勇気の道を貫く
尊き大中部の同志よ!
今日という一日を
悔いなく戦い切ろう。
堅塁城に栄光の旗を!
災難対治抄 P85
『速に謗法の者を治す可し若し爾らずんば無尽の祈請有りと雖も災難を留む可からざるなり』
【通解】
すみやかに謗法の者を対治しなさい。もしそうしなければ、無量の祈りがあっても、災難はとまらない。
〈寸鉄〉 2019年7月20日
汗水たらし懸命になるから不可能も可能に—恩師痛快なる偉業を皆の手で
兵庫よ猛然と走り抜け!最後に必ず勝つのが常勝大逆転へ関西魂を赤々と
北陸の友が大奮戦。縦横無尽に動き、語り捲れ!人材山脈に歓喜の凱歌を
沖縄が限界突破の拡大!舞を舞う如く賑やかに。民衆勝利の行進を南から
公明政策には全くブレがない。常に生活者目線—識者。庶民主役の時代へ
☆池田先生の中国・北京大学訪問45周年 2019年7月10日
◇初訪中以来7度訪問 創価大学との交流も厚く
中国最高峰の学府・北京大学を池田先生が初訪問してから本年で45周年。先生は10度の訪中のうち、第1次から第7次まで毎回、同大学を訪れ、教職員・学生らと交流を重ねてきた。北京大学と先生の交流を、このほど来日した同大学国際関係学院の孔凡君教授へのインタビューと併せて紹介する。
池田先生が北京大学に最初の一歩をしるしたのは、1974年(昭和49年)6月4日。先生は日中両国の相互理解促進を願い、日本語書籍をはじめ5000冊の図書目録を贈呈した。
同年11月、"図書が届いたので贈呈式を行いたい"と、同大学から再訪の招へい状が寄せられた。2度目の訪中となった翌12月、贈呈式が行われた。さらに第4次訪中では2度目となる図書贈呈が行われ、1200冊の目録が贈られた。
また先生は、第5次から第7次訪中で3回にわたって同大学で記念講演。その間、創価大学と北京大学との間で学術交流協定が調印(第5次)され、日本人初となる「名誉教授」称号(第6次)、「教育貢献賞」(第7次)が北京大学から先生に授与された。
創立者が開いた友誼の「金の橋」を渡り、北京大学へ留学した創大生はこれまでに60人以上を数え、北京大学から創大に派遣された交換教員も40人を超えている。
2001年には、中国で最初の池田思想を研究する機関となった「池田大作研究会」が北京大学に設立。06年には同大学に隣接して創価大学の「北京事務所」が開設され、16年には設立10周年の記念行事が北京大学図書館で開催されるなど、交流が続いている。
北京大学国際関係学院 孔凡君教授
●池田先生の実践を継ぎ両国友好の発展を
このたび、北京大学の対外交流史をまとめる研究プロジェクトの一環で、創価学会、創価大学を訪問させていただきました。
北京大学の創立(1898年)以来の対外交流史を改めて編さんし、日本において最も早く北京大学と交流を結んだ創価大学と、その創立者である池田大作先生について調べる中で、さらに深く研究したいとの思いを強くしたからです。
池田先生は初訪中以来、7度にわたり北京大学を訪問され、1980年(「新たな民衆像を求めて」)、84年(「平和への王道」)、90年(「教育の道 文化の橋」)と3回にわたって講演されています。また、創価大学と北京大学の交流は約40年におよび、その内容も非常に豊富です。
今回、そうした歴史に立ち会ってきた証言者として、創価学会の原田会長、池田主任副会長、そして創価大学の田代理事長、馬場学長にインタビューさせていただきました。
それぞれのお立場から、国と国との理解、そして平和は、人間と人間の理解から築かれていくことを強調されていました。
私の理解では、池田先生は繰り返し、「人間と人間の交流」の重要性を訴えておられます。今回のインタビューを通じて、北京大学と創価大学、さらには国と国の関係にあっても、人間と人間の交流が大変重要な役割を果たしていることを実感しました。
いま、中日両国の関係は新しい局面を迎えています。両国の流れの「主流」を、友好の方向へと進めていく努力が求められていると思います。
その推進力として民間の友好交流を一段と発展させていくためにも、創価学会の皆さまには池田先生の実践を継承し、中日友好のために引き続き貢献していただきたい。
教育をはじめ、中国とのさまざまな交流をさらに強化し、中日友好、そしてアジアと世界の平和のために共に力を尽くしていきたいと願っています。
☆開学20周年へ 未来を開くアメリカ創価大学 第2回 全米トップの多様性
◇識者「池田先生の行動と理念に学ぶ時」
アメリカ創価大学(SUA)には、文化や宗教の差異を超えて、創立者・池田先生の思想と行動に賛同する人々が世界中からやって来る。学生、教職員、そして各界の識者・リーダーである。
2001年5月4日、開学翌日の記念講演会で、SUAの使命を巡りスピーチしたのは、アフリカ系アメリカ人のキリスト教の牧師——ローレンス・カーター氏だった。現在、SUA理事を務めている。
カーター氏は、アメリカ公民権運動の指導者マーチン・ルーサー・キング博士の母校モアハウス大学の宗教学教授であり、キング国際チャペルの所長。キング博士の精神の継承と宣揚に生涯をささげる。
氏には長年、ある問題意識があった。
それは、歴史的人物が偉人として「神格化」されると、今を生きる人々から「疎遠」な存在になってしまうことだった。
キング博士を「尊敬」する人は多い。だが、その思想を「実践」する人は、どれだけいるのか——。
そんなある日、氏は一人の学者を通じて、池田先生の平和闘争を知る。SUA開学の前年に訪日し、先生との初会見が実現。"キングの非暴力の精神を現代に受け継ぐ人物こそ池田先生である"との確信を深めた。
記念講演会で、氏は1000人の市民を前に力説している。「池田先生の行動と理念こそ、アメリカが必要としているものであり、アメリカ創価大学は、その創立者ゆえに、すでにアメリカの、そして世界の名門大学なのです」
創価教育の新たな時代の開幕を告げるSUAの開学。その意義を、異なる背景をもつ人物が誰よりも深く理解し、たたえる姿自体が、多様性を尊重するSUAの理念の普遍性を象徴しているといえよう。
◇価値ある生き方
米メディア会社「USニューズ・アンド・ワールド・リポート」が発表する大学ランキングによると、SUAは「国外からの留学生数の割合」が40%を超え、全米トップ。その数は、日本を筆頭に、ネパール、ベトナムと続く。
なぜ、世界中から学生たちが集まるのか。ヒョン・ムーン学生部長は「新入生の多くが"貢献的人生を生きゆく世界市民の育成"という理念に共感したからだと思います」と分析する。
SUAには今、新入生の入学審査を担当する職員として、国内外の高校生に大学案内を行う3人の同窓生がいる。皆、かつては「創価」という言葉を聞いたこともなかった。
チェルシー・ダガーさん(10期)は、サンディエゴ出身。アーロン・ペリーさん(同)は、陸上競技のアスリートとして奨学金を得て入学した。二人は国内の受験生の募集を担う。アストリッド・ドランテスさん(7期)は、海外留学生の窓口だ。
そんな彼らに、幾つかの質問をぶつけてみた。
——SUAに進学を決めた理由は?
ダガーさん 「平和」「愛」「大学」といった言葉をインターネットで検索し、SUAを見つけました。"世界に貢献する"という理念を知り、"ここで学びたい"と思いました。多くの大学が「知識の習得」を中心とした宣伝を行う中で、SUAは何かが違うと直感したんです。
ペリーさん SUAから車で30分ほどの場所で生まれ育ちました。でも、SUAについて何も知りませんでした。高校2年生の時に、SUAからパンフレットが届きました。"こんな美しいキャンパスは、どこにあるんだろう"と思い、所在地を確認すると、まさかの近所だったのです(笑い)。
ドランテスさん 私が通っていた高校は、ハーバード大学などの名門校を目指す生徒が多い学校でした。漠然と"世界を良くしたい"という思いがありましたが、その方法は分かりませんでした。そんな中、今の職場の上司から、創立の理念や、全員が海外留学を経験する「スタディー・アブロード」について聞き、SUAに引かれました。
——4年間で得たものは?
ダガーさん 以前は、勉強一筋の生真面目な性格でしたが、SUAで「価値創造」の意味を考えました。人間の価値は「生産性」だけでは決まらない。むしろ、友達や家族を、どこまで大切にできるか——そこに、人として最も大事な価値があると学びました。
ペリーさん 異なる文化や言語の人たちに対する理解力と包容力を培うことができました。どんな人も、さまざまな悩みを抱えながら懸命に生きていることを知り、誰にでも共感できる自分になれたと思います。
父は日本人とアフリカ系アメリカ人のハーフ、母はメキシカンで、両親も私もクリスチャンです。私がSUAで学び、素晴らしい友人たちと成長し続けている姿を見て、親族も皆、喜んでいます。
ドランテスさん やはり「価値創造」という哲学、生き方ではないでしょうか。私にとって「価値創造」とは「人々を励ますことを人生の目的に据える」といえます。
日本語を学習し、3年次には札幌に留学しました。その後、ホストファミリーがわが家を訪れる機会があり、父と母はとても喜んでいました。
両親は、私たちきょうだいの教育の機会を広げるために、メキシコからアメリカへ移住しました。SUAのおかげで、私は今、"両親の夢"を生きています。同窓生で、日本出身の夫にも出会うことができました(笑い)。
——高校生たちに伝えているSUAの魅力とは?
ダガーさん 公立、私立、カトリック系、ユダヤ系と、さまざまな高校に足を運び、SUAをアピールしています。
アメリカには数多くのリベラルアーツ(一般教養)の大学が存在する中で、「創価のリベラルアーツとは何か」を訴えています。あえて一言で言えば、「人々に尽くすための教育」です。そこには、創立者が言われる"大学は、大学に行けなかった人のためにある"との精神が脈打っています。
ペリーさん 全米各地の大学フェアに参加したり、高校訪問などを行ったりしています。SUAは大学ランキングで上位にランクインしているので、さまざまな高校から問い合わせがあります(編集部注=全米のリベラルアーツ大学233校の中でSUAは総合22位)。
高校生たちには、1クラス12人程度の少数精鋭の教育環境について訴えています。教職員との垣根がなく、授業以外の時間でも勉強や私生活のアドバイスをもらえる。この「学生第一」の気風はSUAの誇りです。
ダガーさん 大学フェアで、ある男子高校生が尋ねてきました。「ウェブサイトでは分からない魅力は何ですか?」と聞かれ、私はすかさず「友情です」と答えました。
学生ですから、普段は勉強で忙しいのは当然です。しかし、例えば学生祭となれば、皆でダンスを披露するために練習に集まること。寮生活では、国籍や習慣の違いを超えて、何でも語り合い、一生の友情が築けること……。「家族のような絆を結べる大学がSUAです」と語ると、彼は「受験します!」と決意してくれました。
ドランテスさん 海外の多くの高校生たちが、「世界市民」という人材像に魅力を感じているようです。
先日も、南米エクアドルのアマゾン地帯に住む高校生と連絡を取りました。毎日、さまざまな国や地域の生徒たちからメールが届きます。
かつての私のように「世界をより良くしたい」と願っている高校生は、たくさんいます。だからこそ「社会変革の道を学ぶ場所がSUAです」と、これからも真剣に訴えていきます。
◇母校愛の人に
去る5月24日、SUAの第15回卒業式が盛大に開催された。
今回、晴れの門出を迎えたのは、18カ国・地域の124人。同窓生の代表も各地から祝福に駆け付け、「創宝会」(同窓の友の集い)のスクラムは、1400人を超えた。
キャンパスでは毎年、卒業式に合わせて創宝会総会が開かれる。その模様はインターネットでも中継され、池田先生が"最優秀の卒業生"とたたえる一人一人が、青春の誓いを新たにする。
"最優秀の卒業生"とは、どんな人を指すのか——。社会的に華々しく活躍する人物、それが世間一般の基準であろう。
その上で、先生はハブキ学長ら大学首脳に語っている。
「大学にとって一番、尊く、大切な卒業生とは誰か。それは母校を愛する人です。母校愛の人がいる限り、大学は発展していくのです」
母校愛で結ばれた、多様性あふれる"同窓の光"が今、世界中で希望の輝きを放っている。