2022年7月20日水曜日

2022.07.20 わが友に贈る

「御みやづかいを
法華経とおぼしめせ」
社会の中で力を発揮する。
そのための仏法だ。
信心即生活の勝利者に!
(新1719・全1295)

除病御書 P1298
『但し貴辺此の病を受くるの理或人之を告ぐ予日夜朝暮に法華経に申し上げ朝暮に青天に訴う除病の由今日之を聞く喜悦何事か之に過ぎん、事事見参を期せん』

【通解】
あなたが、この病気にかかった事を、ある人が報告しました。私は、日夜、朝暮に法華経に申し上げ、朝暮に青天に訴えておりました。病が治ったことを、きょう聞きました。これ以上、うれしいことはありません。

名字の言 温かなつながりを家庭や地域へ 2022年7月20日
亡き父の墓参に行ったという男子部員と語らった。結婚し、離れて暮らす兄弟と久しぶりに再会。彼は「皆が日々、胸中の父と対話をして奮闘していることを知り、うれしかった」と笑顔で話した▼日蓮大聖人は「妙一尼御前御消息」で、夫を亡くした妙一尼を励まされた。「ご主人は月の中か、太陽の中か、天の鏡の中に妻子の姿を浮かべて、一日中、見守っておられることでしょう」(新1696・全1254、趣意)▼さらに「あなたがたは凡夫ですから、これを見ることも聞くこともありません。(中略)しかし、決して疑ってはなりません」(同)とも。仏法を持つ家族の絆は永遠と確信するのが信心、との教えである▼心は見えない。心の絆も、目には見えないが、人と人とを確かにつないでいる。日常生活の中で、誰もが家族や友人との絆を実感したことがあるだろう。温かなつながりを家庭や地域など、社会の隅々に広げていくことに、私たちの運動の目的もある▼池田先生は「妙法で結ばれた絆ほど、尊く強いものはありません。三世の生命観からみる時、共に永遠の幸福の軌道へと入っていける、素晴らしい縁となる」と。これまでの絆を強くし、新たな絆を結ぶ——その行動を積み重ねる夏に。

寸鉄 2022年7月20日
「下るは登らんがためなり」御書。逆境は人間革命の好機。喜び勇んで前進(新1652・全1264)
鳥取県女性部の日。山光に広がる模範の励ましの連帯。今日も希望を拡大
平和希求する今こそ池田思想に学ぶべき—識者。共生哲学を今こそ世界へ
熱中症搬送、昨年の2倍超と。"私は大丈夫"の過信禁物。水分・塩分補給を
大雨が続く西日本。最新情報の注視を。無事故へ避難は早め早めを心掛け

〈社説〉 2022・7・20 きょう人類初の月面着陸の日
◇大宇宙を包む平和の祈りを
天空に輝く月へ、人類が新たな一歩を踏み出そうとしている。
アポロ計画以来の有人月面着陸を目指す「アルテミス計画」が、アメリカ航空宇宙局(NASA)主導で進んでいる。名称のアルテミスはギリシャ神話の月の女神で、アポロ計画の由来となった太陽神アポロンとは双子だという。
計画にはイギリスやカナダなどに加えて、日本も参加しており、日本人宇宙飛行士が月面に降り立つ日は、そう遠くないだろう。
世界初の有人宇宙飛行から60年余。この間、月面に人類が降り立ったのは6度だけ。最初の有人月面着陸は、53年前(1969年)のきょう、米宇宙船アポロ11号によって成し遂げられた。
NASAでアポロ計画の理論的中心者だったのがジャストロウ博士だ。"池田SGI会長に、仏法哲学に基づいた宇宙論を伺いたい"と要請し、1993年(平成5年)、アメリカ・ロサンゼルスで会談が実現した。
当時、世界では、冷戦後の新たな国際秩序が模索され、"文明の衝突"の脅威も喧伝されていた。池田先生は、各国を歴訪するとともに、世界の指導者・識者と次々に対話。人類共生と平和へ行動を重ねる中での会談となった。
先生は博士に語った。「大宇宙を仰ぐことは、心を大きく広げ、視野を広げ、平和の尊さが教えられる。なかんずく青年たちには、大いなる人生への目を開かせる」と。
博士は1枚の大きな写真を先生に贈った。それは、アポロ11号が月へ向かう途中に撮影した、宇宙に浮かぶ地球の姿だった。
そこに写っている地球に、国と国の境はない。私たちは一つの惑星で共生する「地球民族」であるとの思いが一層込み上げてくる。
コロナ禍やウクライナ危機などに直面し、多くの人々が分断や対立の不安に陥っている今、"我らは共通の地球民族"と気づかせ、人類を結ぶ、宇宙的ヒューマニズムともいうべき哲学が求められているのではないだろうか。
仏典には正法を持つ人を守る諸天善神として日天子、月天子が登場する。日蓮大聖人は「日月天の四天下をめぐり給うは、仏法の力なり」(新1557・全1146)と。太陽や月の運行も、妙法のリズムにのっとっているのだ。
大宇宙をも包み込む平和の祈りと立正安世界の対話で、民衆が安穏に暮らせる世の中を築きたい。

☆創価学園「栄光の日」記念の集いへの池田先生のメッセージ
◇「新たな学び」「英知の発見」「価値創造の献身」を!
「青春の栄光」とは、何か?
それは「挑戦・チャレンジ」です。また「友情の共鳴」です。そして「正義の負けじ魂」です。
尊き金の汗光る「栄光の日」、おめでとう! この1学期も、皆、本当によく頑張りました。互いに健闘を讃え合ってください。
今月で、歴史的な「核兵器禁止条約」の採択から5年になります。
わが師・戸田城聖先生の悲願でもあった核兵器の廃絶へ、共に尽力している私たちの大切な友人に、デイビッド・クリーガー博士がいます。若き日から、平和の行動を貫いてきた信念の闘士です。
東西の学園生と交流を結ばれている博士は、最大の信頼を込めて、詩を贈ってくださいました。
そこには——
「君は、はるか元初の原子でできた奇跡なんだ」
「君がここにいることが尊いんだ/そして君は世界を変えていくんだよ!」
とあります。
君たち一人一人が、大宇宙から地球の未来を託されて躍り出で、これからの世界を希望と栄光へ変えゆく「奇跡」の生命なのです。
博士は、青年の哲学として「三つのC」を挙げられています。
すなわち、「Compassion(思いやり)」「Courage(勇気)」、そして「Commitment(献身)」であります。
この夏、尊き父母をはじめ家族や友人への思いやりを深めるとともに、読書等を通し、地球民族を思いやる心も広げてください。
そして、勇気を持って新たな学びと英知の発見に挑み、今、自分ができることから、「人のために」と、焦らず聡明に価値創造の献身を起こしていただきたいのです。そこから平和が生まれます。
さあ、大変な時こそ、「よし、かかってこい」と負けじ魂朗らかに、粘り強く進みゆこう!
皆の健康第一と絶対無事故、そして快活な前進の一日一日を、私はいつもいつも祈り抜いています。