地域・職場など
身近な人たちとの絆を
大切にしていこう!
誠実な振る舞いで
信頼の輪を幾重にも。
上野殿御返事 P1544
『まことやらむいえの内にわづらひの候なるはよも鬼神のそゐには候はじ、十らせち女の信心のぶんざいを御心みぞ候らむ』
【通解】
たとえ、あなたの家の中に病人があったとしても、それは、(一家を不幸にしようとする)鬼神のしわざではない。十羅刹女が、あなたの信心の強さを試しておられるのでしょう。
【先生の指導から】
妙法の大良薬を持った一家に、打開できない問題など、絶対にない。強い信心を貫けば、すべて変毒為薬していける。要は、「一人」が立ち上がることである。一人が立てば、一家、一族を、すべて救いきっていけるのである。
名字の言 わずかなしぐさに思いを馳せる 2022年7月12日
近代看護の母・ナイチンゲールの言葉に、良い看護師は「患者に向かって、どう感じているか、どうして欲しいか、といった質問などめったにしない」と。ゆえに「患者の顔に現われるあらゆる変化、態度のあらゆる変化、声の変化のすべてについて、その意味を理解《すべき》なのである」と訴えた(『ナイチンゲール言葉集』現代社)▼これは看護の世界に限らないだろう。胸の内を言葉にするのが苦手な人のわずかなしぐさを見逃さず、心に寄り添うことは大きな励ましになる▼病で足の不自由な女性部員。周囲の心ない態度に傷ついたことも。それでも青年時代、何度も弘教に挑戦した。しかし、対話は実らず、"私なんか……"と落胆した▼そんな中、女子部合唱団の一員として参加した集いで池田先生との出会いがあった。彼女は気後れし、団員の後方に下がってしまった。その行動を先生は見逃さなかった。すぐに彼女のそばへ歩み寄ると、包み込むように励ましを。彼女は"私らしく広布に生き抜く"と誓った▼彼女は今、1人暮らしの高齢者や、多忙で会合に参加できない友の激励に歩く日々。相手がふと見せる表情やしぐさにも心を配り、"何としても幸せになってほしい"と慈愛を届けている。
寸鉄 2022年7月12日
「信心するは随喜なり」御書。戦い抜いた喜びを皆に語ろう。感動は伝播(新1163・全835)
総東京の「女性部 幸福・勝利の日」「青年部の日」。永遠に師弟共戦で広布へ
激闘の中で新たな人材が陸続と!励まし絶やさず同志のスクラムがっちり
会場提供の皆様、ご家族に感謝の言葉を。仏子が集う"誉れの宝城"を厳護
基本守らなければ流行は悪化の一途に—WHO。感染対策、心を引き締め
☆御書と未来へ 第26回 一人一人が伸び伸びと善縁を
〈御文〉
『殷の紂王は、七十万騎なれども、同体異心なればいくさにまけぬ。周の武王は、八百人なれども、異体同心なればかちぬ。』〈異体同心事、新2054・全1463〉
〈通解〉
殷の紂王は、70万騎であったが同体異心であったので戦いに負けてしまった。周の武王は、わずか800人であったが、異体同心であったので勝ったのである。
〈池田先生が贈る指針〉
創価の団結は「同体」ではなくして、「異体」の「同心」ゆえに強い。一人一人が多彩な持ち味を生かし、広布の大願へ心一つに、誠実な善縁を結ぶ。その重なりが、勝利の力を生む。
険しい坂も、「自他・彼此の心なく」励まし合って、越え征こう! 我らが広げる「異体同心」の連帯こそ、人類共生の希望のモデルなのだ。
☆御書根本の大道 池田大作先生の講義に学ぶ 第14回 無上の人生劇
◇報恩抄
『仏教をならわん者の、父母・師匠・国恩をわするべしや。
この大恩をほうぜんには、必ず仏法をならいきわめ智者とならで叶うべきか。』(新212・全293)
◇勇気の指標
報恩は、人間性の証明です。そのうえで仏法における報恩とは、主君や両親という特定の人に限定的に向けられるものではありません。知恩報恩の人生は、そのまま、「一切衆生への報恩」に通じていくのです。(中略)多くの人々に感謝の思いを伝え、真に報いていくために、大いなる自分自身を築こうとするのが、仏法の報恩です。日蓮仏法の報恩とは、そのまま民衆救済の誓願に立つことです。
◆◇◆
広宣流布の正しき師匠とめぐりあい、人間革命と宿命転換のドラマを幾重にも織り成していく人生が、いかに気高く、またいかに尊いか。私たちは無上の人生劇を築いているのです。
師匠はどこまでも弟子の成長を願う。弟子はどこまでも師匠への報恩を誓う。師弟は人間の魂の交響の極致です。(中略)最高の人の振る舞いである師弟の生き方が、青年を照らし、人類の境涯を高め導いていくのです。
◆◇◆
仏の「慈悲曠大」を体現するゆえに「創価学会仏」です。偉大な仏の力と福徳が、わが同志の一人一人に漲っていかないわけがありません。
◆◇◆
創価の前進は、希望の光です。
創価の団結は、勝利の力です。
創価の凱歌は、平和と繁栄の源です。
わが創価の報恩の人生を、いやまして力強く歩み抜きましょう! さあ、賑やかな新時代の行進を世界の友と!
◇今こそ師恩に報いる時! 大野木文子 総兵庫女性部長
"師匠は弟子のことをお忘れにならないよ。忘れるのは弟子の方だよ"——女子部時代、師匠を求めて戦う中で、尊敬する先輩から言われた言葉です。ハッとしました。
そして、「報恩抄」の今回学ぶ一節を教えていただいたのです。
"師はいつも私たちのことを祈り、勝利を待っていてくださる。師の大恩に報いていく生涯を"と固く誓いました。
阪神・淡路大震災からの復興をはじめ、兵庫は、どれほど池田先生に励ましていただいたことか。今こそ、師恩に報いる時!——同志の皆さんはこの誓いで走りに走っています。
◇何があっても
「日蓮仏法の出発点は、どこまでいっても報恩にあります」——先生は、こう明快に講義されています。
高校時代、母ががんを患い、悲しくて苦しい日々が続いていました。そんな折、姫路文化会館を訪問された先生と初めてお会いしました。慈愛あふれるお姿に触れ、"何があっても先生と共に生きていこう"と決意することができました。その後、母は亡くなりましたが、病と闘い抜く姿を通して、信心の偉大さを教えてくれました。
同志の励ましに支えられ、創価大学へ。在学中、先生との懇談の機会に恵まれ、地元・兵庫のことを、聞いていただいたこともありました。"大好きな関西で、兵庫で恩返しの人生を"との思いが募り、地元へ戻って就職。仕事と学会活動に全力で挑戦しました。
震災の時は、結婚し、長男がまだ生後3カ月の頃でした。長男は倒れた家具の隙間で九死に一生を得ました。悲惨な現実を前に、希望を送ってくださったのも先生でした。直後に「大白蓮華」誌上で開始された「法華経の智慧」の連載でも、三世を貫く生命論を語ってくださり、真剣に学びました。
"亡くなられた同志の分も、広宣流布に生き抜こう"——そう決意して地域を駆ける中、出会った2人の方を入会に導くこともできました。
◇創価の看板を掲げ
池田先生は、講義の中で「日蓮仏法の報恩とは、そのまま民衆救済の誓願に立つことです」と教えてくださっています。
今年に入り、広布の最前線に飛び込もうと決めて、兵庫各地の地区の皆さまと語らいを。その中で、先生の講義の通りの誓願と行動を貫かれる皆さまの生き方に、何度も何度も感動してきました。
東神戸総県の、ある支部副女性部長は、5年前にご主人を亡くされました。さらに昨年、どこへ行くにもいつも一緒に活動してきた同志が病で倒れ、落ち込む日々が続きました。それでも必死に信心を奮い起こし、少しずつ学会活動へ。友人との対話に挑戦する中で、元気を取り戻し、「創価学会の看板を掲げて生き抜くんや!」と覚悟が定まったといいます。
"近隣の方々の幸福責任者は自分"と決め、折に触れて声を掛け、関わってこられました。誠実の対話を広げる中で、"壁をつくっているのは自分。友人は待ってくれている"と感じたそうです。彼女は声を弾ませます。「今年のスローガンは『勇気の前進』。今、広布のために尽くせることに感謝し、喜び勇んで戦っていきます!」
◇地域を楽土に
私自身も、広布の法戦のたびに、"必ず兵庫の地を楽土へと変えていこう。それには学会員が、そして地域の方々が幸せになっていくことだ"と勇気の対話に挑戦してきました。
大事なことは、「あの人はこうだから」等と、"自分から諦めない"ことではないでしょうか。一回一回の語らいを大切に、目の前の方を、掛け替えのない縁のある方だと心に決めて、誠意を尽くし抜く。そうした積み重ねの中で、友人のご家族の方とも友情を結べるなど、"一歩先の信頼"を築くこともできました。
先生は兵庫の友に呼び掛けてくださいました。
「兵庫が勝てば/関西が勝つ!/関西が勝てば/世界が勝つ!」
弟子の勝利が、師匠の勝利です。今こそ、「報恩の道」を貫き、常勝兵庫の新しい歴史を勝ち開いてまいります!
◇メモ
「報恩抄」は、建治2年(1276年)7月、日蓮大聖人が安房国(千葉県南部)清澄寺の旧師・道善房の逝去の知らせを受け、身延の地で認められた追善の書。御自身の修学時代の兄弟子で、後に大聖人に帰依した浄顕房・義浄房のもとへ送られた。人間として生きる道は「報恩」にあると示されている。