2022年7月6日水曜日

2022.07.06 わが友に贈る

昨日の自分を超え
今日を勝ち抜く。
ここに人間革命がある。
「きわめてまけじ
だましいの人」たれ!
(新1309・全986)

御義口伝巻上 P725
『信は智慧の因にして名字即なり信の外に解無く解の外に信無し信の一字を以て妙覚の種子と定めたり』

【通解】
御本尊を信ずることは、日蓮大聖人の智慧をいただくことでもあり、名字即の位である。信と解(=御本尊を信ずること)と仏をさとることは一体である。
信の一字こそ、妙覚(=仏のさとり)の種である。

名字の言 しまくとぅばから学ぶ 2022年7月6日
聖教電子版で本紙の方面・県版を見ていると、沖縄版の連載が目に留まった。タイトルは「しまくとぅばから学ぶ」▼しまくとぅばの「しま」には島や村落だけでなく、古里の意味もある。「くとぅば」は言葉。だから「島言葉」と訳されるのが普通だが、沖縄地方の「古里の言葉」と言ったほうがしっくりくる。古里の文化と知恵が結晶した「しまくとぅば」を、仏法の視点を加えて解説する好企画だった▼例えば「才知ぇー 一代、誠ー 世万代」(才知で得たものは、せいぜい一代限りであるが、誠実の心は万代に及ぶ)。誠実で築いた信頼は崩れないことを、御書の一節「教主釈尊の出世の本懐は人の振る舞いにて候いけるぞ」(新1597・全1174)を踏まえて訴える▼かつて、標準語励行運動が強力に進められた沖縄では、しまくとぅばを学校で話すと、罰として「方言札」を首に掛けられた。古里の言葉を否定されたのだ。しまくとぅばでしか表現できないこともある。言葉の否定は、言葉を使う人と地域の否定と同じだ▼「月ぬ 走いや、馬ぬ 走い」(月の走りは、馬の走り)。駿馬が駆けるように、月日は一瞬にして過ぎ去る。今年も折り返し地点。一日一日を丁寧につづり、上半期の総仕上げに走りたい。

寸鉄 2022年7月6日
牧口・戸田両先生の法難の日。正義の魂は我らの胸に!誓い強く対話拡大
兵庫で必死の攻防続く。大関西の民衆パワーで、今再びの大逆転勝利を!
神奈川が大猛追。悔いなき大闘争で大勝旗を必ず全同志が総力で大応援!
愛知も情勢が緊迫。乱戦抜け出す執念の猛攻を!皆で栄光の虹を堅塁城に
公明比例が全国で激戦。全議員が死力尽くし押し上げ!支援も総当たりで

〈社説〉 2022・7・6 あす「クールアース・デー」
◇"できること"を語り合おう
世界で異常な高温が続く。6月には欧州各地で40度超えを記録。今月3日にはイタリア北部のアルプスで一部の氷河が崩落した。急激な気温上昇が原因と見られる。日本では異例の早い梅雨明けと連日の猛暑……改めて地球温暖化との関連を考えざるをえない。
あすは「クールアース・デー」。七夕の日に地球環境の大切さに思いをはせ、家庭や職場で、節電など具体的な温暖化対策を推進しようと2008年に制定。同年7月のG8洞爺湖サミット(主要国首脳会議)開催に合わせ、公明党が提案し、創設されたものだ。
同サミットでは温室効果ガスの削減へ長期目標が合意されたが、「脱炭素社会」実現へ、その挑戦はより一層の加速が求められている。大きな目標の達成には一人一人の意識変革が不可欠である。
創価学会の主要会館には、来館者が書籍に親しめる「SOKAライブラリー」がある。秋田文化会館では、地球環境への意識向上を目的に「SDGs(持続可能な開発目標)コーナー」を設置。その一角に、目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」の理解に資するため、レオ・レオニ作の絵本『スイミー』が紹介されている。
——赤い色の仲間たちと違い、スイミーは1匹だけ黒い色をした小さな魚だ。でも、仲間と協力して大きな魚の形を作って泳ぎ、襲ってくる強い魚も追い返す。黒い体のスイミーは、その個性を生かし"僕が目になろう"と、"大きな魚"の目の役割を担った、と。
自分には何ができるか。新潟県出身のある壮年は、青年部時代から環境問題に高い関心を寄せていた。"地球環境に役立つ仕事を"と、30代後半で林業の世界へ。2000年に現在の秋田県北秋田市に転居し、森林整備による樹木の保護・育成に従事する。
「自身の手で森を管理することで環境保全に力を尽くす手応えを感じます」と語り、秋田杉をはじめとする資源の利活用と環境保全への啓発に取り組み続けている。
「節約」といった持続可能な社会への取り組みが、抑制的な生き方の強制と受け止められては共感は得られない。池田先生は、"誇りある生き方の中で得られる「充足感」を広げていくことが地球環境保護の推進力になる"と語る。
"今、私にできることは何か"——地球の未来について友と語り合う、"熱い夕暮れ時"も必要だ。

☆御書と未来へ 第24回 希望の時代開く先駆たれ
〈御文〉
『師子の筋を琴の絃にかけてこれを弾けば、余の一切の獣の筋の絃、皆きらざるにやぶる。仏の説法をば師子吼と申す。乃至、法華経は師子吼の第一なり。』〈四条金吾殿御返事(梵音声の事)、新1528・全1122〉

〈通解〉
師子の筋を琴の絃にして、これを弾けば、他の一切の獣の筋の絃は皆、切ってもいないのに切れてしまう。仏の説法を師子吼という。法華経は師子吼の第一である。

〈池田先生が贈る指針〉
学生の声は強い。時代を変える。なかんずく「師子吼の第一」たる生命尊厳の大哲理を掲げた創価の学生部の言論が、いかに重要か。
恩師と私が民衆厳護の先駆を託した結成から65周年。いやまして勇気と英知の対話で友の心を晴らし、社会の暗雲を打ち払う連帯を築くのだ。立正安国の師子吼で平和と希望の未来を開け!

☆明日を照らす テーマ:社会で光る 2022年3月29日
日蓮大聖人の仏法は、日常を離れたところで修行するものではありません。どこまでも、現実社会の中で実践し、人生を勝ち開いていくためのものです。
池田先生は「どうか、皆さんは、社会にあって、最も良識豊かな、誰からも信頼、尊敬される一人ひとりになってください。それが広宣流布の力なんです。そのために、題目を唱え抜いて、自身の生命を磨き抜いていただきたい」とつづっています。
今回の「明日を照らす」は、「社会で光る」をテーマに学んでいきましょう。

◇御義口伝
『傅大士の釈に云わく「朝々仏とともに起き、夕々仏とともに臥す。時々に成道し、時々に顕本す」云々。』(新1027・全737)

◇朝の決意が勝利開く
【通解】傅大士の釈には「朝に夕に仏と共に起き臥し、時々に仏道を成じ、本地を顕す」とある……。

朝の時刻こそ運命の針が事を決する(『ファウスト』2、相良守峯訳、岩波文庫)——文豪ゲーテは、朝の重要性をつづっています。特に、忙しい社会人にとって"朝に勝つ"ことは、一日のリズムを整えるための重要な一歩となります。
「御義口伝」は、日蓮大聖人が身延で法華経の要文を講義され、それを日興上人が筆録したものと伝えられています。
「朝々仏とともに起き」との仰せのように、一日の始まりである"朝"に、真剣な決意を込めた題目を唱えることは、その日を勝利するための"起点"を築くことになります。
そして、「夕々仏とともに臥す」とあるように、夜はその日一日を振り返り、感謝の祈りを忘れず、次の日への誓いを立てていく——。この朝晩の勤行・唱題こそが、"仏とともに"歩む、最高のリズムなのです。祈りを根本にする人は、「時々に」自身に具わる仏界の境涯を開き、無限の力を現していくことができるのです。何も恐れるものはありません。
現実社会の荒波は、"なんとかなるだろう"といった弱々しい生命力では乗り越えることはできません。
池田先生は「朝の決意が、一日の勝利につながる。朝の勢いが、社会の開拓となる。(中略)仏法を行ずる我々は、白馬が嘶くように、朗々たる朝の勤行・唱題を響かせながら、今日も勝ち戦の行進を開始するのだ」とつづっています。
朝の祈りから満々たる生命力を湧き上がらせ、"きょうも必ず勝利してみせる"と、地域や社会へ勢いよく打って出ていきましょう。

◇四条金吾殿御返事
『強盛の大信力をいだして、「法華宗の四条金吾、四条金吾」と、鎌倉中の上下万人、乃至日本国の一切衆生の口にうたわれ給え。あしき名さえ流す。いわんやよき名をや。いかにいわんや法華経ゆえの名をや。』(別名「煩悩即菩提の事」、新1522・全1118)

◇"創価"の誇りも高く
【通解】強盛の大信力を出して、「法華宗の四条金吾、四条金吾」と、鎌倉中の上下万人をはじめとして、日本国の一切衆生の口にうたわれていきなさい。人は悪名でさえ流すものだ。まして、善き名を流すのは当然である。ましてや、法華経ゆえの名はいうまでもない。

"難こそ好機と迎え撃て!"——御本仏の悠然たる御境涯が拝されます。
本抄は、日蓮大聖人が流罪地の佐渡から、鎌倉の門下の中心者である四条金吾に宛てられたお手紙です。大聖人が佐渡流罪という最大の法難に遭う中、門下たちにも厳しい迫害がおよび、多くの弟子たちが退転していきました。
そのような危機的状況にあっても、弟子として信心を貫いていた金吾に、大聖人は渾身の励ましを送られています。
強盛な信力・行力を奮い起こしていけば、無量の仏力・法力を涌現させていくことができます。
日本中が、大聖人と門下の「悪名」を広げている状況にあって、金吾も弾圧を受けていました。それでも、「強盛の大信力をいだして」いけば、「法華経ゆえの名」は、必ず人々からたたえられるようになると教えられているのです。
大聖人直結の創価学会では、"逆境こそ人間革命の好機"と、多くの学会員が、強盛の大信力を出して、宿命転換のドラマをつづってきました。
その一人一人の"負けじ魂"が、周囲からの信頼を生み、仏法の素晴らしさを広げてきたのです。
変化の激しい時代。今こそ、どんな苦難をも勝ち越える、仏法の哲理が求められています。"創価"の名を誇り高く掲げ、今いる場所で勝利の実証を示すことで、社会に希望を送っていくのです。