2022年7月11日月曜日

2022.07.11 わが友に贈る

◇今週のことば
「異体同心なればかちぬ」
金の汗光る宝友に最敬礼。
「心の財」は無辺なり!
生命尊厳の哲理の旗高く
幸と平和の更なる連帯を。
(新2054・全1463)
2022年7月11日

四信五品抄 P341
『問う其の義を知らざる人唯南無妙法蓮華経と唱うるに解義の功徳を具するや否や、答う小児乳を含むに其の味を知らざれども自然に身を益す』

【通解】
問う、(妙法蓮華経の五字に法華経の道理が納まっているという)意義を知らず、ただ南無妙法蓮華経と唱える人が、一念三千の道理をわきまえる人と同じ功徳を得られるであろうか。
答える、子どもが母の乳を飲むのに、その味を知らないけれども自ずから育っていくようなものである。

名字の言 染色家として活躍する鹿児島の女性部員 2022年7月11日
鹿児島県の奄美大島で晩年を過ごし、孤高の日本画家といわれた田中一村。先日、彼が描いたとされる風景画など9点が、奄美市内で見つかった。大島紬の染色工として働きながら創作を続けた一村の家の近くには、染色を行う泥田が今も残る▼「昔の泥田は男性ばかり。私は端っこで染めていました」。同市に、染色家として活躍する女性部員がいる。結婚後、一度は染色から離れた。夫が会社勤めから農業に転職し、生活が一変したからだ▼不慣れな農作業、3人の子育て。不作で多額の借金も重なった。それでも"この信心で必ず幸せになってみせる"と、時間を工夫しては学会活動に励んだ▼家業が軌道に乗った20年ほど前から、再び染色の道に。人づてで評判が広がり、作品はふるさと納税の返礼品にもなった。島の文化を伝えたいと、保育所などで「染めもの教室」も行う。「楽しい時も苦しい時も題目。おかげで、いつも"今が一番幸せ"です」▼泥染めは、泥につけるほど色の深みが増すという。人の生き方も同じだろう。ぬかるみにはまるような苦難にも、負けない心で紡いだ人生行路は、時を追うごとに輝きを増していく。不屈の祈りと挑戦で、わが人生を"幸の色"に深く深く染め抜きたい。

寸鉄 2022年7月11日
歴史を残せることは人間として最大の名誉—戸田先生。共に次なる飛躍を
男子部結成の日。誓願に生きる誉れの青春。広布の責任胸に人材拡大の夏
「礼儀いささかおろかに思うべからず」御書。友への御礼は真心込め即座に(新1850・全1527)
SDGs認知度は拡大も協力意識が課題—調査。全員が共生社会の主人公
公明党よ支持者の献身を断固忘るな。ここからが勝負。大衆に尽くし働け

〈社説〉2022・7・11 きょう「男子部結成記念日」
◇広布の庭で生きた証しを
コロナ禍の中で社会の状況は激変し、「ニューノーマル(新しい普通)」という言葉も広まった。
しかし、独立研究者・著作家の山口周氏は「私たちがこれから生きていくのは『ノーマル=普通が溶解してしまった世界』」(『思考のコンパス』PHP研究所)と指摘する。つまり"普通"というもの自体がない「ノーノーマル」とも言える時代になっていくと。
コロナ禍は、働き方や生活スタイル、生き方にも影響を与えるような大きな変化をもたらした。従来のモデルケースがなくなり、誰もが当てはまる"普通"がなくなっていくとしたら、それぞれの複雑な状況において、その人らしく決断し、行動するしかない。その時こそ「一人を大切にする」という視点が重要になるだろう。
男子部の友は、社会の変化の最前線で、徹底して一人を大事にしてきた。コロナ禍の当初はオンラインを活用して励ましを広げ、現在は部員への訪問・激励、友人への対話に全力で打ち込んでいる。中には、働きながら仕事での新しい展望を抱いて、勉強を重ねる友がいる。パパとして子育てに全力で取り組みながら、学会活動に走るメンバーもいる。時には若者世代が直面する課題を語り合い、時には友の悩みに寄り添う。学会活動とは"目の前の一人"と真剣に関わり続けることに他ならない。この地道な活動を貫き、新しい時代を開くのが男子部の使命だ。
部の結成式が開かれた1951年(昭和26年)7月11日、戸田先生は参加した友に語った。
「近くは明治の革命をみても、その原動力となったのは当時の青年であり、はるか日蓮大聖人御在世の時も、活躍した御弟子のかたがたは、みな青年であった。つねに青年が時代を動かし、新しい時代を創っているのです」
男子部は圧倒的な対話拡大に挑み、熱闘を繰り広げてきた。苦闘と挑戦の日々が、自分自身の歴史に刻まれると確信して——。
池田先生は語っている。「ひとたび、広布の戦の庭に立ったならば、『自分は、これだけやった!』と胸を張っていえる結果を厳然と示していくことだ。『これだけの歴史をつくった!』という生きた証しを残していくことだ。それでこそ、学会男子部である」
きょうは男子部結成記念日。一人一人が広布後継の誓いを胸に、平和と友情を広げていこう。

☆きょう男子部結成記念日 正義の師子の陣列を
◇8・9月を中心に大学校生大会を開催
正義の師子が新たな勝利へ勇み立つ!——きょう7・11「男子部結成記念日」を迎えた。
1951年(昭和26年)7月11日、東京・西神田の旧学会本部での男子部結成式の席上、戸田城聖先生は語った。「広宣流布は、私の絶対にやり遂げねばならぬ使命であり、各自に、その尊い地位を自覚してもらいたい」
この日、班長として参加した池田大作先生は、恩師の叫びを命に刻んだ。後に当時の真情をつづっている。
「青年が師匠に付き従っていくのではない。青年が師匠と同じ責任を分かち合うのだ。青年が師の心を我が心とし、率先して遠大なる未来の道を開きゆくのだ」
先生は師の構想実現へ猛然と一人立った。そして、あらゆる険難の峰を勝ち越え、広布拡大の金字塔を打ち立てていったのである。
師の大願を継承し、弟子の闘争で勝利の証しを示す——これが、男子部の誉れの使命にほかならない。
今、混迷の闇を晴らす生命尊厳の哲理を掲げ、勇気の言論戦を展開する同部の友。その先駆を切るのが男子部大学校生である。
このほど、8・9月を中心に、各地で「大学校生大会」が開催されることが決定した。
本年の8月24日は、池田先生の入信75周年の佳節である。求道の心燃える5期生を先頭に、一人一人が今夏の決勝点を目指し、弘教拡大へと挑みゆく。
西方男子部長は誓う。「一人立つ弟子の陣列を幾重にも広げ、新たな広布飛躍の歴史を勝ち開きます!」

☆桂冠詩人は詠う 勇気の舞 凱歌の行進� 第11回 7・17「大阪大会」
◇勇敢に真実を叫び抜け!
昭和三十二年の七月三日。
まったく事実無根の
選挙違反の容疑で
私は不当に逮捕された。
それが「大阪事件」である。
奇しくも
わが師・戸田先生が出獄された
同じ七月の三日の
同じ夕刻七時であった。

権力の狙いは邪険にも
戸田先生の逮捕であった。
学会の壊滅であった。
既に衰弱の激しかった師が
再度の投獄となれば
死にもつながりかねない。

それゆえに
大阪拘置所の独房に囚われた
若獅子は一切の矢面に立った。
正義の師匠を護り抜くために
過酷な取り調べも
巌の如く耐え忍んだ。

この獄中の私と共に
関西中の同志が戦ってくれた。
悪口罵詈を浴びせられて
動揺する臆病者など
わが関西にはいなかった。

「室長は完璧に潔白や!」
「無実の室長を
一日も早く釈放せよ!」
民衆の憤怒は
十重二十重の大波の如く
傲慢なる権力の石壁を叩き
激しく震撼させた。

◆◇◆

五十年前の七月の十七日——
鎖から解き放たれた愛弟子は
師を伊丹空港でお迎えし
そして 横暴な権力を糾弾する
不滅の大阪大会へ向かった。

北大阪の中之島・中央公会堂には
全関西の尊き戦友が集った。
関西と一体で伸びてきた
中国からも 四国からも
そして
九州など西日本の全域から
さらにまた
東京など東日本からも
わが同志は駆けつけてくれた。
豪雨を物ともせぬ
この真正の同志と心一つに
「正義は必ず勝つ!」と
私は宣言したのである。

この日
戸田先生は師子吼なされた。
「破折すべきは
徹底して破折せよ!
黙っていれば敗北だ。
肉声こそ最大の言論である。
正義が嘘八百に
負けてたまるか!」

◆◇◆

正義の人々が
冤罪で陥れられてきた
暗黒の流転を断ち切るために
私は勇敢に真実を叫び抜いた。
厳正なる裁判長の審判を信じ
邪悪な虚偽を一つ一つ
完璧に打ち砕いていった。

昭和三十七年の一月二十五日。
判決公判のその日
裁判長の凜とした声が
大阪地裁の法廷に響いた。
「池田大作は無罪——」

それは
私一人の勝利ではなかった。
信念の殉教をなされた
牧口先生の勝利であった。
先師の仇討ちを誓った
戸田先生の勝利であった。
そして
私と恐れなく立ち上がった
関西の同志の勝利であった。

◆◇◆

我らの胸中にこだまするのは
「断じて」という
絶対勝利の執念しかない!

眼前の山また山を
断じて勝ち登れ!
断じて今日を勝ち切れ!
ほとばしる勇気と智慧で
この決戦を断じて勝ち抜け!