他者への献身の行動が
生きがいと活力を生む。
学会活動こそ
最高の健康の道だ。
さあ友のために動こう!
可延定業書 P986
『法華経にあわせ給いぬ一日もいきてをはせば功徳つもるべし、あらをしの命やをしの命や』
【通解】
法華経にあわれたのである。一日生きておられれば、それだけ功徳も積めるのである。ああ惜しい命である。惜しい命である。
名字の言 あのおばちゃんの笑顔 2021年3月24日
紅茶に浸したひとかけらのマドレーヌ。口にした瞬間、語り手の少年時代の記憶が呼び起こされる……。文豪プルーストの名作『失われた時を求めて』には、こんな一場面がある▼小説ならずとも、何かを機に鮮烈に"あの時"の心象風景がよみがえることがある。福島・川内村の婦人部員。東京で知り合った夫から信心の話を初めて聞いた時、夫が見覚えのある新聞を手にしていた。未入会の両親が知人の勧めで購読していた本紙だった▼婦人の幼心に刻まれていたのは、配達員の柔らかな笑顔。いつも優しく声を掛けてくれた——。陰に陽に励ましてくれる夫の母や同志の存在が"あのおばちゃん"の姿と重なった。「この信心なら間違いない」。ヤング白ゆり世代の一員になった婦人はその後、夫と共に故郷に戻り、原発事故で被災した村の復興に尽くしている▼「この地域/わたしが守りて/幸の道」——池田先生が無冠の友に贈った句だ。配達員の声掛けや、誠実な振る舞いに学会理解を深めた人も多い。「創価学会の顔」との誇りで歩む朝の一歩一歩は、地域広布を開く力となってきた▼婦人が帰村する数年前、その配達員は霊山に旅立っていた。それでも"あのおばちゃんの笑顔"は今も、婦人の心を春光のように明るく照らしている。(閃)
寸鉄 2021年3月24日
学会は現代社会に勇気と希望与える存在—識者。今いる場所で励まし拡大
福井師弟原点の日。常勝関西の「北の砦」は盤石。さあ誇り高く対話に先駆
周囲を照らすには自身が燃えねば—文豪。創価の魂もまた。率先の将たれ
車の子ども座席、誤った装着が6割。取り付け方法の確認を。命守るため
マスク生活は脱水症状に気付きにくいと。小まめに水分補給を。賢く予防
☆創価大学・女子短期大学卒業式への池田先生のメッセージ
一、1971年の2月11日、わが創大の竣工式を記念して、私は一本のしだれ桜を植樹しました。小さな、か細い苗木でした。それが今、堂々と仰ぎ見る大樹に育った「出発の庭」の創大桜です。そして創立50周年の春、艱難を勝ち越えて羽ばたきゆく卒業生たちを、爛漫の桜花で祝福しています。
創大47期生ならびに短大35期生、大学院生、通信教育部、そして留学生の皆さん、誠におめでとう! コロナ禍にあっても、いやまして向学、開拓、連帯の負けじ魂を燃え上がらせてきた皆さん一人一人の誇り高き眼差しを見つめながら、私は最大に賞讃したいのであります(大拍手)。
皆さんに授与される学位記は、誠に尊い青春勝利の証しです。
どうか、いつにもまして、ご苦労の絶えない中、皆さんを支え続けてくださった、ご家族の方々に、感謝を込めて捧げていただきたい。
いかなる状況にあっても「学生第一」を貫いてくださっている教員の先生方、職員の方々、心血を注いでの献身に、厚く御礼を申し上げます。
一、本日は、敬愛し信頼してやまない皆さん方に、「価値創造の英雄たれ! 希望のチームワークを広げゆけ!」と、はなむけを贈りたい。
創価大学創立への構想を深めゆく若き日、私が大きな示唆を得た一書に、ベルギー出身でハーバード大学のサートン教授が記した『科学史と新ヒューマニズム』があります。現在、創大図書館の池田文庫に収められています。
その中に「私にとっての英雄」とは?と始まる、忘れ得ぬ一節があります。
サートン教授は、英雄とは「饒舌を弄する(もてあそぶ=編集部注)人間」などでは決してないと断じております。そうではなく「己れの職場で、また己れの研究室で、黙々と最善を尽す職人であり科学者である」。さらに「自分と他人とのために美しいものを創造する人々」、そして「真理の発見のために貢献する人々」こそが、真の英雄であると結論しているのであります(サートン教授の言葉は森島恒雄訳、岩波書店。現代表記に改めた)。
私は、創価教育に賛同し応援してくださる方々は、まさしく、こうした民衆の英雄、人間の英雄にほかならない。その信託に応えて、毀誉褒貶を超え、民衆と共に、民衆のために尽くし抜く「平和」と「人道」の新たな英雄を陸続と送り出すのだと、深く強く心に期したのであります。
現代社会は、蔓延する根深い無力感や諦め、分断や孤立を打ち破る哲学と人材群を、ますます待望しております。いな、渇仰しております。
わが創価同窓にこそ、その新時代の要請を担い立つ「生命尊厳の哲学」があり、「人間革命のネットワーク」があると申し上げたい。
◇負けじ魂胸に「価値創造」の挑戦を 「希望のチームワーク」を創り広げよ
一、これから新・社会人として新たな環境に身を投ずる皆さんには、大きな壁にぶつかって立ち尽くすこともあるでしょう。
しかし、その時にこそ、この創価の学びやで培った不屈の負けじ魂を奮い起こして、身近なできることから「価値創造」の一波を起こしてください。そして、また一波、さらに、もう一波と粘り強く挑戦を続けていただきたい。
とともに、我らの駅伝部が見事に体現してくれた団結の如く、自らの誓願の舞台で、誠実に聡明に「希望のチームワーク」を創り広げていただきたいのであります。
◇恐れなき人間王者と光れ 50年の風雪に耐えた「創大桜」の如く
一、70年前の3月、今の皆さんと同じ年代の時、私は悪戦苦闘の只中で、自らに言い聞かせるように、日記に書き記しました。その一文を、不二の皆さんに託したい。
「理念を持し、進む者は強し。王者の帆に打ちあたる風波は、一番強烈なのだ。恐るるな。恐るるな」と。
半世紀の風雪に耐えた「創大桜」は王者の風格を湛えています。
どうか、皆さんは、創価の若き人間王者として、恐れなき世界市民のスクラムを組み、「冬は必ず春となる」という希望・勝利の光を、21世紀の地球社会へ赫々と送っていってください。
一、最後に、わが生命の君たちよ、健康で明るく楽しく賑やかに、創大創立100周年へ栄光凱歌の大行進を開始してくれ給え!と祈り、一首を捧げます。
北風も
また坂道も
勇邁に
創価の力走
平和の峰へ