2020年12月29日火曜日

2020.12.29 わが友に贈る

危機の時代に挑んだ一年
尊き皆さまに感謝合掌!
年越し寒波や降雪にも
注意と準備を怠らず
無事故・安穏の新年を!

呵責謗法滅罪抄 P1126
『過去の謗法の我が身にある事疑いなし此の罪を今生に消さずば未来争か地獄の苦をば免るべき』

【通解】
過去の謗法が我が身にあることは疑いない。この罪を今生で消さなければ、どうして未来に地獄の苦しみをまぬかれることができようか。

名字の言 沖縄・婦人部員の蘇生劇 2020年12月29日
一日の日照時間が最短となり、太陽の勢いが最も衰えると考えられてきた冬至(21日)。琉球王国時代の沖縄ではこの日を元日と同様に重視し、「冬至正月」と称して新年を祝う儀式が催された▼起源とされる浦添城跡の王稜「浦添ようどれ」には、冬至の朝の光が差し込むように作られた門がある。先人たちは冬至を"太陽が生まれ変わる日"とし、再生した太陽に命の誕生や蘇生を願ったという▼沖縄のある婦人部員は6年前、子宮がんと診断された。その後も腸閉塞、脳動脈瘤を発症し、さらに夫も咽頭がんに。だが試練のたびに宿命転換を懸けて祈り抜き、今年に入り全てを乗り越えた。「病のおかげで新しい自分に生まれ変わることができました」と婦人。その蘇生劇に触れ、友人が入会した▼御書に「日輪・東方の空に出でさせ給へば南浮の空・皆明かなり」(883ページ)と。ひとたび太陽が輝けば、闇は消え去る。同じように自分が太陽となれば、周囲を励ましの陽光で照らしていける。仏法は苦悩の暗雲を晴らす「太陽の法門」である▼新しい一年の開幕は近い。コロナ禍のため会館での新年勤行会は行われないが、広布の誓願を新たにし、わが胸中に元初の旭日を赫々と昇らせよう。生まれ変わった生命で、共々に希望の新出発を!(首)

寸鉄 2020年12月29日
試練の年を智慧と団結で戦った同志に拍手!讃え合い「希望・勝利の年」へ
「勝負を以て詮と為し」御書。自分に勝つ因を今。目標定め大信力で前進!
水滴は水流をつくり、やがて大河に—渋沢栄一。歴史は勇気の一人が開く
未入会家族に感謝の言葉を。思いは"声に出して"こそ。一番身近な理解者
火災や交通事故に警戒。感染防止も隙なく継続。小事が大事、健康第一だ

☆心に御書を 第98回 社会を照らす創価の菩薩行
<御文>
『一代の肝心は法華経・法華経の修行の肝心は不軽品にて候なり』(崇峻天皇御書、1174ページ)

<通解>
釈尊一代の説法の肝心は法華経である。法華経の修行の肝心は不軽品である。

<池田先生が贈る指針>
法華経の真髄を生きる。これが創価の人生だ。自らも悩みを抱えながら、友のため、社会のため、苦難に挑み行動する——わが同志こそ、現代の尊き菩薩なりと謳いたい。
不軽菩薩さながらに、善意を尽くして、たとえ反発されても屈しない。聡明に自在に創意工夫し、朗らかに信念と誠実の対話を貫くのだ。

☆ONE GOSHO 上野殿後家尼御返事
◇日々たゆまぬ挑戦を
2021年「希望・勝利の年」は、男子部結成70周年の佳節を迎え、2030年の学会創立100周年に向けた栄光の船出となる意義深き一年。今回は、広布の舞台で、たゆまぬ挑戦を貫くことの大切さを学ぶ。

◇御文
『法華経の法門をきくにつけて・なをなを信心をはげむを・まことの道心者とは申すなり、天台云く「従藍而青」云云、此の釈の心はあいは葉のときよりも・なをそむれば・いよいよあをし、法華経はあいのごとし修行のふかきは・いよいよあをきがごとし』(御書1505ページ)

◇通解
法華経の法門を聞くたびに、ますます信心に励んでいく人を真の求道の人というのである。
天台大師は「青は藍から出て、藍よりも青い」と言われている。この言葉の意味は、植物の藍は、その葉からとった染料で重ねて染めれば、葉の時よりも、ますます青みが深まるということである。法華経は藍のようなもので、修行が深まるのは、ますます青くなるようなものである。

◇背景
本抄は、日蓮大聖人が、駿河国(静岡県中央部)の門下であり、南条時光の母親の上野尼御前に送られたお手紙である。
本抄の御執筆は、文永11年(1274年)ともいわれてきたが、内容等から、尼御前の夫・南条兵衛七郎が病のために亡くなったすぐ後の文永2年(1265年)7月の御述作と考えられている。
兵衛七郎の逝去時、後に家督を継ぐ次男の時光は7歳、末の息子はまだ尼御前の胎内にいた。
大聖人は本抄で、苦境に置かれた尼御前を包み込むように激励しながら、仏の境涯を開くため、強盛な信心に、より一層、励むよう指導されている。

◇解説
日蓮大聖人が、幼子を抱えながら苦闘する上野尼御前に、「即身成仏」「地獄即寂光」との仏法の法理から、亡き夫は間違いなく成仏し、苦悩を免れていることを教えられたのが本抄である。"生きる希望"を送るためにつづられた励ましが、どれほど尼御前を勇気づけたであろうか。
今回の拝読御文では「この法華経の法門を聞くにつけて、ますます信心に励む人こそ、仏道を求める心を持つ、真の人である」(趣旨)と説かれている。尼御前が、真剣に信心の実践を貫き、偉大な妙法の力を示すことで、幸福境涯を開いてほしいとの大聖人の御慈愛を拝することができる。
続いて大聖人は、天台大師の『摩訶止観』に引用されている「従藍而青」の言葉を用いている。これは、「藍よりして而も青し」と読み、もともとは中国の紀元前3世紀ごろの思想家・荀子の本にある言葉である。
植物の藍の葉は、薄く青みがかった緑色をしている。藍という葉を使った「藍染め」は、何度も重ねて染めることで、色が濃く鮮やかな青になる。このことを荀子は「青はこれを藍より取りて、しかも藍より青し」と述べた。
大聖人は、これを比喩に用いて、「法華経はあいのごとし修行のふかきは・いよいよあをきがごとし」と仰せになった。信心を深め、「いよいよ」との決意で仏道修行を重ねていくことで、自身の生命が妙法に染め抜かれ、何ものにも揺るがない、仏の境涯を開いていけるのだ。
ここで青年部として拝していくべきは、弟子の生き方である。荀子が藍の表現を用いた意味は、教えを受けた人が、教えた人よりも優れること、つまり、"弟子がたゆまず学び続けることの大切さ"を譬えたものである。
弟子が、師の教えを不断に実践し続けていけるかどうか——「希望・勝利の年」の開幕に当たり、後継の弟子の証しとは、"たゆまぬ挑戦"にあることを、共々に確認したい。
池田先生は、今回の御文を通して指導されている。
「我らの信仰は、たゆまず成長し、前進するためのエンジンである。
『この一年、生まれ変わった決意で!』『もう一歩、自分の殻を破ろう!』——その清新なる誓いが、因果倶時で勝利を開く力となる。
いよいよ戦い続ける信心が、日蓮仏法の真髄である。たゆまぬ発心、そして挑戦の繰り返しこそ、わが生命を永遠に輝く仏界に染め抜いていくのだ」
男子部結成70周年の佳節を刻む2021年、「いよいよ」の志を我が胸に刻み、広宣流布・立正安国の実現へ、勇気の挑戦を重ねていきたい。師が後継の弟子につづり残した小説『新・人間革命』を日々ひもときながら、前へ前へとひたむきに努力の歩みを進め、一人一人が師弟の勝利劇を演じていこう!