信心は持続こそ力だ。
真剣な祈りを弛まずに
御書を日々 繙こう!
何があっても揺るがない
王者の境涯を築くため!
諸法実相抄 P1360
『ほめられぬれば我が身の損ずるをもかへりみず、そしられぬる時は又我が身のやぶるるをもしらず、ふるまふ事は凡夫のことはざなり』
【通解】
ほめられればたとえ自分の身体をいためることもかえりみず、また非難されれば自分の破滅をも忘れて行動するのが凡夫の常なのです。
名字の言 きょうは「大寒」。寒中お見舞い申し上げます 2022年1月20日
きょうは二十四節気の「大寒」。小寒から節分までが「寒の内」。大寒はその中間に当たり、一年で最も寒さが厳しい時期といわれる▼今年の小寒翌日の1月6日、都心でも雪が積もった。童謡詩人・金子みすゞさんの作品「雪に」が頭に浮かんだ。「海にふる雪は、海になる。/街にふる雪は、泥になる。/山にふる雪は、雪でいる。/空にまだいる雪、/どォれがお好き。」(『金子みすゞ童謡全集』JULA出版局)。確かに、雪はどこに降るかを自分では選べない▼「私たち人間も雪と同じです」と言うのは、金子みすゞ記念館の矢崎節夫館長。「生まれる場所も時も、自分では選べないのです。選べないということは、その場所こそが自分の場所だということでしょう。あとは、嬉しいことを見つけやすい自分でいるかどうかです」(館長コラムから)▼御義口伝には「法華経を受持する所を『一生成仏のための修行の場所』というのです。この娑婆世界を去って極楽浄土等の他の国土へ行くことではないのです」(新1086・全781、趣意)と。「今いる場所で幸福になる」のが、日蓮大聖人の仏法である▼読者の皆さま、寒中お見舞い申し上げます。春が待ち遠しい日々、健康第一で前進したい。
寸鉄 2022年1月20日
「随喜する声を聞いて随喜し」御書。一年の決意と体験弾む喜びの座談会に(新1642・全1199)
香川県女性部の日。太陽の心で希望の花園拡大。麗しき連帯に福徳は燦然
「情熱がなくては物事は動きださない」戸田先生。必死の一人から突破口が
『ワールド セイキョウ』第2弾発売。仏勅の世界宗教の実像を分かり易く
防災とボランティア週間 災害は突然来る。"共助"の為の声掛けも日頃から
〈社説〉 2022・1・20 きょう大寒 火の元に注意
◇小事が大事 無事故の日々を
きょうは「大寒」。暦の上では寒さのピークを迎える。空気も乾燥するため、火の元には十分注意していきたい時季である。
総務省消防庁によると、年間で発生する建物火災の月間の平均件数を上回るのが12月から3月であり、空気の乾燥に伴い、火災が多発していることが分かる。建物火災の出火原因は「たばこ」が多い。特徴は無炎燃焼という、炎を出さずに長時間燃え続けることだ。布団や畳などを焦がし続け、気付いたときには煙が充満して危険な状態になっているという。安易に考えず、たばこの火の不始末は絶対厳禁と戒めたい。
一方、どの家庭でも気を付けていきたいのが、コンセントとプラグとの隙間に、ほこりが徐々にたまり、湿気を吸収して発火するトラッキング現象だ。大型家電製品等の陰になっているコンセントは定期的に掃除をしないと見逃してしまいがち。小まめに掃除する習慣付けが大切である。
消防庁は、ホームページで「防災・危機管理eカレッジ」を開設している。これは、災害や危機から身を守るための正しい知識や情報を入門・一般・専門の各コースに分け、動画と文章で紹介し、市民の学びに寄与するもの。
例えば「火災でこわいのは煙による窒息死などです。煙は一酸化炭素などの有害ガスを含んでいます。服などに火が燃え移って焼死するよりも、煙を吸い込んで意識がなくなって死亡することが大変多くなっています」と平易に説明。できるだけ姿勢を低くし、ぬれタオルやハンカチで口をふさいで速やかに逃げることを訴えている。さまざまな場面に合わせた解説があり、子どもの学習教材としても使用できる。いざというときに備えて一読しておくとよい。
御聖訓に「賢人は安きに居て危うきを欲い」(新1323・全969)とある。安全な所にいても、常に危険に備える、賢人の生き方を実践していきたい。
池田先生は「大事故も、その原因は、小事にある。ゆえに、細かいことへの注意が、事故を未然に防ぐ力となるのだ」(小説『新・人間革命』第22巻「命宝」の章)とつづっている。
小事とは、気を付けるべき基本を守ることとも言える。油断を排し、火の元注意の基本に徹してこそ、火事も防げる。無事故即勝利の日々を着実に刻んでいこう。
☆四季の励まし 大いなる目的へ具体的な目標を 2022年1月16日
◇池田先生の言葉
人間には
目標が必要である。
「曖昧な的に向かって
放たれた矢が
当たるわけはない」とは、
牧口初代会長の
箴言である。
漫然とした歩みには
力はこもらぬが、
目標のある人の歩みは
力強い。
今日、
達成すべき目標がある。
今、励まさなくては
いけない人がいる。
時を逃さず、
最大の価値を
生み出す人が、
新しい歴史を創るのだ。
具体的に目標を掲げて
祈っていくことだ。
師匠のため、同志のため、
広宣流布のために——
この一点に心を定める。
これが大前提だ。
自分のための
祈りだけでなく、
「広宣流布のために」という
大願に立ってこそ、
偉大なる仏力・法力は
涌現する。
大いなる目的に
生きゆく人は、
いつまでも若々しい。
年齢を重ねても、
常に「青年」の気概で
前進したい。
深き同志愛で、
苦楽を分かち合い、
励まし合い、題目を
送り合っていく——。
明確なる
広布の大目的に向かって、
祈りを合わせた時、
団結の力は、百倍、千倍、
万倍にもなるのだ。
さあ、出発だ!
黄金の扉を開け!
生命の扉を開け!
新しき世紀の風は
吹き渡り、
青き海原に希望の波は、
金波、銀波と躍る。
新しき人生の
出港の銅鑼を、
力いっぱい、
高らかに打ち鳴らせ!
我らの尊き使命の、
偉大なる決戦の大航海が、
今、始まるのだ。
【写真説明】眼下に広がる緑豊かな街並み。彼方まで続くフリーウエーを、車が行き交う。1996年(平成8年)6月、池田大作先生がアメリカ・フロリダ州を訪れた折に、機中からシャッターを切った。
我らは広宣流布という大目的に向かって、家庭で地域で世界で、和楽の行進を続ける。御書に「須弥山の始めを尋ぬれば一塵なり。大海の初めは一露なり」(新1706・全1237)と。現実社会で、小さな勝利を一つ一つ積み重ねた先に、広布と人生の大飛躍はある。
「必ず勝つ」との一念と具体的な目標をわが胸に、人間革命の大道を朗らかに進もう。師と共に! 同志と共に!
☆第6回本部幹部会 原田会長のあいさつ
◇大いなる飛躍へ新たな挑戦! 本物の友情結ぶ対話を
一、青年の心で、創立100周年への飛躍を誓い合う「第6回本部幹部会」の開催、誠におめでとうございます。はじめに、昨年末の財務につきまして、広布部員の皆さまの尊き真心に、深く感謝申し上げます。大変にありがとうございました(拍手)。
一、さて、本年は、20世紀最高の歴史学者といわれるイギリスのトインビー博士と池田先生が、1972年5月5日に初めて対談されてから50周年の佳節を刻みます。これまで30の言語に翻訳された対談集『21世紀への対話』は、世界の大学で教材に使用されているほか、各国の大統領や大学学長、文化人など多くの識者の座右の書となっております。
このトインビー博士との対談もしかり、池田先生の対話は、常に「目の前の一人」に全精魂を注ぎ、何ものにも揺るがぬ「本物の友情」を結ぶ対話であります。その友情が、国境を超え、時を超え、大きく世界広布の扉を開いたドラマを、幾度も目にしてきました。
例えば、かつてブラジルでは、軍事政権下にあって学会への偏見やデマがまき散らされ、先生が隣国まで行かれながら、ビザが下りずに入国できなかったことさえありました。しかし、時代は変わり、ブラジルが軍事政権から民政へと移行する1984年、18年ぶりに先生のブラジル訪問が実現しました。
先生が当時のフィゲイレド大統領と会見される時です。事前の準備で、学会側スタッフが、行政のトップであるアブレウ文官長と会いました。日本の官房長官のような立場の方です。その時、文官長から、"池田会長は、どういう人物か"と問われました。先生がブラジルに入られる時が近づくにつれ、やはり嫉妬の輩が、妨害の声を立て、騒ぎ始めていました。"事によっては"という緊張の瞬間でした。
この問い掛けに応えて担当者は、文官長に、先生の対談集と写真集を見せて説明しました。その時です。写真集を開いていた文官長が、一枚の写真を見て、"ああ、この方か!"と大変に驚いたのです。それは、先生が大歴史学者トインビー博士と写っていた写真でした。
実は、文官長は以前にロンドンを訪れた際、池田先生とトインビー博士との対談集を自ら買い求めたそうです。そして、その素晴らしい内容に、何度も繰り返し読んだそうです。トインビー博士との写真を見て、文官長の疑問は一気に氷解しました。そして文官長は、こう切り出しました。
「池田SGI会長が大統領と会うために、一つだけ条件がある」
「条件」という言葉に身構える学会側スタッフに、文官長は言いました。
「大統領と会見した後、短時間でいいので、私とも会っていただきたい」と。
すぐさま池田先生にご報告をして了解を頂き、先生は予定通り、フィゲイレド大統領と会って友情を結び、そして、アブレウ文官長とも個別に会見されたのであります。
このフィゲイレド大統領との会見は、日本の昼のニュースでも報道されました。
以来、ブラジルでのSGIを巡る環境は一変。池田先生には、最高の国家勲章「南十字国家勲章コメンダドール章」が授章されたのをはじめ、数多くの顕彰が贈られております。
一人の人と結んだ本物の友情が、広宣流布において、どれほど大きな可能性を秘めているか。私たちは、大いなる飛躍を遂げるために、しっかりと大地を踏み締め、「本当の友人づくり」に挑んでまいりたいと思います。
一、社会学者である早稲田大学文学学術院の石田光規教授が、「創価新報」のインタビューで、若い世代が置かれた"つながり"の現状について、鋭く論じていました。
かつてあった「地縁」や「血縁」は都市部などへの人口集中によって薄れ、それに代わる会社でのつながり——「社縁」も、経済成長に陰りが見え始めた90年代から失われていきました。結果、社会の個人化が進み、かつては何気なく生活していても、それなりに"つながり"がつくられていた——いわば人脈が与えられていたのが、今では自ら"つながり"を選び、つくっていかなくてはならなくなりました。加えて2000年代後半からSNSが普及すると、人々は、"自分を認めてくれる関係性を、いかにつくっていくか"という課題を抱えると同時に、"周りは自分のことを認めてくれないかもしれない"という不安に、常にさいなまれる状況になったといいます。
その上で石田教授は、「人間関係が不安定化する中、『信仰』は、個人のみならず、関係を支える重要な基盤となり得るでしょう」と期待を寄せています。
「青年・飛躍の年」、私たちは、こうした社会状況の大きな変化や、それに伴って創価学会がタイムリーに果たし得る社会的使命について、敏感に察知し、吸収し、私たちもまた、大胆に変化していかねばなりません。
翻っていえば、会内にあっても、90年代に青少年期を送った世代、40代以下の活動者は、「自ら選択して"つながり"をつくっていく社会」を生きており、いわゆる「人脈」というものが、自然と存在する世代ではない、ということです。だからこそ、まずは、新しい出会いを結び、人間関係そのものを広げられるよう、さまざまな友好活動を広宣流布運動の基礎に位置づけ、時間的余裕と、個々の取り組みへの理解が必要となってきます。
各地・各部で工夫しながら、飛躍への新たな挑戦を開始してまいりたいと思います。
一、かつて、ドイツの教育学・哲学の権威であるデルボラフ博士が、池田先生に、こう尋ねられたことがあります。
「識者との対談は、どういうきっかけで実現するのですか?」
この問いに、先生は答えられました。
「世界の平和、人々の幸福を願う気持ちを深く持った人同士は、どこかで自然と出会うものなのです」と。
さあ、私たちもまた、「広宣流布」にわが「心を一にして」、池田先生に「二陣三陣」と続き、地涌の眷属を呼びいだす対話の旋風を巻き起こしていこうではありませんか。
☆質問BOX 御書を「身で読む」とは?
◇回答
御書には、末法の民衆救済を願われた、日蓮大聖人の御精神が脈打っています。その一文字一文字に、"門下をなんとしても幸福にしてみせる"との、御指導や励ましが込められているのです。
「身で読む」とは、御書を遠い鎌倉時代のことや、"人ごと"としてではなく、"現在のこと""自分のこと"として拝し、実践していくことです。
たとえば、「法華経を信ずる人は冬のごとし。冬は必ず春となる」(新1696・全1253)との御文を胸に刻み、いかなる試練にも負けず、信心で乗り越えてきた学会員の体験は、枚挙にいとまがありません。
池田先生は「一節でもいい、御書をわが身で読んだ人は強い。断じて負けない。絶対に幸福の春を呼ぶことができるのだ」とつづられています。
広布に励む中で拝した御書は、人生を勝ち開く原動力となっていくのです。