最も強い人とは
自分に勝つ人だ。
自ら決めた道を
生涯貫き通す人だ。
信念の勇者たれ!
四条金吾殿御返事 P1192
『はげみをなして強盛に信力をいだし給うべし、すぎし存命不思議とおもはせ給へ、なにの兵法よりも法華経の兵法をもちひ給うべし、「諸余怨敵皆悉摧滅」の金言むなしかるべからず、兵法剣形の大事も此の妙法より出でたり、ふかく信心をとり給へ、あへて臆病にては叶うべからず候』
◇希望の明日へ
御聖訓に照らし、難と戦い、妙法広宣に懸命に進む勇者には、仏の加護は厳然とある。広布に励む仏子を、必ず守っていく−−これが釈尊の御心であり、そして大聖人の大慈大悲であられる。その強盛な祈りは、全宇宙の仏界の力用を揺り動かし、さらにいっさいの菩薩、二乗、諸天の働きとも共鳴しあいながら、所願満足の大勝利の人生を開いていくことを、確信していきたい。
☆随筆 我らの勝利の大道No.46「師弟共戦の5月3日」
ちょうど60年前の4月、戸田先生の会長就任の直前のことであった。
フランスのパリで、人類の平和に希望の光を投げかける新たな歴史の扉が開かれた。
「欧州石炭鉄鋼共同体(ECSC)」を創設するためのパリ条約が、フランス、ドイツ、イタリアなど6カ国の間で調印されたのである。
このニュースが日本で報じられたのは、奇しくも、わが聖教新聞の誕生と同じ4月20日付であった。
日本のマスコミではごく小さな扱いで、その遠大な意義は正しく理解されていなかったかもしれない。
しかし、この条約こそが、今日の(欧州連合(EU)」につながる明確な第一歩となったのだ。
私が対談したクーデンホーフ=カレルギー伯ら多くの先人が願った如く、過去何百年もの間、凄惨な戦争の絶えぬ歴史に終止符を打つ、平和共存の"欧州統合"の夢が現実になっていったのである。