医療・介護をはじめ
社会を支える方々の
尊き献身に感謝。
皆さまの無事安穏を
真剣に祈っています。
上野殿御消息 P1527
『生落されて乳をのむ事一百八十余石三年が間は父母の膝に遊び人となりて仏教を信ずれば先づ此の父と母との恩を報ずべし』
【通解】
産み落とされてから人が飲む乳は180余石であり、3年の間は父母の膝の上で遊ぶ育まれ、大人になって仏教を信じることができたのだから、まずこの父と母との恩に報いるべきである。
名字の言 野生動物調査に携わる男子部員が恩師から教わった要諦 2020年12月9日
野生動物調査という仕事がある。道路や鉄道など大きな開発事業が行われる際、地域に生息する動物への影響を事前に調べるものだ▼鳥を担当する男子部員に話を聞いた。日の出とともに動きだし、山や森の中へ。野鳥の発見と識別に努めるが、相手は隠れ上手で逃げ上手。ただ双眼鏡を向けるだけで見つかるものではない。研修時代に恩師から教わった要諦は「まず、そこに"必ずいる"と信じること」。心のどこかで諦めている人と、信じ抜ける人とでは、同じ景色を見ていても「発見力」に天地雲泥の差があるという▼「人間の見方も同じだなって思うんです」と彼は言った。なるほど、「この人はダメだ」と先入観を持ってしまえば、相手の長所も見えなくなる。肉眼で捉える前に、自分の心眼に曇りはないかが問われている▼題目を唱える人は「明るい鏡が全ての像を映し出すように、全てを見きわめることができる」(御書763ページ、通解)と日蓮大聖人は仰せだ。どんな人にも仏性がある。伸びよう、幸せになろうという向上の命がある。妙法を信じ行じる人は、自他共に具わる、そうした尊極なる生命を見る心の眼を磨いているのである▼「全員が人材」「使命のない人などいない」と決めて祈ろう。そこから違う世界が見えてくる。(之)
寸鉄 2020年12月9日
支え合って全員が勝利者になるのが学会の世界—博士。励まし週間に総力
青年部が「新・人間革命」世代プロジェクト。学び進め!新時代の山本伸一
御書「このやまひは仏の御はからひか」。病と闘う友よ負けるな。祈り強く
会う機会の減少で寂しさ実感—7割。人々は絆を希求。挨拶一つも心込め
通販の偽サイト多しと。不自然な日本語や極端な割引等に注意。騙されず
〈社説〉 2020・12・9 あす「世界人権デー」
◇仏法は「人類の統合の原理」
「みんなの考えるきっかけにしたかった」——今年のテニス・全米オープン女子シングルスを制した大坂なおみ選手が決勝戦後のインタビューでこう語った。
大坂選手は、大会を通じて人種差別に抗議する内容がプリントされたマスクを着用して試合に臨んだ。
今年5月に米国内で起きた黒人男性の死を巡る事件に端を発しているが、世界に大きな問題提起をしたことで話題となった。
あす12月10日は「世界人権デー」。1948年の第3回国連総会で「世界人権宣言」がこの日に採択されたことが淵源となった。
宣言は「すべての人間は、生まれながらにして自由であり、かつ、尊厳と権利とについて平等である」とうたっている。
"人としての平等な権利"が叫ばれて久しいが、世界だけでなく国内を見ても、いまだ「差別」に悩む人々の嘆きは無くなってはいない。
人は本来、一人一人が固有であり、多様である。肌の色も、話す言葉も、食べる物も違う。
その「差異」にこだわり、人と人とを立て分け、差別するところに分断が生まれ、争い、傷つけ合う歴史を繰り返してきた。
今こそ、この「分断」を克服する確かな哲学が求められている。
池田大作先生は小説『新・人間革命』第1巻「錦秋」の章で、仏法には「人類の統合の原理」があると綴っている。
一つは、仏法の「縁起(縁りて起こる)」という考えでは、いかなる物事も一つでは成立せず、互いに依存し、影響し合うなかに存在し得ると説く。
その意味で仏法の発想からは人を排斥する考えは生まれず、むしろ他者をどう生かし、より良い関係をつくるか、いかに価値創造するかという思考になると教える。
さらには、自身のルーツに悩んできた黒人青年の思いに寄り添うように、私たちの究極のルーツは「地涌の菩薩」であるとし、その立脚点に立つとき、誰もが社会の平和と幸福を実現しゆく使命をもった"久遠の兄弟"であると自覚することができると示している。
仏法の眼で見れば、誰もが尊極の存在だ。自分だけの幸福はあり得ず、他人だけの不幸もないゆえに、他者への配慮が生まれる。そこに利他の精神が培われ、協調へと向かっていく。
また、自覚の視点が高まり、空間軸で世界に広がり、時間軸で永遠に連なることにより、小さな「差異」へのこだわりを超克することができる。
ここに人類が真に連帯しゆく方途が示されているといえよう。
私たちは、日々の活動で"目の前の一人"を徹底して大切にする実践を通し、この極理を体現している。
私たちが語り、動いた分だけ、人権文化の華が咲き誇る時代へ近づくと確信して進みたい。
☆全国県婦人部長会への池田先生ご夫妻のメッセージ
◇部結成70周年の明年へ——希望・勝利の太陽に
尊き全国の婦人部の皆さん、誠にご苦労さまです。
この一年、コロナ禍という困難のなか、皆さん方が、どれほど悩み、祈り、配慮し、工夫しながら、同志を励まし、学会を支えてくださっていることか。ありがとう! 本当にありがとう!
今朝も妻と、日本列島・全都道府県の白ゆりのスクラムに思いをはせながら、一人一人に届けと題目を送らせていただきました。
ともあれ、御本仏・日蓮大聖人が全てを御照覧であられます。
御在世の窪尼御前(妙心尼)への御聖訓は、そのまま、創価の婦人部への仰せと拝されてなりません。
すなわち、「大風の草をなびかし・いかづちの人ををどろかすやうに候よの中にいかにいままで御しんようの候いけるふしぎさよ、ねふかければはかれず・いづみに玉あれば水たえずと申すやうに・御信心のねのふかく・いさぎよき玉の心のうちに・わたらせ給うか、たうとしたうとし」——大風が草をなびかせ、雷が人を驚かすような、激しく揺れ動く世の中にあって、あなたが今まで、この信仰を続けられてきたことは、なんと不思議なことでしょうか。根が深ければ葉は枯れず、泉に玉があれば水が絶えないと言われるように、あなたのご信心の根は深く、あなたの心に清らかな玉があるのでしょうか。尊いことです。尊いことです——(御書1479ページ、通解)と。
創立90周年の凱歌は、わが婦人部の「信心の深き根」の勝利であり、「いさぎよき心の玉」の栄光にほかなりません。
明年は、晴れやかな婦人部結成70周年であります。
戸田先生は、健気な婦人部をねぎらい讃え、語られました。「創価の世界で戦えば、一人ももれなく偉大な功徳を受け切っていける。苦労した分だけ、自分自身の生命という宝器(宝の器)を大きく強く豊かにできるんだよ」と。
どうか、妙法蓮華の当体である皆さんは、この最も尊貴な生命の宝の器から、家庭を地域を、社会を世界を、歓喜と幸福と平和で、いよいよ限りなく潤し、満たしていってください。
「希望」の太陽、「勝利」の太陽たる婦人部よ!
随縁真如の智を自在に仲良く光らせて、ますます健康長寿であれ、和楽安穏であれ、福徳無量であれ!と祈って、メッセージといたします。