2020年12月17日木曜日

2020.12.17 わが友に贈る

仏法は「依正不二」。
自身の一念の転換が
環境を変革する鍵だ。
人生勝利への挑戦劇を
今から! 私から!

曾谷入道殿許御書 P1026
『夫れ以れば重病を療治するには良薬を構索し逆謗を救助するには要法には如かず』

【通解】
つらつら思うに、重病を療治するには良薬を求め、五逆や誹謗正法の衆生を救済するには肝要の妙法五字を与えるほかない。

名字の言 "現場"にこだわった作家たち 2020年12月17日
ホームドラマの脚本家の中には、書斎机ではなく、食卓などで執筆する人が少なくない。「渡る世間は鬼ばかり」などを書いた橋田壽賀子さんは、輸入物の立派な机を持ちながらも、ダイニングテーブルで筆を走らせたという▼書斎机となれば、静かな部屋にこもって集中して書く姿が思い浮かぶ。一方、食卓では家族が食事をしたり、お茶を飲んで団らんしたり……という情景を想像する。きっと作家たちがこだわったのは、集中できる環境よりも、暮らしの一場面を思い描ける"現場"に身と心を置くことだったのだろう▼池田先生は青年部時代のある日、恩師と会合に出席した。小雨の中、3400人もの友が集った。終了後、先生は帰路に就かず、その地域の座談会に赴いた▼先の会合の無事故と成功のために奮闘した地元の同志に、先生は思いをはせた。当時の真情をこう語っている。「現実に地道な苦労をした陰の人をこそ、最大に尊敬し、守っていかねばならない。これが私の変わらざる人間観である。この不動の一点に立っているゆえに、何があっても強いし、迷わない」▼広布の現場は、小さな会合や同志、友人との膝詰めの対話にある。一人一人の人生の息遣いを感じる語らいから、人間革命の偉大な物語が紡がれていく。(白)

寸鉄 2020年12月17日
悩みがあるから人を救える境涯に—恩師。祈り、挑んだ分、偉大な仏の力が
「女性平和委員会」40周年子らの笑顔輝く世界へ!勇気と慈愛の太陽と光れ
釈尊は言葉を自在に使う人—哲人。励ましは粘り強く!大誠実を声にして
宅配の不在通知装う偽のメールが横行。個人情報狙う手口。冷静に見破れ
公明は民衆の皮膚感覚を体現し政策を実現—識者三千の議員網の本領更に

☆池田華陽会御書30編に学ぶ 諸法実相抄(下)
◇"誓願の題目"で友に希望を
今月は、「諸法実相抄」の後半を学びます。
池田先生は9月の「世界青年部総会」へのメッセージにつづられました。
「若き地涌の君たちは、勝つために生まれてきたのです。
いかなる苦難にも打ち勝って、家族を、友人を、眷属を、民衆を、そして人類を、幸福に平和にするために生まれてきた。
妙法という生命尊厳の極理を探究し、実践する君たちは、まぎれもなく最も強く明るい『勇気の太陽』であり、最も清く朗らかな『希望の蓮華』であります。(中略)
私が誓いの同志と共に、師子王の心で貫き通してきた、『最後は必ず勝つ』との『絶対勝利の信心』を君たちに厳然と託します」
師から受け継ぐ「絶対勝利の信心」を光らせ、誓いを胸に地涌の青春を歩んでいきましょう。
(拝読範囲は御書1360ページ8行目「末法にして」〜1362ページ本抄末尾です)

◇本抄について
本抄は、文永10年(1273年)5月、日蓮大聖人が流罪地の佐渡で認められ、最蓮房に与えられたとされるお手紙です。
最蓮房は、大聖人と同時期に佐渡に流罪されていた人物で、もとは天台宗の学僧でしたが、大聖人と出会って弟子になりました。
本抄は、最蓮房が大聖人に、法華経方便品第2に説かれる「諸法実相」についてお尋ねしたことに対する御返事とされています。
大聖人は、本抄で「諸法実相」の意義を述べられ、この法理に照らし、一切衆生の生命が本来、妙法蓮華経の当体であることを明かされます。
また、大聖人と同じ心で広布に進む人は「地涌の菩薩」であり、滅後弘通の使命を果たす"地涌の実践"によって末法の広宣流布は疑いないとの大確信を示されます。

◇御文
『末法にして妙法蓮華経の五字を弘めん者は男女はきらふべからず、皆地涌の菩薩の出現に非ずんば唱へがたき題目なり、日蓮一人はじめは南無妙法蓮華経と唱へしが、二人・三人・百人と次第に唱へつたふるなり、未来も又しかるべし、是あに地涌の義に非ずや』(御書1360ページ8行目〜10行目)

◇通解
末法において妙法蓮華経の五字を弘める者は、男女の分け隔てなどありません。皆、地涌の菩薩の出現でなければ、唱えることのできない題目なのです。
初めは日蓮一人が南無妙法蓮華経と唱えましたが、二人、三人、百人と次第に唱え伝えてきたのです。未来もまた同じでしょう。これこそ「地涌の義」ではないでしょうか。

◇[解説]偉大な妙法は自分の中に
どれほど困難な時代にあっても、また、どれほど大変な環境にあっても、決して負けず、決して諦めない。自ら人間革命の勝利の劇を演じながら、妙法を唱え弘め、最も苦しんでいる人々と共に幸福を勝ち取っていく——。
この、限りない勇気と希望、さらに、広宣流布への誓願に燃えゆく「地涌の生命」は、私たちに、一人ももれなく本来具わっています。
どこまでも現実社会の中で、自らの胸中に、この「地涌の生命」を湧き出し、使命の舞台で自他共の幸福を広げる一人一人こそ、末法広宣流布の使命を果たしゆく、最も尊極な「地涌の菩薩」です。
掲げた御文に"男女の分け隔てはない"と示されている通り、性別はもちろん、年齢や国籍、立場などの違いによる差別は一つとしてありません。
続く御文で大聖人は「皆地涌の菩薩の出現に非ずんば唱へがたき題目なり」と仰せです。
今、こうして題目を唱えられることが、どれほど稀なことであるか。全員が、広宣流布を誓願し生まれ合わせた「地涌の菩薩」であるとの、深き宿縁を教えられています。
また、広宣流布とは一面から言えば、"生命の無限の可能性"を信じることのできない「無明」を、自他共に打ち破っていく戦いです。それを成し遂げられるのは、末法の広宣流布を託された「地涌の菩薩」の"鍛え抜かれた生命"です。
大聖人は、全ての人が仏界という最高の生命を涌現できるように「南無妙法蓮華経」の唱題行を確立されました。御本尊に題目を唱えることは、自らの生命の可能性を信じ、「無明」を打ち破ることであるとも言えます。
ゆえに、"偉大な妙法が自分の中にある"と「信心」を起こし、題目を唱える私たちの胸中には「地涌の菩薩」の"鍛え抜かれた生命"が輝いているのです。
そして、妙法を唱え、信心の歓喜に目覚めた「一人」が、二人、三人と、その歓喜を伝えていく——この「地涌の義」のままに、世界広布の大道を切り開いてきたのが創価学会です。
勇気凜々と"広布誓願の題目"を唱えながら、友に希望の励ましを広げ、師と共に「地涌の使命」を歓喜の心で果たしていきましょう!

★池田先生の指針から
仏法を学ぶ中で、自分が地涌の闘士だと確信し、命の底から我が使命に向き合う。この自覚こそ「実践の教学」だ。
苦難に挑む師子王の心を奮い起こして「地涌の誓願に生きる」と決めた時、人間は最も偉大に、その生を燃焼させることができる。(『随筆 永遠なれ創価の大城』)
◇ ◆ ◇
自分が尊厳であるならば、他者も同じく尊厳な存在である。ゆえに、誰もが本来の尊厳性を輝かせ、共に幸福になってほしい——そう願って立ち上がるのが、仏法の菩薩の生き方です。一人一人が、あらゆる苦難を乗り越えつつ、万人の幸福を実現する妙法弘通の主人公となる。ここに「地涌の菩薩」の実像があるのです。(『人間革命の宗教』)
◇ ◆ ◇
人類は皆、本来、地涌の生命を持っています。その地涌の生命は、目覚めた地涌の生命に触れることで必ず触発されるのです。
さあ、わが門下の君たちよ、貴女たちよ、新鮮なる人間革命の舞台へ、新しい自分自身の生命で生き生きと立ち上がれ!
明日の世界が待っている。未来の人類が、創価の地涌の大行進を待っている——。(『勝利の経典「御書」に学ぶ』第17巻)

研さんのために
○…『勝利の経典「御書」に学ぶ』第17巻(聖教新聞社)
○…2020年6月号「大白蓮華」掲載の「世界を照らす太陽の仏法」(同)