新たな歴史を開くには
わが境涯を開くことだ。
「人間革命してみせる!」
この誓いの祈りから
無限の力も湧き出る。
諫暁八幡抄 P5787
『此の経釈を案ずるに過去無量劫より已来師弟の契約有りしか、我等末法濁世に於て生を南閻浮提大日本国にうけ忝くも諸仏出世の本懐たる南無妙法蓮華経を口に唱へ心に信じ身に持ち手に翫ぶ事是れ偏に過去の宿習なるか。』
【通解】
この経や釈を考えてみるに、過去の計り知れない昔から師弟の約束があったのであろうか。我らが末法濁世において生を南閻浮提の大日本国に受け、恐れ多くも諸仏出世の本懐である南無妙法蓮華経を口に唱え、心に信じ、身にもてあそぶことは、ひとえに過去の宿習であろうか。
名字の言 きょう部分月食が各地で 2021年11月19日
古来、日本人は月に格別の思いを寄せてきた。一夜一夜と月が満ち、欠けていくまでの姿それぞれに呼び名を付けるほどに▼新月、三日月、小望月、満月、立待月、寝待月、更待月……月の満ち欠けは暦にも適用されていたから、古の人々は今よりもはるかに生活感をもって夜空を眺めていたに違いない。電気もない時代、夜の闇を照らす月明かりがどれほど貴重だったか▼月は仏典にも登場する。仏の力用を月に譬え、「月光が道行く人を照らして喜ばせるように、仏道を歩む人を照らして喜ばせる」「新月から満月へと成長するように、衆生を成仏へだんだん導いていく」等と説かれている▼きょう19日は満月。さらに、夕方から宵にかけて部分月食が全国各地で見られる。月食は、太陽と地球と月が一直線に並ぶことで、月が次第に欠けて見える現象だ。今回は月の直径の97・8%が地球の影に入り、ほぼ皆既月食の状態になる。数時間のうちに月の大きな満ち欠けを味わえる天体ショーとなろう▼学会創立記念日を経て、明「青年・飛躍の年」に向けて本格的な出発の時が来た。御聖訓に「月月・日日につより給へ」(御書1190ページ)と。一日一日、心を宇宙大に広げながら前進の節を刻んでいこう。
寸鉄 2021年11月19日
諸天舞う勝利の幹部会。さあ創立の月から新出発 皆が若人の心で飛躍を!
「いづれも功徳に・ならざるはなし」御書。広宣の尊き献身は三世に光る
山梨青年部の日。青春は鍛えの時。日々の挑戦で富士の如き自己を築け!
家族の週間。日頃の感謝は言葉にしてこそ。一家和楽の信心が一切の土台
火災に注意。暖房の使用開始時は清掃・点検を。火の元は必ず指差し確認
〈社説〉2021・11・19 21日は「世界ハロー・デー」
◇あいさつは心をつなぐ原動力
日々何げなく交わしているあいさつ。「こんにちは」の語源をたどると「今日はお元気ですか」といったあいさつの後半部分が略され、転じたものとされる。短い言葉だがあいさつをされると、人はさわやかな気持ちになれる。
21日は「世界ハロー・デー」。1973年の秋、エジプトとイスラエルが紛争(第4次中東戦争)に陥ったことを契機に提唱された。対話の重要性を世界の指導者たちに伝えようと、米国の学者らが「10人にあいさつ」運動を開始。以来、コミュニケーションの大切さを訴える日として世界に賛同者が広がってきたという。
あいさつは、人の心と心をつなぐキャッチボールともいえる。あいさつには「さよなら」などのように、短い言葉で具体的な内容を持たないものも多い。それだけに、その瞬間の心がそのまま相手に伝わってしまうのだ。
あいさつについて、組織を安定させる三つの重要な機能があるという。コミュニケーションを開始する機能、友好の証しを示す機能、それぞれの立場と互いが尊敬し合える関係であることを確かめる機能だ(山浦一保著『武器としての組織心理学』ダイヤモンド社)。
地域や社会で、人間関係の希薄化や孤立化が憂慮される現代社会にあって、日常のあいさつこそが、人と人とのつながりを広げていく原動力となろう。
あいさつが自身の状況を変えたエピソードは多い。今春、新社会人となった埼玉県に住む、ある学生部のリーダー。新人として言葉遣いに気を配りながら、慣れない仕事に四苦八苦する日々が続いたが、自身の一歩成長を決意し、朝から明るいあいさつを心掛けた。しばらくして、先輩や上司から「彼なら安心だ」と、責任ある仕事を任せてもらえるようになった。
池田先生は「黙っていては、何も起こらない。引っ込み思案で、縮こまっていたら、自分の世界も変わらない。声を届ける。それが『善縁の拡大』につながる」とつづっている。
簡単な言葉でいい。家族や友人へ、また職場で「おはようございます」「お元気ですか」といった、相手に元気を届けるあいさつを心掛けていきたい。そして一人の人を「仏性をもつ存在」として尊び、温かく明るいあいさつを通して、円滑で豊かな人間関係を築いていきたい。
☆「創立の日」記念第5回本部幹部会
◇「御書新版の発刊」「女性部の連帯」を全宝友で祝賀
第5回本部幹部会が91周年の「創価学会創立記念日」である18日の午後、巣鴨の東京戸田記念講堂で開催された。『日蓮大聖人御書全集 新版』の発刊と女性部の新出発を祝賀するもの。これには原田会長、長谷川理事長、永石女性部長が各部の代表と出席した。池田大作先生はメッセージを贈り、地球文明の針路と生命尊厳の哲理を示す希望の聖典と共に、世界市民の大連帯の建設をと強調。「幸福の天使」「平和の天女」たる女性部の出発を祝し、「歓喜の中の大歓喜」の舞を楽しく仲良く繰り広げようと呼び掛けた。(全国配信は23日から28日〈配信の会場と時間等は各県・区で決定〉。同期間中、「モバイルSTB」「SOKAnet」でも視聴可能)
◇池田先生がメッセージ 生命尊厳の哲理を掲げ 地球文明の建設へ
東天から赫々たる旭日が昇った栄光の「11・18」。
創立100周年への初陣を広宣流布の凱歌で飾り、師弟の殿堂・東京戸田記念講堂に集った友の表情は、マスク越しにも分かるほど、晴れ晴れと輝いていた。
池田先生はメッセージで、多難な一年を戦い抜き、異体同心で勝利した全世界の創価家族を心から賞讃。「きょうは、全同志へ感謝と讃嘆を込め、三つの書をお贈りしたい」と述べた。
壇上に墨痕鮮やかな大書が運ばれてきた。
最初に紹介されたのは「教学材宝(財宝)」。
御書新版の発刊を記念するものである。
次に掲げられたのは「栄光天使空」。
女性部の誉れの第1期生として羽ばたきゆく友への万感のエールである。
そして最後は「青年・飛躍の年」の開幕を祝した「英知広布翼」。
師の限りない期待に触れ、皆の瞳が決意に燃え光った。
さあ、希望の仏法哲理を心肝に染め、女性部と共に、青年を先頭に新たな広布旅を!
明2022年は「青年・飛躍の年」。一人一人が若人の心で立ち上がり、全地区が青年を励まし育てる"勝負の年"だ。
池田先生の入信75周年、若き先生が弘教拡大の金字塔を打ち立てた「二月闘争」70周年など、幾重にも重要な広布の節目を刻む一年である。
◇原田会長、永石女性部長が各部の代表と出席
幹部会では、はじめにデンマークのセシリア・エンゲン理事長のあいさつ動画が放映された。
先生が欧州広布の第一歩をデンマークにしるして、本年で60年。当時、一人もメンバーがいなかった同国に、堂々たる地涌の陣列が築かれた模様をはつらつと報告した。
池田主任副会長は池田先生のメッセージを紹介。
さらに、音楽隊・創価グロリア吹奏楽団による「戴冠式行進曲『王冠』」(ウィリアム・ウォルトン作曲)の祝賀演奏(事前収録)が披露された。同楽団は先月の全日本吹奏楽コンクールで、関西吹奏楽団と共に金賞を受賞。創立91周年と女性部の新出発を寿ぐ"日本一"のサウンドが高らかに響き渡った。
池田華陽会の林委員長が新任抱負を披歴。
西方男子部長は破邪顕正の言論を貫き、勝利で飾った11・5「男子部の日」60周年から次なる広布の峰へ進みゆく決意を語った。
永石女性部長は「創価の太陽」として、全世代にわたる女性のスクラムも固く、人々に「生きる力」を送る対話に挑もうと訴えた。
原田会長は「青年・飛躍の年」の意義に言及。「座談会」「教学の研鑽」「一対一の個人指導」を柱としつつ、時代の変化に対応する新たな挑戦で、新たな勝利への飛躍を開始しようと呼び掛けた。
そして「魂の独立」30周年を記念して、全世界の青年部と、音楽隊によるベートーベンの第九「歓喜の歌」が上映されると、参加者の熱気は最高潮に——。演奏が終わった瞬間、会場から嵐のような拍手が沸き起こった。
幹部会では、池田先生のスピーチ(1990年11月の第35回本部幹部会)を収録した、新しいVOD番組「苦悩を突き抜けて歓喜に至れ!」を皆で視聴した。
☆質問BOX わざわざ間違いを指摘しなくても……。
◇回答
牧口先生は、「鉄道の線路に石を置く。これはいうまでもなく悪いことである。しかし、石を置いてあるのを知っていて、それを取り除かない、つまり善いことをしなかったら、列車が転覆してしまう。結果的には、善いことをしないことは悪いことをしたのと同じである」との信念を貫かれました。
自分に被害がないとしても、間違った情報やウソは、放置することによって真実のように広まってしまいます。それでは、悪意がなくても、ウソやデマに加担することにつながってしまうのです。
創価学会は、民衆を不幸に導く悪とは徹底的に戦ってきました。それは、"なんとしても人々を幸福にしてみせる"という仏法の慈悲の精神が、学会に脈打っているからにほかなりません。
"見て見ぬふり"をせず、勇気を持って、正義の声を上げていきましょう。
☆みんなで学ぶ教学 第22回 破邪顕正
◇人々の幸福を願う"学会精神"
今回の「みんなで学ぶ教学」は、「破邪顕正」がテーマです。人々を惑わす悪を打ち破り、正義を明らかにする、仏法の精神を学んでいきましょう。スマートフォンを見て、気になることがあった新入会者のカツヤくんは、ユタカ支部長に何か相談しているようです。
ユタカ こんばんは。難しい顔をしてどうしたんだい?
カツヤ あ、ユタカ支部長。こんばんは。
実はインターネット上で間違った情報を流している友人を見つけたんですけど、本人は正しいと固く信じているようで……。止められなかったんです。"これで良かったのかな"と思って……。
ユタカ なるほど。確かに、相手の間違いを指摘することによって"けんかになってしまったらどうしよう"と考えると、なかなか言い出せなかったりするし、勇気がいるよね。
カツヤ そうなんです。なんか気が引けてしまって。僕が困るわけではないし、"波風を立てない方がいいのかな"と考えてしまいました。
ユタカ その気持ちはよく分かるけどね。カツヤくんは、「破邪顕正」という言葉は知っているかな?
カツヤ 男子部の会合で聞いたことがあります。どんな意味でしたっけ?
ユタカ 「邪を破し正を顕す」と読むんだ。「破邪」とは、人々を惑わす悪を打ち破ることで、「顕正」とは、正しい道理を明らかにすることなんだよ。
民衆を不幸にする悪と戦い抜いてきた創価学会にとって、大事な精神なんだ。
カツヤ そうなんですね。
ユタカ 確かに、反発を恐れて間違いを指摘するかどうか迷うことはあるよね。でも、自分に関係のあることだったらどうだろう。例えばSNSなどで、大好きなアイドルのデマ情報が流されていたとしたら、どうするかな?
カツヤ 間違いを指摘して正しい情報を伝えます! 変なイメージが独り歩きしてしまったら、真面目に努力しているアイドルがかわいそうですから。
ユタカ そうだよね。牧口先生は「『善いことをしない』のは『悪いことをする』のと、その結果において同じである」と語られたんだ。
間違いやデマをそのままにしていたら、それによって、真実が隠されて、結果的に人々を惑わせてしまうことにもなる。だからこそ、真実を明らかにしていくことが大事なんだよ。
カツヤ なるほど。その通りですね。
ユタカ 日蓮大聖人は、「彼が為に悪を除くは即ち是れ彼が親なり」(御書236ページ)、「慈無くして詐り親しむは是れ彼が怨なり」(同ページ)と示されているんだ。
民衆を不幸へと陥れる悪を打ち破っていくことは、人々を幸福に導くことと、"表裏一体"なんだよ。"悪は悪"と言い切っていくことが慈悲なんだ。そうしていくからこそ、正義がより明らかになっていくんだよ。
カツヤ とても大事なことだと分かりました。
ユタカ 池田先生は「心の底から民衆の幸福を思うからこそ、勇敢に邪悪と戦うのだ。戦わないのは無慈悲であり、戦えないのは臆病である。なぜ、学会が発展したか。悪と戦ったからだ。声も惜しまず、正義を叫んだからだ。その戦いで、現実に民衆を救ってきたからだ」とつづられているんだ。
この「破邪顕正」の精神は、特にカツヤくんたち青年に受け継いでいってほしいんだ。
カツヤ 分かりました。
友人への真心を持って、丁寧に間違いを指摘しようと思います。
ユタカ さすが「破邪顕正」の男子部だね!