「一人立つ勇気」から
無限の力が湧く。
「何のため」との
信心の目的を明確に
自発・能動の挑戦を!
上野殿御返事 P1574
『人のものををしふると申すは車のおもけれども油をぬりてまわりふねを水にうかべてゆきやすきやうにをしへ候なり、仏になりやすき事は別のやう候はず、旱魃にかわけるものに水をあたへ寒冰にこごへたるものに火をあたふるがごとし』
【通解】
人がものを教えるというのは、車が重かったとしても油を塗ることによって回り、船を水に浮かべて行きやすくするように教えるのである。仏に成りやすい道というのは特別なことではない。干ばつの時に喉の渇いた者に水を与え、寒さに凍えた者に火を与えるようにすることである。
名字の言 失敗も力をつける好機に——英文学者・外山滋比古氏 2021年3月23日
「私は入学試験を三度受けて、二度失敗した」と語ったのは、英文学者の外山滋比古氏。後に"知の巨人"とうたわれた氏は、その悔しさを「じっと胸にしまって、努力して秀才たちに引きはなされないように」励んだという▼氏は、人は自力のように思っていても「その実、敵の力を借りていることが少なくない」と述懐する。例えば、貧乏を乗り越えようと必死に働く。スポーツでは、好敵手に負けまいとして強くなる。入試の失敗も、それをばねに「大きな力をつける好機に恵まれることになる」と(『考える力』海竜社)▼進学や就職など、新たな旅立ちの季節を迎えた。中には思うような結果が出ず、自分が描いていた進路とは異なる道を進む人もいるだろう。だが、積み重ねてきた努力は、自分を裏切らない。将来、必ず自身の糧となる▼池田先生は、未来部員に向けて、「青春時代は、『決意の根』を鍛え上げる時です。じっとこらえて『今に見よ!』と、負けじ魂で決心と挑戦を繰り返した人が、栄光の未来を勝ち取ることができるのです」と▼道には並木道や一本道もあれば、坂道や荒れた道、回り道もある。大切なのは、今ここから一歩を踏み出すこと。その勇気が、失敗も悩みも、人生勝利の力に変えていく。(銘)
寸鉄 2021年3月23日
「一切の仏法も又人によりて弘まるべし」御書。さあ希望対話の最前線へ
「中部女性の日」。師弟のこの道こそ幸福の直道!勝利の一番星と光り輝け
八方に戦いの火蓋を切り新しい道つくれ—恩師。拡大の突破口は青年から
紙に書くほうがスマホ等より記憶しやすく—研究使い分ける賢き知恵持ち
防水スプレーの事故増加と。吸い込むと呼吸困難の恐れも。必ずマスクを
☆創価学園卒業式への池田先生のメッセージ
◇君よ忍耐と探究の翼で飛躍を
一、最も信頼する学園生の皆さん、晴れの卒業、誠におめでとう! 全力で応援くださった保護者の方々に、心から感謝とお祝いを申し上げます。
教員の先生方、職員の方々、いつもいつも、ありがとうございます。
卒業生の皆さんは「栄光のパイオニア1期生」との自覚で、打ち続く試練に負けず、新しき学園の伝統を堂々と切り開いてくれました。私は、一人一人に勝利の月桂冠を贈り、その凜々しき顔を命に刻みつける思いで見守っております。皆、本当によく頑張り通しました。
◇どんな烈風も力に変え 希望の未来の開拓へ!
一、今日は、新時代のパイオニアたる皆さんに、「忍耐と探究の翼で、新たなる生命の飛躍を!」とエールを送ります。
わが学園は、アメリカ航空宇宙局(NASA)の教育プログラム「アースカム」に参加し、世界一の回数を重ねています。先月、このNASAの探査車が火星に着陸し、地球外生命の可能性などの胸躍る探究を開始しました。探査車の名は「パーシビアランス(忍耐)」です。まさに人類は、失敗を恐れず忍耐強く困難を突破し、未知の世界へ探究を貫いてきました。
私は、人類初の月面着陸(アポロ計画)の総責任者ジャストロウ博士との語らいを思い起こします。博士は"生命は厳しい逆境との苦闘を勝ち越える中でこそ、創造的に成長し発展する"と洞察されていました。
皆さんはコロナ禍という苦難を耐え抜き、学び抜きました。その中で、どれほど強く鋭く若き英知を磨いたか。どれほど深く温かく友情の連帯を結んだか。苦労は全て青春の宝です。皆、誇り高く胸を張ってください。
皆さんには、学園で鍛え上げた忍耐と探究の翼があります。この負けじ魂の翼をいよいよ逞しく広げて、人生と社会のどんな烈風も、さらなる高みへ飛躍する力に変えていただきたい。
そして、これからの十年、自らの「創価」の生命、すなわち「価値創造」の生命を限りなく発揮し、人類の未来を、希望へ平和へ繁栄へ、勇敢に開拓していただきたいのです。
一、ロシアを代表する宇宙飛行士のセレブロフ博士と私は、大いなる青春の夢を叶えるためには、頑健な身心をつくってほしいと語り合いました。
皆さんは、まず「丈夫になる」と一念を決めて、大宇宙のリズムに合致し、聡明に快活に工夫しながら、健康第一で学び進んでいってください。
君たちと私の命は一体不二です。どこまでも一緒です。皆さんとご一家の幸福と勝利を祈り抜いていきます。
結びに、はなむけの和歌を贈ります。
宇宙大
無限の力を
君 持てり
信じ託さむ
勝ち切る勇気を
☆励まし御書—人間革命の光で 自発の挑戦の中に喜びが輝く
◇御 文
『月月・日日につより給へ・すこしもたゆむ心あらば魔たよりをうべし』(聖人御難事、1190ページ)
◇通 解
月々日々に信心を強めていきなさい。少しでもたゆむ心があれば、魔がそのすきにつけこんで襲ってくるであろう。
◇解 説
「聖人御難事」は、弘安2年(1279年)10月、日蓮大聖人が身延で認められ、門下一同に送られました。当時は「熱原の法難」の渦中で、門下は迫害の嵐を耐え抜きながら信心を貫いていました。
本抄で大聖人は、大難と戦う門下に対し"一人一人が「師子王の心」を取り出し、決して恐れてはいけない"と述べられます。
「師子王の心」とは、大聖人が広布の御闘争の中で示された、何ものにも負けない仏界の生命です。師と同じ師子王の勇気で戦い進むならば、どんな困難も乗り越えられることを、大聖人は確信をこめて弟子に教えられました。
そして、掲げた御文で大聖人は、この「師子王の心」を発揮し前進していくための、重要な信心の姿勢として"月々、日々に信心を強めていきなさい"と述べられ、さらに"少しでもたゆむ心があれば、魔がその隙を捉えて付け入ってくる"と教えられています。
魔の働きとは、突き詰めれば自身の生命の無明の現れであり、信心は、この無明を打ち破る戦いであるともいえます。
ひとたび決意をしても、さまざまな縁にふれて心が揺らいだり、時とともに、決意が弱くなることもあります。
だからこそ、大切なのは一日また一日と、信心の歩みを前進させ続けていくことです。
具体的には、勤行・唱題の実践、師の指導や教学の研さん、そして日々の学会活動に、同志と励まし合い挑戦するなかで、私たちは信心を強くし、無明を打ち破って、師子王の心を輝かせていくことができるのです。
昨日より今日、今日より明日へと、求道の心を燃やし、華陽姉妹と共に挑戦の日々を前進していきましょう。
◇小説『新・人間革命』より
(代表幹部会で山本伸一は)「月月・日日につより給へ」(御書1190ページ)の御文を拝して、着実な広宣流布の前進と信心の向上のために、旺盛な求道心を燃やして、同志と共に仏道修行に励んでいくことの大切さを語った。
「人間を強くするのは人間の激励であり、触発です。励ましがあってこそ、勇気をもてる。ゆえに組織が必要なんです。
広宣流布の前進を阻む壁が、どんなに厚かろうとも、異体同心の団結をもって、堅実な信行学の実践を積み重ね、粘り強い前進をお願いしたい。たとえ、一歩でも半歩でもよい。執念をもって、前へ、前へ、前へと進んでいってこそ、道を開くことができる。
広布の道こそ、宿命転換の道です。幸福と勝利の大道です。"何があっても、負けない、挫けない、あきらめない"と心に決めて、題目第一で、私と共に進みましょう!」
(第29巻「清新」の章)
◇御 文
『一心に仏を見る心を一にして仏を見る一心を見れば仏なり』(義浄房御書、892ページ)
◇通 解
(「一心欲見仏」とは)「一心に仏を見る」「心を一にして仏を見る」「一心を見れば仏である」ということである。
◇解 説
「義浄房御書」は、文永10年(1273年)5月、日蓮大聖人が流罪地の佐渡で認められ、修学時代の兄弟子である義浄房に送られたお手紙です。
私たちが朝夕の勤行で読誦する法華経如来寿量品第16に「一心欲見仏 不自惜身命(一心に仏を見たてまつらんと欲して 自ら身命を惜しまず)」(法華経490ページ)とあります。
大聖人は本抄でこの経文をあげ、御自身が己心の仏界を開き顕されたのは、経文通り、一心に仏を求め、身命を惜しまず広布に戦い抜く実践を貫かれたことによるのだと明かされています。
「一心欲見仏」とはまさに、仏をひとすじに求め抜く"求道の心"を示す経文といえますが、今回学ぶ御文で、大聖人はこの五字をさらに深く、三重の意味で拝されています。
大聖人は、「一心欲見仏」とは、まず「一心に仏を見る」、すなわち一心に仏を求め抜くことであり、それはまた「心を一にして仏を見る」、すなわち心を定め、広布に尽くすことであると仰せです。
さらに「一心を見れば仏である」と述べられています。この「一心」とは、前に示された「一心に仏を見る」「心を一にして仏を見る」との心です。つまり、仏を求めて広布に戦う「一心」こそ、実は仏そのものであると教えられているのです。
池田先生は「師を求め、師の心に迫りながら、弟子が広宣流布の誓願の題目を唱え、戦いを起こす。その弟子の生命には、師と同じ力と智慧が脈々と涌現してくるのだ」とつづられています。
心で師と対話し、題目根本に人間革命に挑むなかに、最高の成長と勝利があることを確信し、師弟不二の道を歩んでいきましょう。
◇小説『新・人間革命』より
(フランス訪問の折、地域のリーダーに山本伸一が語ります)
惰性というのは怖いものだ。いつの間にか、自分をむしばんでいく。
たとえば、本来、百の力をもっていたとしても、惰性に陥り、挑戦を怠り、七十の力しか出さなければ七十が、三十の力しか出さなければ三十が、自分の力になってしまう。反対に、二十、三十の力しかなくとも、日々、自分を鍛え、限界に挑戦していくならば、五十、七十、百、いや、それ以上に力を伸ばすことができる。(中略)
人間というものは、どうしても、人に言われないと、自分の弱い面、悪い面に傾斜していってしまい、挑戦の心を失ってしまうものだ。それを打ち破るためには、常に求道心を燃やして、師匠を求めていくことが大事になる。
師匠というのは、惰性を破り、自身を高めていくための触発の力なんだよ。
(第21巻「共鳴音」の章)