◇今週のことば
日々、清新な勤行・唱題で
生命に元初の太陽を!
「天晴れぬれば
地明らかなり」と
生活を社会を照らしゆけ。
2022年1月4日
四条金吾女房御書 P1109
『明かなる事日月にすぎんや浄き事蓮華にまさるべきや、法華経は日月と蓮華となり故に妙法蓮華経と名く、日蓮又日月と蓮華との如くなり』
【通解】
明るいことでは、日月に過ぎるものがありましょうか。浄らかなことでは、蓮華に勝るものがありましょうか。法華経は、日月と蓮華のように最極の法です。ゆえに、妙法蓮華経と名づけるのです。日蓮もまた、日月と蓮華のようなものであります。
名字の言 正月に勇気をくれた"足音" 2022年1月4日
苦境を突き抜けようと戦う中、心の支えとなるものは何か。ドイツの哲学者ヴァルター・ベンヤミンは記している。「夜のなかを歩みとおすときに助けになるものは橋でも翼でもなくて、友の足音だ」(野村修訳)▼「友の足音」とは、どんなに苦しい状況にあっても立ち止まらず、"わが使命"と決めた道を最後まで前へ、前へと進みゆく人の存在——そう捉えることもできる。その音には希望を諦めない「信念」が宿っているように思えてならない▼この正月も"足音"に勇気づけられた。2、3の両日に開催された第98回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)。創価大学をはじめ20大学に、関東学生連合を加えた21チームの若者たちの力走である▼持てる力の全てを出し切って自身の区間を走り抜き、次の走者へタスキをつなぐ。それを受け取ったランナーが力強く駆けだしていく。その情景には、理屈抜きで胸に熱いものが込み上げてくる▼ベンヤミンは先の言葉に続けた。「夜に抗して闘争する者は、夜のもっとも深い暗黒をも動かし、夜をも発光させなくてはならぬ」と。試練の渦中での苦闘そのものが、かけがえのない人生の財産となり、誰かの希望の光にもなる。その確信を胸に本年を走りだそう。
寸鉄 2022年1月4日
創大が箱根駅伝で気迫の力走!襷をつなぐ団結のドラマに全国が拍手喝采
御聖訓「人の力をませば我がちからまさり」。自他共の幸福開く道を本年も
若い人がぐんぐん伸びていく学会であれ—恩師。青年を先頭に颯爽と拡大
寒風の中、希望の便りを届ける無冠の友に感謝。絶対無事故を心から祈念
人間の活動は新しい目標を追うてはじまる—詩人 仕事始め。勇躍の決意で
☆箱根駅伝 創価大学が堂々の総合7位
◇3年連続でシード権 往路8位・復路6位
第98回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)が2、3日に行われ、創価大学が総合7位(往路8位、復路6位)に入り、3年連続でシード権を獲得した。総合記録は10時間56分30秒だった。
◇粘ってつないだ217・1キロの襷リレー
チーム一丸で、粘って粘ってタスキをつないだ「217・1キロ」だった。
2日午前8時。東京・大手町の読売新聞社前で、往路5区間107・5キロのタスキリレーの号砲が鳴った。
創価大学の1区を託されたのは葛西潤選手(3年)。今シーズンはけがに苦しみ続けたが、復帰間もない昨秋の競技会で1万メートルの自己ベストを出すなど、本番に向けて調子を上げてきた。
レースは5キロ過ぎから中央大学が先頭に。それに引っ張られるように、後続もスピードアップする。その中で「自分のリズムを刻むことに専念した」という葛西選手は、2位集団がペースアップした後も、粘りの走りで食らいつき、トップと1分41秒差の15位で鶴見中継所へ。
記録は1時間2分21秒。区間3位だった前回大会の創大の記録を1分近く上回るタイムだが、それでも15位という順位が、今回のハイペースぶりを物語っている。
続く「花の2区」では、ケニア人留学生のフィリップ・ムルワ選手(同)が前評判通りの実力を発揮する。
15キロ過ぎの権太坂までに10人抜きを達成。「コンディションがとても良く、満足のいく走りができました」と振り返ったように、各校のエースが顔をそろえる区間を2位で快走し、順位を6位まで押し上げた。
3区には、桑田大輔選手(2年)が出走。初挑戦の箱根路は早いタイミングで単独走になり、難しいレース展開になった。
それでも懸命に腕を振り、首位と3分30秒差の11位で4区の嶋津雄大選手(4年)にタスキを託した。
◇4区 嶋津が区間賞
1万メートルで創価大学の日本人歴代最高記録を持つエースの信条は「心で走る」。「他の大学を抜くたびに"もっと前に"という力が湧いた」と、序盤から次々に順位を上げ、19キロ付近までに7人を追い抜いた。
同じ4区でトップに躍り出た前回大会を彷彿させる勢いで、最終的にチームを5位に浮上させた嶋津選手。4区の自己記録(1時間2分49秒)を塗り替える1時間1分8秒で堂々の区間賞に輝き、「"必ず勝てる"と確信して走ることができました」と会心の笑みを浮かべた。
その嶋津選手からタスキを受けた5区・三上雄太選手(同)は、焦らずに走ることを意識し、2度目の山上りに挑んだ。
「前半は重い走りになってしまいましたが、後半は修正できました」と、主将として最後まで冷静に山を駆け、8位でゴールテープを切った。
創大の往路記録は前回大会を24秒上回る5時間27分44秒だった。
◇箱根路に光った「心の走り」
復路(5区間109・6キロ)は3日午前8時、神奈川・芦ノ湖から往路1位の青山学院大学がスタート。
創大は5分38秒後に出走し、濱野将基選手(3年)が2年連続の6区で安定した走りを見せる。
前後の走者と離れていたが、「単独走でも粘り強く山を下ることを心掛けました」との言葉通り、前回大会に近い個人タイムで順位をキープした。
7区の新家裕太郎選手(同)は、長身を生かした大きなストライドで加速。目標の総合3位を諦めない攻めの姿勢で区間4位と好走し、5位でタスキリレーした。
8区は今回、創大唯一の1年生走者となった吉田凌選手。6キロ過ぎで帝京大学をとらえると、前を行く東京国際大学、中央大学と激しい上位争いを繰り広げる。
「併走する時間が長くなりましたが、"追い越されないぞ"という強い気持ちでいきました」と、3位・中央大学とのタイム差を12秒まで詰め、5位で戸塚中継所に飛び込んだ。
最初で最後の箱根路に臨んだ9区・中武泰希選手(4年)は、4年間の全てをぶつける思いで必死に脚を動かした。順位は9位に下がったものの、執念の走りで最終10区にタスキをつなぐ。
アンカーを任されたのは松田爽汰選手(3年)。熾烈なシード権争いで、後続も迫る緊張感の中、集中してレースに入ると、区間5位の力走でチームの順位を二つ上げ、総合7位で大手町のゴールテープを切った。
松田選手は「期待された自分の役割を果たすことができたと思います」と力強く。
創大の復路記録は5時間28分46秒。総合記録は前回大会を26秒上回った。
「ストライプインパクト」のスローガンを掲げ、5度目の箱根路に挑んだ創大駅伝部。榎木和貴監督はチームの健闘をたたえつつ、次のように語った。
「選手たちは最後まで諦めずに走り切り、7位という誇れる結果を残すことができました。これも日頃から陰に陽に応援してくださる方々のおかげです。誠にありがとうございました。今後、さらに成長した姿を見せられるように努力していきます」
☆桂冠詩人40周年 勇気の舞 凱歌の行進 第21回 未来部の友へ
本年は、「桂冠詩人」の称号が池田先生に贈られてから40周年。連載企画「勇気の舞 凱歌の行進」では、先生がつづった長編詩を紹介します。第21回は、未来部の友に詠んだ「若き君よ 勝ちまくれ! 青春は人生の 一生の土台」(2002年)です。
◇君の使命は君しか持てない
未来は無限だ。
未来は希望だ。
未来は夢だ。
未来は大活躍の劇場だ。
「未来部」は
なんと無限の意味をはらんだ
名前であろうか。
◆◇◆
若き生命の持ち主は
皆が
その魂は
閃光を放っているのだ。
気取る必要もない。
失敗に臆する必要もない。
愚かと言われようが
貧しいと言われようが
そんなことは
弱々しい風が
吹いていると思え!
君の夢は
君しか持てない。
君の宝は
君しか持てない。
君の使命は
君しか持てない。
だから
不思議にして偉大なる
生命の鍵を
持っているのが
君なのだ!
◆◇◆
君の長い生涯の中に
決して希望を
死滅させてはならない。
感情で
逃走してはならない。
邪険な人々の罵りに
人生を
奪われてもならない。
胸を張って
北風に進むのだ。
断固として
自分自身の人生を
勝利するのだ。
父のために
母のために
自分自身のために
平和のために
友情のために
そして
永遠のために!
そこにこそ
幾千人に
痛めつけられても
すべてが
勝ち抜いた君の
長い生涯を飾りゆく
大勲章と光るのだ!
君よ
君の名前を呼ぶ人が
いなくとも
君は君らしく
生きるのだ。
有名になる必要などない。
狂った人間の世界で
褒められる必要もない。
狂乱した嫉妬の世界で
悩む必要もない。
君は君らしく
確かなる人生観を持って
残酷なこの社会を
切り開いていくのだ。
人生は劇だ。
若さは名優だ。
◆◇◆
友よ
不安に行き詰まるような
弱々しい青春であるな!
すべてが
私の人生の
転機ととらえて
偉大なる
正義の目標に向かって
勝利の坂を
勇敢に登っていくのだ!
青春よ
勝ちまくれ!
若き君よ
希望の未来に舞いゆけ!
未来部 万歳!
未来部の成長が
広宣流布だ。
未来部の勝利が
創価の勝利だ。
未来部に
栄光あれ!
勝利あれ!
☆大学校生とナットクTALK テーマ:卒団に向けて
男子部大学校生からの質問に答える連載「大学校生とナットクTALK」。今回のテーマは「卒団に向けて」。中村団長が崎本ニュー・リーダー宅を訪問した際に、質問を受けます。
登場人物
中村区男子部大学校団長 20歳の時に入会。情熱に燃える新進気鋭のリーダー。34歳。
崎本ニュー・リーダー 男子部大学校4期生として入団した22歳。
Q.目標を立てる意味は?
A.自分が前進するため
中村区男子部大学校団長 間もなく新年を迎えて、3月には男子部大学校の卒団だね。
崎本ニュー・リーダー はい! ただ、大学校入団から今まで、先輩から折々に「目標を立てよう」と言われてきました。もちろん目標は、あった方がいい気はしますが、もう少し深い「目標を立てる意味」みたいなものってあるんですか。
中村 大事な質問だね。その意義の一つとして僕が考えるのは、「自分自身が一歩ずつ前進するため」ということかな。
崎本 前に進む……。
中村 例えば、大学校に入った時も「毎日の勤行・唱題」「勇気の折伏」に挑戦するって目標を立てたよね。今、どうなってる?
崎本 最初はハードルが高いって思ったんですが、そう決めたら意識するようになって、勤行は欠かさずやるようになりました。先輩に励ましてもらって、初めて仏法対話もできました。
中村 崎本君の勇気に、僕も感動したよ。仕事でも学会活動でも、目標がないと、何をするかがあやふやになって、活力をもって挑戦するのが難しくなるよね。目標を立てると進む道が明確になって、"今日、今週、今月に挑戦すること"に具体的に向き合えるんだ。1年もたつと、すごい成長だよね。
崎本 確かに、目標があるから行動できたと思います。
中村 法華経に「化城宝処の譬え」という話がある。大勢の人々がはるか遠くの宝物がある所(宝処)へ進んでいたけれど、疲れて諦めそうになった時、リーダーが途中、神通力によって一つの都市(化城)を作り出した。皆は喜んで、そこまで到達して十分に休んだところ、リーダーは化城を消す。「宝処はもうすぐだ」と励まして、また皆で元気よく出発するんだ。
崎本 僕たちに置き換えると、一つ一つの「目標」が、その「化城」ってことですか?
中村 そう。そして、目の前の目標へ挑戦していくこと、その日々自体に、これ以上ない価値があるんだ。御書には「化城即宝処とは即の一字は南無妙法蓮華経なり念念の化城念念の宝処なり」(732ページ)とある。一つ一つの目標へ、真剣に祈って挑戦していく中で、人間革命という偉大な目的も成就できるんだよ。
崎本 卒団に向けた目標、僕は友人に弘教を実らせることに決めています。
中村 池田先生は「目標を決めて信心に励むことが大切なんです」「必ず広宣流布しようと決めて、年ごとに、具体的な前進の目標を立てて挑戦していくことです」と励まされている。一緒に折伏に挑戦し、最高の卒団を迎えよう!