2020年12月27日日曜日

2020.12.26 わが友に贈る

明年の飛躍の勢いは
万全の助走で決まる。
真摯に課題を見つめ
緻密な計画を立てよう!
"静かな闘志"燃やして!

開目抄 P231
『過去の因を知らんと欲せば其の現在の果を見よ未来の果を知らんと欲せば其の現在の因を見よ』

【通解】
過去の因を知りたいと思うなら、その現在の果を見なさい。未来の果を知りたいと思うなら、その現在の因を見なさい。

名字の言 成長度ランキング第1位に輝いた創価大学駅伝部 2020年12月27日
4年間で「5000メートル」のタイムがどれだけ伸びたか。過去10年で箱根駅伝に2回以上出場した大学を対象に、エントリーした4年生選手の「成長度ランキング」が発表され、創価大学が第1位に選ばれた▼高校生ランナーの多くが記録を持つ5000メートル。駅伝の世界では、この距離での伸びを「育成力」の指標としている。2015年以来、3回出場した創大は、これまで計9人の4年生がエントリー。全員が4年間で10秒以上タイムを更新し、高校時代から平均33秒39も縮めている(「Number」2021年1月7日号)▼「今年は4年生の勢いが違います」。創大の榎木和貴監督が語っていた。夏以降、4年生は目標だった5000メートルでの14分30秒切りを全員が達成。その勢いが全体に波及し、チームの底上げにつながったという▼「高校のトップレベルの選手が入るチームではなかった。だから皆で切磋琢磨しながら、個々の力を引き上げていった。それがうちの誇りです」と榎木監督。数字の上で示された創大の育成力とは「団結力」ともいえよう▼「応援したいから、応援にいかない。」——今大会のスローガンには特別な意味が込められている。創大はもちろん、全選手の力走に自宅からエールを送り、伝統ある箱根駅伝の成功を応援したい。(仁)

寸鉄 2020年12月27日
「体曲れば影ななめなり」御書。今日も題目根本に。年末年始もリズム正しく
絆を強めることは我らの力を何倍にも強く—英雄試練の時に励ましの声を
外出自粛による運動不足は心身に悪影響—医師。体を動かす習慣を聡明に
書類・データは「捨て方」が大切。大掃除の時期。情報管理の意識を忘れず
宗門は世界宗教たる学会の"足枷"だった—識者。C作戦30年。歴史の慶事

〈社説〉 2020・12・27 世界広布の勢いが加速
◇迫害を越えて輝く人間主義の光
コロナ禍に見舞われた本年も、世界中の同志が、オンラインを活用するなど工夫を凝らしながら広布を推進してきた。とどまるところを知らない世界広布の勢いが加速した契機の一つが、"衣の権威"との決別だった。
日顕宗(日蓮正宗宗門)が、池田先生の法華講総講頭職を一方的に罷免したのは、30年前の1990年(平成2年)12月27日。いわゆる「C作戦」(創価学会分離作戦)の謀略の発動であった。日顕宗は、話し合いを頑なに拒否したうえ、その後、学会を"破門"し、学会員への御本尊下付を停止するという暴挙に及んだ。
御本尊が欲しければ宗門につけ——。「一閻浮提の一切衆生」(御書840ページ)のために顕された御本尊を、あろうことか"信徒脅しの道具"にして、日顕が求めたもの。それは、法主に土下座のごとくひざまずく「伏せ拝」に象徴される、「宗教的権威に隷属する信徒」であった。
"衣の権威"を悪用して供養搾取の対象を増やそうとする日顕宗に、「一切衆生の同一苦は悉く是日蓮一人の苦と申すべし」(同587ページ)とまでおっしゃった日蓮大聖人の大慈大悲は、かけらもないことは言うまでもない。彼らが、宗祖の御精神を裏切った、師敵対の邪宗門に転落したのは、ある意味「必然」であった。
ハーバード大学名誉教授であるヌール・ヤーマン博士は、池田先生の哲学を"世界の人々が傾聴すべき「崇高なヒューマニズム(人間主義)」"とたたえた上で、次のように述べている。
「もしも創価学会の両肩に(宗門という権威主義の)"聖なる衣"がかかっていれば、それは大きな重荷となったでしょう。宗門から脱却し、超越していったことが、学会を『崇高なヒューマニズム』へと引き上げていったのです」
信心に出合えた喜びを語る、海外の友の「自分の可能性を信じ、成長していけることがこの信心の魅力です」「困難との戦いは、全てが自身の境涯を変革するための『人間革命』の戦いであると捉えられるようになりました」等の言葉に、人類普遍の「崇高なヒューマニズム」がいかなるものであるかが表現されている。
そもそも、「万人を幸福に」との日蓮仏法の精神を現代によみがえらせたのは創価学会である。その尊い軌跡を描いた小説『人間革命』『新・人間革命』を今、世界の同志が学び、一人一人が山本伸一との自覚で、自身の宿命転換と友への励ましに挑戦している。これこそ「人間主義」の宗教が開花した姿であろう。
われらは、民衆蔑視の極悪を踏み越え、社会に「希望」を送り、万人が「勝利」する法理を広げていく使命と誇りを胸に、世界広布の道をひた走りたい。

☆2021年 学生部の活動
【スローガン】
地涌のスクラム強く 広布拡大の先駆たれ!

【実践項目】
一、勇気と歓喜の折伏に挑む!
一、民衆厳護の英知を磨く!
一、人間革命の哲理を学ぶ!

2021年「希望・勝利の年」は、2030年への10年間を決定づける重要な一年となる。人類が未曽有の困難に立ち向かう時だからこそ、学生部は、生命尊厳の仏法を学び、社会変革の英知を磨きながら、人類の幸福に貢献する有為な人材を育成していきたい。
青年部の新たな取り組みである、「新・人間革命」世代プロジェクトを通し、池田大作先生が命懸けでつづってくださった、小説『人間革命』『新・人間革命』を胸に刻み、自身の舞台で実践する中で、誓願に生き抜く人生の揺るがぬ土台を築いていきたい。
今こそ「地涌のスクラム強く 広布拡大の先駆たれ!」とのスローガンのもと、創立100周年の勝利の決定打を放つのは学生部であると決め、異体同心の団結で、圧倒的な拡大の金字塔を打ち立てていきたい。

◇弘教拡大
�「方面学生部幹部会」「青年部幹部会」等を目指し、折伏・弘教に挑戦する
�リーダー率先の折伏で拡大の突破口を開く
�座談会に友人を招き、各部とも協力して、折伏・弘教を推進する
�「モバイルSTB」を仏法対話に積極的に活用する
�「聖教電子版」や「インスタグラム」の学会公式チャンネルを活用し、学会理解を広げる

◇人材育成
�徹底した「訪問・激励」で新たな人材を拡大
�座談会へ積極的に参加し、創価家族の歓喜のスクラムを拡大
�方面・県の人材育成グループに焦点を当て、広布後継のリーダーを育成
�各種グループ(院生会議、社会委員会、医将会等)の活動を強化し、次代の社会を担う多彩な人材を輩出

◇「新・人間革命」世代プロジェクト
�学生部についてつづられている章の研さんに取り組む
�毎月の第1週を「New Human Revolution week」(NHR week=「新・人間革命」週間)とし、研さんのリズムを定着させる

◇新入生の育成
�「進学者カード」で新入生を早期把握し、活動に一緒に参加する
�学生部結成記念日を目指し、新入生の「ビクトリー・リーダー」を輩出する
�方面・県の「1年生人材育成グループ」への入団生増加に努める

◇進学推進を強化
�各地域の「運営会議」「未来部連絡協議会」等を軸に、未来部担当者との連携を密にし、未来部員・大学受験生を把握する
�3月に開催される「未来部卒業部員会」に参加し、激励する
�夏の「未来部進学推進」を中心に、未来部員・大学受験生を訪問・激励する

◇教学力の育成
�学生部年間拝読御書「顕仏未来記」「立正安国論」「聖人御難事」、「大白蓮華」掲載の池田先生の御書講義等を研さん
�「全国部長講義」を開催し、リーダーの教学力を強化
�各種会合でリーダーが御書講義に取り組む
�ライブ講義「学生部スタディーチャンネル」を視聴し、全学生部員が研さんに励む
�8月に「学生部教学実力試験」を実施

◇学問の探究
�池田先生の識者との対談集、海外の大学・学術機関での講演を学ぶ
�古今東西の良書に触れ、世界市民としての教養を身に付ける
�語学の習得に努め、世界広布を担いゆく人材へと成長する
�国際社会で求められる幅広い教養や専門性、創造力、言論力を身に付ける

◇平和・文化・教育運動
�1・26「SGIの日」記念提言の勉強会等を実施
�学識者を招いての「学生部連続シンポジウム」を開催
�展示活動等を通し、同年代の学生・留学生と平和の連帯を構築
�SDGs(持続可能な開発目標)達成に向け、学生世代への普及と推進に貢献

◇年間主要行事
1、新入生歓迎大会(5月・各地)
2、ビクトリー・リーダー大会(6月・各地)
3、学生部教学実力試験(8月)
4、方面学生部幹部会(各地)
5、人材育成グループ総会(各地)

☆明日を照らす テーマ:希望を紡ぐ
今回の「明日を照らす」は、「希望を紡ぐ」がテーマです。
池田先生は「『希望』——それは、明日への前進の源だ。蘇生の原動力である。『希望』とは、自らが創り出していくものだ。志を同じくする友と、強く深く、育み合っていくものである」とつづられました。
新型コロナウイルスの感染拡大で、いまだ先の見えない状況だからこそ、創価の励ましの力が求められています。どんな困難をも勝ち越え、自他共に希望の未来を開く仏法の哲理を学んでいきましょう。

妙法尼御前御返事
『水の底なる石に火のあるが如く百千万年くらき所にも燈を入れぬればあかくなる』(御書1403ページ)

苦悩を晴らす題目の光
【通解】(どんな十界の衆生も即身成仏できることは)水底に沈んでいる石でも、たたけば火を発するように、百千万年の間、闇に閉ざされていた所でも、灯を入れれば明るくなるようなものである。

南無妙法蓮華経と唱えるだけで仏になることができるのでしょうか——。
本抄は、妙法尼が抱いていた疑問に対する御返事です。
日蓮大聖人はまず、法華経について質問したことを「ありがたき大善根」(御書1402ページ)とたたえられています。"そんなことを聞いてもよいのだろうか"と思っていたかもしれない妙法尼は、どれほど安心したことでしょうか。「ありがたき」との一言に、どこまでも門下に寄り添い、励まされていた、大聖人の慈悲の振る舞いを拝することができます。
さらに大聖人は、法華経を受持する人は、必ず即身成仏すると述べられ、「南無妙法蓮華経の題目の内には法華経一部八巻二十八品の六万九千三百八十四の文字が一字ももれず、欠けず、収められているのです」(同1402ページ、通解)と示されます。だからこそ、何があっても妙法を信じ抜く、確信の祈りが希望を生み出していきます。
水の底にあった石でも、たたけば火を発するように、長遠な期間、闇に覆われた場所も、明かりをともせば明るくなるように、題目の力によって即身成仏は間違いないと、妙法尼に渾身の励ましを送られているのです。
どれほど深い苦悩の闇に覆われていようとも、法華経の題目を唱えれば、太陽が昇るがごとく、一瞬にして希望の光が差し込みます。
真剣な唱題から、自身の胸中に希望の旭日を生み出していきましょう。

食物三徳御書
『人のために火をともせば・我がまへあきらかなるがごとし』(御書1598ページ)

「自他共」の心に灯を
【通解】人のために灯をともせば、自分の前も明るくなるようなものである。

今こそ、地域・社会に希望を送ろうと、日本中、世界中の学会員がそれぞれの地域で奮闘しています。
本抄は断簡(切れ切れになった手紙)が現存しているのみで、いつ認められ、誰に宛てられた御書なのか、詳しいことは分かっていません。しかしその内容から、日蓮大聖人に食物を供養した門下へ与えられたものと拝されます。
人のために灯をともせば、その人の前は明るくなります。それは同時に自分の前を明るくすることにもなります。仏法に説かれる「利他の実践」は、必ず自分の功徳善根ともなっていくとの仰せです。
本年、創立90周年を迎えた創価学会の歴史とは、「自他共の幸福」を世界中に広げてきた歴史であると言えます。いかなる困難に遭っても、創価三代の師弟に連なる、学会員の一人一人が、不屈の精神で周囲に希望を広げてきました。
人々に不安が広がる社会状況にあって、「なんとしても友を励まそう」という仏法の実践は、自身の境涯を広げる、人間革命のドラマとなっていきます。そこに悲壮感はありません。むしろ学会員は"もっと工夫できるのではないか"と智慧を湧かせ、「自他共の幸福」を目指して希望を紡ぎ、朗らかに前進しています。
池田先生は「菩薩の行動には、無上の喜びがあります。随喜の連鎖となるのです。『喜とは自他共に喜ぶ事なり』『自他共に智慧と慈悲と有るを喜とは云うなり』(御書761ページ)です。これが大乗仏教、なかんずく法華経の真髄の実践なのです」と語っています。
今日も「自他共」の心に灯をともす、希望あふれる挑戦をしていきましょう。