2022年1月7日金曜日

2022.01.07 わが友に贈る

若き力の育成こそ
"後継の襷"をつなぎ
盤石な未来を築く鍵だ。
わが地域の宝の人材と
広布の道を走り抜こう!

四条金吾殿御返事 P1192
『いかに日蓮いのり申すとも不信ならばぬれたるほくちに火をうちかくるがごとくなるべし、はげみをなして強盛に信力をいだし給うべし』

【通解】
いかに日蓮が祈っても、あなた自身が不信ならば、濡れている火口(ほくち)に火を打ちかけるようなものである。勇んで強盛に信力を出しなさい。

名字の言 一瞬一瞬を大切に生きる 2022年1月7日
「日本のピカソ」ともいわれる洋画家・香月泰男の美術館(山口県長門市)を訪れた。画伯は第2次大戦後のシベリア抑留を経験した一人だ。極寒、飢餓、強制労働……。極限状態の中で九死に一生を得たゆえに、日々の時間を大切にした▼「一瞬一生」——自らの信念をそう表現した。この一瞬、このひと筆に一生を懸ける思いで生命を吹き込んだのだろう。油彩画、墨を使った素描画、「おもちゃ」と呼ばれるオブジェなど、一つ一つの作品に人を引き込む強い力を感じた▼ステージ4のがんを乗り越えた壮年が闘病体験を語っていた。一時は医師から「このままだとあと2カ月」と告げられた。だが彼には回復を信じ、祈り、寄り添う妻や娘がいた。勝利を待つ師や同志の存在があった▼"自分のことを、これほど思ってくれる人たちがいたのか"。感謝が込み上げ、一瞬一瞬を大切に生きようと誓った。病院や地域で出会った友に誠実を尽くし、一回一回の治療に真剣勝負の祈りで臨むうち、充実の毎日に変わった。がんとの壮絶な闘いを続け、克服する中で信仰の功力を確信した▼試練に直面した時、過去を悔いるのでも未来を憂えるのでもなく、「今、ここ」に全力を尽くす。その歩みの先に希望の光は差す。

寸鉄 2022年1月7日
「信心は年数ではない。勇気である」戸田先生。共に新たな勝利山を登攀
「我らが居住の山谷曠野、皆、皆常寂光の宝処なり」御書。使命の天地で輝け
苦しんだことのない者は弱い—哲学者。苦闘こそ人生の宝。"負けじ魂"で
変異株が各地で猛拡大。マスク着用、手洗い・嗽、換気…基本対策を再徹底
交通事故死が過去最少も高齢者の割合は最高と。前前の用心で絶対無事故

〈社説〉 2022・1・7 「デジタル化」と「人間革命」
◇"時代建設の主役"の誇りに燃え
近年、企業が市場で勝ち抜くには、「DX」の推進が不可欠ということが盛んに論じられるようになった。
「DX」とは、「デジタルトランスフォーメーション」の略称。デジタル技術の活用によって、組織やビジネスモデルを変革し、社会に新たな価値を創出しようとする取り組みを意味する。
例えば、大手の下着メーカーが電機メーカーと提携し、消費カロリーや心拍数などの生体情報を計測できる肌着を開発した。DXは、こうした異業種の連携によって、産業構造を変革する推進力になると期待されている。
2018年、経済産業省は「DXを推進しなければ、2025年以降、年間最大12兆円の経済損失が生じる可能性がある」との見解を示した。昨年9月、政府はデジタル庁を設置したが、今年も社会のあらゆる分野で、デジタル化が加速することは間違いない。
現在、コロナ禍によって、オンラインでの会議やテレワークが広がりつつある。デジタル化は、働き方を変え、余暇の過ごし方に幅の広がりを持たせることにもなった。それは、"いかに生きるべきか"という古くて新しいテーマを、私たちに突き付けているといえよう。そうした根源的な問いに応えることこそ、宗教が果たすべき使命にほかならない。
「デジタル化が進んでいった、その先に訪れるのは、人間存在が問われ続ける社会ではないだろうか。人間が人間らしく生きていくことが可能な時代が到来するかもしれない」(『デジタル化時代の「人間の条件」』筑摩書房)との考察もある。「智者とは、世間の法より外に仏法を行わず」(新1968・全1466)との御文の重みが、いよいよ増している。
必要な情報にスムーズにアクセスできる一方、ネット空間での匿名による誹謗中傷が後を絶たないなど、デジタル社会は正負両面がある。技術を活用しながら、より良い未来を創造するために、人間を、より強く、より善く、より賢く——その力を持つ宗教こそ、時代の要請である。
日蓮仏法は、人間の内的な力を開花させる「人間革命の宗教」だ。私たちは、デジタル化が進む社会に、「人間革命」という精神を吹き込む時代建設の主役——この誇りを胸に、本年も仏法の哲理を堂々と語り抜こう。

☆池田先生と共に 新たな広布の勝利山へ 大いなる生命の翼を共々に 2022年1月4日
妙法を信受する我らは、大宇宙の運行の妙なるリズムに則り、一年一年、「心の財」を積みながら、「地涌の人華」を多彩に咲かせ、広げていくのだ。
これほど充実した福徳の年輪はない。
北極圏に近いアイスランドの同志からは、厳寒の中、オンラインで新年の集いを行い、異体同心で元気に出発したと報告を頂いた。
欧州では、年頭から36カ国を「心は一つ」と結んで、伝統の広布サミットも予定されている。
* *
「青年・飛躍」の鍵は何か。それは、祈りを根本にした慈愛であり、真心からの励ましではなかろうか。
御本仏・日蓮大聖人は、母鳥が卵を温めて孵化させ、雛鳥たちを飛翔させる営みを、仏の慈悲に譬えられた。
有名な御文がある。
鳥の卵から、くちばしや目ができて、やがて大空を翔るように、「我らも無明の卵にしてあさましき身なれども、南無妙法蓮華経の唱えの母にあたためられまいらせて、三十二相の觜出でて八十種好の鎧毛生いそろいて、実相真如の虚空にかけるべし」(新2068・全1443)と。
すなわち、題目の「唱えの母」に温められるならば、万人が必ず必ず仏の大境涯を開いていけるのだ。
どの生命も、永遠の幸福の大空へ羽ばたく翼を抱いている。その翼を、自他共に大きく広げ、限りなく鍛え上げていくのが、我らの人間革命なのである。
今、心の凍てつくような社会にあって、人を励まし、若き生命を育てる温もりが渇仰されている。
新生の女性部を中心に、題目の「唱えの母」という最極の熱と力を漲らせながら、創価の人材群を一段と高く高く飛躍させていきたい。
* *
箱根駅伝では、創大駅伝部が負けじ魂と団結の力走で、感動と勇気を送ってくれた。本当にありがとう!
明2023年には、マレーシアに中高一貫校「創価インターナショナルスクール・マレーシア(SISM)」が開校する予定である。その定礎式が2日に晴れやかに行われた。
青年こそ、人類の希望だ。
平和と人道に殉じられた牧口先生、戸田先生の創価教育の希望の襷は、今や地球社会の若き世界市民に受け継がれている。
さあ、新たな勝利山へ、共々に登攀を開始しよう!