天王山の夏に挑む
受験生 負けるな!
ベストを尽くせるよう
皆が祈っている。
悔いなき一日一日を!
教行証御書 P1283
『仏法渡つて今に七百余年前代未聞の大法此の国に流布して月氏漢土一閻浮提の内の一切衆生仏に成るべき事こそ有り難けれ有り難けれ』
【通解】
仏法が渡来して七百余年、前代未聞の大法がこの国に流布して、インド・中国をはじめ全世界の一切衆生が仏になることができるとはなんとありがたいことか。
〈寸鉄〉 2019年7月27日
悩みが自らを仏に。題目を唱え抜け—恩師。青春時代の労苦は人生の宝と
きょう中部の日。堅塁の天地に聳える人材の城。永遠に勝利の一番星たれ
探究のない人生には生きがいがない—哲人。生涯求道の多宝の友こそ模範
夏バテに有効な対策�水分補給�十分な睡眠�栄養ある食事—健康第一で
若者に広がる高収入等のマルチ商法。甘い囁きは警戒。絶対に騙されるな
☆ふるさと照らす誉れの長者 完 団地部 2019年7月19日
団地部歌「輝け『幸福の城』」は、同部の友の誇りを高らかに歌い上げる。♪広布の誓い 果たさんと 地涌の同志に 青葉映え 幸福の城 栄えあり……。連載「ふるさとを照らす誉れの長者」最終回では、師との誓願を果たすために献身する岡山市と東京・杉並区のメンバーを紹介する。
◇岡山市 長岡団地 全ては地域を思う祈りから
毎月やってくる第1土曜日が、皆、楽しみで仕方がないという。
午前10時半になると、岡山市の県営住宅「長岡団地」(東岡山団地)の集会所に、住民が続々と集まってくる。町内会と岡山市社会福祉協議会が連携する「いきいきサロン『はつらつ会』」が行われるからである。
中心者を務めるのは、田口幾久子さん(婦人部副本部長)だ。「ここでは『健康体操』や『コーラス』などを、1時間くらい行います。その後にお茶を飲みながら、おしゃべりして終わり。シンプルですが、皆さんから『こりゃあ、楽しゅうて長生きできるわ』と喜ばれているんですよ」
参加者の中には90歳を超える婦人もいる。皆、笑顔が若々しい。歌を上手に歌えれば、手をたたいて大喜び。リズムがずれても、それが面白くてまた大笑い。とにかく明るい。
「はつらつ会」の内容はほかにも、歯科衛生士による「健康な口づくり講座」や警察官による「詐欺防止講座」「交通安全講座」など実に多彩。元気になって、ためになると評判だ。
こうした集いが行われるようになったのは、2006年。当時の町会長が田口さんに相談したことがきっかけだったという。「みんなが楽しく元気になれる催しができないか」と。
年を重ねると、外を出歩く体力も乏しくなり、近隣との交流も希薄になりがち。だが長寿の秘訣は生活習慣のほか、「豊かな人のつながり」にあると指摘する専門家も多い。
「よし、私が地域貢献の先駆者になろう!」。田口さんは真剣に祈った。そして立ち上げたのが「はつらつ会」だ。得意のパソコンで自ら案内チラシを作り、一軒一軒、訪ねて回った。自分から外に出るのは面倒だが、誰かに来てもらうのはうれしいと語る人も少なくない。皆、話し出すと止まらない。誰もが「つながり」を求めていることに気付く。やがて2人、3人、10人と「はつらつ会」の参加者が増えていった。今では多い時で40人を超える。
田口さんに寄せられる信頼は厚い。「とても責任感が強い人。行動力が豊かで一緒にいると楽しくなる。だから、多くの皆さんが集まってくるのでしょう」とは、小坂田俊雄町会長の言葉である。
理想を同じくする同志の存在も心強い。長岡団地に生まれ育った近藤留美さん(地区婦人部長)は2年前に「印環細胞がん」との診断を受けたが、創価家族の必死の祈りと励ましを力に変えて6人に弘教を結実。再検査の結果、がんはなかった。今、報恩感謝の心で地域貢献に汗を流す。団地に功徳の花が咲くたび、不思議と長岡団地に移り住む学会員も増えている。
全ては祈りから始まる。それが田口さんの確信だ。
◇東京・杉並区 コーシャハイム杉並和田 心の扉を開く勇気を持って
この人が訪ねてくると、誰もが玄関の扉だけではなく、"心の扉"まで自然と開いてしまう。そんな不思議な魅力が、大多和輝男さん(東京・杉並池田区副区長)にはある。
都の公社住宅「コーシャハイム杉並和田」の自治会長。声の張りとフットワークの軽さは81歳とは思えない。約260世帯が住む高層住宅を舞台に、支え合いの絆で結ばれた理想郷を築こうと奔走する毎日だ。
自治会加入率は73%。ところが数年前までは50%を切っていたという。どうやって増やしてきたのか?
「自治会役員の皆さんと力を合わせ、一軒一軒、真心込めて『家庭訪問』してきたからです」と大多和さんは言う。自ら足を運び、心を通わせ、自治会の意義を丁寧に伝えていく。「そうした地道な積み重ねを避けていては絆なんて結べない。学会活動と一緒です」
自治会加入のメリットを住民が感じやすいことも、理由の一つだろう。介護が必要とされる高齢者などには、本人の了承のもと、自身の状況を伝える「要支援者カード」を記入してもらい、サポートする体制を整えている。集会所でさまざまなイベントを行う「ふれあいサロン」も好評だ。防災訓練に参加する人数も、この数年で倍増した。こうした活動が評価され、昨秋には、日本赤十字社東京都支部から大多和さんに感謝状が贈られている。
大多和さん自身、最初から人付き合いが得意だったわけではない。できれば、家の扉を閉じてゆっくりしたいタイプだったという。
転機は1978年1月27日、杉並文化会館で行われた方南支部結成大会。池田先生の言葉にハッとした。「広宣流布といっても、どこか遠い、別のところにあると思うのは間違いです。自分自身のなかにあるんです。家庭のなかにあるんです。近隣の人びととの絆のなかにあるんです」と。
当時の自治会長のもとで少しずつ地域活動を開始。住宅の老朽化に伴う建て替えの際、住民が快く一時移転ができるよう心を砕き、奔走したこともある。2008年、推されて自治会長に。以来、力を入れてきたのが「家庭訪問」だった。
少子高齢化は避けられない。だからといって心まで老いてはいけない。人は近隣との豊かなつながりがある限り、人生を輝かすことができる——これが大多和さんの信念だ。事実、住民は皆、仲がいい。どこでも笑顔であいさつを交わす。
熱中症などの緊急時に迅速に救護してもらえるよう、自治会に玄関の鍵を預ける独居高齢者も少なくない。信頼の絆で結ばれている証しであろう。
相手の心の扉を開くには勇気がいる。忍耐がいる。だがその扉を開けた先に、喜びと充実の世界が広がっていることを、大多和さんは知っている。