2022年7月23日土曜日

2022.07.23 わが友に贈る

朝の清々しい
勤行・唱題から
きょうも出発しよう!
豊かな生命力で
充実と向上の日々を!

寺泊御書 P951
『心ざしあらん諸人は一処にあつまりて御聴聞あるべし』

【通解】
「志」を抱いて進む人達は、一処に集まって、法義を聴聞しなさい。

【先生の指導から】
妙法を信じ、広宣流布への"志"を抱いて進む人たちは、たがいに集いあって進んでいくべきである。
一人ぼっちでは、どうしても弱くなり、惰性や臆病に負ける。ゆえに皆で集まって、励まし、支えあっていく。そこに組織の大切さがあり、会合の意義もある。
生き生きと会合に集い、勝利のため、発展のために、裏も表もなく、皆で自由に協議し、心を一つに前進していく。これが学会の伝統である。

名字の言 「未来」を考えて「今」を行動する 2022年7月23日
ヒノキ素材(丸太)生産量日本一を誇る岡山県で、毎日のように山に入り、木と共に生きる青年がいる。家では米や野菜を作り、林業と農業の"二刀流"で地域に貢献する▼ヒノキは伐採できるまで60年かかるという。青年が伐採している木は、戦後間もなく植林されたもの。「私は伐採する時、この木を植えた先人たちを思い、感謝しながら作業します。伐採後は植林をしますが、自分が植えた木が大きく成長し、やがて伐採される時、未来の伐採者から感謝される自分でありたいですね」▼60年といえば2世代である。自分が生きる時代だけでなく、孫子の代が活躍する時代を考えて「今」を行動する——持続可能な社会をつくる鍵の一つが、ここにあろう▼青年は過疎化が進む地域にあって、林業では現場のリーダーとして、地域では自治会の区長や消防団員として、学会では未来部担当者として人材育成に力を注ぐ。「焦点は人材です。新しい人を見つけ、育てなければ、後が続きません。希望の未来が開けません」▼人材育成は時間がかかる。だが人材の盤石な流れあればこそ、持続可能な未来は約束される。この夏、わが地域から「法華経の命を継ぐ人」(新1590・全1169)の流れを築こう。

寸鉄 2022年7月23日
絶大な確信があれば乱世でも悠々—恩師。どんな時も法華経の兵法で前進
三重蘇生の日。不撓不屈の挑戦で築いた人材の城 誓願の"この道"を共々に
統監に携わる友に感謝。陰の労作業ありて広布の土台は盤石。福徳は厳然
夏の友好期間。計画と目標定め価値創造と成長の黄金譜を。健康・無事故で
SNSでの投資勧誘等のトラブル増。簡単に儲かるとの囁きに騙されるな

☆御書根本の大道 第15回 大いなる使命
◇諸法実相抄
いかにも、今度、信心をいたして、法華経の行者にてとおり、日蓮が一門となりとおし給うべし。日蓮と同意ならば地涌の菩薩たらんか。
(新1791・全1360)

◇勇気の指標
この妙法を持った皆さん方に、どれだけの力と可能性が秘められていることか。それを、現実に限りなく発揮していくためのスイッチが「信心」であり、「唱題」なのです。
◆◇◆
本物の信仰とは、何かにすがる、弱々しい"神だのみ"のようなものではありません。真剣に祈り、真面目に努力することで、本当の自分の力、本来の自分らしい可能性を存分に出し切っていくためにあるのです。
◆◇◆
地涌の菩薩は、仏に等しい偉大な菩薩ですが、あえて、悩みや苦しみに満ちた悪世に生まれてきます。だから、世の中の人々と同じ悩みや苦しみを持っています。しかし地涌の菩薩の境涯は違うのです。それは、大いなる使命を誇り高く自覚しているからです。
◆◇◆
今がどんなに大変でも、また、これから、いかなる試練があろうとも、「負けじ魂」で朗らかに進むことです。皆さんには、一人ももれなく偉大な使命があります。多くの人から、"あなたのお陰で幸せになれた"と言われるリーダーに成長していってほしい。目立たなくても、地味でもいい、どこまでも庶民のために、社会のために行動する創価の師弟の人生を、自分らしく歩み抜いてもらいたい。これが、私の願いです。

◇一切の挑戦が成長の糧と 山下勇人未来部長
ちょうど10年前、高等部の会合で、「諸法実相抄」を学ぶ機会がありました。
真新しい御書に線を引き、一生懸命に勉強しました。難しいことはなかなか分かりませんでしたが、未来への希望と決意が膨らんだのを覚えています。
今回は、池田先生が、「未来の希望『正義の走者』に贈る」と題して講義してくださった本抄を学び合い、"飛躍の夏"へと飛び出していきましょう。

◇失敗を恐れず
先生は、次のようにつづってくださっています。
「信心に励む人は、一切の挑戦を成長の糧、人生を開く鍵にできます。最後には、願った以上の人生となることは絶対に間違いないのです。ゆえに、一番大切なことは最後まで信仰を貫き通すことです」
徳島の地で野球に打ち込んでいた中学時代、未来部担当者の方が激励に。この時、池田先生の励ましの心に触れました。先生の温かさに、夢が大きく広がった私は、アメリカ創価大学(SUA)を目指すように。関西創価高校で勉強に励み、SUAに進学することができました。
希望に燃えて勉学に挑みましたが、学べば学ぶほど、社会課題の複雑さを突き付けられるような思いになり、"自分一人に何ができるんだろう。自分の使命とはいったい何なんだろう"と、思い悩むように。
そんな時でした。当時の学長から「Mistakes are great!(失敗することは素晴らしいこと)」と、励ましていただきました。
"そうだ! 自分がやりたいと思うことに思い切り挑戦しよう"——そう決意することができ、語学を伸ばそうとフランスの羊農家へホームステイに行ったり、メキシコやセネガルに短期で留学したりしました。
そうした経験をもとに、SUAで核兵器廃絶とSDGsについて学ぶサークルを設立。被爆者の方を招き、講演会を開くなど学びを深めました。卒業式では、思いがけず、池田先生がメッセージの中で、このサークルの活動について触れてくださり、師匠の温かさに心が震えました。

◇点と点が線に
皆さんも、進路に悩んだり、努力したものの思うような結果に結び付かないこともあると思います。先生は例えを通して講義されています。
「現実は、思い通りに進まないことも多々あります。祈って、すぐに叶わないこともあるでしょう。それは、例えれば、大地の深い所に埋まっている宝を取り出そうと必死に掘ったけれども、固い岩にぶつかって、たどりつかないようなものです。そこで諦めてしまえば、宝を掘り出すことはできません」
私自身、将来が見えずに悶々とした時期もありました。また、かつては海外で学ぶなんて考えたこともありませんでした。ですが、"先生にお応えできる自分に"と題目を唱え、その時その時の課題に全力で立ち向かっていく中で、やりたいことや将来の志望が定まっていきました。SUAで学んだことが今の仕事に存分に生かされています。
諦めずに行動し続けていけば、"点と点が線でつながっていく"ように、これまでの努力が全て生かされ、想像すらしなかった、壮大な人生が必ず開けていくと確信します。

◇さあ、挑戦の夏!
池田先生は今回の講義の中で、「広宣流布」や「地涌の菩薩」について教えてくださっています。
「広宣流布とは、分かりやすく表現すると、誰もが"生まれてきてよかった""生きているのがうれしい""毎日が楽しく充実し、友とは仲良く過ごしている"という幸福で平和な社会を実現していくことです」
「地涌の菩薩は、苦難に断じて負けません。自らも苦しみながら、悩みを抱えている人たちを励まし、希望を送る生き方を貫き通します」
コロナ禍が続き、社会の状況も混沌としています。学校でも、さまざまな制限があり、不自由なことも多いと思います。しかし先生は、皆さんには"人類の平和と幸福のために、この時を、あえて選んで生まれてきた深い使命があるんだよ"と教えてくださっています。
「今がどんなに大変でも、また、これから、いかなる試練があろうとも、『負けじ魂』で朗らかに進むことです。皆さんには、一人ももれなく偉大な使命があります」——この師匠のご期待に応えるためにも、今は勉学第一、健康第一で進んでいきましょう。
さあ、鍛えの夏! 希望に燃えて「新しい挑戦」を起こせば、「新しい可能性」が広がります。自分らしく、朗らかに、勇気の前進を開始していきましょう!

◇メモ
「諸法実相抄」は文永10年(1273年)5月、流罪地の佐渡で著され、最蓮房に与えられたとされるお手紙。最蓮房は、日蓮大聖人と同じ時期に佐渡に流罪されていた天台宗の学僧で、大聖人と出会って入信した。本抄は、この最蓮房が仏法の深い法門について大聖人にお尋ねしたことに対する御返事である。