2013年5月7日火曜日

2013.05.06 わが友に贈る

行動した分だけ
正義は拡大!
功徳は燦然!;pl
尊き同志の献身に
心から感謝!

四条金吾殿御消息 P1114
『法師品に云く「則遣変化人為之作衛護」疑あるべからず、安楽行品に云く「刀杖不加」普門品に云く「刀尋段段壊」此等の経文よも虚事にては候はじ』

◇今週のことば
「仏種は
縁に従って起る」
会うことが広宣流布だ。
さあ足取りも軽く
友のもとへ!
2013年05月06日

◇希望の明日へ
学会員は、職場・社会の先輩、同僚、後輩と、深い信頼のつながりを結ぶ努力を忘れてはならない。日常の交友や自分の振る舞いを通して、周囲の人々から信頼され、慕われる存在になることが、社会で勝利しゆく大切な"処世術"である。御書に『御みやづかいを法華経とをほしめせ』(P1295)と仰せのように、社会生活のいっさいがすべて仏法に通じていくのであり、仏法への理解・共感を広げゆく要諦もここにある。
平2・1・15

☆女性に贈ることば 五月六日
木も大きな花を咲かせ、皆の心を楽しませてくれる。
人間も、何か人のためにならねばならない。

☆今日のことば 五月六日
ちょうど、人生は、マラソンのようなものである。はなばなしく、五千メートルまでトップを走っていても、倒れてしまっては意味がない。九千九百メートルまで一番で拍手を送られていても、そこで失格すれば負けである。最後まで走りつづけた人だけが、人生の勝利者といえる。一番、二番ということは問題ではなくて、ゴールを目ざして、最後までがんばりきることである。

☆毎日新聞寄稿 世界つなぐジャズの「対話精神」
「皆がお互いを必要とする」−−私が共鳴するジャズの哲学である。サックス奏者のウェイン・ショーターさんは語る。「組み合わさることですべての音が動き出し、変化し、成長する。どの音も、他の音調なしには、完全な音になれない」と。
人と人も、お互いに生かし合えぱ、思いもよらぬ力を発揮できる。
私は、南アフリカのマンデラ氏を思い起こす。27年半の投獄に耐えて大統領に就任すると、対立した前政権の白人職員をそのまま採用し、新しい「虹の国」づくりの力とした。来日の折、青年の大合唱の歓迎を喜ばれた氏の快活な笑顔も懐かしい。
いかなる苦難にも屈しない強さと皆で手を携えて前へ進む朗らかさ。そうした誇り高き魂を次代へ伝えゆく、アフリカを起源にしたアメリカ育ちの音楽芸術がジャズである。
一昨年、ユネスコ(国連教育科学文化機関)は4月30日を「国際ジャズの日」と制定した。本年も世界各地で"平和の魂のセッション(共演)"が織りなされた。日本では、福鳥県南相馬市の小・中学生たちも、離れて暮らす友達と心を一つに元気いっぱい演奏を行ったと伺っている。
この記念日の制定に尽力したピアニストのハービー・ハンコックさんやショーターさんとの語らいを通して私もジャズの多彩な魅力を学ぶことができた(「ジャズと仏法、そして人生を語る」毎日新聞社刊)。
私たち3人は"今の年齢マイナス30歳の心で!"が合言葉だ。若々しい挑戦の息吹がジャズには脈打つ。
ジャズは相手を尊重する「対話の音楽」である。ハンコックさんの忘れ得ぬ転機の思い出を聞いた。
若き日、巨匠マイルス・デイピス氏との共演でミスをしてしまった。しかし次の瞬間、この天才トランペッターは、それを見事な和音に変えて演奏を高めてくれた、と。
ジャズは、相互に信頼し、失敗さえも新たな飛躍へ転じていくのだ。これは、若人の可能性をおおらかに伸ばす人間教育の知恵にも通じよう。
近年、世外はもとより日本一国を見ても課題ごとに分断線が際立つ。ともすれぱ議論は紛糾し、創造的な意見の和音が響いてこない。そうした時、一緒に音楽に耳を傾けてから話し合いを始めてはどうか。とりわけ、演奏者が独自の音色を奏でつつ自在に調和を生み出す、ジャズの「対話の精神」を呼吸したいものだ。
ショーター、ハンコック両氏がある国際会議で印興演奏した折のこと。初め腕組みをして互いに距離をおいていた各国の大統領や首脳たちが演奏につれて笑顔で前へ集まり、一体になって沸き返ったという。
どんな「差異(異なり)」をも「彩(彩り)」に変え、人間生命の連帯を結ぶ希望が、音楽文化にはある。音楽と共に、青年と共に、弾む命で対話を広げ、平和と共生の未来を創造する。その歩みを粘り強く進める時が到来していると、私は思えてならない。かのジャズの巨匠は自伝(「マイルス・デイビス自叙伝�」)を、こう結んでいる。「毎日の演奏のたびに一歩ずつ前進するようにがんぱり続けるだけだ。そうだ、一歩ずつだ」
(2013.05.01 掲載)