全てを幸福の方向に
転換できる信心だ。
宿命を使命に!
逆境を前進の力に!
逞しき楽観主義で前へ!
千日尼御前御返事 P1316
『法華経の師子王を持つ女人は一切の地獄餓鬼畜生等の百獣に恐るる事なし』
【通解】
法華経の師子王を持つ女人は、一切の地獄・餓鬼・畜生等の百獣に恐れることはない。
名字の言 志一つで未来は変わる 2022年7月19日
明治初期、戊辰戦争で焼け野原となった長岡藩に、米百俵の支援が届けられた。藩の大参事・小林虎三郎は、あえてそれを人材育成の元手とした。「(窮状)だからこそ、いま学校を建てて将来を期したいのだ」と(『国を興すは教育にあり』麗澤大学出版会)▼創設された国漢学校からは数多の英才が巣立ち、戦後の復興をけん引した。米俵に"藩の希望"を見いだした先人のように、試練の中でも志一つで、全てを未来を開く糧にできる▼ある女性部員は結婚し、2人の子宝に恵まれたが、厳しい経済苦に直面した。家計は火の車で、頭の中は金策ばかり。大病も患った。その惨めさは言いようもなかった▼それでも、同志の励ましを受け、必ず幸せになれると信じ、学会活動に挑んだ。薄紙をはぐように生活は安定。乗り越えた宿命は全て、友に寄り添う使命に変わった。母の背中を見て育った子どもたちも後継の人材に。「苦労にさえ感謝できる自分になれた。それが最高の功徳です」▼白米一俵御書に「凡夫は志と申す文字を心えて仏になり候なり」(新2053・全1596)とある。その時、その瞬間にどう決意し、行動するかで未来はいくらでも変えられる。清新な息吹で、新たな挑戦を開始しよう。
寸鉄 2022年7月19日
本当の決意を込めた題目をあげよ!—戸田先生。誓願の祈りで日々、勝利
「仏になるみちは善知識にはすぎず」御書。新たな友を皆で応援!共に成長(新1940・全1468)
最初の一歩は最後の一歩に繋がる—イタリア登山家。勇気の対話で飛躍の因の夏を
人との強い絆が心臓病の抑制に—アメリカ研究。心を結ぶ学会活動は健康の源泉に
各地で過去最多の感染が相次ぐ。換気等、基本対策を再確認。油断を排して
☆御書と未来へ 第28回 生命の凱歌に胸張り前進!
〈御文〉
『法華の行者をやしなうは、慈悲の中の大慈悲の米穀なるべし。一切衆生を利益するなればなり。』〈高橋殿御返事(米穀御書)、新1953・全1467〉
〈通解〉
法華経の行者を養うのは、慈悲の中の大慈悲の米である。一切衆生を利益するものだからである。
〈池田先生が贈る指針〉
日蓮大聖人に直結する「法華経の行者」の陣列こそ、学会である。立正安国という「一切衆生を利益する」大闘争に連なる功徳は広大無辺だ。
「慈悲の中の大慈悲」の行動ゆえに、永遠の宝聚(宝の集まり)となって自身と眷属を荘厳する。
"私は勝った""我らは勝った"と生命の凱歌に胸張り、朗らかに仏法中道の智慧を光らせよう!
☆みんなで学ぶ教学 第30回 親孝行
◇感謝の気持ちを伝えよう
親を大切にすることは、自身の人間革命への第一歩となります。今回の「みんなで学ぶ教学」は、「親孝行」がテーマです。母への誕生日プレゼントに悩んでいる新入会者のカツヤさんと、ユタカ支部長が話しています。
ユタカ 難しい顔でスマートフォンを見て、どうしたんだい?
カツヤ あ、ユタカ支部長。実は、もうすぐ母の誕生日なので、プレゼントを贈ろうと思ったのですが……。何がいいか考えているうちに、どんなものなら喜んでくれるか、分からなくなってしまいました。
ユタカ そうやってお母さんのために悩むこと自体が、「親孝行」になっているんじゃないかな。
カツヤ 池田先生は、よく「親孝行しなさい」と教えられていますよね。だからぼくも"親孝行しよう"と思ったんです。
ユタカ 偉い! その心に感動したよ。
カツヤ そういえば、一般的に親孝行が大切だということは分かるのですが、学会では一段と強調しているように感じます。なぜでしょうか?
ユタカ 学会には"親孝行しよう"という伝統があるんだ。
日蓮大聖人は「成人して仏教を信じるようになれば、まずこの父と母との恩を報ずべきである。父の恩の高いことは須弥山(全ての山の中で一番高いとされる山)さえもなお低いほどであり、母の恩の深いことは大海もかえって浅いほどである。心して父母の恩を報ずべきである」(新1851・全1527、通解)と、父母の恩がいかに大きいかを示され、父母への孝養が仏法者としての道であることを教えられている。
カツヤ "大海が浅い"と感じるほど……。すごいですね。
ユタカ 第2代会長の戸田先生は、「青年は、親をも愛さぬような者も多いのに、どうして他人を愛せようか。その無慈悲の自分を乗り越えて、仏の慈悲の境地を会得する、人間革命の戦いである」とつづられているんだ。
厳しいようだけれど、創価の青年には、世界に真の平和を築く使命があるんだ。そのためにも、親孝行は大切なことなんだね。
カツヤ なるほど。
ユタカ 池田先生は「親子の縁は不思議であり、深い意味がある。みんな、偉大な使命を果たさんがために、自分の親を選んで生まれてきたんだ。だからこそ、親を大切にすることは、生まれてきたこと、生きることへの感謝の表れです。親孝行しようという心は、自身の生命を大きく開くことになるのです」と教えられているんだ。
カツヤ 深い意味があったんですね。
ユタカ そうなんだよ。一方で、親から見れば、最大の願いは、子どもの成長と幸福なんだ。
大聖人は「法華経を持つ人は、父と母との恩を報ずることができるのである」(新1852・全1528、通解)とも仰せになっている。
信心を貫く中で、幸福境涯を開いていくことが、最高の親孝行となるんだよ。
カツヤ ぼくが信心に励み、人間的に成長していくことが、最高の親孝行になるんですね。分かりました! じゃあ、誕生日のプレゼントはいいかな……。
ユタカ ちょっと待って(笑)。
誕生日の贈り物だって、すてきな親孝行だよ。感謝の気持ちは、心で思っていても行動に移さないとなかなか伝わらないものなんだ。カツヤくんの思いが込められているんだから、どんなものでも必ず喜んでくれるよ。
ぜひ、"ありがとう"という言葉といっしょに渡してあげようよ。
カツヤ 分かりました。ちょっと照れくさいけど、"人間革命の挑戦"だと思って頑張ります。