「法華経は種のごとく、
仏はうえてのごとく」
全民衆に幸福の種を
植え続ける人生を!
希望の花咲く未来へ!
高橋殿御返事 P1467
『其の国の仏法は貴辺にまかせたてまつり候ぞ、仏種は縁に従つて起る是の故に一乗を説くなるべし』
【通解】
その国の仏法流布は、あなたにお任せする。仏種は縁によって起こる。その故に一乗(法華経)を説くのである。
名字の言 冬を越えるために親が子に伝えたこと 2022年1月26日
東京・立川市の読者から1枚の写真を頂いた。近所の多摩川に飛来した数羽のハクチョウが優雅に泳いでいる場面だった▼数千キロ離れたシベリアから越冬のため日本に渡るハクチョウは世代が変わっても、ほぼ同じ場所に戻ってくるという。その訳を専門家に尋ねると、「家族単位で行動するため、かつて、親と一緒に渡った経路を子が覚えていることも理由の一つと考えられる」とのこと。先の写真のハクチョウも、過酷な長途の旅を共に渡りきった親子かもしれない▼ある女性部員は病院の検査で大病が見つかり、動揺した。帰宅後、母に話そうとするが涙で言葉が出ない。その時、母が言った。「一緒に題目を唱えようか」▼唱題する中、彼女は、はっと思い出した。実は母も以前、同じ病を患い、信心根本に乗り越えたことを……。"母のように、私も宿命転換をしてみせる!"と誓った彼女は一念を定めて祈り抜き、数年後、病を完治させた▼御聖訓に「白馬は日蓮なり。白鳥は我らが一門なり」(新1447・全1065)と。白鳥が鳴くのを聞いて嘶く白馬の声によって、威光勢力を増す輪陀王の故事を引かれ、唱題の偉大な力用を教えておられる。共に題目の声を響かせる創価家族に越せない冬はない。
寸鉄 2022年1月26日
40回目の"SGI提言"を発表。平和と生命尊厳の光を友へ!我らの使命大
広島原点の日。師弟共戦の広布史が誉れ。新たな人材・後継と地域開拓へ
「強敵を伏して始めて力士をしる」御書。苦難は成長の源。題目の師子吼で(新1285・全957)
子の視力1・0未満最多と。スマホ等による目の酷使が因。休憩挟み賢く
家庭内感染が急増。小まめな換気や消毒など基本対策の再徹底を—厚労省
☆御書と未来へ 第3回 生命尊厳の航路を開く船長に
〈御文〉
『生死の大海を渡らんことは、妙法蓮華経の船にあらずんば、かなうべからず』(椎地四郎殿御書、新1721・全1448)
〈通解〉
生死の大海を渡るのは、妙法蓮華経の船でなければ叶わないのである。
〈池田先生が贈る指針〉
生老病死の荒波は、誰人も避けられない。この苦悩の流転の海から、人類を常楽我浄の崩れざる幸福境涯へ導く大船こそ、妙法なのだ。
この希望の極理を学び、語り弘める青春の挑戦が、いかに尊いか。大確信の対話は友の悩みを照らし、時代の闇を晴らす。わが青年部よ、生命尊厳の平和の大航路を開く船長たれ!
☆「教学部教授講座」のために 撰時抄
◇人類の平和と共生開く法理
「教学部教授講座」が、29日(土)、30日(日)に、「SOKAチャンネル」(中継)で開催されます(日時・会場の詳細は各県・区ごとに決定。モバイルSTB・SOKAnet会員サポートでは視聴できません)。対象は「教授」「名誉教授」の資格を持つ壮年・女性部員(師範・準師範資格の方も参加できます)。ここでは、同講座で学ぶ御書の御文、通解、ならびに池田先生の指導を掲載しました(学習の便宜を図るため、講座の中で取り上げる順に合わせて、御文と指導の冒頭に番号を振っています)。受講される方は、御書と教材(本紙面)を持参し、各会場の放映に参加してください。
◇御文1
『第三には、去年文永十一年四月八日、左衛門尉に語って云わく「王地に生まれたれば身をば随えられたてまつるようなりとも、心をば随えられたてまつるべからず。念仏の無間獄、禅の天魔の所為なることは疑いなし。殊に真言宗がこの国土の大いなるわざわいにては候なり。大蒙古を調伏せんこと、真言師には仰せ付けらるべからず。もし大事を真言師調伏するならば、いよいよいそいでこの国ほろぶべし」と申せしかば、頼綱問うて云わく「いつごろか、よせ候べき」。予、言わく「経文にはいつとはみえ候わねども、天の御けしきいかりすくなからず。きゅうに見えて候。よも今年はすごし候わじ」と語りたりき。』(御書新版204ページ15行目〜205ページ4行目、御書全集287ページ14行目〜288ページ1行目)
◇通解
3には、去年すなわち文永11年(1274年)4月8日に、平左衛門尉に「王の治める地に生まれたので、身は服従させられるようであったとしても、心は服従させられることはない。念仏は無間地獄に堕ちる悪業、禅は天魔の振る舞いであることは疑いない。特に真言宗がこの国土の大きな災いなのです。大蒙古国の調伏を真言師には命じてはなりません。もしこの重大な事態に際して真言師が調伏するなら、この国の滅亡はますます早まるにちがいありません」と申し上げたところ、頼綱は「いつごろ大蒙古国は押し寄せてくるのか」と尋ねた。
そこで私は「経文にはいつとは書いてありませんが、天の神々のご様子は、わずかのお怒りではない。差し迫っていると思われます。今年を越すことは決してないでしょう」と語ったのである。
★池田先生の指導から1
この御文は、ユネスコが編纂した『語録 人間の権利』にも収録されている。
つまり、"人間は、国家や社会体制に隷属した存在ではない。人間の精神を権力の鉄鎖につなぐことなどできない"との御言葉である。
◇
日蓮大聖人がめざされたのは、苦悩にあえいできた民衆の幸せであった。そして、日本一国の広宣流布にとどまらず、「一閻浮提広宣流布」すなわち世界広布という、全人類の幸福と平和を目的とされた。
この御精神に立ち返るならば、おのずから人類の共存共栄や、人類益の追求という思想が生まれる。(小説『新・人間革命』第30巻〈下〉「誓願」の章)
◇御文2
この三つの大事は日蓮が申したるにはあらず。ただひとえに、釈迦如来の御神、我が身に入りかわらせ給いけるにや。我が身ながらも悦び身にあまる。法華経の一念三千と申す大事の法門はこれなり。経に云わく「いわゆる諸法の如是相」と申すは何事ぞ。十如是の始めの相如是が第一の大事にて候えば、仏は世にいでさせ給う。「智人は起をしる。蛇はみずから蛇をしる」とは、これなり。(御書新版205ページ5行目〜8行目、御書全集288ページ1行目〜4行目)
◇通解
この三つの重大なことは、私が申し上げたわけではない。ただ釈尊の魂が、私の体にお入りになり、私と入れ替わったということに尽きるのではないだろうか。自分のことながら喜びが身にあまる思いである。法華経の一念三千という重要な法門はこのことである。
法華経の「(諸法実相とは)具体的に言えば、諸法のこのような相」(方便品)というのは何のことか。十如是の初めの「相如是」が最も重要なことであるから、仏はこの世界に出現されるのである。「智慧のある人は物事の起こりを知り、蛇は蛇自身のことを知っている」というのはこのことである。
★池田先生の指導から2
「釈迦如来の御神」とは、大聖人御自身の生命に躍動する無始無終の仏界の大生命のことです。その仏界の力、精神の力で、三度の予言をなし得たと仰せです。「我が身ながらも悦び身にあまる」です。宇宙大のわが生命を躍動させ、仏界の力が最大に発動された時に、仏は三世を知見する力用を発揮することができる。
◇
どこまでも九界の身を離れず、九界の凡夫の身でありながら仏界の力に生ききることで発揮される、未来への深い洞察です。そのように九界と仏界が一体で働いているゆえに、十界互具・一念三千です。ゆえに「法華経の一念三千と申す大事の法門はこれなり」と仰せなのです。(『池田大作全集』第33巻所収、「御書の世界」)
◇御文3
衆流あつまりて大海となる。微塵つもりて須弥山となれり。日蓮が法華経を信じ始めしは、日本国には一涜一微塵のごとし。法華経を二人・三人・十人・百千万億人唱え伝うるほどならば、妙覚の須弥山ともなり、大涅槃の大海ともなるべし。仏になる道は、これよりほかに、またもとむることなかれ。(御書新版205ページ9行目〜12行目、御書全集288ページ4行目〜7行目)
◇通解
多くの川の流れが集まって大海となる。細かい塵が積もって須弥山となった。私が法華経を信じ始めたことは、日本国にとっては一滴の水や一つの塵のようなものである。
もし二人、三人、十人、百千万億人と法華経を唱え伝えていくようになれば、仏の覚りという須弥山にもなり、大涅槃という大海にもなるにちがいない。仏になる道はこれよりほかに、さらに求めてはならない。
★池田先生の指導から3
「生命尊厳」の潮流は、一人の偉大な人間革命から広がります。
私たちは、一切を蘇生せしめていく妙法の音律を轟かせて、いかなる「暴力の連鎖」にも屈しない「人道の連鎖」をいやまして強め、地球民族の平和と共生の大海原を洋々と開いていこうではありませんか!
そして一人一人を大切にする「人間尊敬」の対話をたゆまず積み重ね、生老病死の苦悩を打開しゆく智慧と力を、一段と発揮してまいりたい。
なかんずく、負けじ魂の頼もしき青年たちを大いに慈しみ励ましながら、人類の境涯を「常楽我浄」という、永遠の幸福と希望と和楽の最高峰へ高めていきたいのであります。(「世界広布新時代第14回本部幹部会」へのメッセージ)