2021年3月1日月曜日

2021.03.01 わが友に贈る

◇今週のことば
生命が躍動する3月だ。
青年も壮年もいやまして
勇気と智慧と工夫で
対話・友好を広げよう!
拡大の転機は今なりと。
2021年3月1日

開目抄下 P222
『一滞をなめて大海のしををしり一華を見て春を推せよ』

【通解】
一滞の水をなめても、大海の塩味を知ることができる。一つの花が咲くのを見ても春の訪れたことを推察せよ。

名字の言 希望の未来へ「跳躍」する力をもたらす存在 2021年3月1日
「HOPE(希望)」は跳躍を意味する「HOP」につながっている。そう言ったのは心理学者のエリクソンである▼幼い子どもにとって希望は、未来に対して「跳躍を促すような自由感」だと彼は表現した。それには、子どもが不安に押しつぶされそうになった時、親の適切なサポートによって培われる「基本的信頼感」が土台になるという。何があっても支えてくれる人の存在が、希望の未来へ跳躍する力をもたらすのだ(『ライフサイクル、その完結』みすず書房)▼未来は全て君たちのもの——池田先生が「大いなる希望」と題する詩を発表し、未来部にそう訴えたのは1970年。言論問題の嵐の渦中である。先生はうたった。「君たちよ 大木となれ 力と福運の葉を茂らせよ」「僕は 根っこになる 根は見えない 見えなくてもよいのだ」▼当時、この詩を暗唱した少年少女は多い。ある婦人は大病や経済苦に直面するたび、詩を声に出してきた。"自分を信じ、勝利を待っている人がいる"。そう思うと勇気が湧いた。全てを乗り越えた今、未来部担当者として師の心を後継の友に伝える日々だ▼「春」を指す英語「SPRING」にも「跳躍」という意味がある。希望・勝利の春へ、宝の未来部員と共に大きく飛躍する3月が始まった。(之)

寸鉄 2021年3月1日
決意漲る壮年部幹部会。地域に励ましの流れを!滝の如く清冽に朗らかに
未来部希望月間が開始。進学や就職等、新たな出発の時。慈愛の声を皆で
私の意志はどんな力にも揺るがぬ—詩人。試練の今、立正安国の祈り強く
感染再拡大に警戒。一番の敵は気の緩みだ。3密避け、うつらず、うつさず
各地で山火事。多くが人の不注意と。乾燥の季節。火の元の確認をがっちり

〈社説〉 2021・3・1 きょうから春の火災予防運動
◇細心の点検、声の掛け合いを
家で火災が発生したとき、何よりも先にするべきことは何か?
それは「初期消火」「避難」「119番通報」のどれでもない。答えは、火災が起こっていることを「大きな声で周囲に伝える」である。
東京理科大学総合研究院の小林恭一教授は、昭和に起こったホテルニュージャパンの火災(1982年)も、発見時に従業員が周囲に知らせておけば、その後の展開が大きく違ったのではないかとして、発見時に「大声で火事だーと叫ぶこと」の重要性を強調する(『住宅火災の消火・避難・防火』日刊工業新聞社)。
自宅で火災が発生したら、大きな声で叫んだ後、初期消火を行う。しかし、発見した時点で火が天井に届いている場合は、迷わず避難。119番通報は安全な場所に移動してからと心得ておきたい。
近年の火災件数、死者数は、おおむね減少傾向にある。これには、住宅用火災警報器の設置が進んだことが一因と見られている。設置は、新築住宅で2008年に、既存住宅で11年までに義務化された。一方、消防庁の調査によれば、設置していない世帯が2割程度残っていることが分かっている。自分や家族の命を守るためにも、必ず設置をしておきたい。設置済みでも定期的な点検が求められる。警報器の電池寿命の目安はおよそ10年。電池は切れていないか、内部が劣化していないか、音が出るか、この機会に改めて確認しておきたい。
高齢者や目、耳が不自由な方の場合は、音や光の出る補助警報装置の増設を検討するのもよいだろう。警報器も、補助警報装置もホームセンターなどで購入できる。
20年1〜3月に起こった住宅火災の出火原因は多い順に、「こんろ」「たばこ」「ストーブ」と続く。消防庁は住宅防火で命を守るポイントとして火災警報器設置の他、「寝たばこはしない」「ストーブは燃えやすい物から離して使用する」「こんろから離れるときは、必ず火を消す」「寝具やカーテンなどは防炎品を使う」「隣近所との協力体制をつくる」などを挙げている。
池田先生は「かまへて・かまへて御用心候べし」(御書1133ページ)の御文を引いて、無事故の日々を勝ち取るため、「細心の点検、声の掛け合いなど具体的な行動で魔を打ち破り、善友を守り抜こう!」と呼び掛けている。
消防庁によれば昨年3月に発生した火災は3516件。1時間に5件近くの火災が発生した計算になる。季節で見ると、冬とともに乾燥と強風の重なる春(3〜5月)が多い。きょうから春の全国火災予防運動が始まる(7日まで)。

☆大白蓮華巻頭言2021年3月号 創価は励ましの民衆王者
弥生三月、恩師・戸川城や先生の凱歌の獅子吼が蘇る。
「創価学会は宗教界の王者なり」と。
それは、太陽の仏法を掲げて世界を照らす「生命尊厳の哲人王者」、そして一人ももれなく幸福へ導かんとする「励ましの民衆王者」なりとの大宣言でもある。
御本仏は、社会での重責を担いつつ大病と闘う門ドに幾たびも渾身の激励を送られ、「この日蓮を杖・柱とも頼まれるがよい。険しい山、悪い道では杖をつくならば
倒れない。ことに手を引かれるならば転ぶことはない」(P1227通解)と仰せである。あなたのことを、生死を超えて護りに護り抜くと、約束くださっているのだ。
この御心に連なり、創価の師弟は、悩める友に手を差し伸べ、たゆまず励ましの語らいを貫き通してきた。
一切衆生に仏性が具わるといっても、「善知識」(善友)の縁がなければ顕せない。「どんな人も一生成仏できる」「転換できない宿命はない」と言い切れる創価の善友の励ましがあればこそ、法華経の会座さながらに一人一人の生命が尊極に輝く地涌の連帯が地球上に現出したのだ。
世界が希求する「内発的な力の開花(エンパワータント)」も「困難を乗り越える力(レジリエンス)」も、学会家族が耕す民衆の励ましの大地が、いかに大きな支えになるか。
恩師は、愛し信頼する東北の同志に繰り返し語られた。
−−万物は変転する。この一切を変化させゆく大宇宙の根源の力こそ、南無妙法蓮華経である。御本尊を拝し、題目を唱え、わが生命の妙法を躍動させて、人生も社会も、よりよく変えていくのだ。功徳を涌現するのだ、と。
東日本大震災より十星霜−−。偉大なる大束北の宝友たちは、悲しみの淵から「負げでたまっか!」と共に涙を拭い、全てを希望へ、蘇生へ、和楽へと変えてきた。
その無量の「心の財」は亡き家族や友人方も包み、「生死ともに仏なり」(P1504)との永遠の絆で結ばれている。
風雪を越えた福光の人問王者たちを旗頭に、未来も変えゆく励ましの声で、人類社会の新生の存を告げよう!

励ましの
 王者の鼓動は
  雄渾に
 今世の勝利の
  絵巻つづれや

☆学ぼう 3月の学会史 2021
◎3・5 壮年部結成55周年
1966年(昭和41年)3月5日、池田大作先生のもと、学会本部に750人の代表が集い、壮年部が結成された。
席上、先生は"創価の城を支えゆく黄金柱になっていただきたい""壮年部が大きく成長し、堅固な広宣流布の構えができるならば、わが創価学会は永久に盤石です"と述べ、大きな期待を寄せた。本年で55周年となる。
※参考資料=小説『新・人間革命』第10巻「桂冠」/VOD【池田先生のスピーチ 師弟の精神】「逆境を乗り越える信心」

◎3・8「芸術部の日」
1962年(昭和37年)3月8日、「文化の世紀」の到来を見据え、池田先生のもと、20人で発足したのが、芸術部の淵源である。
※参考資料=『新・人間革命』第13巻「光城」

◎3・11「小樽問答記念日」
1955年(昭和30年)3月11日、北海道小樽市の公会堂で、創価学会と日蓮宗(身延派)の正邪を決する法論が行われた。
青年部の室長だった池田先生が司会を務め、第一声で日蓮宗側を圧倒。学会側の完全勝利に終わった。
※参考資料=『人間革命』第9巻「発端」「小樽問答」/VOD【池田先生のスピーチ 勝利への指針】「学会は正義の中の正義の団体」

◎3・16「広宣流布記念の日」
1957年(昭和32年)12月、第2代会長・戸田城聖先生の生涯の願業である75万世帯の弘教が達成された。
翌58年3月上旬、戸田先生は、若き池田先生に「将来のために、広宣流布の模擬試験、予行演習となる式典をやろう」と提案した。
同年3月16日、男女青年部の精鋭6000人が戸田先生のもとに集い、"広宣流布の記念式典"が開かれた。
戸田先生は席上、「創価学会は、宗教界の王者である」と師子吼。広布のバトンを後継の青年に託した。
※参考資料=『人間革命』第12巻「後継」/VOD【広布史】「魂の継承 3・16から5・3へ」

◎3・21「白樺会の日」35周年
1986年(昭和61年)3月21日、婦人部白樺グループ(当時)の集いに参加した池田先生は席上、「生命を/こよなく愛し/慈しむ/あゝ白樺の/悲母に幸あれ」との和歌を詠み贈った。
この日が「白樺会の日」に。本年で35周年。

◎3・21「九州の日」
1973年(昭和48年)3月21日、池田先生は第1回九州青年部総会に出席し、"生涯、誠実を貫き、立派に大成して輝かしい人生勝利を"とスピーチ。
同総会を記念し、「九州が/ありて二章の/船出かな」との句を詠み贈った。
※参考資料=『新・人間革命』第25巻「薫風」

◎3・31「教育本部の日」
2002年(平成14年)3月31日に、教育本部が発足したことが淵源。
※参考資料=『新・人間革命』第24巻「人間教育」