悪質な詐欺に厳重注意。
突然の電話や訪問には
性急に応じないこと。
一人で判断せずに
必ず周囲に相談を!
椎地四郎殿御書 P1448
『先日御物語の事について彼の人の方へ相尋ね候いし処仰せ候いしが如く少しもちがはず候いき、これにつけてもいよいよはげまして法華経の功徳を得給うべし、師曠が耳離婁が眼のやうに聞見させ給へ』
【通解】
先日話されていたことについて、彼の人の方に尋ねたところ、あなたが仰せになられたのと少しの違いもなかった。これにつけてもいよいよ信心に励んで法華経の功徳を得られるがよい。師曠(しこう)の耳、離婁(りろう)の眼のように、聞き、見ていきなさい。
名字の言 「自己開示する勇気」が絆を強める 2020年12月4日
「言葉というのは、切り離された心と心の橋渡しをする機能をもつ」と語るのは、心理学博士の榎本博明氏。相手を知りたいと思えば、その言葉を引き出すことが大切、という▼相手の心を開くには、まず自らが思い切って本音を語ってみること。氏は、この「自己開示する勇気」から、互いのつながりが深まっていくと指摘。「絆は、受け身で期待しているだけでは築くことができない。能動的な心の構えが必要」と述べている(『「さみしさ」の力』ちくまプリマー新書)▼仏典では、七つの「慈愛の施し」を説く。その3番目に、優しく語り掛ける「言葉の施し」が挙げられている。釈尊は、人々から「親しみをもって、自分から語り掛ける人」といわれた。だからこそ、次々と弟子が帰依していったのだろう▼御聖訓に「鏡に向って礼拝を成す時浮べる影又我を礼拝するなり」(御書769ページ)と。表面的な取り繕った言葉では、相手の心には届かない。どこまでも、その人に寄り添い、誠実を尽くそうとする「心」こそ、「言葉の施し」の源泉だ▼新型コロナウイルス感染拡大への警戒が続く今こそ、支え合う絆をより強めたい。自他共の幸福を願う祈りを根本とする、励ましの言葉で、縁する友の心に希望の灯をともしていこう。(巍)
寸鉄 2020年12月4日
「法華を識る者は世法を得可きか」御書。苦難の日々を勝ち開く世雄たれ
高知婦人部の日。"水の信心"で進む仲良き連帯さあ魁光る人材の大城を
題目の功力は生命力が絶対的に旺盛になること—恩師。祈り根本に溌剌と
人権週間。全員に幸福になる権利あり。命の尊厳輝かす哲理を語る使命大
師走は交通事故が多発。多忙な時ほど意識して一呼吸。無事故が勝利の礎
〈社説〉 2020・12・4 あすから「励まし週間」
◇可能性を信じ 関わり続ける
孤独に苦しむ人に寄り添う作品を著してきた作家の柳美里さんが11月18日、米国で最も権威のある文学賞の一つ「全米図書賞」を受賞した。東日本大震災後に福島に移り住み、希望の言葉を発信してきたことは、よく知られている。
その柳さんが本紙11月17日付に、小説『新・人間革命』の読後感を寄せた。柳さんは、東北の苦しみを分かち合おうとする山本伸一の姿に共感を述べるとともに、「コロナ禍で、フィジカルディスタンス(身体的距離)がいわれるようになりました。その中で、いかに『心の密な関係』という『価値』を『創造』していくか——この『創価』の力が今、求められています」とエールを送っている。
明「希望・勝利の年」を開く「励まし週間」が、5日からスタートする。本年は、新型コロナウイルスの感染拡大により、未曽有の試練の一年となった。
しかし、各国・各地の創価の友は、一人も「孤独」にさせてはならないと、皆で協力し、手紙や電話、SNS等を駆使しながら、人々の心を結んできた。冒頭の柳さんのみならず、心ある人々が創価の励まし運動に寄せる期待は大きい。
東京・昭島のある婦人部リーダーは1日1人と会うことを目標に前進を続けている。信条は「相手の悩みや課題をじっくりと聴くこと」。仕事が多忙な友には通勤時刻を聞き、電車内で読めるようSNSで本紙の記事を送信する。また、子育てをするヤング白ゆり世代の友には、幼稚園の迎えが終わる時間に合わせ、メッセージを送るなどの工夫も。継続的な励ましを心掛け、苦難と戦う友とは、時間を合わせ"同盟唱題"も。「お話を聴くことで、私の方が計り知れない勇気と元気を頂いています」と感謝を語る。
励ましに率先するリーダーが口々に語るのは「自分自身も励ましによって立ち上がった」との言葉だ。そしてコロナ禍と戦う今、世界の友が、小説『新・人間革命』の伸一の励ましに触れて立ち上がり、蘇生のスクラムを広げている。
米バージニア工科大学の教育哲学教授のジム・ガリソン博士は、「池田会長の足跡に連なる創価学会・SGIは、実に多様なメンバーで構成され、一人一人が互いを尊重し、励まし合いながら、力を合わせて社会に貢献しています。これは素晴らしいことです。相手の生命の可能性を信じて関わり続ける——この希望のヒューマニズムを、世界の隅々に広げ、苦しむ人々の人生にもたらしたのが、創価学会の90年の歴史であったと思います」と高く評価する(本紙11月14日付)。
今、世界が求める「希望のヒューマニズム」は、私たちの一対一の語らいの中から生まれることを銘記して進みたい。
☆未来部育成のページ 希望の励ましを送り続ける
◇読者から寄せられた各地の集い
今月22日の「未来部の日」を中心に、各地で未来部員会が行われている。中には工夫を凝らして、コロナ禍で初めて集いを開催した地域も多い。今回の未来部育成のページでは、知恵を絞りながらメンバーに希望の励ましを送る、未来部担当者らの声を紹介する。
■島根総県 総県未来部長 藤井泰昌さん
◇新たなカタチの中等部総会
中国方面では昨年から、行政県ごとに「メロスの集い」(中等部総会)を開催しています。名前には"後継のバトンを受け継ぐ正義の走者に"との思いが込められています。
島根総県の集いは昨年10月に出雲文化会館で。県内から40人弱が参加し、部活動で表彰を受けたり、母の乳がんを一家で乗り越えたりなど、メンバーの体験発表に皆が触発を受けていました。
同世代の交流が好評だった一方で、会館から遠い地域の子が少なかったことが課題に。島根県は東西に長く、車で3時間以上かけて県の西部から東部の会館に来る子もいます。メンバーは中学生同士の交流を楽しみにしていますが、遠方参加者への配慮から、そうした場を定期的に設けられないのが実情です。
ですが、コロナ禍でのリモートがこれを打開するヒントを与えてくれました。
開催の中止を決めていた第2回「メロスの集い」を、10月11日にオンラインで行いました。総県の未来部として初めての試みです。通信環境を考慮し、参加者は各地域の代表18人のみとしました。
画面越しに顔を合わせたメンバーは互いに面識がなく、緊張気味。そこで、自己紹介では司会が「○○市の○○さ〜ん」と声を掛け、呼ばれた子には手を振ってもらうように。クイズも行い、次第に場が和んでいきました。その後の男女4人の体験発表では皆、しっかり耳を傾け、真剣に聞いてくれていました。
会合中はあえてミュート(消音)にせず、発表者の話に反応する声や参加者が家族と相談している声などが伝わるように。皆が同じ場所にいるかのような臨場感が高まりました。
終了後は「体験発表が心に響いた」「遠い地域の子と交流できてよかった」などの感想が寄せられ、皆がみずみずしい信心の息吹に触れた会合になりました。
今回の経験を生かして、今後はさまざまなやり方でメンバーとの関わりを強くし、一人一人を、十人にも、百人にも匹敵する人材へと育んでいきます。
■大阪・平野南総区 総区未来部長 藤岡学さん
◇屋外で"青空部員会"を開催
わが総区ではコロナ禍の様子を見ながら、先月から各地域で未来部員会を再開しました。その中にはコロナ感染を考慮し、屋外で行った地域が二つあります。
平野長者区・宝友支部は、10月25日の昼に支部内の公園で開催。ゲーム企画ではスタンプラリーをしました。公園内の各ポイントで靴飛ばしやなわとび、変顔のコーナーを用意し、クリアをしたら参加者が持つカードにシールを貼ります。
当初は子どもたちだけでやる予定でしたが、やり方を説明するためにと大人も参加。本気で挑戦するその姿に、未来っ子も全力で体を動かして応えてくれました。また、その様子を見ていた近隣の方が小学生の孫を参加させてほしいと声を掛けてこられ、新しい顔ぶれも加わりました。
最後は各コーナーの優勝者を表彰し、皆に池田先生の「未来部7つの指針」が書かれた手作りカードや記念品を渡しました。
初めて部員会に来てくれた高校生や少年部員の友人、カードに書かれた親孝行を誓う少女部員などの姿もあり、とても充実した部員会になりました。
一方、平野池田区・川辺友光支部の部員会は今月1日の朝9時からスタート。未来部の子たちがよく遊ぶ地元の公園で、事前に許可を取ったうえで清掃活動を行いました。
軍手をはめて、ごみ拾いを競い合う子どもたち。トカゲのおもちゃや変わった石などを見つけ、子どもたち同士で、なぜそれがあるのかを話したり、草や花の名前を教え合ったりと、宝探しさながらのワクワク感や学びのあるひとときとなりました。
ゴミをまとめた後は、皆で輪になって師子王御書の「異体同心事」を研さん。解散後は御書の心を学びつかんだかのように、中高生も小学生も、和気あいあいと仲良く遊んでいました。
使命ある未来部の皆が楽しみながら信心を学んでいけるよう、これからも担当者で知恵を出し合い、励まし続けていく決意です。
■福岡・筑後県学生部 県学生部長 荒木伸幸さん
◇大勝利大会で受験生にエール
今月22日、学生部主催の「第4回大学・専門学校進学大勝利大会」を行いました。雨にもかかわらず、会場には進学希望の高校1、2年生を含め、過去最高の人数となるメンバーが参加してくれました。
会合では受験対象の全員が決意発表を。推薦入試を受けるメンバーや志望校に迷っているメンバーなど状況は個々に違いましたが、皆の前で発表したことで、その表情には挑戦への決意がにじみ出ていました。
学生部員の体験発表や登壇者の話にメモを取りながら聞いていたり、「唱題に挑戦してみる」という言葉がアンケートに多くあったりなど、メンバーの心に、信心を根本に受験に臨もうという強い気持ちが芽生えていたようでした。
アンケートに「(学生部の)皆さんのやる気に満ちた表情が印象に残った」と書いてくれたメンバーもおり、私たち学生部のエールが届いていることが分かり、うれしく思いました。
筑後総県ではこの11月の大勝利大会や、進学者大会(3月)などを3年前から開催していて、受験生の激励に力を入れています。
例年は地域の方々との連携を密に、11月ごろから学生部で受験生のもとを訪ねていますが、今年は新型コロナの影響で会うことが難しく、受験の相談や大会の連絡は電話が中心でした。
新しく始まる大学入学共通テストをコロナ禍の中で受けることもあり、受験生の不安は増すばかりです。私たちは、その中でも、この信心で生命力を強くして勉強に励み、合格を勝ち取ろうと伝えています。
このような関わりを続けてきたことで、進学先が決まった後、すぐに学生部につながってくれるメンバーが増え、5月の新入生歓迎会の時には、早くもビクトリー・リーダーになるメンバーも。学生部の統監数も増え、以前の2部体制から4部体制に拡大するなど受験生の激励が学生部の発展にもつながっています。
一人でも多くの受験生が、自分の力で人生の道を勝ち開いていけるよう、先駆の誇りを胸に励ましを送っていきます。