壮年部結成55周年——
本部幹部会を視聴し
新たな挑戦の歩みを!
皆に安心を与える
広布の黄金柱たれ!
開目抄下 P235
『我並びに我が弟子諸難ありとも疑う心なくば自然に仏界にいたるべし、天の加護なき事を疑はざれ現世の安穏ならざる事をなげかざれ』
【通解】
私と私の弟子は、多くの難があろうとも、疑う心を起こさなければ、自然に仏界に至るであろう。諸天の加護がないからと、疑ってはならない。現世が安穏でないことを嘆いてはならない。
名字の言 初代会長・牧口先生の「座右の銘」 2021年3月7日
「苟に日に新たにせば、日日に新たにして、又日に新たならん」——中国の古典『大学』の一節で、"創価の父"牧口常三郎初代会長の「座右の銘」としても知られる▼この言葉は「湯の盤の銘に曰く」の後に続く。つまり、「湯王(殷王朝の創始者)の盤(沐浴に使う盥)に刻まれた銘文」で、「『身体を清めるように心を新たにしよう』とみずから戒め励ましている」言葉という(矢羽野隆男著『大学・中庸』角川文庫)▼池田先生は勤行・唱題について、若き友に「毎日の心の掃除であり、心の用意です。一日の出発のエンジンをかけること」と語っている。生命を清浄にし、幸福の軌道に乗せていく大切な作業だからこそ、少しずつでも「毎日続ける」ことが大事である、と▼都内のある壮年リーダーは、新型コロナで深刻な打撃を受けている友らの力になりたいと、毎朝の"同盟唱題"を昨年から行っている。同時に、本紙を隅々まで読み、800字程度に要約して送る。「要約を読んでから紙面を開くと、頭によく入る」「毎日、信心の息吹がこれだけ満載されているとは気付きませんでした」と好評だ▼励ましは「万の力」。友に勇気と希望を送った分だけ、自分の生きる力も増す。日々、新しい決意で、励ましの光を届けたい。(側)
寸鉄 2021年3月7日
良き社会築く力は他者を大切にする学会の運動に—識者。励ましの絆強く
御書を拝せば、どう勝ち開けばよいか分かるよ—恩師。求道の道を同志と
心のゆるみ、それが人間の敵—作家。感染防止へ3密回避やマスクを徹底
成長しようと頑張る人は幸福度高いと。今日より明日。この志が創価の魂
多い出火原因—こんろ、煙草、暖房と。消し忘れに注意。油断の火種を絶て
〈社説〉 2021・3・7 コロナ禍の中で卒業する友と
◇使命の舞台で勝ち光る世代に
「青春」という言葉に触れた時、長い人生のうちの、どの期間を思い浮かべるだろうか。中学・高校時代に当たる10代を想起する人は、少なくあるまい。その"青春の劇の舞台"において、一つの章の幕が下りる卒業シーズンを迎えた。
コロナ禍のこの一年。多くの友にとって、思い描いていた"台本"とは異なる展開となってしまったに違いない。ずっと目標にしていた部活動の大会が中止となったり、楽しみにしていた学校行事がなくなったり……戸惑い、落胆し、時には憤りを覚え、悔し涙を流した友もいるだろう。わが子に寄り添い、「必ず深い意味があるよ」と励ました母が、「意味なんていらないから"普通の高校生活"が送りたかった」と返されて、言葉に詰まったという話も耳にする。
10代という、人生の中で最も華やかであるはずのステージでしか演じられない"自分の役"がある。今しか"共演"できない仲間たちがいる——そんな心情を抱く友に対して、私たち大人にできることは、いったい何だろうか。
先日、ある地域の未来部員会で、担当者と高等部員との間にこんなやりとりがあった。「池田先生は17歳の時に、太平洋戦争の終戦を迎えられたんだね」
戦争が始まった時は13歳だった。先生は述懐したことがある。「4人の兄を戦争にとられ、家も空襲で焼かれた。青春をめちゃくちゃにされた」「春夏秋冬、すべてが、厳冬のようだった」と。
もちろん、時代も次元も異なるかもしれない。「けれど先生は、"厳冬"のような青春時代を送ったからこそ、世界中の人に"幸福の春"を広げられる人になったんじゃないかな」と、未来部員会で語り合ったという。
戦後の大混乱の中、17歳だった先生が部屋に張って自らに言い聞かせた箴言がある。それは「艱難に勝る教育なし」。
先生は、コロナ禍の中を生きる未来部員たちに呼び掛けた。「未曽有の災禍を経験しているからこそ、生命の大切さを深く心に刻んで、人の苦しみや痛みも分かっていく。困っている人のために行動していく。そうした人間として立派な民衆のリーダーへと育っていってほしい。そして、自身の使命の舞台で勝ち光ってもらいたい」(「大白蓮華」2021年3月号「世界を照らす太陽の仏法」)
今の10代は決して"かわいそうな世代"ではない。私たち大人が経験できなかったことを経験し、新しい時代を開いていく"使命の世代"にほかならない。そう心から尊敬して、巣立ちゆく友に最大のエールを送ろう。「君たちの舞台はつくっておくよ」と未来の宝を励まし、戦い続けてきた師の心をわが心として。
☆不二の旅 第3回 池田先生と沖縄
◇人類の宿命転換へ——歓喜の歌を、平和の舞を
・石垣島で地元の名士や友人らを招いて行われた「八重山祭」の一こま。法被と鉢巻きを身に着け、池田先生も踊りの輪の中へ。共に喜び、共に舞った(1974年2月)
・1972年1月、池田先生はコザ市(現・沖縄市)の諸見会館で2500人の同志と8回に分かれて記念撮影。後継の友を温かく励ました
・人類の宿命転換を願い、広布に駆けてきた草創の母たちを池田先生がたたえる。「永遠に崩れざる幸の楽土を」と(1991年2月、名護平和会館で)
・郷土芸能を披露した有志の真心に応え、太鼓を手に取る池田先生(1972年1月、那覇市内で)
・1974年2月、宮古島を初めて訪れた池田先生を迎え、喜びに沸いた記念撮影会。先生は「さあ、今日からは、宮古の新時代です!」と友を鼓舞した(旧平良市内で)
・恩納村の沖縄研修道場にある「世界平和の碑」。かつて米軍の核ミサイル・メースBの発射台だったこの場所は、池田先生の提案で平和の発信地として生まれ変わった
◇沖縄の友に贈った指針
人生は、勝たねばならない。
勝ってこそ、幸福もある。栄光もある。負けたら、自分だけではなく、ひいては周囲をも不幸にしてしまう。
勝利の山を、また勝利の山を連続して登り、越えきってこそ、広宣流布の歴史もつづられる。
信心に中途半端はない。絶えざる前進であり、永遠の挑戦である。
戦いには武器が必要である。私どもの最上の武器は「信心」である。
そのうえで、大切なことは、「誠実」である。仕事においても、折伏、弘法においても、外交においても、「誠実」によってのみ、深く人の心をつかむことができる。これこそが最終の真実の勝利のカギである。
そして「誠実」には、裏に、血のにじむような努力と辛労がある。祈りがある。
現実の社会を離れて仏法はない。「人間」を離れて仏法はない。
「法」がいくら正しいといっても、その正しさをただ声高に叫ぶだけでは、人々の理解は容易に得られない。かえって仏法の道から遠ざけてしまう場合さえあろう。それでは「広宣流布」を御遺命された日蓮大聖人のお心に反する。
揺るぎなき信念、未来への展望、あたたかな思いやり、豊かな知恵、使命への情熱、すべてを包容する広い境涯等々——信心によって磨かれた人間性こそが、人々の心をうち、心の扉を開いていく。
沖縄の友は、これまで本当によく戦ってこられた。立派に一大平和勢力を築かれた。
今や日本そしてアジア、世界の模範として、いよいよ本格的に実力を発揮し、輝きを増していく時代に入った。
何ものも恐れず、堂々と、この「平和の要塞」を守り、発展させていただきたい。
皆の勇気で、皆の努力で、皆のスクラムで、すばらしき「完勝」と「栄光」の沖縄創価学会を総仕上げしていただきたい。
(沖縄最高会議<1991年2月>でのスピーチから抜粋)
☆心に刻む御書 2021年の要文� 一生成仏抄
【御文】
衆生の心けがるれば土もけがれ心清ければ土も清しとて浄土と云ひ穢土と云うも土に二の隔なし只我等が心の善悪によると見えたり(一生成仏抄、384ページ)
【通解】
(浄名経に)衆生の心が汚れれば住む国土も汚れ、心が清ければ国土も清いとあるように、浄土といい穢土といっても、土に二つの隔てがあるわけではない。ただ我らの心の善悪によるのである。
【池田先生の指針】
仏法は、人間の内面を変えることによって、世界を変えていくという哲理である。
(中略)土とは、自身が住む社会・自然環境である。それが清らかか、汚れるかの根本原因は、人間の心が清浄か、汚れているかによるのであり、環境そのものには、もともと「浄土」や「穢土」などという隔てはないとの仰せである。つまり、社会変革の要諦は、人間自身の一念の革命にあるとの御指南といってよい。
(第14巻「智勇」の章、90ページ)