栄光の幕開けだ!
絶対勝利の題目と
師弟不二の闘魂で
断固と勝ちまくれ!
聖人御難事 P1190
『各各師子王の心を取り出して・いかに人をどすともをづる事なかれ、師子王は百獣にをぢず・師子の子・又かくのごとし、彼等は野干のほうるなり日蓮が一門は師子の吼るなり』
◇希望の明日へ
いずこの世界であれ、組織が大きいほど、また整備されるほど、"形式主義"と"事なかれ主義"が横行する。多くの場合、そこから組織の衰退が始まる。大切なことは、前進することである。つねに前へ、また前へと、進み続けることである。そのたゆまざる歩みのなかにのみ、組織の真の安定はある。前進を忘れた組織は、それがいかに安定しているようにみえても、発展への鼓動はない。はつらつたる喜びはない。
☆すべては「一人」に帰着する
「一人」を大切に──ここに、創価学会の原点がある。仏法の根本精神も、ここにある。
「一人」の人間は、かけがえなく尊い。世界中、どの一人ひとりにも、尊厳なる仏性がある。そう見ていくのが仏法である。
一人の尊さを無視し、軽んじて、人間を「集団」で見ていこうとするのは、権力者の発想である。それでは、独裁者のヒトラーと同じになってしまう。
ヒトラーに、一人ひとりの尊厳はわからない。「大勢」「集団」にこそ"価値"があった。
それはなぜか。
権力者にとって、人間は「手段」に過ぎないからである。
権力は人間を、銃弾のように武器にする。金銭のように使いこなす。
己の欲望のために、大勢の人間をうまく動かし、全体を操作しようとする。
学会の行き方は、これに真っ向から反対する。
一人ひとりの幸福こそが、広宣流布の「目的」だからである。
「一人」の人間がもつ計り知れない可能性を信じ、その力に目覚めさせ、発揮させ、連帯を広げてきたのが、創価の民衆運動の歴史である。
まず、一人ひとりの人間があって、強く団結してゆくのである。
この根本を間違えたら大変なことになる。権力者の発想をする人間が現れたら、それは学会を利用する極悪人である。
すべては「一人」に帰着する。
私どもは、もう一度、「一人を大切に」との原点を確認し合いたい。
そして、一段と「一人ひとり」に光をあて、励ましの声をかけながら、宝の人材を大切に育ててまいりたい。
一人ひとりが強くなる。賢くなる。それでこそ、2倍、3倍、10倍の力を発揮していけるのである。
(第56回本幹 2006.01.06)