2020年12月16日水曜日

2020.12.16 わが友に贈る

お世話になった方々へ
感謝の思いを伝えよう。
つながりが幸福の基盤。
一筆や一声に
最大の真心を込めて。

御義口伝巻上 P716
『我等が頭は妙なり喉は法なり胸は蓮なり胎は華なり足は経なり此の五尺の身妙法蓮華経の五字なり』

【通解】
我らの頭は妙である。のどは法である。胸は蓮である。腹は華である。足は経である。この五尺の身が妙法蓮華経の五字の当体である。

名字の言 探査機「はやぶさ2」の旅は続く 2020年12月16日
小惑星「りゅうぐう」での任務を終え、地球にカプセルを投下した探査機「はやぶさ2」が、再び地球を離れた。どこへ向かったのか▼目指すは小惑星「1998KY26」。将来、地球に衝突する危険性があるという。だが直径約30メートルと小さく、実際の形が分からない。そこで災害防止の観点から接近観測を試みるのだ。到着予定は2031年。総飛行距離は100億キロといわれる。宇宙の謎を解明する大目的に終わりはない▼広布の大願に生きる人生にも停滞はない。本紙通信員の婦人は、コロナ禍により38年勤めた職場を解雇された。それでも、彼女の歩みが止まることはなかった▼自らの宿命転換を懸けて学会活動に励み、通信員として記事の一字一句、写真の一葉一葉に心を込めた。「この挑戦が苦難に立ち向かう力になりました」と語る彼女は先月、念願の再就職を果たす。初出勤の日には、自身の撮った写真が本紙に掲載された▼この一年、未聞の試練の中でどれだけ前進できたか——そう悩む人も多いだろう。しかし人間としての成長は、目に見える結果だけでなく、向上しようとする心で決まる。苦しい時も楽しい時も「大願ををこせ」(御書1561ページ)との御聖訓を胸に、一歩でも前へ。そこから宇宙大の境涯が開かれる。(子)

寸鉄 2020年12月16日
助け合いの心持つ学会の連帯こそ社会支える力—博士。励ましの声を益々
日韓青年部がオンライン交流会。国境超え触発し合う君らは共生世紀の光
途中に何があろうが最後に勝て—戸田先生。本年総仕上げへもう一歩前進
癌検診受けぬ理由、健康に自信あるからが25%。後悔先に立たずと戒めて
「家でもマスク」が家庭内感染防ぐ鍵と。高齢者等、同居家族に合わせ聡明に

〈社説〉 2020・12・16 きょう「電話創業の日」
◇"声の力"で励ましの連帯を
1890年(明治23年)のきょう、日本で初めて電話が開通した。当初の加入者は東京(155人)と横浜(42人)のみに限られ、合わせてもわずか197人だったという。この頃は、通信料も高額であったこともあり、各家庭に普及するまでには、長い年月を必要とした。
現在では、スマートフォンを含むモバイル端末の普及率は人口の8割を超え、携帯電話の契約数は、1人1台を超える。どこにいても、日本中、世界中の人とつながり、音声通話——声を聞き話すことができる時代となった。
一方で、近年では若者の「電話離れ」の話をたびたび耳にする。インターネットの進歩に伴い、コミュニケーションの在り方も多様化し、若者を中心に電話以外のメールやSNSを利用したやりとりが増えてきている。SNSのアカウントは知っているが、電話番号は知らないということも、珍しいことではない。
ある20代の青年がこんな話をしていた。「電話が鳴っても、怖いので最初は出ません。電話が切れた後に、SNSで『なんでしょうか?』と連絡します」と。そこには、通話の中で相手から答えを求められた際の不安、「考える時間が欲しい」「時間を拘束されたくない」などの心理があるという。また、各家庭の固定電話、いわゆる「家電」を置かない家庭が増えたことで、電話に出る機会が減り、不慣れな電話に対する違和感にもつながっているのかもしれない。
それでも、「声」を伝達する電話は、今なお重要だ。それは、自分の感情、気持ちを相手にしっかりと伝えたい時、声は大きな力を持っているからである。
ともすれば、無機質になってしまう文字だけのやりとりでは、読み手次第で気持ちの受け取り方が変わってしまうこともある。電話であれば、会話の中で感情などの細かいニュアンスも伝えることが可能で、心の交流が生まれやすい。とりわけ、感謝や励ましを送る時、自分の真剣な思いを伝える時には、「声」にその心が自然に顕れていくものである。
池田先生は、「『声仏事を為す』(御書708ページ)と説かれるように、声で人を救うことができる。声で魔を切ることもできる。言葉で、声で、いくらでも広布の道を開いていける」と述べている。
新型コロナウイルスの影響が懸念され、直接会うことに慎重さが強く求められてきている今だからこそ、改めて電話がもつ積極的価値を考えてもいいのではないか。
今年も残りわずか。年の瀬の多忙な時期にあっても、一年の感謝をあえて声で伝え、心通うコミュニケーションで、一対一の語らいを広げていきたい。

☆四季の励まし 生き抜く力はわが生命に 2020年12月13日
◇池田先生の言葉
病気をした人は、
その分、
人のことを思いやれる。
慈愛が深まる。
病気は、
いろいろなことを
教えてくれる。
死を見つめたり、
生きる意味を考えたり、
人生のかけがえのなさが
見えてくるものだ。
すべて、
より高い人生の頂へと
登っていくための
通路なのだ。
教科書なのである。

生命には
「生き抜く力」がある。
「治す力」がある。
それを引き出す
最高の「大良薬」が
妙法である。
病気を
宿命転換の好機と定める。
その強き一念が、
一切の障魔を破り、
幸福への軌道を広げる。

人間誰しも
病気になることはある。
肝心なのは
「病気に負けない」ことだ。
「強い心」「負けない心」が
あるかぎり、
人間は、すべてを
プラスに転じていける。

大切なのは、
生きているうちに、
どれだけ「生命の質」を
高めることができるかだ。
長く生きることだけが、
長寿ではない。
大切なのは、
きょう一日を、
広布の前進とともに
悔いなく
生ききることである。
いくつになっても、
生きる目標を
胸中に燦然と
輝かせていくことだ。

たとえ病気になっても、
心は生き生きと!——
絶対に負けてはいけない。
戦う心まで
病魔に
食い破られてはならない。
人生の勝敗は、
途中では決まらない。
最後に勝つ人が、
真の勝利者なのである。

【写真説明】黄色のミモザ、赤紫のキンギョソウ……。色鮮やかな花々の中に、オレンジ色のアマリリスの大輪が、ひときわ輝いている。2010年(平成22年)3月、池田大作先生が都内でシャッターを切った。
人は皆、生老病死から逃れることはできない。しかし、寒風すさぶ試練の冬に耐えるからこそ、幸の花咲く春の喜びを知る。妙法に生き抜く人は「冬は必ず春となる」(御書1253ページ)。御書にはまた、「妙とは蘇生の義なり蘇生と申すはよみがへる義なり」(947ページ)と。妙法は、万人に具わる"生きる力"を引き出す大法である。
苦難と戦う友と家族に、真剣な祈りと、温かな励ましを届けよう。共々に福徳と勝利の人生を目指して。