2020年11月29日日曜日

2020.11.29 わが友に贈る

苦労をいとわない
先輩の真剣な姿が
後輩の心を触発する。
自分以上の人材を育む。
その人こそ人間王者だ!

種種御振舞御書 P912
『一丈のほりをこへぬもの十丈二十丈のほりをこうべきか』

【通解】
一丈の堀を越えられない者がどうして十丈・二十丈の堀を越えられようか。

名字の言 一度結んだ縁を大切に 2020年11月29日
本紙中国方面版で、かつて連載していた企画「ワールド・レター」。そこで、イギリスに住む日本人女性が紹介されたことがある。紙面を見た島根の女性は、"同級生かも……"と思った▼つてをたどり、連絡を取ると、やはり同級生だった。二人の友情は再び結ばれ、家族ぐるみの交流へと発展。互いに励まし合いながら、日本とイギリスの地で広布に奔走し、信心の喜びを語り合った▼本年9月、イギリスの女性は霊山へと旅立った。亡くなる1週間前、本人から「素晴らしい"縁"をくれた感謝を伝えたい」と本紙に連絡が。同級生の女性との友情は、代えがたい宝となっていた。その絆は、3人の娘に継がれている▼一度結んだ縁を大切にすることに、人間性の輝きがあろう。釈尊が悟りを開いた後、最初に対話をしたのは5人の旧友であった。釈尊の言葉を、旧友たちはすぐに信じたわけではない。対話は数日間に及んだとも伝えられる。1人が釈尊の教えを理解し帰依すると、残りの4人も続いた▼日蓮大聖人は「この法門を語り、他の人と比較にならないほど、多くの人に会ってきた」(御書1418ページ、通解)と。広宣流布とは、友情を結び、信頼を広げること。旧友を大切にしながら、新たな友情を結んでいきたい。(暉)

寸鉄 2020年11月29日
「法華経を持ち奉るより外に遊楽はなし」御書。試練の時こそ祈りを強く
希望は他人ではなく自分からつくるもの—恩師。皆が明年勝利の主体者と
小さな奮闘の中に偉業はなされる—文豪。今日も目前の一人に地道な激励
自動車内の換気は窓よりエアコンでの外気導入が効果的と。賢く感染対策
絶えぬ詐欺被害。見知らぬ人の電話・訪問は警戒。お金や銀行カード渡すな

〈社説〉 2020・11・29 好評の聖教電子版が1周年
◇世界の同志に勇気と希望を送る
「コロナ禍にあって、皆が不安の毎日にある中、希望あふれる内容に励まされることばかり」「休刊日の特集記事の配信は楽しみの一つ」「紙面にはないデジタル記事を読めることに、お得感がある」「離島在住のため、午前9時ごろに新聞が届くが、オンラインで早く読めるのでうれしい。何より欠航の時は助かる」
聖教電子版がスタートしてから1年、これまで多くの反響をいただいた。
最も多く寄せられたのは、スマートフォンさえあれば、「電車の中で見られたり、落ち込んだ時にもすぐに読めたりするのでありがたい」「仕事の休憩時間中や、日々の隙間時間にも、聖教に触れられて便利」など、「いつでもどこでも利用できる」というもの。動画配信も、「感動と勇気をもらった」「文字情報をさらに深めてくれる」と好評だ。
また、有料会員(月額利用料1731円、税込み)に登録すると利用できる「人間革命検索サービス」には、「テーマ別の検索ができるので、本で探す手間が省けて便利」「悩みがあった時、すぐに学べるのでありがたい」など多数の声が寄せられた。
同サービスは10月に、「検索ワードランキング」「ページビューランキング」の表示を開始。また、自身の閲覧履歴を最大100件まで確認できるように。好きなページを保存する「ブックマーク機能」には、「マーカー・メモ機能」を追加した。そして、10・2「世界平和の日」60周年を記念し、カテゴリ検索に「国・地域別」を加えた。これは、小説『新・人間革命』につづられた、池田大作先生の世界平和の行動の軌跡を、国や地域ごとに検索できるものとなっている。
さらに、今月24日には、電子版限定公開の劇画『人間革命』第2版の一覧へ、トップページからすぐに移動できるよう改修。併せて、聖教新聞の連載記事を連続して読める「連載まとめ」コーナーの配信を始めた。
池田先生は、「わが師・戸田城聖先生は『聖教新聞を、日本中、世界中の人に読ませたい』と深く願われていた。今日の『世界の聖教』の大発展を、どれほど喜んでくださるであろうか」とつづった。聖教はさらに成長・進化する。
世界205カ国・地域に広がった聖教電子版には海外からも、「リアルタイムで新聞を見られるのは、すごい時代だ」「3年間、留学していたが、日本国外でも聖教電子版を利用できたので助かった」と、好評をいただいている。
"世界中の同志に勇気と希望を"——一層の決意で、これからも充実した聖教電子版を送り、届けていきたい。

☆池田先生と共に新時代を築く 鉄は炎打てば剣となる 2020年11月24日
地球を大きく包みゆく「異体同心」のスクラムで、創立90周年の「11・18」を見事に勝ち飾ることができた。
日本と世界の各界からも、真心の祝賀を実に多く寄せていただき、感謝に堪えない。
牧口先生、戸田先生がどれほど喜んでおられることか。
一切の報告の意味を込め、総本部の恩師記念会館で妻と勤行・唱題した(21日)。先師・恩師はもとより、全ての亡き宝友へ追善回向を捧げるとともに、全創価家族の健康と幸福と勝利を心から祈念した。
* * *
日蓮大聖人は仰せである。
「天晴れぬれば地明かなり法華を識る者は世法を得可きか」(御書254ページ)
牧口先生は入信以来、この御聖訓を掲げ、混迷の時代の闇を「太陽の仏法」の光で晴らしていかれた。
「進んで積極的な善行を敢然となし得る気概の勇者たれ」との先師の師子吼こそ、学会精神の源流といってよい。
あの「大阪の戦い」の只中、戸田先生は婦人部の友の労苦をねぎらい、語られた。
「仏法を現実社会の中で行じ、人間のため、国のため、世界のために戦ってこそ、真の大聖人門下であり、真の革命児ではないか。それが創価学会だよ」
創立100周年へ、一段と力強く「広宣流布」「立正安国」の行進を開始できたことは、両先生への何よりの報恩であると、私は確信してやまない。
* * *
コロナ禍が打ち続く中で迎えた「勤労感謝の日」、改めて私は、医師、看護師など医療関係者をはじめ、エッセンシャルワーカー(社会の維持に不可欠な仕事の従事者)の方々のご苦労に深謝し、題目を送らせていただいた。
わが同志も、それぞれの使命の分野、また職場で、誠実に忍耐強く献身している。
特に青年時代は、仕事など、悩みや葛藤は絶えないであろう。良き先輩・良き仲間と相談し、励まし合いながら、勇気ある信心で一つ一つ乗り越えていただきたい。
「鉄は炎打てば剣となる」(同958ページ)である。
妙法を唱えて眼前の課題に挑みゆく地涌の青春は、どんな試練も鍛錬の炎に変えられる。必ずや正義の宝剣たる己が生命を磨き上げ、いかなる障魔も断ち切って民衆を守り抜くことができるのだ。
* * *
1957年(昭和32年)の11月20日、戸田先生は悲願であった広島行きを病のため断念せざるを得なかった。先生のご心境を偲び、回復を祈りつつ、私は小説『人間革命』の執筆をより深く決意し、その日の日記に記した。
「戸田先生の一生を書き留めゆくことに、生命の奥底に、使命と希望とが湧く」
この誓願のままに完結した『人間革命』『新・人間革命』を通し、今、全世界の後継の友と心の対話を重ねる日々だ。一人一人が「創立の心」を燃やし、広布即平和への大闘争の中で自身の新たな人間革命の歴史を綴りゆく晴れ姿を、私は祈り見守っている。