未曽有の苦難の中
不屈の絆を結んだ一年。
皆の奮闘に心から感謝!
培った忍耐力と創造力は
人類の未来を開く力だ!
富木尼御前御返事 P976
『我れ等は仏に疑いなしとをぼせばなにのなげきか有るべき、きさきになりてもなにかせん天に生れてもようしなし、竜女があとをつぎ摩訶波舎波堤比丘尼のれちにつらなるべし、あらうれしあらうれし』
【通解】
私たちは必ず仏になると思えば、何の嘆きがあろうか。たとえ妃になっても何になろう。天上界に生まれても何の意味があろう。我らは(女人成仏の道を開いた)竜女の跡を継ぎ、(釈尊の最初の女性の弟子である)魔訶波舎波提比丘尼の列に並ぶことができるのである。何と嬉しいことであろうか。
名字の言 日記を付け始めた男子部員の決意 2020年12月25日
世界各地の訪問記を残したイザベラ・バードが旅行を始めた理由は、病弱な体を健康にするためだった。初来日は1878年。移動する船の甲板で「富士山が見える」という乗客の声に、左右を見渡したが見つからない▼ふと見上げると、そこに巨大な富士はあった。「その高さと雄大さを減殺するものが何物もないのである」(高梨健吉訳)という驚きぶりだった。想像を超える高みを知り、畏怖の念さえ抱く。自分の到達点の低さを思い知り、一層の精進を誓う。人生にはそんな局面がある▼ある男子部員が日記を付け始めたのは、自身の成長の軌跡を残すためだった。彼はまず年譜『栄光の共戦譜』をひもとく。池田先生が今の自分と同じ年齢だった何月何日は、どのような広布の指揮を執られたかを書き写し、その下段に自身の今日の出来事をつづる▼「先生の行動のスケールの大きさに圧倒され、私が書くのは反省と決意ばかりです」と彼。だがその目には"偉大な師匠を日々仰ぎ、一歩でも一ミリでも「師という大山」に近づこう"との決意が光っていた▼そんな彼が最近購入したという来年の日記帳を見せてくれた。誓いを果たした実証を、たくさん書き加えようとの意気込みだろう。今年のものよりサイズが少し大きかった。(代)
寸鉄 2020年12月25日
勝利の要諦は「一人なれども心のつよき故」御書。後継よ正義の旗持ち立て
常勝の源流「中大阪の日」負けじ魂とは勇気!必ず試練に勝つとの確信胸に
良書は善に対する意欲をかき立てる—文豪。じっり挑み思索深める好機
感染しない・させない為、マスクと距離確保が重要互いに配慮し充実の年末
交通事故死が都内で増、特にバイク関連多しと。慌てず無理せず安全運転
〈社説〉 2020・12・25 学会を支える友に感謝
◇希望は、新たな挑戦の中に
感染症の世界的流行に見舞われた本年は、「変化」の一年だったと言える。
マスクの着用が常態化し、テレワークが急速に広がるなど、私たちの生活様式は、大きく刷新された。
学会活動にも大きな変化があった。会合開催や訪問による激励などがしづらいときには、オンラインによる集いや励ましに挑戦。SOKAnet等を活用した御書講義なども好評を得た。
各地では7月以降、社会状況に鑑みて、池田先生の会長就任60周年「記念映像上映会」を皮切りに、会館の使用が徐々に再開された。"コロナ前"とは異なり、来館者への検温・アルコール消毒、身体的距離を保っての椅子席の設置、会合前後の換気など、感染対策が徹底されての運営となった。本紙にも、久しぶりの会館での集いに対する喜びの声が、多く寄せられた。
その後、座談会や本部幹部会の中継行事等も工夫を凝らして再開され、訪問による激励なども元気に行われる中、"新しい形式"での会合や会館使用の在り方が定着しつつある。
こうした挑戦の裏には、青年部の創価班や牙城会をはじめとする、会館を支える各種グループの友の奮闘があった。誰もが初めての経験で、戸惑いや不安もあっただろう。それでも、"広宣流布のため、絶対無事故のため"との思いで、果敢に応戦してきた皆さまの尽力に、改めて感謝申し上げたい。
御書には「須弥山の始を尋ぬれば一塵なり・大海の初は一露なり・一を重ぬれば二となり・二を重ぬれば三・乃至十・百・千・万・億・阿僧祇の母は唯・一なるべし」(1237ページ)とある。
広宣流布という遠大な流れも、一歩の挑戦から始まる。コロナ禍における会館運営の工夫や取り組みも、一つ一つは、地道なことかもしれない。しかし、その積み重ねが、コロナ禍を経験して以降の広宣流布の在り方を、確実に形づくっていくことは間違いない。
今なお社会に閉塞感が漂う。どこに希望を見いだすかは、人類共通の課題であろう。社会心理学者の碓井真史氏は、本紙のインタビューで、「私たち人間の生き方に、新たな変化を生み出すことができると考えれば、そこに大きな希望を見いだせるのでは」と語る(9月26日付)。
そう考えた時、未知の感染症の流行という難しい事態にあっても、学会員が柔軟に対応し、励ましを広げ続けてきたこと自体、一つの希望の形といえよう。
変化を「生」の方へ、「善」の方へ、「幸福」の方へと動かす根源の智慧と力が妙法だ。我らは臨機応変に挑戦を続け、人間勝利の光道を開いていきたい。
☆2021年 女子学生部の活動
【スローガン】
希望の新時代! 福智輝くスクラムで 今日も誓いの前進を!!
「希望・勝利の年」が晴れやかに開幕します! 2021年は、学会創立100周年の2030年に向かう「勝負の10年」の出発の年。福智輝く女子学生部として、広宣流布の未来にとって大事な"時"を迎える今この時に、生まれ合わせた使命と喜びは計り知れません。
10年後、職場、地域、社会などで"要の世代"として活躍していくのが私たち女子学生部です。女子学生部員として過ごす宝の青春時代、信心根本に勉学や課外活動、就職活動など、あらゆることに挑戦する中で、自分自身を磨き抜き、一人一人が希望と勝利の人生を開いていきましょう!
池田大作先生は、「心広々と世界を結ぶ女子学生部のスクラムこそ、人類と未来の大いなる希望であり、私たち創価家族の最高の宝です。(中略)何があろうと、自他共に、大宇宙の根本の法則である題目を朗々と唱え抜いていくことです。どこまでも、世界中に広がる学会の善き仲間と共に、学び合い、励まし合って、世界広宣流布という最極の理想へ進んでいくことです」(本紙2020年9月12日付、9・9「女子学生部の日」45周年記念大会メッセージ)と、私たち女子学生部に対して限りない期待を寄せてくださっています。
私たちは、小説『新・人間革命』を日々、学び続ける中で、世界広布の誓いをますます燃え上がらせ、池田先生の平和の構想を実現しゆく弟子へと成長していきたい。
そして、今いる場所で、目の前の一人の友の幸福のために走り抜く中、自身の境涯も大きく広げ、何があっても負けない人生の土台を築いていきましょう!
【活動のポイント】
�目の前の一人を大切に、勇気と希望を送る真心の対話に挑戦しよう!
<指針>
大聖人の「立正安国論」は「一対一」の対話形式で展開されている。民衆一人ひとりの心に正義を打ち立てることを、「立正安国」の究極の方途として示されたのである。
ゆえに、私たちも眼前の一人の友と生命の共鳴を奏でることから一切の変革を始めようと、決心していた。桜梅桃李の友情と尊敬のスクラムこそ希望の礎なのである。
(本紙2020年7月7日付、「随筆『人間革命』光あれ」〈青年に無限の力あり〉)
�朝晩の勤行・唱題と、日々の学会活動の中で、「心の財」を積もう
�信心の喜びを語る対話・折伏に挑戦し、地域・キャンパスで友情と信頼を広げよう
�「青年部幹部会」を勝利のリズムに、各地域の華陽姉妹の輪の中で勇気の対話拡大に挑戦しよう
�御書、小説「新・人間革命」を通して、師弟の精神を学び、自身の実践に変えよう!
<指針>
『新・人間革命』に託した私の真情は、「戸田大学」で恩師から一対一の薫陶を受けたように、日本中、世界中の青年たちと、この書を通して命と命の対話を交わしたいということであった。
嬉しいことに、その願いの通り、今、いずこの地でも地涌の若人が「人間革命」の精神を学び、「山本伸一」の心を体して、人生と広布に、栄光の実証を威風堂々と勝ち示してくれている。
(本紙2018年9月15日付、「随筆 永遠なれ創価の大城」〈「人間革命」の大光〉)
�「池田華陽会御書30編」の研さんを通し、崩れぬ幸福の土台を築こう
�小説『新・人間革命』の研さん・熟読に挑戦し、師弟共戦の歴史を刻もう
◇小説「新・人間革命」を学び前進!「マイレボ☆タイム」
自己研さんや女学座談会で、小説『新・人間革命』を学び、日々の実践の中で師弟の精神を心に刻もう!
★「新・人間革命」世代プロジェクトに先駆し、「私の人間革命」で、今いる場所から希望を広げよう!
★学生部指導集『先駆の誇り』に収録されている、第6巻「若鷲」、第13巻「金の橋」、第22巻「波濤」、第28巻「広宣譜」の章を通して、学生部の使命をより深く学ぼう!
※マイレボ=マイ・ヒューマン・レボリューション(私の人間革命)の略
�池田先生の人間主義の哲理を学び、今いる場所から「平和への一歩」を踏み出そう!
<指針>
根が深く、しっかりしていてこそ、枝は伸び葉も茂る。平和運動も同じである。多くの人が平和を願い、平和を叫びはする。しかし、根となる哲理なき運動ははかない。私たち創価学会の平和運動には、生命の尊厳を説き明かした、仏法という偉大なる哲理の根がある。
(小説『新・人間革命』第30巻<下>「暁鐘」の章)
�1・26「SGIの日」記念提言を研さん
�池田先生の世界の識者との対談集、大学・学術機関での講演を研さん
◇年間主要行事
2月 女子学生部大会
5月 新入生歓迎部員会
9月 女子学生部大会
※5月、8月、12月に教学大学校の開催/教材=「開目抄」
☆心に御書を 第97回 妙法の功力は無量無辺
〈御文〉
『毒薬変じて薬となり衆生変じて仏となる故に妙法と申す』(新池殿御消息、1437ページ)
〈通解〉
毒薬が変じて薬となり、衆生が変じて仏となる。ゆえに妙法というのである。
〈池田先生が贈る指針〉
最愛の家族を亡くした門下へのお手紙である。
妙法の功力は無量無辺だ。ゆえに、生老病死のどんな苦しみも、必ず変毒為薬できる。どんな宿命も転換し、絶対に共に成仏できる。
悩みや悲しみを越え、今、踏み出す一歩こそ、皆を永遠の幸福境涯へ導く道程の出発なのだ。
何があっても、題目を唱え抜いて前へ!
☆対話のツボ 【問い】自分のことだけで精いっぱいです……。
多忙になる時期ですし、苦難の渦中にいる人にとってはなおさら、自分のことだけで手いっぱいになってしまうものです。
しかし、大変な時、苦しい時だからこそ、あえて広宣流布という"大きな祈り"を実践することも必要ではないでしょうか。
日蓮大聖人は「願くは我が弟子等・大願ををこせ」(御書1561ページ)と訴えられました。また「大願とは法華弘通なり」(同736ページ)とも仰せです。
大聖人の大願に連なり、広布に生き抜くことによって、自身に具わる仏の智慧、力を湧かせて、あらゆる苦悩を勝ち越えていくことができます。
忙しさで小さく押し込まれたようになってしまった自身の境涯を、大きく切り開くことができるのです。
池田先生は「自らの悩みを抱えながら、それに押しつぶされない。『難来るを以て安楽』(同750ページ)と、広宣流布のため真剣に祈り、勇敢に学会活動に打って出る。広布の祈りは、仏・菩薩の祈りです。
大きな悩みを引き受け、大きく祈った分だけ、大きな境涯を開くことができる。気が付いたら、小さな悩みは全部、包まれ、乗り越えられている」と語っています。
"広布のため"との一念を定め、御本尊に祈り戦う中で、大きく境涯を広げ、人間革命していくことができるのです。