2013年10月15日火曜日

2013.10.15 わが友に贈る

新聞休刊日

太田入道殿御返事 P1010
『世尊大悲導師阿闍世王のために月愛三昧に入りたもう三昧に入り已つて大光明を放つ其の光り清凉にして往いて王の身を照すに身の瘡即ち愈えぬ』

◇希望の明日へ
法華経には、現代の間を照らすヒューマニズムの精髄が、脈打っている。それは、生命の本源的自由、人間の尊厳、苦悩を癒し幸福へと導く慈悲である。そして、男女の平等をはじめ一切衆生の平等を説く。世界のいかなる国々の人も、いかなる職業の人であったとしても、人間として、すべて平等である。
平2・10・14

☆女性に贈ることば 十月十五日
本当の幸福は−−自分自身の魂のなかにある。
決意の魂、勇気の魂、人びとに尽くす魂のなかにある。

☆今日のことば 十月十五日
私は 日和見の評論を
 決してしたくない
人間共通の悩みを共にしながら
 勇気ある提言を
  貫き通したいのだ

☆生命の光母の歌 第1章 出会いの曲、ウィーンの調べ
サイフェルト 実は、父は私が音楽の道に進むことには反対でした。それは、母もそうでしたが、生活の安定という面から、子どもが自分だちと同じ音楽の道を歩むことを望んでいなかったのです。
ですから大学では、哲学と古代言語を専攻することになり、その後は行政という社会貢献の道を選択しました。
1976年に父が他界し、"ついに私自身の音楽を始めるべき時がきた"と感じたのです。
それでも、まだ母の反対はありましたが、歌の師ともいうべき教授にめぐり合い、その方のおかけで舞台に立って声楽を披露できるまでに育てていただいたのです。

池田 よく分かりました。博士のご活躍は、ご両親の願いを幾重にも実現するものです。ご両親もきっと喜んでおられるでしょう。
そして今もなお、サイフェルト博士は、青少年教育をはじめ、ますますお元気に社会貢献の活動に取り組まれています。

サイフェルト 私が創立したヨーロッパ青年文化協会では、多彩な活動を行っています。
例えば、才能ある青少年のためにコンサートを企画したり、海外の団体と協力して、若い音楽家や高校のオーケストラ、合唱団を、オーストリアやヨーロッパ諸国に招へいし、国内の学校などで演奏会を催すこともあります。
また10年前には、ルーマニアで路上孤児のための施設を開設しました。私にとって非常に大きな課題です。貧困等で子育てができなくなった親が、わが子を置き去りにするという状況が、特にルーマニアで憂慮すべき問題として浮上してきたのです。
路上孤児のまま成長すると、犯罪に手を染めるようになり、もはや社会の一員となることは難しく、彼らを救い出すことは困難になります。
友人からその実態を聞きつけた私は、ルーマニアの福祉関係者と連携を取り、子どもたちに必要なもの全てを用意し、心ある人たちによって寄付されたバスで現地まで運びました。

池田 崇高な行動です。心から敬意を表します。
ルーマニアは、私も30年前(1983年)に訪れた、忘れ得ぬ天地です。社会主義体制の崩壊後も、困難な時代が続いてきたことは伺っています。近年、SGIの支部も誕生し、希望と励ましの絆を広げながら、社会に貢献しております。
時代の混迷は、青少年に大きな影を落とします。
その青少年に手を差し伸べることは、何よりも大切なことです。

サイフェルト ええ。施設にはまだまだ援助が必要な状況ですが、10年たった今、少しずつ成果が出ています。
まず年長の子どもたちは全員、学校に通っています。その中の一人の少女は、大学入学資格試験で優秀な成績を収め、国の奨学金を得て医学部に入りました。なんと素晴らしいことでしょうか!
子どもたちの幸福の実現こそ、私の一番の生きがいであり、使命であると思っています。

池田 胸に迫るエピソードです。わが創価の原点もまた「教育」です。
牧口常三郎初代会長は、軍国主義の時代に「教育は子どもの幸福のためにある」と主張し、独創的な『創価教育学体系』を著しました。
第2代の戸田城聖会長もまた教育者でした。
お二人は軍部政府の弾圧で投獄され、牧口会長は獄死しています。
第3代の私は、平和と民衆の幸福を願った両先生の構想を実現するために、世界に創価教育のネットワークを築いてきました。
先日も、この5月にSUA(アメリカ創価大学)を卒業した若き英才から、うれしい報告がありました。
彼はメキシコ系移民の出身です。経済的に大変な状況の中、SUAの奨学金制度を活用して学びに学び抜き、全米屈指の教育NPO(民間非営利団体)への就職を勝ち取ったのです。「教育を受けられない子どもたちの力になりたい」と今、大いなる理想に燃えて新しい挑戦を開始しています。
子どもたちの人権が守られ、幸福になる権利が保障される社会になってこそ、世界の平和の道は開かれます。
この対談ではそうした点にも触れつつ、これからの青少年教育のあり方についても意見交換していきたい。そう決意しています。


◎日曜日に地域との交流を深めようと、小金原連合町会大運動会に参加しました。でも地元の町会は、古くからの人と他地域からの新参組との"温度差"があり、これを埋める努力と創意工夫をしていかねば!と痛感しました('_')