2021年3月6日土曜日

2021.03.06 わが友に贈る

新しい発想は常に
最前線の現場にあり。
耳を傾ける事が大切だ。
「若き人材」「新しい力」と
栄光の未来へ!

四条金吾殿御返事 P1143
『ただ女房と酒うちのみて南無妙法蓮華経ととなへ給へ』

【通解】
ただ女房と酒をのみかわして、南無妙法蓮華経と唱えていきなさい。

名字の言 住宅防火の「三つの習慣」 2021年3月6日
春3月は空気の乾燥や強風など、火災が発生しやすい季節でもある。近年の住宅火災は、モバイルバッテリーの発火や電気ストーブのコードの経年劣化による引火などから、火災につながるケースも増えているという▼「春季全国火災予防運動」(7日まで)を実施する消防庁では、住宅防火の三つの習慣として「寝たばこは、絶対やめる」「ストーブは、燃えやすいものから離れた位置で使用する」「ガスこんろなどのそばを離れるときは、必ず火を消す」を挙げている▼火気の取り扱いの不注意・不始末が、思わぬ火災を生む。栃木・足利市で発生した先日の山林火災も、火の不始末など人為的なものが原因ではないか、との見方がある。防火対策の出発点は、"絶対に火事を起こさない"との意識だ▼"自分だけは大丈夫"という心の隙が大事故になる。小説『新・人間革命』第24巻「厳護」の章に、「人間には、『慣れ』という感覚がある」「危機管理とは、まず、自身の、その感覚を打ち破るところから始まる」と▼「折々の点検」「火の元の確認」という「小事」の積み重ねが、事故という「大事」を防ぐ。「かまへて・かまへて御用心候べし」(御書1133ページ)の御聖訓を胸に、無事故を真剣に祈り、希望の春を前進しよう。(巍)

寸鉄 2021年3月6日
広布の指導者はスピードをモットーとせよ—恩師万事に先手先手の名将に
学会HPで"本幹"が開始呼吸合わせ、皆で「3・16」から勝利の「5・3」へ!
「逆境における仲間は苦難を楽にする」歴史家。今こそ善友の連帯を拡大
"加湿器肺炎"に注意を。雑菌の繁殖が原因。定期的な清掃等、正しく活用
日本沿岸の海面水位が過去最高。温暖化が影響と。持続可能な未来へ力結集

☆世界の友は今2021 第1回 イギリスSGI ハラップ理事長
◇試練に敢然と立ち向かい価値創造の実践
世界保健機関(WHO)が新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)を宣言してから、来月で1年を迎える。打ち続く苦難にあって、各国のSGI(創価学会インタナショナル)のメンバーは、どのように知恵を絞り、励ましを広げてきたのか。今回から「世界の友は今2021」と題して、各国の状況や取り組みを伝える。第1回は、イギリスSGIのロバート・ハラップ理事長に話を聞いた。
昨年末に、感染力が強いとされる新型コロナウイルスの変異株が猛威を振るい、感染拡大に歯止めがかからないとの判断から、人々は厳しい行動制限の下に置かれています。具体的には、在宅勤務が不可能な場合の通勤、食料品や生活必需品の買い出し、エッセンシャルワーカー(社会の維持に不可欠な仕事の従事者)の子どもの通学などを除き、外出は原則禁止されています。交流目的で人に会うことは避けなければなりません。
大半の飲食店は店内での営業を禁じられるとともに、教育機関も閉鎖を余儀なくされ、全面的にオンライン授業に切り替わっています。
イギリスのコロナによる死者数の累計は約12万人と、欧州で最も多い状況ですが、今のところワクチンの接種は順調に進められています。政府の発表によると、開始から2カ月余りで、優先度の高い四つのグループ(医療従事者、介護施設の入所者と職員、70歳以上の高齢者、臨床的に体が弱い人)に属する1500万人以上に対して、1回目の接種を終えることができました。
昨年末に、感染力が強いとされる新型コロナウイルスの変異株が猛威を振るい、感染拡大に歯止めがかからないとの判断から、人々は厳しい行動制限の下に置かれています。具体的には、在宅勤務が不可能な場合の通勤、食料品や生活必需品の買い出し、エッセンシャルワーカー(社会の維持に不可欠な仕事の従事者)の子どもの通学などを除き、外出は原則禁止されています。交流目的で人に会うことは避けなければなりません。
大半の飲食店は店内での営業を禁じられるとともに、教育機関も閉鎖を余儀なくされ、全面的にオンライン授業に切り替わっています。
イギリスのコロナによる死者数の累計は約12万人と、欧州で最も多い状況ですが、今のところワクチンの接種は順調に進められています。政府の発表によると、開始から2カ月余りで、優先度の高い四つのグループ(医療従事者、介護施設の入所者と職員、70歳以上の高齢者、臨床的に体が弱い人)に属する1500万人以上に対して、1回目の接種を終えることができました。

——感染症の拡大や厳しい行動制限は、イギリス社会にどのような影響を及ぼしていますか。

失業率の急激な悪化を防ぐために、政府が雇用継続の財政支援を行っていますが、多くの人々が経済的に困窮しているのが実情です。とりわけ接客業や娯楽業の従事者の多くが雇用を失い、新たに職業訓練を受けることを検討せざるをえない状況ですが、その一方で職探しの競争が熾烈を極めています。
また、見逃せない社会的課題として、心の健康への悪影響が挙げられます。依然として先行きが不透明な未来に不安を抱え、精神的な病を患う人が増加しているように見受けられます。
個人指導や御書講義など小単位の集いに全力

——対面での活動ができない中、イギリスSGIでは、どのような工夫を重ねてこられましたか。

大きな会合だけではなく、個人指導やディスカッション、御書講義など、オンラインによる小単位の集いを大切にしてきました。オンラインに不慣れな方もいましたが、"一人も置き去りにしない"との心で、多くのメンバーがサポートの輪を広げてくれました。参加者は、従来の対面形式の際と比べて、着実に水かさを増しています。
また、昨年には、インディゴグループ(15歳から18歳まで)の集いでクイズ企画を取り入れたことをきっかけに、その後、発展的に各部一体のクイズの全国大会が実施され、400組を超えるメンバーが参加するなど、盛況を博しました。
このほか、機関誌「アート・オブ・リビング」では、医療従事者の信仰体験などを紹介。オンラインの会報「eブレティン」では、池田先生の「四季の励まし」の指導を配信しており、メンバーの前進の糧になっています。
またイギリスSGIのウェブサイトでは、本年11月にイギリスのグラスゴーで開催予定の国連気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26)に向けた、私たちの草の根の運動も取り上げています。

——素晴らしい取り組みばかりですね。各職場においても、多くの同志が歯を食いしばりながら、奮闘されていると伺いました。

2軒の飲食店を経営するある壮年部員は、感染症の拡大に伴う国からの要請で、休業を余儀なくされ、現在も店内では料理の提供ができません。しかし、強盛な祈りを根本に、友人への仏法対話に挑む中で、店内の一角を使用しての生鮮食品やパンの販売、食事の配達サービスを開始。常に新たな挑戦を重ね、一人の従業員も解雇することなく、店舗を守り抜いています。
さらに、職場の同僚と患者の無事を祈り続け、医療現場の最前線で献身する看護師の婦人部員をはじめ、皆が各人の舞台で創価の思想を体現しようと頑張っています。

——ハラップ理事長は2014年から、BBC(英国放送協会)ラジオの朝の番組で、日蓮仏法の哲理について語ってこられました。

この番組のリスナーは200万人以上と言われており、通算の出演回数は90回を超えました。毎回、いかなる宗教的背景の方にも、"世界の見方が変わった"と思っていただけるように、祈りながら真剣に臨んでいます。境涯変革の思想をはじめとする仏法の視座は、欧州の人々に新鮮な視点を与えるものであり、ラジオ出演は、このような偉大な哲学を公の場で伝えることができる貴重な機会だと捉えています。

——いまだ感染症の終息までの見通しは立っていません。理事長ご自身は、どのような思いで、日々、前進されていますか。

昨年4月、池田先生が創価大学生らに贈られた祝福の言葉を読み、深く感銘を受けました。その中で先生は、人類史に輝く「イタリア・ルネサンス」の時代や、ニュートンによる「万有引力の法則」の発見などが、感染症の苦境があってこそ生み出されたことに言及されています。あらゆる制約の中でも、試練に敢然と立ち向かう実践から、自分のみならず他者にも貢献する価値を創造できることを、学ばせていただきました。
人と人との絆を強く結ぼうと、多様な活動を展開する中で、私たちの思想や哲学に関心を示してくださる人も次々に誕生しています。今こそ、次なる飛躍のために一段と力を蓄える時期であると感じます。信心を根本にした同志の振る舞いや実証が、より多くの人に触発を与え、地涌の陣列の拡大につながると確信してやみません。
本年は池田先生の欧州初訪問60周年、6・6「欧州師弟の日」40周年と、幾重にも意義深き節を刻む一年です。それはまた、常に励ましを送り、支え続けてくださった池田先生に対して、報恩の誠を尽くしていく一年でもあります。これからも同志と手を携えながら、地涌の使命に生き抜く喜びを胸に、社会に希望の光を送ってまいります。