新聞休刊日
新池御書 P1440
『かやうに此の山まで度度の御供養は法華経並に釈迦尊の御恩を報じ給うに成るべく候、弥はげませ給うべし懈ることなかれ』
【通解】
このようにこの山まで度々の御供養をされていることは、法華経並びに釈尊の御恩を報じられることになるであろう。いよいよ励まれるがよい。怠ってはなりません。
☆新春あいさつ 原田稔会長
◇「対話の大旋風」を使命の舞台で
使命の大地を踏み締める足に力を込め、栄光の空へと踏み出す「青年・飛躍の年」が開幕しました。同志の皆さま、明けましておめでとうございます。
本年は池田先生の入信75周年、「二月闘争」70周年と、幾重にも重要な佳節を刻みます。さらに20世紀最高峰の歴史家トインビー博士と先生の対談開始から50周年。2年間で合計40時間に及んだ語らいを終えた後、博士は先生に人類の未来を託されました。
「ミスター池田! あなたが、世界に対話の旋風を巻き起こしていくことを、私は、強く念願しています」と。
この半世紀、まさに先生の「対話の旋風」によって、仏法の人間主義は混迷の時代に希望の光彩を放ち、創価学会は世界宗教へと力強く飛翔を遂げました。
さらなる飛躍を期す本年、後継の私たちも、御書に「今、日蓮等の類い、南無妙法蓮華経と唱え奉るは、大風の吹くがごとくなり」(新1034・全742)と仰せのごとく、それぞれの使命の舞台で正義と確信の「対話の大旋風」を巻き起こしてまいりたい。
また博士は、先生にしみじみと語られました。「私が若ければ、東洋の仏法の真髄を探求し、実践し、行動したかった」と。博士の、人生への謙虚で真摯な姿勢に心を打たれました。
私たちは、仏法の真髄を偉大な師匠から学び、探求し、実践し、行動できます。この誇りに燃え、自他共の幸福を広げゆくことこそ、学会の、私たちの久遠の誓願です。
さあ本年、わが「信行学」の成長で、社会に希望の連帯を広げながら、自身の、そして広布の大いなる飛躍を成し遂げようではありませんか。
☆新春あいさつ 永石貴美子女性部長
◇共感の励ましで幸の連帯を拡大
「青年・飛躍の年」、明けましておめでとうございます。
昨年、新出発した女性部にとって、文字通り「飛躍」の一年の開幕です。池田先生は新生・女性部に対し、「仏のごとく互いに敬うべし」(新1989・全1383)との御文を拝し、互いに尊敬し合い、皆を幸福と平和へリードしていくことを望まれました。
女性部飛躍の鍵は、師が示された通り、池田華陽会、ヤング白ゆり世代を含めた全世代が、一人も残らず伸びやかに、桜梅桃李の使命を発揮できるよう、温かな共感の励ましの世界を地区やグループの中で築いていくことにあります。
コロナ禍で孤立が大きな社会問題となり、とりわけ女性を取り巻く環境も厳しさを増す今ほど、"誰も置き去りにしない"創価家族の存在は希望です。また今ほど、人々をつなぎ、生きる勇気と力を送る創価の哲学と運動が求められている時代はないと強く感じます。
一人一人が、その尊き使命に立って、教学の研さん、小説『新・人間革命』の学習に励み、信仰と師弟に生きる歓喜を胸に、友情の絆を結び広げる"10人の本当の友人づくり"に挑戦していきたいと思います。そして、地域・社会に希望あふれる幸のスクラムを大きく拡大していこうではありませんか!
「生命尊厳と平等そして平和の世紀」を創り光らせてほしい——一貫して「21世紀は女性の世紀」と訴え、その実現に動かれてきた池田先生は、女性部誕生を祝して万感の期待を寄せてくださいました。多様性を尊重する平和の連帯である女性部が、先生のお心のままに、新たな誓いで立ち上がる時です。さあ、池田先生、奥さまと共に、永遠に広布の未来を開く挑戦を開始していきましょう!
☆新春あいさつ 志賀昭靖青年部長
◇師弟誓願貫き共戦の歴史を築く
晴れやかに迎えた「青年・飛躍の年」は、昨年、「新たな青年学会建設の10年」の初陣を勝ち飾った私たちが、一段と勢いを増して、広布を拡大しゆく一年です。
本年は、池田先生が弘教の金字塔を打ち立てた「二月闘争」から70周年。一人立つ若き師子の闘争が学会発展の飛躍台となり、恩師・戸田城聖先生の願業である75万世帯の成就へと実を結んだのです。
池田先生は随筆につづられました。
「『広宣流布』は、一人の『人間革命』から始まる。決意した一人が、一人を立たせる。その一人が、さらにまた、もう一人を奮い立たせていく。勇気は勇気を呼ぶ。この『一対一』の決意の連鎖こそが、拡大の鉄則である」と。
師の開拓精神を受け継ぐ本門の青年部が、徹底して一人を大切にする励ましで、地涌のスクラムを広げ、師恩に報いる弘教拡大の実証を示してまいりたい。
その決勝点として、広布のバトンを継ぎゆく誓いの日である3・16「広宣流布記念の日」を迎える3月に、第2回「青年部幹部会」を開催します。
私たち青年部は、『日蓮大聖人御書全集 新版』を手に、混迷する社会を照らしゆく希望の哲理を心肝に染め抜いていきたい。そして、「新・人間革命」世代プロジェクトを軸に、勝利のリズムをつくり、一人一人が小説『新・人間革命』に描かれた山本伸一の行動を力強く実践していきます。
学会創立100周年の栄光の峰へ——「月々日々につより給え」(新1620・全1190)との御聖訓のままに、挑戦と前進の息吹あふれる大闘争で、師弟共戦の黄金の歴史をつづりましょう!
☆御書の旭光を 第67回 確信の人は幸福なり!
〈御文〉
『今日蓮等の類い南無妙法蓮華経と唱え奉りて念念勿生疑の信心に住す可きなり』(御義口伝、776ページ)
〈通解〉
今、日蓮とその弟子は、南無妙法蓮華経と唱え、微塵も疑わないという信心に立つべきである。
〈池田先生が贈る指針〉
妙法を信じ切る——信の一字こそ元品の無明を切る利剣であり、三世の諸仏の智慧を得る源なのだ。「諸難ありとも疑う心なくば自然に仏界にいたるべし」である。
恩師は「全ては確信だよ」と言われた。御本尊への信が強ければ生命に太陽が昇る。大変なときこそ、「われ妙法の当体なり」と誓願の題目を唱え、勝ち開くのだ。
☆インド・創価池田女子大学卒業式への池田先生ご夫妻のメッセージ
◇崇高な理想へ勇気の挑戦 探求心と創造力と行動で
汲めども尽きぬ価値創造の泉であるキャンパスに舞い戻られた卒業生の皆さん! 誠におめでとうございます。
新たな人生の挑戦を開始されている凜々しき皆さん一人一人と、私も妻も、固い心の握手を交わす思いで、祝福の大喝采を送っております。
本日の式典には、名門マドラス大学の尊敬するS・ガウリ副総長がご臨席され、皆さん方を温かく見守ってくださっております。
30年ほど前になりますが、私がお会いして、インドの偉大な精神を語り合った、ラマスワミ・ベンカタラマン第8代インド大統領も、マドラス大学の誉れの卒業生であられました。
大統領が生涯にわたって希求された「自由」への道は、いかなるものであったか。大統領は、詩聖タゴールの一節を通し、ご自身の信念を吐露されております。
すなわち——
「心が怖れをいだかず、頭が毅然と高くたもたれているところ」
「言葉が 真理の深みから湧き出づるところ」
「たゆみない努力が 完成に向かって 両腕をさしのべるところ」(『ギタンジャリ』森本達雄訳)
そこにこそ、祖国を自由に導き、世界を平和と協調へと至らしめる人間の道があるといわれるのであります。
まさしく、ここ皆さんの愛する母校こそ、この詩さながらの理想郷ではないかと、私は思いますが、いかがでしょうか。
この青春の心の故郷から羽ばたいた皆さん一人一人には、いかなる荒波にも胸を張って立ち向かう「勇気の挑戦」があり、人間主義の「崇高なる理想」があります。倦まず弛まず自身を磨きゆく「創造性の開花」があるのです。
そして、試練に直面しても、励まし合って共に立ち上がる最良の学友がおり、家族の絆で結ばれ、常に親身になって寄り添い、勇気づけてくださっているクマナン議長をはじめ最良の教職員の方々がおられます。
この同窓の尊き連帯は、これからの長い使命の人生にあって、ますます真価を発揮し、かけがえのない高貴な光を放っていくことでしょう。
現在、WHO(世界保健機関)の首席科学官として、新型コロナウイルス感染症対策の最前線で、人類のために勇敢に奮闘されているリーダーは、私の敬愛してやまない友人であるM・S・スワミナサン博士の長女であり、ここチェンナイ出身のソーミヤ・スワミナサン博士です。
この博士が、深く心に刻まれていることは何か——。それは、民衆のため、弱き立場にある人々のために尽くされた、尊き母の姿から学んだ「探求心を持つこと」「創造的で大胆であること」、そして「信念のために立ち上がること」であります。
どうか皆さんも、燃え上がる創価の「探求心」、「大胆な創造力」、そして信念を貫く「行動」で、一日一日を着実に、粘り強く勝ち開きながら、人類貢献の誇り高き道を朗らかに歩んでいってください。
私と妻は、かけがえのない宝の皆さん方と、ご一家の健康とご多幸を、祈り続けてまいります。
最後に、前途洋々たる未来へ飛翔しゆく乙女に、希望あれ! 歓喜あれ! 栄光あれ!と申し上げ、メッセージといたします。