曾谷殿御返事 P1056
『法華経の敵を見ながら置いてせめずんば師檀ともに無間地獄は疑いなかるべし、南岳大師の云く「諸の悪人と倶に地獄に堕ちん」』
◇希望の明日へ
芸術も、また人生も同じである。苦しみや絶望の谷間を乗り越えて初めて、真の開花がある。まして信仰の世界は、もっと峻厳である。何の苦労もせず、でき上がった組織のうえで、ただ立場が上がっても、本当に自分を鍛え、磨くことがなければ、一流や本物の人材に育つことなど絶対にできない。
☆全国代表協議会でのスピーチ
戸田先生は言われた。
「広宣流布のために、"男の生きざまとはこうだ!"というものを、俺と大作の二人で、この世に残そうじゃないか!」と。
どんな権力者も、どんな権威の人も恐れない先生だった。誰に対しても変わらぬ態度であった。
不条理に対しては激怒された。
そのすさまじさに、邪悪な人間は震えあがった。
戦時中の軍部の弾圧にさえ屈しなかった先生である。
肩書ではない。人間の中身を、まっすぐに見ておられた。地位や立場など、表面的なものに過ぎないと考えておられた。
まさに正義の巌窟王であった。
私は学業を断念せざるを得なかったが、戸田先生は「私が責任をもって教えてあげよう」と言ってくださった。「戸田大学」であった。
今、私は全世界の大学等から名誉学術称号を受章している。
これも仏法の眼から見れば、若き日に一切をなげうって師匠のため、広宣流布のために戦い抜いた一つの結果である。私は、そう確信している。
世界の各都市から贈られた名誉市民の称号をはじめ、数多くの栄誉は、すべて全同志を代表して頂戴したものである。
すべて皆さんの子々孫々までの福徳となり、栄誉となっていくことは、絶対に間違いない。
日蓮大聖人は『法華宗の四条金吾、四条金吾と鎌倉中の上下万人、さらには日本国の一切衆生の口にうたわれていきなさい』(P1118通解)と仰せである。
仏法者として、また一人の市民として、「あの人は立派だ」「さすが学会員だ」と讃えられるようになっていかねばならない。
2010年1月3日日曜日
2010.01.03 わが友に贈る
新聞休刊日