして、「三大秘法の南無妙法蓮華経」の無量の功徳を明かされ、人類の未来を救う道を開いたことを宣言されます。

◇御文
『日蓮が慈悲曠大ならば南無妙法蓮華経は万年の外・未来までもながるべし、日本国の一切衆生の盲目をひらける功徳あり、無間地獄の道をふさぎぬ、此の功徳は伝教・天台にも超へ竜樹・迦葉にもすぐれたり、極楽百年の修行は穢土の一日の功徳に及ばず、正像二千年の弘通は末法の一時に劣るか、是れひとへに日蓮が智のかしこきには・あらず時のしからしむる耳、春は花さき秋は菓なる夏は・あたたかに冬は・つめたし時のしからしむるに有らずや』(御書329ページ3行目〜7行目)

◇通解
日蓮の慈悲が広大であるならば、南無妙法蓮華経は、万年のほか、永遠の未来までも流布するであろう。日本国の一切衆生の盲目を開く功徳がある。無間地獄の道をふさいだのである。
この功徳は伝教大師・天台大師も超え、竜樹・迦葉よりも勝れている。
極楽における百年の修行は、穢土における一日の修行の功徳に及ばない。正法・像法二千年の弘通は、末法の一時の弘通に劣るのである。
これは、ひとえに日蓮の智慧が勝れているからではなく、時がきたからである。春には花が咲き、秋は果実がなる。夏は暖かく、冬は冷たい。すべて時がそのようにさせているものではないか。

◇解説
日蓮大聖人は本抄の後半で、御自身が迫害を覚悟の上で妙法の弘通を開始し、伊豆流罪、竜の口の法難、佐渡流罪と、命に及ぶ大難と戦ってきたことを述べられます。
さらに、佐渡から鎌倉へ戻った後、3度目の国主諫暁を行い、これを幕府が用いなかったため、身延に入山したことをつづられ、立宗以来の闘争について「ひとへに父母の恩・師匠の恩・三宝の恩・国恩をほうぜんがため」(御書323ページ)であったことを示されました。
続いて、仏法探求の結論として、釈尊一代の教えで最も優れている法華経の"肝心"こそ、「南無妙法蓮華経」の題目であることを述べられます。
さらに、この卓越した法である妙法が、それまで弘められなかった意味を明らかにするため、かつて正法時代には、竜樹・天親らによって大乗経が弘められ、次の像法時代には、天台・伝教が法華経を最第一と立てたことを確認されます。
そして「末法に近づくにつれて、人の智慧は浅く、(教え弘めるべき)仏の教えは深くなる」(同328ページ、通解)と述べ、末法の今、妙法を人々に弘めるべき時が到来したことを明かされました。
続いて「根ふかければ枝しげし源遠ければ流ながし」(同329ページ)との天台の言葉を引き、"教えが深ければ深いほど、長い期間にわたって、多くの人々を救うことができる"との道理を示されます。それを踏まえて述べられるのが拝読御文です。
はじめに、大聖人の不惜身命の闘争によって、妙法が永遠に流布し、すべての民衆を救っていくことは間違いないと仰せです。
妙法は宇宙と生命の根源の法であり、未来永遠にわたって、いかなる人も救いゆく偉大な力があります。
あらゆる大難を乗り越え、この妙法を弘通した大慈悲の闘争をもって、大聖人は「一切衆生の盲目」、すなわち人々の生命の根源的な迷いである「元品の無明」を打ち破り、民衆が不幸へ転落する「無間地獄の道」をふさがれたのです。
続いて、「極楽」のように理想の場所で百年修行するよりも、苦難が絶えない現実世界である「穢土」で一日修行する功徳は、はるかに大きいと述べられ、末法の弘通がどれほど尊い戦いであるかを教えられています。そして、御自身が末法万年にわたる広宣流布の大法を確立したことについて「時がそうさせるのである」と述べ、仏法における「時」の重要性を強調されました。
この大聖人の御精神を現代に受け継ぎ、世界広宣流布の「時」を創ってきたのが創価の師弟です。誇りを胸に、勇気凜々と題目を唱え、従藍而青の使命に舞いゆく歓喜の人生を勝ち進んでいきましょう。

★池田先生の指針から
日蓮仏法は、その深遠なる哲学性のゆえに、国家や民族など、諸々の差異を超えて、全人類の心を潤すことができる。(中略)どんな試練が行く手を阻もうとも、この題目を唱えれば、久遠元初の大生命に立ち返ることができる。その瞬間から、新しい勝利勝利の旭日が燦然と輝き始めるのです。(『御書と師弟』第3巻)
◇ ◆ ◇
今、世界の地涌の同志の活躍によって、大聖人の大慈大悲の陽光が地球を包む時代になりました。
仏の「慈悲曠大」を体現するゆえに「創価学会仏」です。偉大な仏の力と福徳が、わが同志の一人一人に漲っていかないわけがありません。
であるからこそ、学会精神を、青年から青年へ脈動させ、万代にまで流れ通わせ、広宣流布の運動を永遠に継承しゆく軌道を確立することが、今、最重要のテーマであります。仏意仏勅の教団である創価学会の前進なくして、末法万年にわたる日蓮仏法の世界広宣流布はないからです。(中略)わが創価の報恩の人生を、いやまして力強く歩み抜きましょう! さあ、賑やかな新時代の行進を世界の友と!(『世界広布新時代の指針』)

◇研さんのために
○…『勝利の経典「御書」に学ぶ』第22巻(聖教新聞社)