◇今週のことば
「皆恩ある衆生なれば、
皆仏になれと思うべき」
縁する友の仏性を信じ
幸福を祈り語ろう!
青年勇舞の二月闘争だ。
2022年1月31日
窪尼御前御返事 P1483
『三千大千世界に七日ふる雨のかずはかずへつくしてん、十方世界の大地のちりは知る人もありなん、法華経の一字供養の功徳は知りがたしとこそ仏はとかせ給いて候へ』
【通解】
ひとつの宇宙に7日間、降り注ぐ雨の数は、数え尽くせるかもしれない。十方の世界にある大地の塵の数は、知っている人もあるかもしれない。(しかし)法華経の一文字を供養する功徳は計り知れない、と釈尊は説いておられます。
名字の言 自分の言葉で語る 2022年1月31日
プロ野球の春季キャンプがあす、一斉にスタートする。キャンプの充実度は、そのままシーズンの結果に直結する。選手にとっては"勝負の2月"といえる▼スポーツにはそれぞれ、基本となる理論がある。プロともなれば、微妙な感覚のずれが成績に影響する。調子を崩した時、その「感覚」を正確に言葉で表現できる選手は、調子の波が小さいという。千葉ロッテマリーンズのピッチングコーディネーター・吉井理人氏は「コーチは、選手に自分の言葉で語らせることに、徹底して意識的にならなければならない」と指摘する(『最高のコーチは、教えない。』ディスカヴァー携書)▼参加した座談会で、ある男子部員が語っていた。「難しい仏法理論はまだ語れませんが、自分が感じた学会の素晴らしさを、率直に語っていきます」。壮年が「俺もやるよ!」と応じる。会場に清新な息吹が広がった▼法華経は、弟子の質問を受けるのではなく、仏が自らの意志で法を説く「無問自説」の形で説かれる。これを通して池田先生は、「仏法のすばらしさを、自分の言葉で確信をもって率直に語りきっていく。これが法華経の精神」と▼「伝統の2月」が始まる。ありのままでいい。信心でつかんだ喜びを友に語ろう。
寸鉄 2022年1月31日
学会は世界の人々の新たな心の拠り所に—識者。希望の光で照らす灯台と
池田華陽会が"つながるプロジェクト"。平和と幸の連帯拡大を皆で応援
友の為、法の為の悩みは仏の悩みに通ず—恩師。共に広布の大闘争に邁進
睡眠に不満がある—9割 適度な運動、入浴等、聡明に。健康第一のリズムを
加湿器肺炎に注意。雑菌の繁殖が原因と。清掃や水の入れ替えを定期的に
〈社説〉 2022・1・31 二月闘争から70年
◇「歓喜の春」呼ぶ決意の花を
厳しい冷え込みが続く中、各地から梅の開花の報が届いている。「梅一輪一輪ほどの暖かさ」(嵐雪)。春告草の異名を持つその花を見ると、胸のうちにも明るくともるものがある。
百花に先駆ける梅のごとく、今から70年前の1952年(昭和27年)2月に弘教の花を次々と実らせ、広布の春を呼ぶ戦いがあった。24歳の若き池田先生が指揮を執った「二月闘争」である。蒲田支部の支部幹事に就任した先生は、「組2世帯」の弘教の目標を掲げた。1支部で月100世帯がやっとという当時の状況で、蒲田支部は201世帯を達成。恩師・戸田先生の願業であった「75万世帯」の実現に向けて、それまで遅々として進まなかった弘教の壁を破り、今日の広布の基盤を築いたのだ。
二月闘争の精神とは何か。池田先生は「一対一の絆」を大切にすることだと訴える。当時、先生が重きを置いたのも一人への励ましだった。組織といっても人間の集まりである。悩みも課題も千差万別だ。一人の声に耳を傾け、「なぜ信心で戦うのか」を語り、励ます。納得が生まれた時、人はより深い自覚を持って立ち上がる。
「組2世帯」と掲げたのも、大きな目標を組の数で単純に割ったわけではない。「一番小さな単位が大事」「一人を大切に」とのメッセージを送るためでもあったのだ。「目の前の一人の背後には、家族や友人がいる。無数の縁が広がっている。一人を誠実に励まし、希望を送ることは、私たちがまだ知らない誰かをも勇気づけていく大いなる因となる」——これが先生の確信だった。
現在、コロナ禍の影響もあり、悩みや困難と向き合う友は少なくない。一人一人に励ましを送る意味は、なおのこと大きい。
二月闘争の舞台となった東京・大田区の男子部リーダーは、人間関係が原因で仕事に就けない友に、1年以上寄り添ってきた。周囲にも協力を仰ぎながら支え続けた結果、その友は資格試験に見事合格。成長した彼の姿を見て多くの同志が勇気をもらい、次々と対話拡大に駆けている。
日蓮大聖人は「一花を見て春を推せよ」(新101・全222)と仰せだ。一人が決意の花を咲かせれば、そこから一輪また一輪と開花は続く。愛する地域に「歓喜の春」の訪れを確信させる"わが二月闘争"を始めよう。
☆御書根本の大道 池田大作先生の講義に学ぶ 第2回 壁を破る
◇御義口伝
『御義口伝に云わく、不軽礼拝の行は「皆当作仏(皆当に作仏すべし)」と教うるが故に慈悲なり。既に杖木・瓦石をもって打擲すれども、「而強毒之(しかも強いてこれを毒す)」するは、慈悲より起これり。「仏心とは、大慈悲心これなり」と説かれたれば、礼拝の住所は慈悲なり云々。』(新1070・全769)
◇勇気の源泉 著作から
不軽菩薩は、迫害を受けても、礼拝行を止めませんでした。礼拝行は生命と生命の対話です。その礼拝行を貫き通したのは相手の仏性を信じ抜いているからです。
◆◇◆
祈りと確信を込めた慈悲の振る舞いは、必ず「仏縁」となります。その時は、かりに反発されたとしても、相手の生命の奥深くに仏縁を結んでいるのです。(中略)
相手の機根がどうあれ、私たちが臆さずに仏縁を結べば、相手の仏性をいつか呼び起こしていくことができます。相手の幸せを本気で祈ることは、自他共の仏性を確信することでもあります。だからこそ、目先の反応に一喜一憂せず、不軽菩薩のように聡明に粘り強く仏法を語り抜くのです。
◆◇◆
慈悲は、相手を大切に思う「思いやり」、必ず変わると信じて関わり続ける「忍耐力」、相手が反発するかもしれないという臆病の心を打ち破る「勇気」となって現れるのです。
仏法対話は、最高に相手を尊敬する慈悲の行動です。仏の慈悲の誓願に合致して、仏法対話を広げれば、自身の生命も磨かれます。自行化他にわたる究極の仏道修行です。歓喜踊躍しないはずがない。私たちは、三千諸法というさまざまな境涯の人に対話を重ねていったぶんだけ自身の境涯を広げ、慈悲の生命を強くしていくことができるのです。
◇喜び勇んで歓喜の対話へ!
巴 大輔 総東京青年部長
24歳の若き池田先生が一人立ち、弘教拡大の突破口を開かれた「二月闘争」から70星霜——。本陣・総東京の青年部は、"我、山本伸一なり!"と、使命の舞台で、壁を破る拡大に総立ちとなっています。
今回、不軽菩薩の礼拝行の核心が慈悲であることを教えられた「御義口伝」の一節を拝し、70周年の二月闘争を勝利する要諦を学んでいきましょう。
◇10人の友に
「なぜ、語り掛けるのか?
それは、『目の前の一人』を幸福にするためです」
池田先生は講義の中で、私たちの対話運動の目的をこのように明快に教えてくださっています。
不軽菩薩は、反発されても、迫害されても決して歩みを止めず、"菩薩道に励めば、必ず仏になれる""あなたも絶対に幸せになれる"と、「万人尊敬」のメッセージを、出会う人、一人一人に伝えていきました。
何より、先生ご自身が、不軽菩薩と同じように、「目の前の一人」を信じ抜き、その一人の幸福と勝利のために、命を削るようにして励ましを送り続けてこられたことは言うまでもありません。
総東京男子部書記長として戦っていた一昨年のことです。二月闘争の折、「広布拡大で師匠に恩返しを」と一念を定めました。誓願の祈りに徹する中、先輩から「新たに、10人の友に語っていこう!」と励ましを。その時、"折伏する相手を選んでいた"無慈悲な自分に気付きました。
「そうだ! 足取り軽く、どんどん語り合っていこう」と決め、マンションの管理者や清掃員、近隣の婦人など、2週間で新たに6人と対話。6番目に語った中学時代の同級生に弘教が実ったのです。
不軽菩薩の礼拝行は、全ての人を対象としていました。そこには、「あの人は話を聞いてくれそうだ」「あの人は苦手だからやめておこう」などといった、えり好みはありません。出会う人全員に、こちらから声を掛け、積極的に仏縁を結んでいったのです。
池田先生は二月闘争について、随筆で、「学会歌を一緒に口ずさみながら、もう一人、あと一軒と、対話に向かったことも思い出深い」とつづられました。
対話の結果が、うまくいこうがいくまいが、最高の仏法を語れる歓喜に燃えて、不屈の心で勇んで前進する。そこに壁を破る要諦があることを、この体験を通して学ばせていただきました。
◇「大慈悲心」とは
昨年11月、総東京青年部長の任命を受け、"先陣を切る拡大を"と挑み、去年知り合った方に御本尊流布することができました。
途中、数年間対話を重ねてきた友人が入会をためらうなど、何度も心が折れそうになりました。しかし、そのたびに自分自身の心を折伏する思いで対話に挑戦。動けば動いた分だけ、新たな仏縁が広がり、勇気を奮い起こして真心の対話を重ねる中で、壁を破ることができました。
先生は、御文にある「大慈悲心」について、「慈悲は、相手を大切に思う『思いやり』、必ず変わると信じて関わり続ける『忍耐力』、相手が反発するかもしれないという臆病の心を打ち破る『勇気』となって現れるのです」と講義されています。
困難な社会情勢にあって、仕事等で苦境に直面する友も少なくありません。今こそ私たち創価の青年が、周囲にどんどん声を掛け、励ましの風を送っていきたいと思います。
◇広布こそ最大の報恩
先日の本部幹部会で紹介された、御聖訓を拝しての池田先生の指針に、次のようにありました。
「弟子が戦うことが、師匠への恩返しである。これが仏法である。人間の道である。ゆえに、広宣流布の拡大の闘争こそが、師匠への最大最上の報恩となるのである」
"師匠への報恩の拡大を"との誓願の題目こそ、わが生命に「思いやり」「忍耐力」「勇気」という「大慈悲心」を湧きいだす原動力にほかなりません。
総東京の青年部一人一人が、今いる使命の舞台で、師への報恩に燃え立ち、壁を破る人間革命のドラマをつづっていこうではありませんか!
メモ
「御義口伝」は、日蓮大聖人が、身延で法華経の要文を講義され、それを日興上人が筆録したものと伝えられている。不軽菩薩は、法華経に説かれる釈尊の過去世における修行の姿の一つ。万人を礼拝し続けて成仏の果報を得た。また、不軽菩薩を迫害した逆縁の人々も、やがて成仏の境涯を開いていった。