2021年7月3日土曜日

2021.07.03 わが友に贈る

広宣流布とは永遠に
仏と魔との闘争だ!
「とられじ・うばはん」の
熾烈な攻防戦に
不退の信心で打ち勝て!

頼基陳状 P1157
『只頼基をそねみ候人のつくり事にて候にや早早召し合せられん時其の隠れ有る可らず候』

【通解】
おそらく頼基を妬む人の作りごとでありましょう。早く、その者と召し合わせられれば、事の真相がわからずにいられることはないでしょう。

名字の言 広宣流布は永遠に仏と魔との戦い 2021年7月3日
東京・中野区の「平和の森公園」のそばを通った。緑輝く同公園は約40年前、豊多摩刑務所の跡地に開設。昨年、園内に区立総合体育館が誕生し、刑務所の遺構である表門は今年、区の有形文化財に指定された▼同体育館には、戦争の悲劇を伝える平和資料展示室がある。展示は「中野の空襲」など五つのテーマで構成。パネルには、治安維持法下で同刑務所に収監された主な人物として、「戸田城聖」の名が厳然と光っていた▼中野区は1945年5月下旬まで続いた空襲で、区内の大半が焼失。同年6月29日、戸田先生は豊島区の東京拘置所から豊多摩刑務所に移送され、4日後の7月3日に出獄した。豊島で殉教された牧口先生の仇討ちを誓い、焦土の中野から学会再建の歩みを開始したのである▼池田先生は12年後の7月3日、大阪の地で、無実の罪で逮捕・勾留された。三代会長の峻厳なる投獄の歴史は、広宣流布が永遠に仏と魔との戦いであり、民衆の幸福を阻む者との熾烈な闘争であることを明示している▼戸田先生と池田先生は「7月3日」を原点に、世界に民衆の連帯を築いた。その根源の力は「師弟」にある。誉れの弟子なれば、きょうこそ、この最大最強の力を振り絞ろうではないか。

寸鉄 2021年7月3日
勝利即立正安国誓い合う「7・3」。創価三代の師に連なる我らに恐れなし
豊島が急追!最後の5分まで全国の友がエール!痛快なる逆転の勝ち鬨を
中野がラストスパート。悔いを残さぬ拡大戦を!皆が凱旋を祈り大声援!
調布・狛江が果敢な攻勢。全同志の底力で押し上げ凱歌の金メダルを共に!
目黒が猛進。勇気、執念、雄弁で攻め切れ!民衆の大行進で栄光の頂上へ!

〈社説〉 2021・7・3 民衆勝利の「7月3日」
◇立正安国へ正義の対話を誓う
今年も、7月3日が巡り来た。
「出獄と 入獄の日に 師弟あり」——かつて池田先生が詠んだごとく、「7月3日」には、師弟共戦の永遠の刻印が二つある。
第1は1945年の7月3日。恩師・戸田城聖先生が、広宣流布の誓願の炎を燃やしながら、中野の豊多摩刑務所を出獄した日だ。先生は軍部政府の弾圧により逮捕され、数日前まで豊島の東京拘置所に投獄されていた。前年、同じ獄舎で殉教を遂げた、先師・牧口常三郎先生の遺志を継いで、妙法流布に一人立ったのである。
第2は57年の7月3日。池田先生が、無実の選挙違反容疑で大阪府警に不当逮捕された入獄の日だ。創価の民衆運動を狙い撃ちした「大阪事件」である。
池田先生はこの日、北海道から大阪に向かう途次、大田の羽田空港で"断じて生き抜け!"と恩師の激励を受ける。また見送りの婦人部員(当時)には、"夜明けが来た"と皆に伝えるよう託した。
先生は逮捕後、約2週間にわたり大阪拘置所等に勾留。過酷な獄中闘争を越え、正義の旗を掲げ抜いて17日に出獄したのである。
7月は日蓮大聖人が「立正安国論」を提出された月でもある。「十問九答」の問答形式で記された書には、賢者の対話に臨むに際しての偉大な智慧が脈打っている。
災難を嘆き、誤った教えに執着する「客」の論難に対し、「主人」は心を寄せ、なおかつ文証を鋭く示しながら、相手の心を開いていく。正法を持つ主人の態度は「客来って共に嘆く」「喩して曰く」「咲み止めて曰く」「悦んで曰く」と闊達自在。しかも全編を貫くのは、「言わずんばある可からず(言わずにはおれない)」との大情熱であり、必ず対話で相手の心が変わるとの大確信にほかならない。
この正義の言論闘争に直結しているのが、創価の師弟である。
「大阪事件」の渦中の7月12日、恩師のもと意気高く行われたのが「炎の東京大会」であった。続く17日、出獄した池田先生は「大阪大会」で師子吼する。「最後は、信心しきったものが、また、正しい仏法が、必ず勝つという信念でやろうではありませんか!」
「7・3」は、立正安国の誓願に立ち上がる師弟の日だ。いかなる烈風があろうと、忍辱の鎧をまとい、いよいよ勇気と闘魂を燃え上がらせ、皆で心一つに前進だ。

☆御書の旭光を 第39回 わが愛する郷土を寂光土に
〈御文〉
『法華経修行の者の所住の処を浄土と思う可し何ぞ煩しく他処を求めんや』(守護国家論、72ページ)

〈通解〉
法華経を修行する者が住んでいる所を浄土と思うべきである。どうして、わずらわしく、ほかの所に浄土を求めることがあろうか。

〈池田先生が贈る指針〉
この娑婆世界を寂光土に変えることこそ、仏の大願である。苦悩の人間と社会に寄り添うことが仏法の本義であり、立正安国の根本精神なのだ。
今、世界の地涌の同志が「我此土安穏」の祈りと貢献を続けている。
地球を包む妙法の音声に、諸天も必ず応える。わが「所住の処」から「天下の静謐」を開きゆくのだ。

☆大学校生とナットクTALK テーマ:一家和楽
男子部大学校生からの質問に答える連載「大学校生とナットクTALK」。今回のテーマは「一家和楽」。友人への対話にも挑戦している田中君ですが、中村団長に意外な悩みを打ち明けてくれました。

登場人物
中村区男子部大学校団長 20歳の時に入会。情熱に燃える新進気鋭のリーダー。34歳。

田中ニュー・リーダー 結婚を機に入会。妻の応援もあり、男子部大学校に入校。33歳。

Q.絆を強めるには?
A.祈りを合わせることから

中村区男子部大学校団長 田中君の対話拡大の挑戦、すごいね!

田中ニュー・リーダー いつも励ましていただき、ありがとうございます。ただ、頑張る中で、少し悩みも出てきまして……。

中村 どうしたの?

田中 妻が勤務先で異動になったんです。帰宅が遅くて、二人で決めた洗濯や食事の当番も難しくなってきました。僕も仕事帰りで疲れていると、ささいなことで、つい言い合いになってしまうこともあって……。

中村 そうかあ。田中君は「一家和楽の信心」という言葉を知っているかな?

田中 結婚前から、妻がよく言ってました。

中村 創価学会の「永遠の五指針」の一つで、仲の良い家庭を築くことは信心の目的の一つでもある。池田先生は「自身が『一家の太陽』となることが、一家和楽を築いていく直道にほかならないのです。これが『和楽』の第一の要諦です」と言われている。奥さんは、きっと一家の太陽を目指して頑張ってこられたんだろうね。

田中 「太陽」ですか。確かに以前は、朝は一緒に勤行・唱題して、出勤の時、駅で分かれる時も「応援してるね」と笑顔で明るく見送ってくれて。思えば、僕は支えられてばかりです。

中村 御書に「鳥の二の羽そなはり車の二つの輪かかれり・何事か成ぜざるべき」(1249ページ)とある。日蓮大聖人は"夫婦共に信心が強ければ、鳥に二つの羽があり、車に両輪があるのと同じで何事も成就しないことはない"と仰せだ。ライフスタイルが多様になって結婚をするもしないも、人それぞれの社会の中で、縁あって家族になったんだから、この御文に説かれるような夫婦を目指したいよね。

田中 そうですね。でも最近、生活リズムが合わず、二人で一緒に祈ることも難しくて。

中村 なら、夫婦で一つの御祈念項目を作ってみるのはどう? 課題や将来の夢・目標を挙げてさ。田中君に信心を教えてくれた奥さんだから、田中君の成長は、うれしいだろうし、一緒に"皆の幸福のため"に生きたいと考えているんじゃないかな。共に祈ることができなくても、祈る内容を同じにすれば、広宣流布という大きな目的の中で一緒に進んでいけるよね。

田中 なるほど! 一緒の時間や場所が難しくても、祈りを合わせられるんですね。妻への恩返しのつもりで提案してみます。

中村 広宣流布の歩みの中で、二人の絆がさらに強くなるよう応援しているよ!