火災に厳重注意を!
たこ足配線や
可燃物の放置は厳禁。
点検と声掛けで
事故を未然に防げ!
本因妙抄 P874
『彼の天台大師には三千人の弟子ありて章安一人朗然なり、伝教大師は三千人の衆徒を置く義真已後は其れ無きが如し、今以て此くの如し数輩の弟子有りと雖も疑心無く正義を伝うる者は希にして一二の小石の如し』
◇希望の明日へ
人権が確立されなければ、すべては砂上の楼閣である。真実の民主主義も平和も建設できない。人権は全世界で共通の課題である。また、仏法の極理も、人権の最大の尊重にある。
平5・6・4
☆女性に贈ることば 十月五日
強くなれば、悲しみさえも栄養になる。苦悩が自分を深めてくれる。自分が押しっぶされそうな苦しみの底で、跡めて、人生と生命の真髄が、心に染み通ってくる。だから、苦しんだからこそ、生きなければならない。前へ前へ進むのである。
☆今日のことば 十月五日
千里の道も一歩からである。その道を確実に前へ歩んで征く人は強い。今、何里まで来たかと振り返った時に、その途を歩んだことに喜びを見いだすことができる。
☆学園抄第9回 語学の翼
◇この子の国へ!
世界平和旅を重ねる創立者。訪問した国の絵はがきなどを学園生に贈り、世界への夢を育んできた。
大阪の創価女子学園(当時)には人形を届けた。フランス人形は、学園の「園」の字から「園子ちゃん」と命名。ロシアの人形「モス子ちゃん」や、アメリカ、中国、アフリカの人形も贈った。
1976年(昭和51年)2月14日、女子学園で代表生徒との茶会が開かれた。
生徒がたてた茶を味わう創立者。自ら作法を教える。
「教養が大事だよ。一つのことで一流なのも大切だけど、いろんなことを知ることも大事。それが教養なんだ」
話は海外歴訪にも及ぶ。
「日本は、まだロシア語の通訳が少ないんだ」
代表参加者は、茶会の様子を同級生たちに伝えた。
それを聞いた、ある高校1年生。「ロシア語」が胸に響いた。何か語学をマスターしたいと考えていた。そうだ、ロシア語にしよう!
校内に飾られていた「モス子ちゃん」を見るたび、"この子の国に行くんだ"と決意し、勉学に励む。創大時代には、創立者とロシアに行く機会があった。
「皆に好かれるようになるんだよ。皆から慕われるようになりなさい」
創立者から教わった国際交流の基本を貫く。モスクワの放送局でアナウンサー、翻訳者を務めた。哲学の博士号も取得。日本屈指のロシア語同時通訳者となった。
77年4月14日。イギリスのラジオ局の記者が、取材で女子学園を訪れた。
海外在住経験があり、英語を使える高校2年生がいた。記者に指名され、矢継ぎ早の問いに何とか答えた。
しかし、創立者のこと、学園のこと、うまく英語で伝えられない。悔しかった。
「将来、必ずイギリスに行きます。創立者の通訳になります!」
目を真っ赤に腫らし、思わず決意を□にしていた。
その年、父親のイギリス転勤が決まる。だが残り1年の学園生活。皆と卒業したい。決心がつかなかった。
翌年1月24日、状況を聞いた創立者に声を掛けられた。
「行くの?」
「……はい……」
なんて答えればいいか。心の迷いが小さな声に表れる。
「えっ? 行くの?」
「……はい……」
三度、創立者の声。
「行くの?」
「……はい、行きます!」
「じゃあ、行きなさい!」
将来は自分で決めるもの。その背中を池田先生が押してくださったんだ……。
「私、通訳になります」
「そうか、期待してるよ!」
ロンドン大学を経て、証券会社や国際投資銀行で活躍。後年、政府要人の会見を担当するなど、トップクラスの英語通訳に。
やがて2人は、創立者のロシア語、英語通訳となる。創立者は「学園生だね!」と喜んだ。
97年11月、ゴルバチョフ元ソ連大統領夫妻と創立者夫妻が関西校を訪問。夢を叶えた2人も創立者と、思い出の母校に帰った。
今月の関西校の英語キャンプ。中学・高校では1年生が留学生と交流した。
グループごとのキャンパスツアー。万葉図書館で留学生が青い目の人形を指さした。
"So cute!" (かわいい!)
学園生が説明する。
"This is MOSUKOchan. Ikeda Sensei presented this. She is from Moscow." (「モス子ちゃん」です。池田先生が下さったものです。モスクワから来たんです)
留学生は生徒に尋ねた。
"Why are you studying English?" (なぜ英語を勉強してるの?)
"Because Ikeda Sensei always tells us to become global citizens!" (池田先生がいつも私たちに「世界市民たれ」と語られるからです!)
"Great! Do your best!" (素晴らしい。頑張って!)
創立者を同じくする学園生と創大留学生。世界へ羽ばたくことを約束した。