「健康」は幸福の土台。
バランスの良い食事や
適切な睡眠を取るなど
疲れをためない心掛けを。
はつらつと進みゆこう!
兄弟抄 P1083
『各各随分に法華経を信ぜられつるゆへに過去の重罪をせめいだし給いて候、たとへばくろがねをよくよくきたへばきずのあらわるるがごとし、石はやけばはいとなる金はやけば真金となる』
【通解】
各々(池上兄弟)は、随分と法華経を信ぜられたために、現世において、過去世の重罪を招き出した。譬えてみれば、鉄をよくよく鍛えると、その疵が顕れるようなものである。石は焼けば灰となるが、金は焼けば(不純物が取り除かれて)真金となる。
名字の言 「大丈夫」——壮年の確信の声 2021年11月4日
「先輩に 何を聞いても 『大丈夫』」——本紙「新・生き生き川柳」(先月1日付)に載った句だ。苦難の山坂を越えてきた信心の先輩が語る「大丈夫」の一言には、人を勇気づける確信の響きがある▼「激励の名手」と呼ばれる90歳の壮年がいる。これまで、幾つもの試練を乗り越えてきた。戦争で両親を失い、わが子を病気で亡くした。建設会社を立ち上げたが、信頼していた社員に裏切られ倒産。やけになり、酒と賭け事におぼれた。見るに見かねた学会員から勧められ、入会した▼人に尽くせば尽くすほど、自身も元気になり栄えていく。この学会活動の醍醐味を知り、壮年は腹を決めた。"よし、自分がつらい思いをした何倍も人を笑顔にしていこう"。活動に励みながら、見事に事業を再建。今は子、孫、ひ孫に囲まれ、和楽の日々だ。そんな壮年が友を励ます時の口癖はこう。「大丈夫。こんな俺でも幸せになれたんだ」▼「自身の思を声にあらはす事ありされば意が声とあらはる」(御書469ページ)。言葉には思いの深さがにじみ出るもの。ささいな励ましでも、口下手でも、相手への思いやりにあふれた人が語ると、重みが違う▼言葉を磨こう。心を磨こう。日々祈り、対話に励みながら。
寸鉄 2021年11月4日
「必ず仏の如くに法華経の行者を敬う可し」御書。共に励まし共々に前進!
東京・葛飾の友が勇進。民衆の底力を今こそ発揮 新時代開く連続勝利を!
友情は人生を美しくする—作家。どこまでも誠実に結んだ絆は生涯の財宝
人々の心に平和の砦を—ユネスコ憲章の日。生命尊厳の哲学を時代精神に
節電へ「ウォームビズ」を推進。室温20度が目安。服装等を工夫し無理せず
〈社説〉 2021・11・4 15日は「地域部の日」
◇わが郷土を輝く仏国土に
内閣府では昨年から、コロナ禍の中での「生活意識・行動の変化に関する調査」を実施している。第1回でコロナ前よりも「社会とのつながりの重要性をより意識するようになった」と答えた人は約4割いた。また、2回目以降の調査では、「地域のつながりや助け合いが広がっているか」との問いに、「悪化」「やや悪化」と答えた人は約3割に上る。地域のつながりの大切さを意識しながら、構築しきれていない状況がある。
第3回調査(本年6月)では、「人間関係、社会との交流」について、10代、20代、70代以上で2割前後が「不安が増加」と回答。コロナ禍で学生層や高齢者層の孤立や不安感が増えた結果といえようか。
この状況を打開するには、官民一体の支援策とともに、地域住民の一人一人が主体者となり、地域の"絆"を強めゆくことが重要となろう。その中で地道に奮闘しているのが、今月15日に「部の日」を迎える「地域部」の同志だ。
同部の友は「わが地域の躍進を! 信頼と友好の太陽たれ!!」との指針を胸に、町会・自治会、商店会、老人会、PTA、民生委員・保護司、消防団、各種ボランティア等、地域に根差した活動を続ける。
東京家政大学の樋口恵子名誉教授は、学会員が日常的に他者のために尽くす行動をしていることを高く評価。"法や制度の整備も重要だが、これまでの知見を生かしながら、地域共生社会の構築に協力を"と期待を寄せる。
自他共の幸福を築き、共生・共栄を実現する——この仏法の理念に裏付けられた行動を、「地域への貢献」という形で実践する同部の友。その挑戦は自らの境涯革命につながり、一つ一つの取り組みが地域の繁栄、ひいては世界平和実現へと直結していく。まさに「人間革命」の実証を示す姿といえよう。
池田先生はつづる。「悩みのない人生がないように、何の課題もない地域など、どこにもあるまい。それでも、わが郷土を、御書の御指南の通りに『よきところ・よきところ』(御書1183ページ)と一念を定め、皆で知恵を出し、育んでいくのだ。その快活な挑戦を続ける中で、事実の上でも、必ずや『三変土田』して、『よきところ』へ転換していける」と。
"わが郷土を希望輝く仏国土に"と、果敢に行動し、広布の最前線を駆ける同部の友と一緒に、私たちも歩みを進めていきたい。
☆御書の旭光を 第59回 苦難が自身を強く大きく
〈御文〉
『火にたきぎを加える時はさかんなり、大風吹けば求羅は倍増するなり、松は万年のよはひを持つ故に枝を・まげらる、法華経の行者は火と求羅との如し薪と風とは大難の如し』(四条金吾殿御返事、1136ページ)
〈通解〉
火に薪を加える時には火は盛んに燃える。大風が吹けば求羅(=仏典に出てくる想像上の生き物。小さな身だが、風を得ると全てをのみ込むほど大きくなる)は倍増するのである。松は万年の寿命を持つゆえに枝を曲げられる。法華経の行者は火と求羅のようなもので、薪と風は大難のようなものである。
〈池田先生が贈る指針〉
「大難雨の如く」と弱音を漏らした四条金吾を包容されての励ましである。苦難に怯まず妙法を貫き通せるか否か。信心は執念の勝負なのだ。
学会は草創以来、難を勝ち越えるたびに、皆が強く明るく大きく境涯を開き、発展してきた。広布も人生も、障魔が競うのは、必ず勝てるという瑞相だ。
いよいよ強気でいけ!
☆ONE GOSHO この一節とともに! 呵責謗法滅罪抄
◇壁破り新たな歴史を
新時代の"まさかが実現"へ、いざや前進!——いよいよの「勝負の時」に当たり、不可能を可能にする信心の要諦を学ぶ。
◇御文
『何なる世の乱れにも各各をば法華経・十羅刹・助け給へと湿れる木より火を出し乾ける土より水を儲けんが如く強盛に申すなり』(御書1132ページ)
◇通解
いかなる世の乱れにも、あなた方を法華経や十羅刹女よ助け給え、と湿った木から火を出し、乾いた土から水を出すように強盛に祈っている。
◇背景
本抄は文永10年(1273年)、日蓮大聖人が流罪地の佐渡から、鎌倉の四条金吾に送られたお手紙であるとされてきたが、詳細は不明である。
ただ、その内容から、本抄を送られた門下が鎌倉の在住で、厳しい迫害にさらされていたことは間違いない。
この門下は亡き母の追善のために、大聖人に御供養を届けた。本抄は、その真心に対する御礼の手紙である。拝読御文は本抄の末尾の一節である。
◇解説
御文の冒頭で、「世の乱れ」と仰せの通り、日蓮大聖人が本抄を御執筆された当時、社会は騒然としていた。
文永9年(1272年)、幕府の実権を握る北条一族の内乱(二月騒動)が起こり、さらに、文永11年には蒙古が襲来。
大聖人が諸経典に基づいて幕府に警告されていた「自界叛逆難」(内乱)、「他国侵逼難」(他国からの侵略)が現実のものとなったのである。
大聖人と門下にも激しい迫害の嵐が及んでいた。
大聖人は文永8年(1271年)9月、「竜の口の法難」に遭われ、佐渡流罪に。門下らは追放や所領没収など、"1000人のうち、999人が退転した"といわれるほどの大弾圧にさらされていた。
大聖人は流罪地の佐渡にあって、直接、各地の門下を励ますことはできない。しかし、本抄で門下たちに限りなく心を寄せ、「法華経・十羅刹・助け給へ」と強盛に祈っていると仰せになられている。
「法華経」とは「御本尊」のことであり、「十羅刹」とは、法華経に登場する10人の羅刹女のこと。十羅刹女は、法華経の会座で、諸天善神として正法を持つ人を守る誓いを立てる。
"断じて弟子たちを守る!"と、強盛に祈念される大聖人御自身の姿勢を通し、諸天をも揺り動かす確信の祈りの重要性を教えられていると拝される。
その上で、唱題の姿勢について、"濡れた木から火を出し、カラカラに乾いた土から水を得るように祈る"ことを示されている。
"とても無理だ"と思うような厳しい状況で、そのまま諦めてしまえば、そこで全ての可能性は消えてしまう。
しかし、濡れた木を粘り強く全力でこすり合わせていけば、その熱で木が乾燥し、火がつくことがあるかもしれない。砂漠のような大地も、地中深く掘っていけば、水が出てくるかもしれない。
不可能を可能にしゆく祈りは、「不可能」と決め付ける自身の"弱い心"を打ち破ることから始まるのである。
小説『人間革命』第10巻「一念」の章には、1956年(昭和31年)1月、「大阪の戦い」に臨む関西の同志と共に本抄を拝した山本伸一の言葉が、次のようにつづられている。
「今、私たちの置かれた立場や、合理的な考えに慣れてしまった頭脳では、不可能と思うでしょう。
しかし、無量の力を御本尊は秘めていることを、日蓮大聖人は、明確に教えていらっしゃる。これを信じるか信じないかは、私たちの問題です。
大聖人の正統派の弟子として戦う以上、まず、強盛な祈りによって、不可能を可能とする実践が勇んで出てこなければなりません」
師弟不二の祈りと限界突破の戦いに徹し抜いた結果、関西の友は広布史に燦然と輝く大逆転劇を果たしたのだ。
"まさかが実現"の歴史的な戦いから65周年となる本年、私たちは創立100周年に向けた"勝負の10年"の初陣にあって、大一番を迎えている。
いかに困難な状況になろうとも、我々には不可能を可能にする信心がある。
無量無辺の力を引き出す強盛な祈りと、執念の対話拡大に挑み抜き、創立の月・11月を、師弟凱歌の歴史で断じて勝ち飾っていこう!