間断なき挑戦!
無限の向上!
それが青年の異名なり。
さあ次なる広布の峰へ
結成の月から出発だ!
崇峻天皇御書 P1174
『一代の肝心は法華経法華経の修行の肝心は不軽品にて候なり、不軽菩薩の人を敬いしはいかなる事ぞ教主釈尊の出世の本懐は人の振舞にて候けるぞ、穴賢穴賢、賢きを人と云いはかなきを畜といふ』
【通解】
釈迦一代の説法の肝心は法華経である。そして、法華経の修行という点で、その肝心をいえば、それは不軽品である。不軽菩薩が人ごとに敬ったということは、どういうことをいうのであろうか。教主釈尊の出世の本懐は、人として振る舞う道を説くことであった。穴賢穴賢。振舞いにおいて、賢いものを人といい、愚かなものを畜生というのである。
名字の言 まず起き上がる——「七転び八起き」の捉え方 2021年7月8日
思わぬ試練に見舞われ、人生の"歩み"につまずいた時、思い出す言葉がある。それは、ある二人の未来部員の何げない会話の中で耳にしたのだが、今も忘れ難い▼「『七転び八起き』っていうけどさ、7回転んだら、起きるのも7回で良くない?」。すると、もう一人がこう言った。「違うよ、まず起きるんだよ」。"起き上がるところから始まる"——これは苦境の渦中にあって、信心で再起を誓う創価の友の生き方にも重なる▼東北に住む多宝会の婦人は、昭和三陸地震津波(1933年)、チリ地震の津波(60年)、東日本大震災の津波(2011年)で3度被災し、自宅は2度流された。若くして夫、娘との死別も経験した▼度重なる試練にあらがい、生き抜くことを選択できたのは、「信心と同志のおかげ」。88歳にして教学部任用試験に合格。95歳の今も生命力に輝く日々。「『あなたの姿に励まされます』と皆に言われると、"私は何度でも立ち上がれるんだな"と勇気が湧きます」と意気軒高だ▼御聖訓に「日蓮一度もしりぞく心なし」(御書1224ページ)、「いまだこりず候」(同1056ページ)と。7月8日が「七転び八起きの日」かは定かでないが、"鍛えの夏"を負けじ魂で立ち上がり、朗らかに前進したい。
寸鉄 2021年7月8日
「仏になるみちは善知識にはすぎず」御書。創価家族の絆は宝。共に前進
「白蓮Gの日」55周年。友に希望送る尊き連帯。使命の青春に福徳は燦然
大事なのは人間としての外交—戸田先生。一対一の誠実な対話が友情築く
交流少ない高齢者は認知機能低下しやすく—研究地域の声掛けを絶やさず
還付金詐欺が増加傾向。「ATMへ」は信じるな。不審な電話は必ず相談を
☆「第4回本部幹部会」「青年部総会」——池田先生が祝賀のメッセージ贈る
◇「信心の英雄」を大聖人は讃嘆
異体同心の大団結で、生命の凱歌の大道を!——第4回本部幹部会が7日午後、巣鴨の東京戸田記念講堂で開催された。男子部・女子部の結成70周年を記念する「青年部総会」の意義を込めたもの。これには、原田会長、長谷川理事長、永石女性部長が各部の代表と出席した。池田大作先生は祝賀のメッセージを贈り、偉大な「信心の英雄」である一人一人の尊き奮闘を、日蓮大聖人が讃嘆していると強調。未来永劫に生命の凱歌を轟かせながら、栄光と歓喜の大道を勝ち進もうと呼び掛けた。(全国配信は10日から18日〈配信の会場と時間等は各県・区で決定〉。「モバイルSTB」では10日午前9時から、「SOKAnet」では13日午後4時から視聴可能)
◇原田会長、永石女性部長が各部の代表と共に出席
勝利には、歓喜がある。そこから、新たな栄光への力強い勢いが生まれる。
混迷の時代を晴らす正義の勝利!——これが、学会の永遠の使命にほかならない。
先師・牧口常三郎先生と恩師・戸田城聖先生が獄中闘争を貫いた地・巣鴨に立つ東京戸田記念講堂。ここに、烈風を突き抜けて、感激のドラマをつづった創価家族の笑顔の花が爛漫と咲き薫った。
池田先生は幹部会に寄せたメッセージの中で、尊き宝友の奮闘をねぎらいつつ、「最大の感謝と讃嘆を込め、全同志に一書をお贈りしたい」と述べた。
すると壇上に、墨痕鮮やかな書が運ばれてきた。そこには「凱歌大道之誉」の文字が。わが胸中に生命の凱歌を轟かせ、福運と和楽の大道を歩みゆく誓いが、拍手とともに湧き上がる。
さらに先生は"結成70周年に、目覚ましい前進を遂げた本門の男女青年部に贈りたい"とし、「浅きを去って深きに就くは丈夫の心なり」(御書509ページ)との学会精神の真髄を記した一対の書を紹介した。あえて困難に挑み、より深い生き方を求め、「丈夫の心」を貫く——不滅の価値ある「人生の劇」をつづる鍵はここにある、と。
さあ、次なる広布の峰へ、今再び前進の足音を高めよう! 青年を先頭に、立正安国の威風堂々たる大行進が始まった。
7月11日には広布の闘将・男子部が、19日には創価の華・女子部が、それぞれ誕生から70周年の佳節を刻む。
——両部の結成式が東京・西神田の旧学会本部で行われたのは、1951年(昭和26年)7月。戸田先生の第2代会長就任から、わずか2カ月後のことだった。
式典に先立つ同10日夜、戸田先生は若き池田先生に、男女青年部の意義について語る。「生涯、正法正義を貫き通す人材を、私は青年部のなかから育てていく」「皆の心から、創価の師弟の誇りと、広宣流布の理想に生きようという一念が希薄化してしまえば、学会の未来はない」。戸田先生の眼は、数十年、数百年先の未来を見据えていた。
さらに生前、先生は東北のラジオ局のインタビューで「創価学会に青年が多いのはなぜか?」と聞かれると、「哲学が深いから」と即答した——。
男子部・女子部の結成から70星霜。恩師の期待通りに今、最高峰の仏法哲理と小説『新・人間革命』を学び深め、実践する池田門下の若人が二陣三陣と、日本中、世界中に躍り出ている。
幹部会の席上、池田主任副会長が池田先生のメッセージを紹介。爆発的な歓喜、歓喜の渦が広がった。
男女青年部の代表3人が活動体験を発表。
大平久美子さん(北海道・十勝県女子部長)は、職場で信頼の輪を広げ、同僚を入会に導いた模様を報告。北村幸大さん(大阪・福島区男子部長)は、経営する美容室の売り上げが向上し、新店舗をオープンした喜びを伝えた。笹原義昭さん(広島・安佐北区・男子部本部長)は弘教を実らせ、不屈の楽観主義で人生の波浪を乗り越えた実証を語った。
次に、音楽隊・東京和太鼓団と創価富山師子王太鼓団、創価福岡先駆太鼓団と創価熊本師子吼太鼓団による、リモート演奏を上映。曲目は「湧躍」。勇壮なバチさばきに、万雷の拍手が高鳴った。
大串女子部長は、立正安国の対話に挑む各地の華陽姉妹の活躍に言及。西方男子部長は破邪顕正の師子吼で、創価の正義を示す決意を披歴した。
原田会長は「東京凱歌」へ力走した、全国の同志の奮闘に心から感謝を述べた。
次に、広宣流布とは仏と魔との熾烈な攻防戦であり、立正安国の言論戦であると強調。強き祈りを根本に、あらゆる差異を超えて仏縁を広げていきたいと訴えた。
さらに、金剛不壊の異体同心の団結の重要性について確認。勝って兜の緒を締めて、峻厳なる師弟不二の精神に立ち、連続勝利の歴史をと呼び掛けた。
最後に、池田先生のスピーチを収録した、新しいVOD番組「全てを喜びに 共に広布の山を!」を皆で視聴した。
※本部幹部会および、VODの同番組の「モバイルSTB」での配信は、10日午前9時から(インターネットを通してダウンロードが必要です)。
また、本部幹部会の「SOKAnet」での配信は、13日午後4時から(「SOKAnet」では、VODの同番組は視聴できません)。
☆御書の旭光を 第41回 諸天動かす不屈の祈りを
〈御文〉
『此の度こそ・まことの御信用は・あらわれて法華経の十羅刹も守護せさせ給うべきにて候らめ』(兄弟抄、1083ページ)
〈通解〉
このたびの難においてこそ、あなた方の本当の信心が表れて、法華経の会座に連なった十羅刹女も必ず守護するに違いない。
〈池田先生が贈る指針〉
「法華経の行者」の祈りに勝るものはない。広宣流布、立正安国のために戦う我らの誓願の一念が、どれほど強いか。妙法には一切衆生の仏性を呼び顕す力がある。
激闘の時こそ、弾けるような師子吼の題目だ。断固と魔を打ち破り、諸天を揺り動かす不屈の祈りである。
まことの信心の底力で真金の生命の凱歌を!
☆7月度座談会拝読御書 富木尼御前御返事
◇拝読御文
『我れ等は仏に疑いなしとをぼせば・なにのなげきか有るべき、きさきになりても・なにかせん天に生れても・ようしなし、竜女があとをつぎ摩訶波舎波提比丘尼のれちにつらなるべし、あらうれし・あらうれし、南無妙法蓮華経南無妙法蓮華経と唱えさせ給へ』(御書全集976ページ5行目〜7行目、編年体御書860ページ3行目〜5行目)
[池田先生の指針から]労苦の人に感謝
時には、「どうして自分ばかりが……」とグチをこぼしたくなることもあるかもしれない。しかし、煩わしい試練と祈り戦うからこそ、仏の力を出せる。泥が深ければ深いほど、やがて美事な幸福勝利の大輪を咲かせていけるのが、「如蓮華在水」の妙法である。(中略)
何があっても、一切を御本尊に祈念して、一喜一憂せず、淡々と題目を唱え抜いていくことだ。必ず道は開かれる。そして、その尊い体験こそが、あとに続く後輩たちへ、何よりの希望の励ましとなっていくのである。(『随筆 幸福の大道』)
◇ ◆ ◇
大聖人が富木尼御前の存在をどれほど大切にされているか——師の慈愛はあまりにも深く大きいものでした。(中略)
より重要な点は、眼前の人を最大に励まされることはもちろんのこと、そうであればこそ、常に、その背後にいる人、表舞台には出なくとも陰で支えている人——そうした存在を絶対に見逃すことなく、温かな慈眼を注がれているということです。むしろ、支え守る労苦の人に対して、より深い感謝を抱かれています。
表に現れて目に見える部分は、その背後に広がる目に見えないものがあってこそ成り立ちます。(中略)
仏法の人間主義とは、具体的には何なのか——それは結局、こうした「濃やかな配慮」「温かな励まし」に表れるのです。
人間の絆がますます希薄化している時代にあって、こうした「励ましの芸術」によって、一人を大切にし、生命の尊厳を守る、温かい人間共和の社会を築くことが、広宣流布の大いなる前進であると私は確信してやみません。(『勝利の経典「御書」に学ぶ』第15巻)
◇一人の勝利が皆の希望と輝く
[キーワード�]寄り添う励まし
本抄が執筆された当時、長く病を患っていた富木尼御前にとって、夫の常忍を、下総国(現在の千葉県北部などの地域)から遠く身延の日蓮大聖人のもとへ送り出すことは、言い知れぬ不安もあったに違いありません。
大聖人は本抄で、そうした思いをくみ取るように、尼御前の功労をたたえられた上で、"常忍を通して、尼御前自身に会っているような気がする"とまで仰せになっています。
また、尼御前がしゅうとめに献身的に尽くしてきたことに対して、夫が深く感謝していた旨もつづられています。これは、常忍が日頃、妻に感謝の気持ちを言葉にして示していないことを察せられ、それを代弁することで、夫妻の愛情がさらに深まるようにとの御配慮でもあると拝されます。そして、法華経の行者が病魔に負けるわけがなく、あれこれ嘆く必要はないのだと、病苦に悩む尼御前に同苦しながら、幾重にも激励されています。
夫の常忍だけでなく、その場にいない夫人にまでこまやかに心を砕かれた大聖人。お手紙を受け取った尼御前は、温かな励ましに、どれほどか安心し、勇気づけられたことでしょう。その後、尼御前は純粋な信仰を貫き、長寿の人生を全うしました。
相手の悩みを深く理解する「同苦」。信心を貫けば必ず成仏できるという「確信」。そして、相手の心の内から希望をわきたたせていく「慈愛」——こうした心が脈打つ「励まし」こそ、苦悩を抱える友にとって、前を向いて生きる力の源泉となるのです。
[キーワード�]女人成仏の道
日蓮大聖人は本抄で、妙法を受持した尼御前は、竜女のあとを継ぎ、摩訶波闍波提比丘尼に並ぶ存在になれるのだと励まされ、成仏は間違いないことを教えられています。
竜女は、法華経提婆達多品第12に説かれる竜王の娘です。文殊師利菩薩が法華経を説くのを聞いて発心し、その身のままで成仏したと説かれています。これによって、爾前諸経では許されなかった女人成仏の道が、初めて開かれました。
また、摩訶波闍波提比丘尼は釈尊の叔母であり、育ての親です。釈尊の父である浄飯王の死後に出家して、仏教史上最初の比丘尼(女性出家者)となり、比丘尼の指導的立場で活躍。法華経勧持品第13では、「一切衆生喜見如来」——"誰もが喜び仰ぎ見る仏"になると、釈尊から未来の成仏を保証されました。
竜女も摩訶波闍波提比丘尼も、法華経の中で、女性として全人類の幸福の道を開いた"先駆者"ともいえます。
大聖人はこの励ましを通して、病苦に悩む尼御前に、"あなた自身の勝利の姿は、皆が仰ぎ見るような希望になっていく"との偉大な使命を教えられたとも拝せるでしょう。
御聖訓には、「一人を手本として一切衆生平等」(御書564ページ)とあります。「一人」の勝利が、皆の勝利を開きます。私たちも、師と共に広布に励み、苦難に打ち勝つ中で、周囲に希望を広げる「わが人間革命」の勝利劇を、朗らかにつづっていこうではありませんか。