団結を強める要諦は
自らが一人立つことだ!
燃え上がる信念から
「二人・三人・百人と」
共戦の炎は必ず広がる!
四恩抄 P938
『只法華経の故に罵詈毀謗せられて刀杖を加えられ流罪せられたるを以て大聖の臂を焼き髄をくだき頭をはねられたるになぞらへんと思ふ、是れ一つの悦びなり』
【通解】
ただ法華経を弘める故に、罵詈・毀謗され、刀杖を加えられ、流罪された事をもって、昔の大聖が臂を焼き髄を砕き頭をはねられた事になぞらえようと思う。これが第一の悦びである。
名字の言 「鬼にかなぼう」=「虎に翼」 2022年1月9日
日本で「百獣の王」といえばライオンだが、お隣の中国では虎だという。今年の干支である「寅」は「寅虎」とも書く▼春秋戦国時代の思想書『韓非子』が出典のことわざに「虎に翼」がある。地走るものの王たる虎に空飛ぶ翼を与えると、強い者にさらに力が加わって天下無敵になるという意味だ。それゆえ勇猛な将軍は「虎将」と称された。小説『三国志演義』で「五虎将軍」と呼ばれたのは関羽、張飛、馬超、黄忠、趙雲の5人である▼御書には、有名な「石虎将軍」の故事が引かれている。虎に親を殺された将軍・李広が、その虎を見つけて、仇討ちの一念を込めて一矢を放つ。矢は深々と刺さったが、仕留めたと思った虎は、実は虎に似た石だった。その後、何度も矢を放つが再びは刺さらない。つまり、この故事は「強き一念」の大切さを示している▼御聖訓に「法華経の剣は、信心のけなげなる人こそ用いることなれ。鬼にかなぼうたるべし」(新1633・全1124)と。中国語版の御書では「鬼にかなぼう」が「虎に翼」と訳される▼強い信心の人が、法華経のままに実践を貫けば、どんな障魔をも打ち破れる。無敵の剣を得たようなものである。信心とは勇気の異名。強盛な祈りで進む限り、恐れるものはない。
寸鉄 2022年1月9日
誓い漲る新春の幹部会。私の飛躍が創価の飛躍―青年の心で新時代を疾走
東京・目黒師弟正義の日。壁を破ろう!―師の叫びから40星霜。連続勝利へ
人が成しうる最も偉大な事は人に光を与える事―英雄。自他共の幸福開け
睡眠不足は心身不調の因に。新年の今、生活リズムを改善。聡明に健康第一
夢中で何かに挑む過程で自己肯定感も向上―識者 今日も勇み挑戦の一歩を
〈社説〉 2022・1・9 あす「成人の日」
◇自分らしく負けない人生を
あす10日は「成人の日」。参加者が密にならないよう配慮して成人式が行われる所も多い。
今年の「成人の日」は、"20歳成年"として最後となる。民法が改正され、4月1日から成年年齢が18歳に引き下げられるからだ。改正は、18、19歳の若者の自己決定権を尊重し、積極的な社会参加を促すことになる。一方、親の同意がない契約は取り消すことができた未成年者取消権が行使できなくなるので、消費者トラブルの拡大が懸念されてもいる。
今回、成人を迎える友は全員が"21世紀生まれ"であり、Z世代(1990年代中盤以降に生まれた若者たち)といわれる世代でもある。「9・11」の米同時多発テロ前後に生まれ、世界的な経済危機や東日本大震災等を経験。10代後半はコロナ禍の中で過ごした。学校ではSDGs(持続可能な開発目標)のことも学んできた。
こうした時代背景もあってか、Z世代は、社会的課題に取り組む企業に好印象を抱き、環境問題を自分に関わる課題と捉える傾向が強い。マーケティングアナリストの原田曜平氏は、触れる情報が"信頼できるか否か、本物か偽物か"について、Z世代が繊細な感性を持っていると指摘する(本紙電子版2021年5月14日付)。
激動の時代を歩んだ経験、社会貢献への関心、真偽を見極めようとする姿勢――新しい生活様式が求められるコロナ禍の中で、新成人は活路を開く可能性を秘めているといえよう。
原田氏はさらに、自分に「軸」があると、価値基準が明確になり、多様な選択肢を前にしても、判断に迷いにくいとも語っていた。
確かに、自分の中に、ぶれない「軸」を持つことは、とても大切だ。それは、膨大な情報にも左右されない、自己の根本の生き方を決めることといってもよい。
池田先生は19歳の時、「正しい人生」を探求する中で、戸田城聖先生に出会った。そして、仏法の実践を勧めた師に応え、「嵐に動かぬ大樹求めて/われ 地より湧き出でんとするか」と詠み、新たな人生の道を踏み出した。以来、75年。若き日の誓いを貫いてきた軌跡は多くの青年の希望である。
創価の新成人の皆さんもまた、一人の青年として"21世紀のトップランナー"の誇りも高く、負けない人生を自分らしく走り抜かれることを願ってやまない。
☆地涌の生命力で出発! 創立100周年へ 第6回本部幹部会
◇池田先生が祝福のメッセージ「誓いの友と妙法の大ロマンの道を」
◇原田会長、永石女性部長が各部の代表と共に出席
学会創立100周年の栄光の頂へ、地涌の生命力で、勇躍前進を約し合う第6回本部幹部会が8日午後、「青年・飛躍の年」の開幕を祝賀して、巣鴨の東京戸田記念講堂で開催された。
これには原田会長、長谷川理事長、永石女性部長が各部の代表と出席した。
池田大作先生はメッセージを贈り、「大法弘通」「慈折広宣流布」という人類の幸福と平和への新たな飛躍の大行進が始まったと強調。久遠からの誓いの友と、「歓喜の中の大歓喜」にあふれる妙法流布のロマンに生き抜こうと呼び掛けた。(全国配信は14日から17日〈配信の会場と時間等は各県・区で決定〉。同期間中、「モバイルSTB」「SOKAnet会員サポート」でも視聴可能)
◇人類平和へ飛躍の大行進
新生の息吹に満ちて集い来た全国の同志の気概を映すかのように、東京には澄み切った青空が広がっていた。雪が残る大地に、陽光が降り注ぐ。
「青年・飛躍の年」の開幕を記念する本部幹部会。池田先生はメッセージの中で、日蓮大聖人が明かされた、一切衆生を幸福にするとの仏の大誓願を、そのまま受け継いできたのが創価の師弟であると宣言した。
この創価三代の闘争に連なり、21世紀から22世紀へ、「立正安国」と「令法久住」のタスキをつなぐトップランナーこそ、新しき熱と力にあふれた池田門下の若人にほかならない。
幹部会の冒頭、事前に収録された、新成人の代表3人の清新な誓いが紹介された。
大学2年生の坂田大陸さん(千葉県出身)は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響でキャンパスに通えない日々が続いたが、"環境を言い訳にしない"と、多様な活動に率先。
SNSを駆使して、同じ学部に所属する約80人の全ての同期と一人も漏らさず交流を図り、学友同士を結ぶ懸け橋に。昨年には、自粛期間に習得したギターで大学祭のテーマソングを作成するなど、大学建設に携わった。
坂田さんは誓う。
「『自分は勝った』と心の底から胸を張れる人生を歩みます!」
竹中日菜乃さん(岐阜県出身)は、生後間もなく、先天性の心臓病と診断された。
1歳の時に受けた手術は無事に成功。成長した後、病を乗り越える際に、池田先生からの励ましと同志の祈りがあったことを両親から教わった。
"今度は私が命を救う側に"と、現在は創価大学の看護学部で、課題や演習に懸命に励んでいる。
竹中さんは「全ての人との縁を大切に、生きる力を引き出す人間力豊かな看護師になります」と声を弾ませる。
声楽家として、世界に活躍の場を広げる鈴木正彰さん(大阪府出身)。関西男声合唱団などで薫陶を受け、2018年には、第10回「東京国際声楽コンクール」の高校1・2年生部門で優勝した。
常に心掛けるのは、日頃の練習から本番の舞台を想定すること。一音一音に込められた作曲家の意図に迫り、忠実に表現できるよう努力を欠かさない。
「支えてくださる方々への感謝を忘れず、聴衆の心を震わせる歌声を届けます」と、鈴木さんの決意は固い。
さあ、大いなる理想へ生き生きと進む青年と共に、勇気の跳躍を遂げ、目を見張るような飛躍のドラマをつづる時は今!
幹部会では、池田主任副会長が池田先生のメッセージを紹介。その中で、かつて先生が元旦に認めた一対の書「大心」「大桜」が披露されると、参加者の瞳が一段と輝いた。
山口女子未来部長が未来部への激励に全力を注ぐ抱負を述べ、田島学生部長は、勇気の折伏で本年を勝ち飾る決意を披歴した。
次に、アルゼンチンSGI(創価学会インタナショナル)のパウラ・ロペス女子部長のあいさつ動画が映し出された。同女子部長は、徹底して一人を大切にする励ましの行動によって、妙法の人材群が勢いよく躍り出ている喜びを語った。
続いて、音楽隊・創価グロリア吹奏楽団と鼓笛隊・創価シャイニングスピリッツが祝賀演奏を披露(事前収録)。同志を鼓舞する妙音に、万雷の拍手が轟いた。
原田会長は、眼前の一人と真の友情を結ぶ語らいで、世界広布の扉を開いてきた池田先生の闘争に言及。人とのつながりの形式が変化する時代にあって、創意工夫を凝らしながら、地涌の連帯を広げゆく対話の旋風を共々に巻き起こそうと呼び掛けた。
最後に、池田先生のスピーチ(2002年1月の第13回本部幹部会)を収録した、新しいVOD番組「広布拡大こそ報恩の道」を皆で視聴した。
☆御書の旭光を 第68回 「仏の種」植えゆく励まし
〈御文〉
『法華経は種の如く仏はうへての如く衆生は田の如くなり』(曾谷殿御返事、1056ページ)
〈通解〉
(譬えて言えば)法華経は種であり、仏は植え手であり、衆生は田である。
〈池田先生が贈る指針〉
信心の喜びを語れば、友の生命に「仏の種」が必ず植えられる。相手の反応に一喜一憂する必要はない。仏種は時を超え、幸福の花を咲かせ、和楽の園を広げるからだ。
我らは妙法の種を蒔く人だ。最極の仏事に胸を張り、一人一人との縁を大切に育もう!
「いまだこりず候」と、御本仏直結の仏縁拡大を賢く、朗らかに!
☆ONE GOSHO この一節とともに! 祈禱抄
◇誓願の祈りから出発
いよいよ「青年・飛躍の年」の幕が開ける。新たなスタートに当たり、仏法の実践の根幹である「祈り」の姿勢について学んでいく。
◇御文
『法華経の行者の祈る祈は響の音に応ずるがごとし・影の体にそえるがごとし、すめる水に月のうつるがごとし・方諸の水をまねくがごとし・磁石の鉄をすうがごとし・琥珀の塵をとるがごとし、あきらかなる鏡の物の色をうかぶるがごとし』(御書1347ページ)
◇通解
法華経の行者の祈る祈りは、響きが音に応ずるように、影が体に添うように、澄んだ水に月が映るように、方諸(水を得る鏡)が水(露)を招くように、磁石が鉄を吸うように、琥珀が塵を取るように、明らかな鏡が物の色や形を浮かべるように、必ずかなうのである。
◇背景
本抄は、日蓮大聖人が文永9年(1272年)に流罪中の佐渡で著された。
当時、国内では天災が続き、蒙古襲来の危機なども重なった。為政者たちはそうした災難から逃れようと、諸宗に祈禱を依頼していた。
本抄で大聖人は、諸宗の祈りと法華経による祈りを比較。諸宗の誤りを明らかにし、法華経によってこそ、祈りがかなうとの大確信を示されている。
◇解説
「法華経の行者の祈り」は必ずかなう。
日蓮大聖人は"音が鳴れば響きが広がる""体には影が従う""磁石が鉄を吸い付ける""鏡に物が映る"等、森羅万象の原理であり、疑う余地のない事実を譬えとして用い、絶対の確信を教えられている。
御文の「法華経の行者」とは、法華経をその教説の通りに実践する「如説修行の人」である。
直接的には大聖人御自身のことであるが、大聖人の広宣流布の大願を継ぎ、奮闘する真の弟子もこれに当たる。
現代にあっては、まさに折伏や立正安国の対話に駆ける学会の同志こそ、法華経の行者にほかならない。
拝読御文の直前には、「どうして仏前のお誓いと自身が成仏した経の恩を忘れ、法華経の行者を捨てられるであろうか」(御書1347ページ、趣意)とある。
諸天善神は法華経に大恩があり、その恩を報じるために、法華経の行者を守護することを釈尊に誓った。もし、そのことを忘れるようなことがあれば、仏から罰せられるとまで大聖人は仰せである。
広布を推進する、日々の学会活動に挑み抜く私たちの祈りがかなう原理が、ここに示されている。
法華経の行者の祈りがかなうことは約束されている。だからこそ肝心なことは、揺るがぬ確信を持ち続けることである。
御文の譬えを踏まえれば、音は大きければ大きいほど、より遠くまで響き渡る。磁力は強ければ強いほど、より多くの鉄を吸い寄せる。
同じように、御本尊への祈りが強ければ強いほど、それに呼応して御本尊の功力が現れ、祈りが成就するのである。
そして忘れてはならないことは、強き祈りを根本に、法華経の行者として、勇敢に信心の実践を貫くことである。
人は、なかなか思うように進まないと、不安や諦めを抱いてしまうもの。祈りとは、その諦めと迷いを打ち破る"己心の戦い"ともいえる。その闘争を勝ち抜く原動力は何か。それは、深き決意であり、なかんずく"師弟の誓い"である。
池田先生は教えてくださっている。
「妙法の祈りとは、『誓願』です。最も強靱な精神の力です。祈りが心に満ち満ちているところ、いかなる臆病も、あきらめも、弱音も、入り込む隙などありません」
「青年・飛躍の年」の勝利を開く鍵は、男子部一人一人の成長と飛躍にかかっている。勝負となる一年の開幕に当たり、師に応えゆく誓願の題目から、あらゆる戦いを開始したい。
職場や家庭での挑戦、宿命との戦いなど、自身のあらゆる課題の克服へ、そして新たな広布の拡大へ――法華経の行者の祈りを根本に、大いなる飛躍の年としよう!