全てに感謝できる人が
真に幸福な人だ。
「ありがとう!」と
声に出して伝えよう。
身近な人を大切に!
四条金吾殿御返事 P1193
『在俗の官仕隙なき身に此の経を信ずる事こそ稀有なるに山河を凌ぎ蒼海を経て遥に尋ね来り給いし志香城に骨を砕き雪嶺に身を投げし人人にも争でか劣り給うべき』
【通解】
あなたは、在俗の官仕の隙ない身で、法華経を信ずる事さえ稀であるのに山河の剣難を凌ぎ、蒼き大海を経て、はるばる尋ねて来られた。その志は、香城で骨を砕き、雪嶺に身を投げた人々の志にもどうして劣るわけがあろうか。
名字の言 葛飾北斎が描いた沖縄・那覇の景色 2021年7月10日
葛飾北斎は代表作「冨嶽三十六景」を世に出した頃、「琉球八景」を制作した。8枚の連作に描かれたのは沖縄の那覇の景色である。だが北斎が沖縄に行った記録はない。作品には、沖縄にはない富士らしき山や雪景色がある▼15世紀に誕生した琉球王国は文化で諸外国と渡り合い、繁栄を遂げた。礼節を重んじる外交や、多彩な芸能に感嘆した中国の使節は、その様子を漢詩や記録に収めた。北斎はそれに影響を受け、「琉球八景」を手掛けたといわれる▼約3万点を生み出した北斎の作品は多彩だ。伝統の画法だけでなく、西洋の技法も取り入れた。時代の流行や先端も捉え、常に新たな挑戦を続けた。「琉球八景」を豊かな想像で描き上げたのは、飽くなき向上心のたまものだろう▼挑戦の人生そのものが、名画のような輝きを放つ。私たちが描くのは、自身の人間革命であり、立正安国の大絵巻である。池田先生は「君よ! あなたよ! ともに広宣流布の『大画伯』として、人生の不朽の名画を描き続ける今日であれ、明日であれ、と私は祈り願う」とつづる▼「心は工なる画師の如し」と仏典は説く。心一つで、未来は大きく変わる。きょうも、わが人生のカンバスに、自分らしい「勝利」の一枚を描こう。
寸鉄 2021年7月10日
本部幹部会、青年部総会配信開始。凱歌の秋へ!異体同心の団結で大行進
愛知の日。堅塁城の建設は一対一の励ましから!広布の一番星の誇り高く
山形の日。全員に地涌の使命あり!さあ桜梅桃李の連帯固く共戦譜綴ろう
人材の養成は高尚な芸術以上—牧口先生。後輩を自分以上に育む聖業皆で
高温多湿下で熱中症危険が大。屋外では小まめにマスク外す等賢く対策を
〈社説〉 2021・7・10 あす「男子部結成記念日」
◇広宣流布は会うことから始まる
あすは男子部結成記念日。今から70年前の1951年7月11日、男子部は産声を上げた。結成式に集ったのは約180人。若く貧しい無名の青年たちに、戸田先生は「広宣流布は、私の絶対にやり遂げねばならぬ使命であり、君たちも、その尊い地位を自覚してもらいたい」と語った。
当時、池田先生は23歳。男子部の班長であり、現在のニュー・リーダーに当たる。「師の構想を断じて実現してみせる!」と誓い、結成式直後には早速、東北の仙台へ。出席した座談会で結核を克服した体験を語り、新来の友、8人が入会を希望した。
先生は、そのエピソードを男子部大学校指導集『誓いの若人に贈る』の発刊の辞で紹介し、大学校生に「皆、若いのだ。未完成でいいではないか。未完成だからこそ、成長できる。未完成だからこそ、新しい時代を開いていけるのだ」とエールを送っている。
先月、大学校生の活躍を紹介する聖教電子版オリジナル連載「シン・ダンシブ」が始まった。中国の社会・文化に関する雑誌の編集者やジムのパーソナルトレーナー、ユーチューバーなど、分野は違えど、それぞれ理想と現実のギャップにもがきながらも、信心根本に挑戦の汗を流す。国際協力の仕事に従事する、ある東京の大学校生が「人との出会いは、人生を変えていく気付きを与えてくれる」「師匠を定めることで人生に迷わなくなります」と言い切る姿は印象的だった。
さまざまな分野で新しい時代を切り開く友に共通する点がある。それは、「とにかく飛び込むこと」。「自信があって、完璧に準備して」……という人はいない。
人はとかく、「個性は自分の中にしかない」と思いがちだ。『天才! 成功する人々の法則』(講談社)の著者である作家のマルコム・グラッドウェルは「個性はコミュニティの中にある」と断言する。生まれ持った能力や努力によるところも、もちろん大きい。しかし、それ以上に、私たちは周りの環境や出会う人々からの影響を受けながら生活しているのだ。
飛び込み、人に会い、生かし生かされる関係性の中で個性は開花していく。まさに、広宣流布は会うことから始まる。今夏も新しい出会いをつくろう。自らの体験を語っていこう。互いに成長を約し合いつつ。
☆「世界を照らす太陽の仏法」に学ぶ 第7回 平和の大道
◇大悪大善御書
『大事には小瑞なし、大悪をこれば大善きたる、すでに大謗法・国にあり大正法必ずひろまるべし、各各なにをかなげかせ給うべき、迦葉尊者にあらずとも・まいをも・まいぬべし、舎利弗にあらねども・立ってをどりぬべし、上行菩薩の大地よりいで給いしには・をどりてこそいで給いしか、普賢菩薩の来るには大地を六種にうごかせり、事多しといへども・しげきゆへにとどむ、又又申すべし』(御書1300ページ1行目〜4行目)
◇池田先生の講義
最も厳しい状況だからこそ「大正法」が必ず広まるのだと力強く御断言されています。それは、何もせず、ただ傍観しているだけで、「大正法」が自然に広まるということではありません。(中略)大悪が起きた時こそ、自身がどのように受け止めるのか。今こそ最高のドラマを演じるのだと決意し、「師子王の心」を取り出して行動に打って出てこそ、実際に大善に転ずることができるのです。
◆◇◆
人々のために戦う菩薩の誓願に目覚めた生命こそが、無上の大歓喜に包まれるのです。それは、「舞」や「踊り」で象徴されるように、誰も止めることができない無限の生命の躍動です。この菩薩の誓願に立ち戻れば、必ず、いかなる大悪も断じて大善に変えていくことができる。その自身の本源的な生命の力に目覚めれば、何も嘆くことなどないではないかと、御本仏は教えてくださっているのです。
今、まさに、この菩薩の誓願の躍動は、一人立つ学会員の行動そのものの中にあります。地涌の使命を担う創価の同志は「人間革命」の舞によって、また、踊るが如く菩薩の生命を涌出する「平和・文化・教育」の貢献によって、さらに、凍てついた不信の大地に動執生疑を起こす草の根の「普賢の対話」の力によって、世界広布を現実としてきたのです。
(「大白蓮華」2020年10月号から)
安田進 沖縄総県長
◇師子王の心で勝利の舞を!
この御文を拝すると、ある光景が浮かび、胸が熱くなります。
2000年(平成12年)2月、池田先生をお迎えして行われた「世界青年平和大文化総会」です。4500人の出演者が、フィナーレでカチャーシーを踊りだした時のことです。
先生は自らスッと立ち上がり、上着を脱いで、青年たちと共に舞ってくださったのです。
先生は激務が重なり、その日、体調が優れないと伺っていました。にもかかわらず"青年が待っているのだから"とお越しくださったのです。さらに、わが身を削るようにして沖縄の青年たちのために、舞ってくださったのです。
当時、沖縄青年部長だった私は、すぐ後ろにいました。歓喜の舞の中で、"師匠に続いて、沖縄の広布のために生き抜こう!"と深く誓いました。
苦闘を歓喜へと転じ、喜び勇んで前進していくことを教えられた「大悪大善御書」。御文で、迦葉尊者、舎利弗、上行菩薩、普賢菩薩が取り上げられていることについて、先生は、「人々のために戦う菩薩の誓願に目覚めた生命こそが、無上の大歓喜に包まれるのです」と講義されています。
◇勇気をもって強気で
一番苦しんだ人が一番幸せに——この自他共の幸福のために生きる喜びを、崇高な地涌の使命を、沖縄の友に教えてくださったのは池田先生です。
先生は、「立正安国論」提出から700年後にあたる1960年(昭和35年)7月16日、沖縄を初訪問され、"最も悲惨な戦場となった沖縄を、最も幸福な社会へ"と訴えられました。64年(同39年)12月2日には、小説『人間革命』を沖縄の地で書き起こしてくださいました。
私も参加させていただいた83年(同58年)3月の第1回沖縄記念総会では、"人生は勇気をもって強気でいきなさい"との戸田先生の指導を紹介し、宿命転換の大法を根本に、世界模範の「永遠平和の象徴の道」をと語られました。
先生はまさに、私たち沖縄の同志の尊き使命を呼び覚まし、大悪を大善へと転換してくださったのです。
沖縄の友は、師が示してくださった平和への大道を、師弟の誓いを胸に真っすぐに進んできました。そして今、"世界最初の広宣流布の地帯に!"との師の期待を実現すべく、立正安国の対話に全力を挙げています。
私自身、その先頭に立とうと、縁する全ての方へ、正義の対話に挑戦しています。その中で、驚きと喜びの出来事がありました。
以前の職場に、学会に批判的な先輩がいました。私は同僚をはじめ、その方に学会宣言し、仏法対話にも挑んでいましたが、その先輩は、ことあるごとに、心ない言葉を浴びせてきました。
男子部の先輩から「その方の幸せを心から祈っていくんだよ」と励ましを受け、戸惑いながらも真剣に唱題に挑戦。私は後に、転職しましたが、引き続き題目を送り続けました。
その後、30年以上がたった本年、思いがけず、その方が会館を訪ねてこられたのです。話を聞くと、私が転職してから、さまざまな悩みに直面し、本紙を購読するように。学会の強い味方となられていたのです。勇気を持って一度結んだ仏縁は、必ず花開くのだと改めて実感しました。
◇あらゆる人を味方に
妙法には、あらゆる人を味方にしていける偉大な力用がある。だからこそ、状況が厳しければ厳しいほど、その妙法を流布できる喜びに燃えて、勇気を持って、強気で、対話に臨んでいきたいと思います。
池田先生は、「世界青年平和大文化総会」を通してつづられました。
「勇んで戦いを起こし、使命に生き抜く人には、大歓喜がみなぎる。生命の躍動がある。それこそが、人間革命の原動力なのだ。創価の完勝の源泉なのだ」
広宣流布という師弟の誓願に立ち返る時、どんな逆境をもはね返していく生命の無限の力が湧きます。
沖縄には、「わんが さんねー たーがすが(私がやらなければ誰がするのか)」という言葉があります。"私がやる!"と、使命を自覚した自発・能動の挑戦が、広布の突破口を開きます。さあ、舞を舞うがごとく、喜び勇んで戦い、今こそ、沖縄の天地に師弟勝利の金字塔を打ち立てていこうではありませんか!
◇メモ
御書の一部分しか伝えられておらず、御述作年など詳細は不明。内容から、文永11年(1274年)の蒙古襲来によって社会が騒然とするなかで、苦闘する弟子を励ますために認められたと推察される。