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月満御前御書 P1110
『若童生れさせ給いし由承り候目出たく覚へ候、殊に今日は八日にて候、彼れと云い此れと云い所願しをの指すが如く春の野に華の開けるが如し、然ればいそぎいそぎ名をつけ奉る』
【通解】
お子さんが生まれたことを承りました。まことにめでたく存じます。ことに今日は八日です。お子さんの生まれたことといい、また今日が八日というよき日であるといい、全ての願いが叶っていく洋は、潮の満ちていくようであり、春の野に花が咲いたようなものです。
名字の言 真の敵は自分の中にいる 2022年1月8日
今年の箱根駅伝は熱戦だった。皆の思いが詰まったタスキをつなぐ懸命な走者たちを、白雪を冠した富士山が見守っていた▼独走など前後に走者が見えない時は自分のペースで走れる。一方、他の走者が視界に入り、競い合う時はペースは乱れるが、自己ベストを更新する走りになる場合も少なくない。監督やチームメート、家族などの周囲の思いを力に変えて走りながらも、根本は自分自身との戦い。真の敵は自分の中にいる▼3年連続のシード権を獲得した創価大学。エントリー選手上位10人の5000メートル、1万メートルにおける平均タイムは、それぞれ14位、5位だった。実力があっても心で負けてしまえば、勝負には勝てない。だから「名前や記録が走るのではない。自信をもって走ろう」と榎木監督▼厳しい練習の中でつかんだ自信が強さとなり、壁を突破する力になる。限界を超えた全走者が勝利者と称賛される箱根駅伝に、飛躍の方程式——努力なしに人生の勝利も栄冠もないことを、改めて教えてもらった▼不動の雄姿を見せる富士山では、山頂の年間平均風速は秒速12メートル。最大瞬間風速91メートルを記録した烈風が吹く。青年の心で飛躍を誓うこの一年、何があっても揺るぎない自分自身を築きたい。
寸鉄 2022年1月8日
「信心は確信。必ず幸福になるのです」戸田先生。人間革命の軌道を着実に
大阪・堺の日。常勝の電源地から励ましの光を! 共に青年の心で勇躍前進
この世で為すべき事は多い。すぐに為せ—楽聖。一日一日、真剣勝負で!
こたつでの"うたた寝"は脱水症状の恐れあり—医師。飲酒時は特に注意
バス車内での転倒事故の8割が発進・制動時と。手すり掴む等の心掛けを
〈社説〉 2022・1・8 「雪の秋田指導」から40年
◇池田門下の自覚が勝利の道開く
雪が舞う新たな年を迎えると、秋田の同志の心は燃える。
1982年1月、厳寒の秋田を訪れた池田先生との出会いを思い返すからである。明後10日は「雪の秋田指導」から40周年となる。
12年前、東北では"広布万葉の記録"という証言を同志から募った。
この時、秋田の友の多くが「雪の秋田指導」の感動をつづっている。それほど、先生の激励行が同志に広げた感動は大きかった。
第1次宗門事件の渦中、悪侶から理不尽な学会攻撃を受けた秋田の友。
その一人一人を励ましたいとの師の思いに引き寄せられるように、多くの出会いが刻まれた。
空港から秋田文化会館(当時)に向かう途上、先生は、街頭に立つ同志を見つけるたびに、車を降りて激励を。
会館に隣接する公園では集った同志と「人間革命の歌」を大合唱し、師弟の勝ち鬨が響き渡った。
証言集には、師と出会うことはなかったが「雪の秋田指導」について書かれたものも多い。
ある女性は、先生の秋田訪問に胸を高鳴らせながら、師の行程の無事を祈った。
"一目だけでもお会いしたい"と仕事を終え、急いで会館へ向かったが、行事はすでに終わっていた。
池田先生は後年、彼女のように諸行事の成功を祈っていた友らに思いを寄せ、「雪の秋田指導 栄光グループ」と名付け、たたえた。
この師の慈愛に胸を熱くした同志たちにとってもまた、忘れ得ぬ師との共戦譜であり、原点なのだ。
証言集には、当時まだ生まれていなかった青年たちの記録もある。
先輩から聞いた先生の激励行に感動し、未来部の友へ、秋田の原点を語り伝えているという。
「自分が思うと思わざるとにかかわらず、諸君は池田門下生であると思っています。信頼しています」——40年前の1月14日、第1回秋田県青年部総会の後、先生は青年部の友に期待を寄せた。
小説『新・人間革命』第29巻「清新」の章には次のようにある。
「師弟とは物理的な触れ合いのなかにあるのではない。心に師をいだき、その師に誓い、それを成就しようとする、必死の精進と闘争のなかにこそある」
広宣流布は"池田門下の自覚"によって飛躍的に進む。
師が示した共戦の心を、後継の青年たちが脈々と受け継ぎ、"吹雪に胸張り"勝利の道を開きゆく。
☆新春随想 永遠に「御書根本」の大道を 教学部長 森中理晃
◇人間主義の大光を放つ
日蓮大聖人御聖誕800年を慶祝する『日蓮大聖人御書全集 新版』が、昨年11月18日に発刊された。池田大作先生は、ご監修くださるとともに、巻頭に「序」を寄せ、「我ら創価学会は、永遠に『御書根本』の大道を歩む」との不朽の指針を示してくださった。新春に当たり、この「御書根本」の創価の誓願を新たにしていきたい。
◇「教学材宝(財宝)」——。
創立記念の本部幹部会で、御書発刊を記念して紹介してくださった、池田先生が認めた書である。
「材宝」と示されたことに、多くの方々が深い感慨を抱かれた。
御書根本の姿勢で教学を学び、各人の人生と生活の次元で大聖人直結の実践を展開する人材は、学会の宝であるだけでなく、社会の宝、さらには人類の宝ではないだろうか。
言うまでもなく、大聖人の仏法は、民衆仏法である。目覚めた民衆が自身の生活と社会の中で、仏法の功力を証明しながら、絶対的幸福に生きる喜びを知り、現実を変革するための宗教である。そもそも、御書に基づけば、唱題行以上には特別な修行もなければ、山林にこもる必要もない。むしろ、立正安国の実現のために、「娑婆世界」という現実社会の真っただ中で生活を営む人々が、自他共の幸福への行動を起こしていく。その民衆の力強い実践のなかにこそ仏法の実像がある。
であれば、誓願に立つ民衆の存在によってこそ広宣流布が成就すると言っても過言ではない。すなわち、民衆が強く良く賢くなり、民衆自身の変革によって、万人尊敬、生命尊厳の思想を基盤とする、平和と調和の社会が築かれていくなかに広宣流布の本質がある。その意味で、まぎれもなく、民衆こそが広宣流布の主人公である。
◇師弟直結の教学が学会の伝統
だからこそ、「御書」とは、民衆に開かれた聖典でなければならない。庶民が手にして、自らの信行の糧として拝していく。御書は、その時代の人々に親しまれる生きた経典として、常に同時代の人々のためにあるべきものだと確信する。
しかし、変えてはならない普遍の精神がある。それが、三代の会長が築かれた「御書根本」の伝統精神である。
すなわち、民衆が大聖人直結で、大聖人のお心に触れ、大聖人と同心で生き生きと仏法を実践する、この尊き「御書根本」の伝統を、90年余りの歴史の中で教えてくださったのが創価三代の会長であり、なかんずく池田先生である。
今回の「序」に、「『御書根本』の大道」と示されているなかに、創価の師弟の魂の結晶があると思えてならない。つまり、学会員にとって御書とは、師匠が教えてくれた「御書根本」の生き方を自らも実践する共戦の一書であり、不二の一書そのものなのだ。
命に刻むべきことは、大聖人御自身が障魔と三類の強敵の嵐の真っただ中で認められ、法華経の行者としての自らの正当性を証明されたのが御書であるということだ。「法華経の行者あらば、必ず三類の怨敵あるべし。三類はすでにあり。法華経の行者は誰なるらん。求めて師とすべし」(新111・全230)
法華経には、滅後悪世に法華経を弘通すれば必ず大難が起こることが示されている。三類の強敵が説かれた勧持品二十行の偈を末法で身読されたのは日蓮大聖人以外にいない。ゆえに、大聖人こそが末法の師にほかならない。
この大確信こそが、障魔の中でわが信念の道を揺るがずに堂々と歩み通す原動力になる。この難即誉れの大道を、三代の会長は自ら不惜身命の実践で示し、教えてくださったのである。
◇生活と人生で身読した学会員
そして、創価の師弟は、幾多の大難、現代の法難を全て、「御書に仰せの通りだ」「私たちの如説修行の実践に誤りはない」との御本仏直系の誇りで乗り越えてきた。
この原理は、個人にあっても、宿命と立ち向かい、大きく転換し転重軽受した学会員の無数の足跡にあっても同じである。
「地獄の苦しみぱっときえて」「冬は必ず春となる」「妙とは蘇生の義なり」「南無妙法蓮華経は師子吼のごとし」「心こそ大切に候え」等々、学会員が苦境の中で身で読み、希望と勝利の人生への転換点として心に刻んだ御文は、限りなく多い。
その一人一人の拝読の体験と実証こそ、創価学会の「材宝」であり、民衆勝利の叙事詩であり、日蓮仏法の証明ともなっているのである。
この2年、世界中をコロナ禍が席巻したが、国内外共に創価の行動は止むことがなかった。その原動力が教学であったことは、各国のリーダーたちが、本紙の連載「世界の友は今」「世界の友は今2021」で語っている通りである。いずこの国にあっても、オンラインを駆使するなど工夫を重ね、教学が希望の光源となったのである。
まさしく、創価の「御書根本」の前進の歩みは、世界的災厄の中で止まるどころか、いっそう強く大きく刻まれている。「御書根本」は、世界広布の推進軸にもなっているといえよう。
◇人類全体を結ぶ智慧の宝庫
池田先生は「序」の最後に、御書は人類全体を結び合い高める「随縁真如の智」を引き出す無窮の宝庫であると示されている。先の本部幹部会のメッセージでも、「『教学』は、まさしく私たちの人生の『財宝』であるとともに、全人類にとって、かけがえのない『財宝』にほかなりません」とつづられている。
まさしく、「創価」の名称の由来である「価値創造」とは、「随縁真如の智」の最極の証しにほかならない。創価学会は、価値論、生命論、人間革命の思想、そして人間主義の大光で、民衆を蘇生させ、社会を変革し、そして今、人類の宿命転換を視野に入れた挑戦を開始している。創価の「御書根本」の哲学と行動が、地球社会で大きく輝きを放つ時代を迎えている。
仏教学者のロケッシュ・チャンドラ博士は、「創価学会こそ、価値とともに成長・発展していくための、人類の大いなる『希望』なのです」と語っている(昨年11月13日付本紙)。
御書の智慧は、世界の期待であり、希望である。それに応えていくためにも、いやまして「御書根本」の大道を力強く歩んでいきたい。