2021年7月12日月曜日

2021.07.12 わが友に贈る

新聞休刊日

崇峻天皇御書 P1173
『人身は受けがたし爪の上の土人身は持ちがたし草の上の露、百二十まで持ちて名をくたして死せんよりは生きて一日なりとも名をあげん事こそ大切なれ』

【通解】
人間に生まれることは難しく、爪の上の土のようにまれであり、その身を全うするのは難しく、草の上の露のようにはかない。百二十歳まで長生きしても悪い評判を残して一生を終わるよりは、生きて一日でも名をあげることこそ大切である。

☆第4回本部幹部会・青年部総会への池田先生のメッセージ
◇平和の宝土を「今」「ここから」 立正安国の大闘争を恐れなく
一、今も鮮やかに蘇る光景があります。
70年前の7月、学会常住の「大法弘通慈折広宣流布大願成就」の御本尊を初めて掲げて行われた臨時総会の折、戸田先生は広布拡大にひときわ奮闘した一騎当千の代表を壇上に招かれました。そして、その老若男女を一人一人讃えつつ、言われたのです。
「ここに並ばれた方々は、私が褒めるよりも先に、大聖人様がお褒めになっているに間違いありません。私は、この方々に何も差し上げられないが、大聖人様は、すごいご褒美をくださるでありましょうから、なんの心配もいたしません」「どうか、皆さん、この方々に拍手を送ろうではありませんか」と。
今日も、戸田先生は牧口先生とご一緒に「よくやった。天晴れ」と、偉大な「信心の英雄」「民衆の英雄」である皆さん一人一人に拍手を送っておられることでありましょう。
私も最大の感謝と讃嘆を込め、全同志に一書をお贈りしたい。
「凱歌大道之誉」——わが誇り高き創価家族が一人ももれなく、未来永劫に生命の凱歌を轟かせながら、使命と栄光、健康と福運、歓喜と和楽の大道を胸を張って進みゆくことを祈り認めたものです。みな、本当にご苦労さま! みな、本当にありがとう!(大拍手)

◇苦難も誉れと青春勝利の舞を 「浅きを去って深きに就くは丈夫の心なり」
一、今年は、文永8年(1271年)の9月12日、御本仏・日蓮大聖人が「竜の口の法難」を勝ち越えられてから満750年となります。
大聖人が示してくださった「発迹顕本(迹を発いて本を顕す)」には、「日蓮が難にあう所ごとに仏土なるべきか」(御書1113ページ)と仰せのように、一切の闇を打ち破る生命の究極の光で、一番大変な娑婆世界を仏国土・寂光土へと照らしゆく壮大なる意義があります。
この御本仏にそのまま直結して、私たちは恐れなく現実社会の真っ只中で、「立正安国」の対話と行動を展開しております。
労苦をいとわず、大闘争を起こすなかで、自他共に壁を破り、いかなる行き詰まりも乗り越えて、人間革命の大境涯を開き、今この時に戦う、この場所から、幸と平和の宝土を築き広げていくのが、私たちの「発迹顕本」なのであります。

一、ここで、結成70周年に目覚ましい前進を遂げ、友情と信頼の連帯を結び、混迷の時代に「正義の声」「希望の声」を響かせゆく本門の男女青年部に、記念として一対の書を贈りたい。
大聖人は、竜の口の法難に続く佐渡流罪の渦中、世界広宣流布を宣言された「顕仏未来記」に、伝教大師の一文を引用されました。
「浅きを去って深きに就くは丈夫の心なり」(同509ページ)と。この学会精神の真髄を書き留めたものです。
古今東西、有名無名を問わず、不滅の価値ある「人生の劇」を残した偉人たちに共通する一点は何か。
それは、あえて困難に挑んで、より深き生き方を求め抜き、選び取り、貫き通す「丈夫の心」すなわち「勇気」にあるといっても、過言ではないでしょう。信心は、その最極の勇気にほかなりません。
妙法の信仰とは、最も深い生命尊厳の哲理であり、広宣流布の誓願とは、最も深い平和と人道の貢献であります。そして、創価学会の団結とは、最も深い人間信頼の絆なのであります。
日本さらに全世界の、わが男子部、わが女子部、わが学生部、わが未来部の皆さん、試練も苦難も全て誉れとする師弟不二の「丈夫の心」で、いよいよ朗らかに「青春勝利の舞」を舞い、若き地涌の英知と力を糾合して、地球民族の新たな価値創造の10年を明るくたくましく牽引していってください。

一、大聖人は、池上兄弟を烈々と激励されました。
「がうじやう(強盛)にはがみ(切歯)をしてたゆ(弛)む心なかれ、例せば日蓮が平左衛門の尉がもとにて・うちふ(振)るま(舞)い・いゐしがごとく・すこしも・をづ(畏)る心なかれ」(同1084ページ)と。
慈折広宣流布の不思議なる「時」のリズムに呼応して、民衆の幸福と社会の安穏、そして人類の平和のために、大聖人と一体の久遠元初の生命を一人一人が輝かせながら、異体同心の大団結で今再び「常勝凱歌の太陽」を、王者赫々と勝ち昇らせゆくことを共々に決意し合って、メッセージとします(大拍手)。

☆県長・県女性部長会での原田会長の指導
◇弟子が勝って創立100周年の扉を
一、まず、静岡県熱海市で発生した大規模な土石流につきまして、被災者の皆さまに心からのお見舞いを申し上げます。
学会本部としても対策本部を設置し、現地の対策本部と緊密に連携を取りながら、被災者の激励に全力を挙げています。一日も早い復旧・復興を祈ってまいります。

一、今回の東京都議会議員選挙で公明党は見事、23人完勝。8回連続となる全員当選で、高らかに東京凱歌を打ち立てることができました。全国の全同志の大奮闘に心より御礼申し上げます。本当にありがとうございました!(拍手)
コロナ禍の中という、経験したことのない今回の都議選は、かつてない大激戦となりました。投票日前には、各紙も「公明『全員当選』に暗雲」「大量落選の危機」などと伝え、当日のNHKの開票速報でも最大7人落選を予測し、16〜23人と報じるほどでありました。
しかし結果は、最後の最後まで劣勢が伝えられていた豊島区、中野区で大逆転。北多摩3区は、次点とわずか354票、目黒区は477票という僅差での見事な勝利劇でした。
まさに、「奇跡的」とも言える完全勝利を飾ることができたのも、先日の党声明にもあった通り、ひとえに、全国の同志の大奮闘のたまものです。
新聞各紙は「自公過半数届かず」「勝者なき都議選」などと報道しましたが、それに真っ先に異を唱えたのが、政治評論家の森田実氏でした。
氏は、次のように記しています。
「都議選結果についてのマスコミ報道に一言、もの申します。『勝者なき……』は大誤報です。勝者はいます。公明党は全員が当選しました。それこそ勝者です!」
「私の実感では、『公明党の勝利は、すぐれた一人ひとりの支持者の真心の支援の賜物』と思います」
「民主主義の基本を地道に、そして誠実に歩み続けた、東京都だけでなく全国の公明党支持者の皆さんを私は、心より尊敬しています」と。
この言葉に象徴される通り、全学会員の血のにじむような大奮闘で、底力を満天下に示した大勝利であると、最大に喜び合いたい。
この晴れやかな東京凱歌は、そのまま、皆さん一人一人の誇り高き「広布と人生の凱歌」であり、そして、この世で最も強く美しい「異体同心の凱歌」です。
私たちは、次なる戦いも、異体同心の団結で、師弟不二の信心で、断じて勝ち越える。その新たな出陣をしてまいりたい。
改めて、全国の同志の大激闘に心より感謝申し上げるとともに、各県の「感激の同志」の皆さまに、くれぐれも御礼を伝えていただき、最大にねぎらっていただきますよう、お願い申し上げます。

◇全国に友好を拡大
一、私たちは、勝って兜の緒を締めて、民衆の幸福のため、世界の安穏のため、「日本の柱」「青年の眼目」「人類の大船」として、立正安国の凱歌の秋を断固と飾ってまいりたい。
同志の皆さまには、連続闘争で大変にご苦労をお掛けしますが、創立100周年への初陣を断じて勝利していこうではありませんか。
そのために、本日は2点、確認させていただきます。
第一に、一人一人が友好拡大に、大きく打って出ようという点です。
小説『新・人間革命』第16巻「入魂」の章には、山本伸一会長が、年配の方を激励する様子が、次のように描かれています。
「年齢を重ねられた方の力は大きい」「人脈や人間関係も広い。その方々が広宣流布のために、本気になって頑張るならば、若い人たちの、何倍もの力が発揮できます。人生で縁した人には、すべて仏法を伝え抜いていこうとの決意で、やろうじゃありませんか」
まさに「人脈」こそが広布の宝です。そして「縁した人、全てに語り抜いていく」決意と実践があってこそ、広布は進みます。
この夏、どれだけ皆が動けるか、まさにここが、凱歌の秋への山場となります。帰省先への「ふるさと交流」や、電話を使っての暑中見舞いなども含め、大きく仏縁を広げてまいりたい。

◇励ましが前進の力
一、2点目の要諦は、どれだけ「拡大に挑戦する人を増やせるか」であります。
小説『新・人間革命』第27巻「正義」の章には、「幹部は、寸暇を惜しんで、皆の激励に回ることです。"もう一軒、もう一軒"と、力を振り絞るようにして、黙々と個人指導を重ねていくんです。それが、幸せの花を咲かせ、組織を強化し、盤石な創価城を築くことになります。ほかに何か、特別な方法があるのではないかと考えるのは間違いです」とあります。
リーダーの必死の行動と、真心からの励まし以外に、勝利を開く道はありません。
リーダーが激励を徹底して進め、「内部充実」「活動者増」を図っていきたい。

一、本日(7日)の本部幹部会は、男子部・女子部の結成70周年を祝賀する「青年部総会」の意義も込めて開催されます。皆が青年の心で、次なる勝利へ出発してまいりたい。
今回の本部幹部会では、1993年6月の各部代表幹部会での池田先生のスピーチを拝聴します。
前回同様、本部幹部会は「会館・個人会館」「モバイルSTB」「SOKAnet」で配信しますが、スピーチについては「会館・個人会館」と「モバイルSTB」のみで配信し、「SOKAnet」では配信しません。その上で、連続勝利への大事なご指導でありますので、本幹とスピーチをセットで視聴することを推奨します。
ともあれ、本年は「大阪の戦い」から65周年。勝利の方程式は「必死の祈り」「真心の励まし」「人間革命のドラマ」です。この師匠の戦いを模範として弟子が勝つ。それでこそ、創立100周年への扉が開かれます。
「東京凱歌」に続き、異体同心の団結による連続勝利を、断固と成し遂げようではありませんか!