「浅きを去って深きに
就くは丈夫の心なり」
敢然と困難に立ち向かい
より深い生き方を求める。
これが学会魂の真髄だ。
聖人御難事 P1190
『設い大鬼神のつける人なりとも日蓮をば梵釈日月四天等天照太神八幡の守護し給うゆへにばつしがたかるべしと存じ給うべし』
【通解】
たとえ、大鬼神がついていた人であっても、日蓮を梵天・帝釈・日天・月天・四天王また天照太神・八幡大菩薩が守護されているゆえに、罰することはできないと、確信していきなさい。
名字の言 自分史上、最も熱い夏に 2021年7月21日
夏の甲子園出場を懸けた全国高校野球選手権地方大会の熱戦が続く。福島大会の開会式では、高等部員が選手宣誓を務めた。「私たちがここに立つまで、たくさんの受け入れがたい現実がありました」▼小学生の時に東日本大震災に遭い、新型コロナによる不自由な環境下での練習も経験した。しかし、だからこそ気付けた感謝がある。"日常"は当たり前ではなく、幸せなことなのだ、と。彼は力強く語った。「ここにいる全員が記憶に残る自分史上、最も熱い夏にすることを誓います」▼夏の甲子園の大会歌は、福島出身の古関裕而氏が作曲した「栄冠は君に輝く」。作曲の際、氏は無人の甲子園グラウンドに立ち、球児に思いをはせたという。切磋琢磨の汗、悔し涙……。熱闘の裏には、それぞれの人間成長の劇がある▼生前、氏は母校を訪れ、高校生に呼び掛けた。自分の理想や信念は、どのような状況に陥ろうとも挫けず貫き通し、そして努力すること。それなしに成功はありえない、と(『古関裕而物語』歴史春秋社)▼試合に勝ち負けはある。だが、懸命に練習を重ねた鍛錬の日々は、等しく人生を彩る"栄冠"と輝く。球児たちの全力プレーにエールを送りつつ、自らも壁を破る"熱い夏"にしたい。
寸鉄 2021年7月21日
学会員の対話こそ最良の社会築く力—博士。立正安国へ草の根の語らいで
心が一つになれば必ず事は成就する—戸田先生。共に励まし、共々に前進
「とにかくに法華経に身をまかせ信ぜさせ給へ」御書。常勝の源泉は題目
常に新たに自己に勝て—哲人。拡大の目標立てて。自身の最高記録に挑戦!
夜型の生活は認知機能の低下やうつの原因に。早めの就寝でリズム正しく
☆全国男子部大会への池田先生のメッセージ
◇本門の男子部よ立て! 仏法勝負の旗を掲げて
君たちの「熱」と「力」で見事に勝ち飾った結成70周年、誠におめでとう!
誉れ高き一人一人と、私は心の握手を固く交わし、ねぎらい讃えたい。本当にありがとう!
男子部結成の折、戸田先生は私に言われた。
「一兵卒から戦いを起こし、全軍を率いて、広宣流布の大理想に突き進め!」
「頼んだぞ! 万人の幸福を築け! そのために学会は、後世永遠に広宣流布を、立正安国をめざして進んでいくんだ」
70年間、貫き通してきた、この師弟の記別を、本門の男子部が今、全責任を担い立って継承してくれることが、私の何よりの誇りです。
御本仏・日蓮大聖人は、厳しい逆境を勝ち越えた四条金吾の実証を、「長き夜のあけ・とをき道をかへりたるがごとし」(御書1165ページ)と喜ばれた。そして、「仏法と申すは勝負をさきとし」「故に仏をば世雄(社会の英雄)と号し」(同ページ)と仰せになられた。
「仏法勝負」の旗を掲げた君たちは、いよいよ負けじ魂を燃え上がらせて、現実の生活と社会の舞台で、一つ一つ人間革命の勝利の体験をつかみ取り、語り示していただきたい。そして、若師子の大学校生と共に、創価の世雄として、従藍而青のスクラムを強く大きく広げながら、立正安国、立正安世界へ、民衆凱歌の十年の夜明けを開いてくれ給え!
宝の君たちの健康と前進を祈ります。
共々に痛快に勝ちまくろう!
☆「世界を照らす太陽の仏法」に学ぶ 第8回 常勝不敗の原点
◇異体同心事
異体同心なれば万事を成じ同体異心なれば諸事叶う事なしと申す事は外典三千余巻に定りて候、殷の紂王は七十万騎なれども同体異心なればいくさにまけぬ、周の武王は八百人なれども異体同心なればかちぬ(中略)日蓮が一類は異体同心なれば人人すくなく候へども大事を成じて・一定法華経ひろまりなんと覚へ候、悪は多けれども一善にかつ事なし
(御書1463ページ2行目〜6行目)
◇池田先生の講義
いかに強大な権力をもって迫害を加えようとも、広布を目指す正義の連帯である「一善」を破壊することはできません。強き信心の団結を貫き通せば、いかなる障魔をも打ち破り、絶対に勝利していけるのです。
では、異体同心の団結を築くためには、どうすればいいのか——。
私は、広宣流布の師匠である戸田先生のもとで、「師と共に」との一念を定めて祈り、戦い抜きました。
「誰か」ではなく「自ら」が立ち上がり、広布拡大の先陣を切り開いていく。そして、どこまでも同志と力を合わせ、互いに励まし合いながら進むのです。
「異体同心」の「心」とは「広宣流布を願う心」です。また、同志である「学会員を尊敬する心」です。さらには、いかなる圧迫も恐れない「師子王の心」です。そして、この究極が「師弟不二の心」なのです。
◆◇◆
広布の誓願に向かって異体同心で進む学会だからこそ、一人一人が人間革命できるのです。そして、人々が希求してやまなかった恒久平和への連帯を創り広げながら、やがては国土、そして全人類の宿命の転換をも可能にしていくのです。創価学会には「希望創出」の使命があるのです。
(『調和と希望の仏法 「人間の宗教」の時代へ』から)
徳渕美智代 総大阪女性部長
◇師と共に今再びの金字塔を!
「戦いは絶対に勝たなあかん! 負けたらあかんねん!」
中之島の中央公会堂や大阪拘置所がある北大阪総県が地元の私は、高校1年で入会して以来、地域の草創の先輩から、この"常勝不敗の魂"を何度も何度も教えていただきました。
はじめはよく意味が分からなかったものの、小説『人間革命』を学ぶ中で実感できるように。1982年(昭和57年)の第1回関西青年平和文化祭で初めて池田先生にお会いし、生涯、師と共にと誓いました。
今年は「大阪の戦い」から65周年。大阪の友は年頭から、小説『人間革命』第10巻を学び合い、不可能を可能にした先生の大闘争を命に刻んできました。
約半年で8000人もの人を励まされ、入会から日の浅い一人一人を結合してくださった先生。当時、まだまだ学会員が少なかった大阪で、「異体同心なればかちぬ」(御書1463ページ)の一節の通り、"まさかが実現"と世間が驚嘆する大勝利を収めてくださったのです。
今再びの立正安国の勝利へ、65年前の戦いで先生も引用された「異体同心事」を拝し、先生の講義を心肝に染め抜いていきましょう。
◇無数の共戦譜
先生は異体同心について、「一人一人の特質や個性を最大に尊重しつつ、共通の目的のもとに心を合わせて団結し、行動していく姿です」と講義されています。
「大阪の戦い」当時、先生は、真っ先に個人指導に打ち込まれました。境遇も悩みも千差万別。病苦、経済苦、家庭不和など、さまざまな悩みを真正面から受け止め、信心で立ち上がることを訴え抜いていかれました。そして自転車を何台も乗りつぶされ、大阪中を奔走されました。
当時のエピソードの数々は、歓喜とともに、まるで昨日のことのように語り継がれています。
例えばある時は、商店街を一緒に歩いてくださり、"こうやって信頼を広げていくんだよ"と励ましを。新聞が、学会に対し、「暴力宗教」と理不尽な中傷を書き立てた翌日には、ある拠点を訪れ、"日本一の折伏をやろう!"と皆の不安を吹き飛ばす大激励をされています。
先生は、一人一人を抱きかかえるように励まし、異体同心の団結を強め、常勝関西を築いてくださったのです。『人間革命』に刻み込まれた無数の共戦譜が胸に迫ってきてなりません。
先生は講義の中で、次のように教えてくださっています。
「『異体同心』の『心』とは『広宣流布を願う心』です。また、同志である『学会員を尊敬する心』です。さらには、いかなる圧迫も恐れない『師子王の心』です。そして、この究極が『師弟不二の心』なのです」
今、私自身も、"第10巻"を片手に毎日、同志と語らっています。
そこには、「師の言葉から、師の意図を知り、さらに、その根源にまで迫って、その同じ根源を師と共に分かち合う弟子の一念は、まことに、まれだといわなければならない。しかし、このまれなる一念の獲得にこそ、師弟不二の道の一切が、かかっているのである」とあります。
"今こそ、この一念に迫る時"との思いで、自らの拡大の挑戦や失敗談も語りながら、「65年前、先生はこう戦われてはるよ!」と、師の心を伝えるために全力を注いでいます。なぜなら、弟子の心が師匠の心に合致してこそ本当の異体同心の団結があると確信するからです。
他を頼むのではなく、自らが一人立つ——先生が示してくださった要諦を実践していきたいと思います。
◇不可能を可能に
"今再びの金字塔を!"と大阪の同志は意気軒高です。
入会5年になる住之江総区のある副白ゆり長は、信心する前、脳に腫瘍があり、手術はできないといわれていました。しかし、学会員のご主人が"この信心で絶対に治る!"と励まし、題目を送り続けてくれました。すると、腫瘍の一つが消えたのです。この実証に大確信を得て、彼女は入会。
その後、学会活動に励む中、なんと残る腫瘍も小さくなり、手術が可能になったとのこと。不可能を可能にする信心の功徳に大歓喜し、今夏、報恩の思いで、東京在住の60人以上の友人に対話。歓喜の波動は友人の友人へも伝わり、200人を超える方に仏縁を広げることができたのです。彼女は関西魂を燃やし、さらなる戦いを誓っておられます。
池田先生は『人間革命』につづられています。「勝つも負けるも、畢竟するところ、私たちの一念が、固い団結で結ばれているかどうかに、かかっている。重大なことです」
今こそ、「第一に題目! 第二に題目! 第三に題目!」の大確信の祈りを轟かせ、立ち上がる時。先生直結の常勝のスクラムを固く、正義と希望を広げる対話に徹し、広宣流布の新たな金字塔を打ち立てていきましょう!
メモ
「異体同心事」の御述作の年月や、送られた人は不明。本抄前半で、駿河の地で活躍する日興上人の名前や、「あつわらの者どもの御心ざし」との仰せがあることから、駿河に住む門下に与えられたと推察される。内容から、後に「熱原の法難」へと発展する迫害の渦中にいる門下を励ますために送られたと考えられる。