2021年7月31日土曜日

2021.07.31 わが友に贈る

御書を繙けば
希望と勇気が漲る。
無限の智慧が湧き出る。
困難に直面した時にこそ
「行学の二道」で進もう!

撰時抄 P266
『日蓮は閻浮第一の法華経の行者なり此れをそしり此れをあだむ人を結構せん人は閻浮第一の大難にあうべし』

【通解】
日蓮は世界第一の法華経の行者である。この日蓮を謗り、怨む者の味方になるような者は、世界第一の大災難にあうであろう。

名字の言 "自らの最高峰"を目指して 2021年7月31日
23日に開幕した東京オリンピックも、きょうで折り返し。連日、手に汗握る熱戦が展開され、列島に歓喜と感動を広げている▼柔道男子73キロ級では、大野将平選手が前回大会に続く連覇を達成。死闘を制した強さもさることながら、特に印象的だったのは試合後に彼が口にした一言だった。「(五輪開催に)賛否両論あることは理解しています。ですが、我々アスリートの姿を見て、何か心が動く瞬間があれば、本当に光栄に思います」▼それは全ての選手の思いを代弁する言葉だったに違いない。コロナ禍による延期から1年。開催に向けて誰よりも悩み、苦慮してきたのは、ほかならぬ選手たちである。その中でさまざまな試練を乗り越え、大舞台に立つ日を迎えた彼らを純粋にたたえずにはいられない▼五輪という最高峰に挑むアスリートは、日頃から自身の限界突破への努力を惜しまない。そんな一人一人が本気でぶつかり合うからこそ、見る者の心を揺さぶる瞬間が何度も訪れるのだろう▼東京五輪の後半戦も日本勢のメダルラッシュに期待が高まる。大会の大成功を祈るとともに、応援する私たちも"自らの最高峰"を目指し、今いる場所でベストを尽くす「挑戦」と「前進」の一日一日を過ごそう。

寸鉄 2021年7月31日
「礼儀いささか・をろかに思うべからず」御書。誠実こそ人間外交の要諦
全国の受験生よ頑張れ!弛まぬ努力の人に栄冠。青春の労苦は人生の宝と
炎天下の車内に子どもの放置は厳禁。短時間でも危険が。一瞬が命取りに
5人に1人に睡眠障害の悩み。就寝前の携帯が影響。メリハリある使用を
再生可能エネルギー拡大を最優先—経産省。持続可能な社会へ英知を結集

〈社説〉 2021・7・31 "発明王"に学ぶ
◇挑戦の心で わが夢を現実に!
きょうは「蓄音機の日」。1877年、アメリカの発明家・エジソンが、開発した蓄音機(録音機)の特許を取得した日だ。本年は、この"発明王"の逝去から90年の節目でもある。
夏休みを迎え、未来部では「E—1グランプリ」をはじめとする各種コンクールが、学生部では伝統の教学実力試験などの取り組みが行われる。夏は日々の研さんで培った力を発揮するとともに、さらなる向上への挑戦を起こせる機会といえよう。
若き友にとって、不断の行動で「発明」という創造に生涯をささげたエジソンの生き方から学ぶことは多いのではないだろうか。
その多彩なアイデアの源には、少年時代にエジソンが手に取った一冊の科学入門書の存在があったといわれている。当時の最新の科学理論と、「科学が社会の役に立つ」という主張が込められた著作だったようだ(『大人が読みたいエジソンの話』石川憲二著、日刊工業新聞社)。
エジソンは、発明家としてだけでなく、それらを商品化して売り出すビジネスマンとしても成功を収めている。ただ技術を形にするだけではなく、人々の生活にどう役立てられるのか。夢やアイデアと、現実を結び付ける考え方が、彼には幼い頃から培われていたのかもしれない。
「1パーセントのひらめきと99パーセントの努力」という名言があるように、その"ひらめき"を実現するため、何度失敗しても諦めないのがエジソンだった。
池田先生は、「『みんなの生活を便利にしたい』と強く思ったからこそ、劣等生と言われたエジソンは発明王になれた」と『未来対話』の中で語っている。自分が納得できるまでやり続ける努力の陰には、"役に立ちたい"との強い目的意識があったからこそ、"粘り強さ"が生まれたのではないだろうか。
目標への途上には、つい避けてしまいたくなる課題や思わぬ失敗もあるかもしれない。そんなときこそ"何のため"との原点に返り、"成長へのチャンス!"と前向きに捉え、少しずつでも進んでいきたい。誰が見ていなくても大きな志と地道な行動の積み重ねが、必ず自身の成長につながっていく。課題を冷静に見つめながら、わが理想に向かって"挑戦の夏"を駆け抜けよう!

☆励まし御書—人間革命の光で 歓喜光る華陽の青春—師との誓いを胸に勝利の前進
◇御文
『明かなる事・日月にすぎんや浄き事・蓮華にまさるべきや、法華経は日月と蓮華となり故に妙法蓮華経と名く』(四条金吾女房御書、1109ページ)

◇通解
明るいことでは、日月(太陽と月)に過ぎるものがあろうか。浄らかなことでは、蓮華に勝るものがあろうか。法華経は、日月と蓮華のようである。ゆえに、妙法蓮華経と名づけるのである。

◇解説
「四条金吾女房御書」は、文永8年(1271年)5月、日蓮大聖人が鎌倉で認められ、四条金吾の妻・日眼女に送られました。
大聖人は本抄で、当時、出産を間近に控えていた日眼女に、強盛な信心の大切さを述べられ、包み込むように励まされます。そのなかで、妙法がどれほど偉大な、希望と幸福の絶対の法則であるかを明かされているのが、今回学ぶ御文です。
"太陽や月ほど明るいものはない。蓮華ほど清らかなものはない"——大聖人は、法華経は日月と蓮華のように、末法の闇を照らす大法であるゆえに、「妙法蓮華経」と名づけるのだと仰せです。
妙法には、いかなる暗闇も照らす太陽や月のように、「元品の無明」という生命の闇を打ち破り、仏界の最高の輝きを開きあらわしていく根源の力があります。泥の中にあって清らかに花を咲かせる蓮華のように、どんなに厳しい現実にも染まることなく、煩悩(悩み)を菩提(悟り)へと浄化し、凜然と勝利の花を咲かせていく大いなる力があります。
私たち一人一人の生命もまた、この最も明るく清らかな「太陽」と「蓮華」の妙法の当体です。
ゆえに、大事なことは、どんな時も、自分自身の「華陽」の生命を、信じ、開き、輝かせていく、「人間革命」の挑戦です。そのための究極の力こそ「南無妙法蓮華経」の題目です。
はつらつと題目を唱え、無限の希望を胸に、師弟勝利の青春を前進していきましょう。

◇池田先生の指針から
闇を照らしゆく太陽は、最も明るい。泥にも染まらない蓮華は、最も浄らかである。(中略)
若くして、大仏法を受持した女子部の皆さんの生命もまた、最も明るい「太陽」のごとく光り輝き、最も浄らかな「蓮華」のごとく咲き薫っていくのだ。そのための青春の信仰である。
「華陽会」という名前それ自体に、仏法上の甚深の意義が込められている。
そして、「女子部は一人も残らず幸福に」と祈り抜いてきた、戸田先生と私たち夫婦の願いが凝結していることを、知っていただきたいのである。(中略)
わが女子部の皆さんは、自分自身が、一人ももれなく、「幸福の太陽」である。
ゆえに、自らの境遇を嘆く必要もなければ、人をうらやむ必要もないのだ。
題目を朗々と唱えながら、明るく朗らかに、自分らしい生命の光を、勇気凜々と、そして、自信満々に放っていけばよい。
(女子部指導集『華陽の誓い』)

◇御文
『始めて我心本来の仏なりと知るを即ち大歓喜と名く所謂南無妙法蓮華経は歓喜の中の大歓喜なり』(御義口伝、788ページ)

◇通解
初めて自分の心が本来の仏であると知ることを、すなわち大歓喜と名づける。いわゆる南無妙法蓮華経は、歓喜の中の大歓喜である。

◇解説
日蓮大聖人が、法華経の「貧人は此の珠を見て 其の心は大いに歓喜し」との文について述べられた一節です。
法華経の五百弟子受記品第8では、釈尊から成仏を保証された声聞たちが、歓喜して、自分たちが得たものを「衣裏珠の譬え」として語ります。
——ある貧しい男(声聞)が、親友(仏)の家で食事をした後、眠ってしまった。その間、急用ができた親友は、男の衣の裏に"すばらしい宝珠"を縫い付けて出掛けた。目を覚ました男は、宝珠には気付かず、他国へ旅に出るが、その日暮らしで、いつも生活に苦しんだ。やがて男と再会した親友は、貧しいままの姿を見て「一体どうしたのか。君が旅で困らぬよう、あの時、君の衣の裏に宝珠を縫い付けたのだよ」と言った。男は驚き、自分の衣の裏に宝珠を見つけ、大歓喜した——。
経文には、声聞たちが譬えの中で述べた"宝珠"とは「仏の智慧を求める心」だと示されています。すなわち、宝珠を衣の裏に見つけることは、自分も仏と同じように「人々を救う使命」があると目覚めることであり、大聖人はこの譬えを通して、わが心が「本来の仏」だと自覚することが、生命の「大歓喜」であると述べられました。
「仏の智慧を求める心」を授ける——弟子の一人一人に"あなたも仏の生命を開いていける""あなたにしか果たせない使命がある"と教えているのが、仏法の師匠です。この師の教えを胸に、自分らしく"地涌の使命"を果たしていきたいと、題目を唱え前進するとき、生命は「歓喜の中の大歓喜」に躍動し、無限の力を発揮していくことができます。
歓喜の祈りを根本に、日々を勝利していきましょう。

◇池田先生の指針から
きょうは、青年の皆さんに、「『地涌大歓喜』の青春を舞いに舞い征け」と申し上げたい。(中略)
大聖人は、「初めて自分の心が本来の仏であると知ることを、すなわち大歓喜と名づける。いわゆる南無妙法蓮華経は歓喜の中の大歓喜である」(御書788ページ、通解)と示してくださっております。
題目を唱えることは、「わが生命は仏なり。妙法の当体なり」と目覚めていくことです。汝自身は、決して無力な、弱く小さな存在などではない。大宇宙と一体の、最も偉大な仏の力を発揮していける尊極の生命なのだと、自覚することなのです。(中略)
今、打ち続くコロナ禍にあって、日本も、世界も、若者が先の見えない不安や絶望、無力感や諦めに覆われている中で、若き地涌の君たち、あなたたちが「歓喜の中の大歓喜」の生命を躍動させて、英知の探究と正義の行動の青春を勇気凜々と舞いに舞い征くことこそ、人類の未来を照らす限りない希望なのであります。
(2021年1月、第1回青年部幹部会へのメッセージ)