2021年11月7日日曜日

2021.11.07 わが友に贈る

悩んでいる人はいないか
行き詰まっていないか。
心のアンテナを高く張り
友の声に耳を傾けよう!
同苦こそ最大の励ましだ。

諸法実相抄 P1360
『日蓮一人はじめは南無妙法蓮華経と唱へしが、二人三人百人と次第に唱へつたふるなり、未来も又しかるべし、是あに地涌の義に非ずや、剰へ広宣流布の時は日本一同に南無妙法蓮華経と唱へん事は大地を的とするなるべし』

【通解】
初めは日蓮一人が南無妙法蓮華経と唱えたが、二人・三人・百人と次第に唱え伝えたのである。未来もまた同じであろう。これこそ、まさしく、地涌の義ではないだろうか。そればかりか、広宣流布の時には、日本国一同に南無妙法蓮華経と唱えることは、大地を的として弓を射ることのように、確かなことであろう。

名字の言 釈尊が臨終の際に残した言葉 2021年11月7日
釈尊が臨終の際に残した言葉は、「もろもろの事象は過ぎ去るものである」(『ブッダ最後の旅』中村元訳、岩波文庫)▼ただし、ただ過ぎ去るだけでなく、物事は常に良くもなれば悪くもなるという「変化の可能性」を持っている。未来は、予定調和の固定されたものではなく、一進一退を繰り返す"現在の攻防戦"の中から生み出されていく▼福島県の温泉街で長年、飲食店を営む夫婦がいる。バブル崩壊や原発事故による風評被害など、幾多の不況の波に襲われた。現在のコロナ禍でも休業を余儀なくされた。"これでもか"と迫り来る試練に、夫妻は信心で立ち向かってきた▼2カ月前に営業を再開。まだ苦境の渦中だが、妻は商工会女性部長として、同じように苦しむ友に寄り添う。養蜂も手掛ける夫は、蜂の伝染病である「腐蛆病」を乗り越え、県の品評会で最高賞に輝いた。夫妻の不屈の姿に、地域から大きな信頼が寄せられている▼冒頭の釈尊の言葉には続きがある。「怠ることなく修行を完成しなさい」。順風の時に油断せず、逆風の時に決して諦めず、どんな時も御本尊を抱き締めるように祈り、前へ前へと進む。"現在の攻防戦"に信心根本に立ち向かう人に、乗り越えられない壁はない。

寸鉄 2021年11月7日
会長の思想は人類を絶え間なく調和へと導く光—教授。同時代に学ぶ誉れ
東京女性部の日。民衆凱歌は本陣の太陽ありて。さあ皆で本年の総仕上げ
東京・大田「正義の日」。師弟源流の天地に人材は二陣三陣。永遠に模範と
周囲と関わり、感謝できる人ほど幸せを実感と。友情育む学会活動は王道
きょう立冬。寒風の中も使命に胸張る無冠の友に最敬礼。呉々も無事故で

☆対話のツボ 【問い】何かに"すがる"ようで、祈ることに抵抗があります。
日本人にとって「祈る」という行為は、"無病息災や商売繁盛をお願いする"ように、"すがる"というイメージが強いかもしれません。それはどこか、「自力」よりも「他力」に頼る、受動的な行為に映り、抵抗を感じる人もいます。
日蓮大聖人の仏法は、決して"すがる"ものでもなければ、ましてや"気休め"でもありません。どこまでいっても、主体的に人生を勝利していくためのものです。
仏法では、誰にでも「仏性」という偉大な仏の生命が具わっていると説きます。それは、一人一人に無限の可能性が秘められていることを示しています。
唱題は、あきらめや、弱気になりそうな心を打ち破り、自身に具わる可能性を信じ抜く実践です。それは"何があっても必ず勝ち越えてみせる"と、信心の一念を鍛えゆく戦いなのです。
多くの学会員は、「祈りとしてかなわざるなし」と、"すがる"とは対極にあるような祈りを重ね、地域や社会で信頼の実証を示しています。
池田先生は「誰もが本来は希望の当体なのです。希望を自ら生み出す原動力こそ、法華経の肝心たる『南無妙法蓮華経』の唱題行です。題目の力は無限だからです。題目を唱えた瞬間から、自身の一念を変革し、希望の明日を創り開いていけるのです」とつづっています。
どんな時も明るく、力強く生きていく学会員の"エンジン"——。それが「祈り」なのです。

☆大学校生とナットクTALK テーマ:対話で大切なこと
男子部大学校生からの質問に答える連載「大学校生とナットクTALK」。今回は「対話で大切なこと」。「口下手で友人とうまく話すことができない」と悩む勝又ニュー・リーダーに中村団長が伝えたいこととは——。

テーマ:対話で大切なこと
登場人物
中村区男子部大学校団長 20歳の時に入会。情熱に燃える新進気鋭のリーダー。34歳。
勝又ニュー・リーダー 穏やかな性格で、仲間の大学校生からも好かれる。23歳。

Q口下手で、上手に話せません
A真心は必ず伝わる
中村区男子部大学校団長 今日も会合への参加、ありがとう。「友人と対話してきた」と話してくれていたよね。充実の対話になったかな?

勝又ニュー・リーダー はい……。友人と会うことはできたのですが、実は、あまり会話が弾まなくて。学会のことや信心のことを、上手に説明できませんでした。やっぱり、対話って難しいなと思いました。

中村 勝又君は、友人のことを思って対話したんだから、その行動自体が、本当に尊いことなんだよ。

勝又 僕は口下手で、人と話すことが苦手です。どうしたら、中村団長みたいに、上手に話ができるようになるでしょうか。

中村 僕も昔は、話そうと思ったことをほとんど話せなくて、落ち込んでばかりだったんだよ。

勝又 本当ですか!? 嫌になることはなかったんですか。

中村 先輩に励ましてもらって、一人また一人と、対話に挑戦していく中で気付いたんだ。対話で大切なのは「上手に話すこと」ではないし、背伸びをしたり身構えたりして話すことでもないって。

勝又 では、何が大切なんですか。

中村 御書には「言と云うは心の思いを響かして声を顕すを云うなり」(563ページ)とある。対話は、相手を思う真心こそが大切なんだと思う。僕も、最初の対話で"うまく話せなかった"と思う友人へ、年賀状を送ったり、折に触れて連絡を取ったりする中で、友人の方から悩みを打ち明けてくれるようになった。"真心は相手に届くんだ"と実感したよ。

勝又 そんなことがあったんですか。いろんな形で関わり続けていることも、すごいなと思います。

中村 使命があって広げた仏縁だからね。だからこそ友人と会う前はいつも、「真心が通じますように」って相手のことをしっかり祈る。すると勇気がわく。池田先生は「勇気をもって語っておけば、その人の生命の大地には仏種が植えられる。それは、いつか必ず花開く時が来る」と言われている。僕自身も、大学校生のみんなの頑張る姿から勇気をもらっているんだ。

勝又 確かに、今日の会合で、みんなの挑戦を知って、僕も励まされました。"自分は一人ぼっちじゃないんだ"って思うと、元気が出ます。

中村 うん。勝又君の言う通りだ。皆で互いに励まし合い、それぞれの人間革命を懸けて、堂々と、朗らかに、勝利の金字塔を打ち立てよう!