2013年10月20日日曜日

2013.10.20 わが友に贈る

良き出会いは
自身の殻を破り
互いの成長を生む。
一期一会の心で
善縁を広げゆけ!

諸法実相抄 P1361
『一閻浮提第一の御本尊を信じさせ給へ、あひかまへてあひかまへて信心つよく候て三仏の守護をかうむらせ給うべし』

◇希望の明日へ
仏法は本来、最高の人間学でもある。どこまでも人間に光を当て、人間の尊厳を説ききっている。しかし、正法の世界にあっても、法を奉ずる人が人間に奉仕するという、本来の慈悲の実践を怠るとき、人間を利用する権威、権力の魔性のとりこになるスキができる。それでは、もはや法減に向かってしまう。ゆえに、本来の"人間のため"という原点につねに戻り、そこから出発する戦いが必要となる。その戦いは、世界に真の「人権の世紀」「人間性の世紀」を開く運動となっていくのである。
平3・4・12

☆女性に贈ることば 十月二十日
人ではない。自分である。自分が成長すれば周囲も変わる。
自分を見つめず、何を論じ何を行っても、無責任であるし、大きな価値は生めないであろう。

☆今日のことば 十月二十日
スポーツには、ルールがきちんと定められており、そのルールにのっとって、フェア・プレーすることが要求されます。ルールを守ること、卑怯な行動をとらないこと、チームのなかで自分の役目を果たすこと、互いの弱点をカバーし合い、助け合っていくこと、これらは、あらゆる社会生活に共通する重要な精神だと思います。

☆本部幹部会で紹介された名誉会長の指針
一、きょうは、日本の中国方面の青年部総会、おめでとう!
中国青年部は、日本一の大折伏を見事に成し遂げられた。心から祝福申し上げたい。
きょう9月5日は、昭和31年(1956年)、私が戸田先生から中国方面の広宣流布の開拓を託された、記念の日である。
当時は、躍進する学会をねたみ、ねらう権力の魔性がうごめいていた。そのなかで、戸田先生は私に、「日本の重大な要衝である中国で、折伏・拡大の旋。風を巻き起こしてこい!」と厳命されたのである。
28歳の私は、即座に「わかりました」とお答えした。広宣流布の大師匠の願いは、弟子として絶対に虚妄にすることはできない。私は、雄大な中国の天地を駆けめぐった。
ずっと広宣流布が進まなかった山口県で、4ヵ月で約10倍に大飛躍する弘教を成し遂げたのは、楽しい思い出である。中国の草創の同志も、皆、本当に懐かしい。兄弟・家族以上の存在である。
ともあれ、中国青年部の立派な大成長が、私は本当にうれしい。
一、先ほど、私は中国・陝西省の雕塑院の先生方から、かけがえのない文化と芸術の宝を拝受させていただいた。この大レリーフに、どれほど優れた芸術の粋が凝結していることか。そして、どれほど深い友情と真心が結晶していることか。心より尊敬申し上げる趙建勲院長はじめ偉大なる芸術家の先生方に、心より感謝申し上げたい。
贈っていただいたレリーフには"人民の母"と慕われた�穎超先生の優しく、生き生きとしたお姿が刻まれている。
�先生は、私ども夫婦を、わが子のように慈しんでくださった。
もったいなくも、私ども夫婦が、若き日の周恩来総理とご自身の姿と二重写しになるともおっしゃってくださった。
�穎超先生は、15歳で革命に立ち上がってから、88歳の最期の日まで、いかなる立場になっても、「心は一歩も退かない」と行動を貫いてこられた。
人民への奉仕に、また世界への平和外交に、そして後輩の育成に、全身全霊を尽くされた、尊い方である。

◇唇が破れようと私は叫び続ける
一、周総理が亡くなるや、四人組は、ますます横暴に権力をふるい、民衆への圧迫を強めた。
四人組−−それは、総理をはじめ革命の同志たちが、心血を注いで築き上げた新中国を乗っ取り、ほしいままに支配しようとした黒い野望の連中であった。それに対して、�穎超先生はご逮捕や投獄さえも覚悟のうえで、敢然と応戦していかれた。
�先生は、誇り高く語っておられた。
「唇が破れようとも、舌が焦げようとも、私は叫ぶことをやめません」「困難を前にして、頭を垂れず、一歩も退かず、強く剛毅である人間は、必ずや勝利を勝ち取ることができるのです」
この信念のままに、�先生は、一人また一人と語り合い、皆を奮い立たせ、団結させていった。
�先生の戦いに呼応して、決起したのが、正義に燃える青年たちであった。
周総理夫妻が若き日に戦った天津では、洋服工場の青年が、こぞって立ち上がった。
彼らは、禁じられた追悼集会を、恐れなく開いた。そして、周総理の遺志を受け継ぐ決意をつづり、皆で作った真心の「綿入れ(防寒服)」と一緒に、�穎超先生に送り届けたのである。
そこには、こう記されていた。
「全中国の青年は、皆、敬愛する貴女のそばにおります」
「貴女とともに断固として戦い抜いてまいります!」
�先生は、この青年たちの勇気を何よりも大切にされ、重要な場には、その綿入れを着て臨まれたという。
悪の四人組が電撃的に逮捕されたのは、周総理の逝去から9ヵ月後のことであった。
何ものにも負けぬ、人民の母の正義の一念ありて、邪悪は、厳然と打ち倒されたのである。
決定した信念をもった女性の力が、いかに偉大か。民を憂う、一人の老いたる母の強き心が、ついに勝利したのである。

◇友情結び平和のシルクロードを
一、海外のSGIの皆さま! 本当に、よくお見えになられた。
広宣流布の道なき道を開きゆく偉大な功績は、仏法史に不滅である。私は一生涯、忘れない。心から感謝申し上げたい。
アメリカの詩人ロングフェローは言った。
「音楽は人類普遍の言語である」
その通りである。
だからこそ私は、皆が反対するなか、自力で工面して楽器を贈り、音楽隊を結成し、鼓笛隊を誕生させた。40年以上も前のことである。
今日の世界的な大発展を、当時、だれが思い描いたであろうか。
テロや暴力が渦巻く混沌の時代だからこそ、人類の心を融合させ、平和の秩序を創り出す音楽の力は、いやまして重要になってきている。
思えば、険西省を一つの起点とする、いにしえのシルクロードは、「絹の道」であると同時に、「音楽の道」であ句「芸術の道」であった。
私たちは、さらなる文化・教育の交流で「永遠の友情」を世界に結びながら、新たな「平和のシルクロード」を幾重にも広げてまいりたい。
一、大聖人は、青年門下に叫ばれた。
『願わくは、わが弟子たちよ、大願を起こせ』(P1561、通解)
大願とは何か。
人間として、青年として、最も大きな願い−−それは「世界平和」ではないだろうか。国境を超え、全ての民衆が幸福になることである。
一人きりになって、自分を偽り、ただ安逸をむさぼるだけの人生でいいのか。悔いはないか。
ならば君よ、大願を起こせ!
大いなる希望をもて! 理想をもて!
皆さんは、それをもっていますか?〈「ハイ!」と力強い返事が〉
大聖人は、『大願とは法華弘通なり』(P736)と仰せである。
平和のため、幸福のために、世界の連帯を築くためには、人間主義しか道はない。広宣流布しか道はないのである。
わが青年部の闘士の皆さん! 私は、この55年間、戦いに戦った。前進また前進した。広布を阻もうとする敵から、あらゆる攻撃を受けた。しかし、ここまで55年間、追撃の手をゆるめずにきた。
今度は諸君の番である。邪悪への追撃を絶対にゆるめることなく、破邪顕正の大言論戦に勇敢に総決起する−−きょうを、その出発の日にしていただきたい。
一、自分自身に生き抜くことだ。
今が、どんなに大変であっても、たいしたことはないのだ。自分自身が強くなれば。
たとえ今、経済的に厳しくても、努力さえ忘れなければ、時がくれば、必要なお金は自然にできるものだ。
どんな苦しいことも、あとになってみれば、全部、夢の中の出来事のようなものである。
何があっても、生きて生きて生き抜くことだ。自分らしく、自分の歴史を堂々と築くことだ。人を恨んだり、焼きもちを焼く必要などない。私たちには、世界最高の御本尊がある。無量の宝を、自在に引き出していけるのである。
どうか、愛する青年部の君だちよ! 愉快に、心から愉快に、断固たる信念をもちながら、わが使命の舞台で戦い抜いていただきたい。
終わりに、「中日友好の宝」「創価の宝」をお贈りくださった中国の先生方に、全員を代表して、つつしんで感謝申し上げ、私のスピーチを結びたい。
謝謝!