まず自らが動こう!
率先垂範の挑戦が
友を鼓舞する。
わが行学の実践を通し
確信と歓喜を語ろう!
四恩抄 P936
『日蓮はさせる妻子をも帯せず魚鳥をも服せず只法華経を弘めんとする失によりて妻子を帯せずして犯僧の名四海に満ち螻蟻をも殺さざれども悪名一天に弥れ』
【通解】
日蓮はそうした妻子を持たず、魚や鳥をも食べず、ただ法華経を弘めようとしているだけで、それを失にされて、妻子を持たずして犯僧の名が国中に満ち、ケラや蟻さえも殺さないのに悪名は天下にはびこってしまった。
名字の言 合唱団メンバーの門出を祝う壮年の挑戦 2021年3月13日
本社提供のラジオ番組「ドリーム ハート」に、絵本作家の西野亮廣氏が出演した。氏が原作・脚本・製作総指揮を手掛けた公開中の『映画 えんとつ町のプペル』は、日本アカデミー賞の優秀アニメーション作品賞を受賞。注目を集める▼氏の創作活動などについて語らうオンラインサロンには、国内最多の会員が在籍する。氏は「お客さんが見たいのは、勝ちパターンをずっとなぞっている人ではなくて、"挑戦している人"なんです」と。人の心を動かすのは、成功者の弁よりも、挑み続ける"熱"なのだろう▼先日、宮城県の少年少女合唱団の卒団式で、壮年の担当幹部が"サプライズ"でピアノを演奏した。コロナ禍によって歌う機会を奪われ、複雑な思いで卒団するメンバーを励まそうと、人気アニメの主題歌をひそかに猛練習していた▼壮年に楽器経験はない。指の運び方は紙に書いた鍵盤で覚えた。流れるような演奏ではないが、壮年の真心と挑み続ける姿に、卒団生は目頭を熱くした。泣き笑いの拍手が、メンバーの門出を飾った▼行動パターンをはじめ、さまざまな変化が求められる今は「挑戦の時代」ともいえる。3月は、子どもたちの旅立ちの時。挑戦する大人たちの姿そのもので、未来の宝に真心のエールを送ろう。(開)
寸鉄 2021年3月13日
「勇気のあるところに希望あり」歴史家。道を創るは私。不屈の心で前へ
御聖訓「此の経をよみたてまつれば利益はかりなし」。題目で自身の殻破れ
東京・品川「広布誓願の日」。創価源流から拡大の火蓋!新時代開く対話を
児童虐待の通告数、初の10万人超。社会の絆こそぐ鍵。子の未来守ろう
公明は被災地に寄り添い続けてきた—識者。地域の復興、心の復興を更に
☆世界の友は今2021 第2回 アメリカSGI ストラウス理事長
◇励ましを重ね心の絆を結ぶ
新型コロナウイルスの感染者が世界最大の約2800万人となったアメリカ。SGI(創価学会インタナショナル)のメンバーは、今こそ希望のスクラムを広げる時と誓い、奮闘している。「世界の友は今2021」の第2回は、アメリカSGIのストラウス理事長に聞く。
——アメリカの新型コロナウイルス感染者数については日本でも盛んに報道されており、同志は早期の終息と人々の無事安穏を祈っています。アメリカの現在の状況を教えてください。
一時は新規感染者が1日20万人を超えるなど、大変な苦境にありましたが、マスクの着用やフィジカル・ディスタンスの順守の効果もあり、増加のペースは鈍化してきました。
ワクチン接種は12月14日に始まり、現在は医療従事者や65歳以上の高齢者らを対象に進んでいます。アメリカ創価大学も地元自治体の要請を受け、体育館を接種会場に提供しています。
2月いっぱいで全人口の約15%に当たる、約5000万人が1回以上の接種を終えました。現在も多くの人がワクチン接種を希望しています。接種を予約した人が当日に現れない場合、他の希望者に実施する地域もあります。ワクチンはひとたび解凍してしまうと、長く保存できないからです。
一方で、インターネット環境の不備や情報不足を背景に、人種間での接種の偏りが目立ったり、厳しい寒波でワクチン接種の会場を一時閉鎖したりと課題も山積しています。
失業や経済苦、学生がオンライン授業を強いられる状況など、多くの困難に直面する今こそ、私たちは励ましの連帯を広げ、心の絆をより強めていこうと決意しています。
——アメリカSGIとして、どのようにコロナ禍という危機に対応してきましたか。
機関紙「ワールド・トリビューン」で、手洗いやうがい、マスクの着用を奨励するなど、徹底した感染症対策を呼び掛けてきました。皆で真剣に声を掛け合った結果でしょうか、アメリカSGIメンバーの感染者数は全国平均よりも低い水準となっています。
またアメリカSGIとして、昨年から新型コロナ感染者が多発した地域の病院などに、数万枚のマスクや大量の防護服を寄付しています。少しでも具体的な貢献をしたいとの思いからです。
——日本でも医療従事者は激闘を続けています。アメリカでも彼ら彼女らの苦闘は計り知れません。
ニューヨーク州ロングアイランドの緊急病院に看護師として勤務する、ある地区副婦人部長は「15年の勤務経験の中でこのコロナ禍が最も大変だった」と語っていました。普段の3倍もの患者に対応しなければならないほど忙しく、マスク等の防護体制も整っていませんでした。自宅では、喘息に苦しむ息子に感染させはしないかと、心痛む日々が続いたそうです。
そうした状況下で、彼女は機関紙を通して池田先生のご指導を学び、一段と真剣に唱題に挑戦。時間の不規則な勤務でも、オンラインだからこそ会合に参加でき、自身を奮い立たせて、職場に通えたといいます。とりわけ先生の「闇が深ければ深いほど、暁は近い」とのご指導に、必ず勝利できることを確信したと振り返っていました。現在、勤務先の緊急病院では、コロナ患者の数も激減したそうです。
——昨春から、全ての会合をオンラインで開催していると伺いました。
そうです。地区座談会はもちろん、小説『新・人間革命』や池田先生の御書講義「世界を照らす太陽の仏法」の勉強会などを活発に行っています。先生のご指導や写真のスライドが視覚的に分かりやすいと好評だったり、子どもが小さくても自宅から気軽に参加できたりと、喜びが広がり、会合参加者は増加傾向です。
また一対一の激励もオンラインで行い、励ましの輪は多宝会から少年少女部まで幅広い年代に及んでいます。これまで電話等での連携が困難であったアメリカSGI所属のカリブ海地域をはじめ、全米各地で、オンライン活用により、遠隔地の友とのつながりが一層深まっています。
もちろんインターネットに慣れ親しんでいない方たちもいます。そうした方々には、地域の青年部がサポートしたり、電話での打ち合わせや激励を欠かさなかったりと、「誰も置き去りにしない」実践を意識しています。
——青年部は地区リーダー以上の友を対象にした教学運動「イケダ・ウィズダム・アカデミー」を通じて、御書根本の前進を続けているそうですね。
2013年に始まった同アカデミーでは、池田先生の教学著作を毎月研さんしています。一昨年から昨年にかけては、先生の『一生成仏抄講義』『生死一大事血脈抄講義』を学びました。
月刊の教学誌「リビング・ブディズム」にも同教材を自己学習できるよう、"ワークブック"などが掲載されています。
コロナ禍の中でも、講義映像を配信し、ビデオ会議システムでディスカッションを続けてきました。先月6日には修了式の意義を込めた自己評価のチェックシートを配信。「自身の生活に教学をどう生かしていくか」などの問いかけに、参加者が自身の思いをつづりました。
ある男子部員は、会社の高圧的な上司や愚痴ばかり言う同僚との関係に悩み、向上心を失っていたといいます。そんな時、同アカデミーで「一生成仏抄」の「妙法蓮華経と唱へ持つと云うとも若し己心の外に法ありと思はば全く妙法にあらず糞法なり」(御書383ページ)を研さん。自身が人間革命することで、周囲の環境をより良く変えていこうと決意したのです。
真剣な唱題を根本に、責任感をもって仕事を成し遂げようと奮闘。そんな中、一段と成長を望める会社からオファーがあったのです。彼は惜しまれつつも退職し、新しい環境で元気に働いています。彼が語っていました。「教学の研さんを通し、悩みにさえも"感謝"できる自分になれました」
ほかにも、青年部の実証は枚挙にいとまがありません。コロナ禍にあって、より一層、"太陽の仏法"の力を実感しています。アカデミーでは、今春から『勝利の経典「御書」に学ぶ』を研さんする予定です。
◇青年を先頭に「HOPE(希望)運動」に全力
——アメリカの同志の奮闘に勇気が湧きます。最後に、理事長ご自身の決意をお聞かせください。
今こそ仏法を実践する私たちは大悪を大善に変えながら、全てを変毒為薬していきたいと決意しています。
池田先生もこの10年を「人類の『宿命転換』を、断固として成し遂げていくべき勝負の時」と語られました。人々が切望する希望の哲理を大きく広げていく時です。
今年、アメリカSGIは青年部を先頭に皆で「HOPE(希望)運動」にまい進しています。これは「希望あふれる題目(Hope-filled daimoku)」「御書や先生の著作を開く(Open Sensei's guidance and Nichiren's writings)」「妙法の種をまく(Plant seeds of Buddhahood)」「人々を励ます(Encourage others)」という四つの行動を指します。すでに多くの信仰体験が生まれており、SNSや会合を通じて希望の連鎖が広がっています。
2・27「アメリカSGI婦人部の日」を記念した婦女一体の会合に向けて、全米で対話運動を展開。各地で功徳の花が爛漫と咲きました。3月に開催される青年部、壮年部の各総会へ弘教の勢いが増しています。
コロナ感染症、人種問題、経済危機、自然災害等の迫りくる挑戦に、果敢に応戦し、皆が勝利の実証をつかめるよう励まし合い、前進してまいります。
◆自由の天地を照らす満月
アメリカ壮年部・男子部の代表から、2・27「アメリカSGI婦人部の日」に合わせて感謝の思いで撮影した美しい満月の写真が届いた。