2020年11月13日金曜日

2020.11.13 わが友に贈る

「師弟誓願」こそ
勇気と歓喜の源泉だ。
本部幹部会の視聴通して
広布の情熱を燃やそう。
朗らかに使命の歩みを!

兄弟抄 P1088
『設ひいかなるわづらはしき事ありとも夢になして只法華経の事のみさはぐらせ給うべしし』

【通解】
たとえ、どんな煩わしいことがあっても、夢だと思って、ただ法華経のことだけを考えていきなさい。

名字の言 ダウン症の弟から得た、作家・岸田奈美さんの気付き 2020年11月13日
作家の岸田奈美さんの弟、良太さんはダウン症で知的障がいもある。時には地域の人にお世話になることがあり、岸田さんの家族がお礼に伺う▼すると先方は笑顔で口をそろえる。明るく優しい良太さんと触れ合い、「こちらこそうれしかった」。ある母親からは「うちの子、良太くんと一緒のクラスになってから、自分の弟にも優しくなったんです」と言われ、家族でうれし泣きしたことも。「良太だって、人を助けている」と岸田さんは気付いたという(『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』小学館)▼三男がダウン症で小児がんも発症した群馬の婦人部員。ベッドの上で何度も立ち上がろうとする三男の姿に涙を拭った。"一番、つらいはずのわが子が、精いっぱい生きている。私はどんな時も笑顔でいよう"と祈りを重ねた。太陽のように明るい親子に、同病の子の母たちは「あなたたちの姿に、いつも勇気づけられています」と▼100人いれば、100通りの人生がある。それぞれ成長の速度も異なる。ゆえに、自分と他人を比較する必要などない。今を精いっぱい生きる「生命の輝き」が周囲を勇気の光で包む▼仏法では、どんな人にも使命があると説く。誰もが、かけがえのない宝の存在である。(江)

寸鉄 2020年11月13日
「善知識に値う事が第一のかたき事」御書。創価家族の絆は人生最高の宝
徳島の日。愛する郷土に希望の対話を拡大!魁の誇り胸に幸福の理想郷を
友好を結ぶ地道な活動が最も堅実な勝利の道—戸田先生。誠実第一で進め
受動喫煙被害の児童9割に"喫煙する家族"と。健康守る基盤、足元から
非常食の用意ある家庭は約5割—厚労省。皆の命守る備え、気付いた時に

〈社説〉 2020・11・13 15日は「地域部」の日 
◇わが町に幸福の楽土を築きゆく
新型コロナウイルスの感染が拡大状況にあり、「地域差」が浮き彫りになっている。7月まで政府の専門家会議の要として対策に尽力し、分科会の一員を務める川崎市健康安全研究所の岡部信彦所長は、本紙のインタビュー(8月30日付、10月4日付に再掲)で、地域差があるため全国一律で対策を取るのは難しいと指摘。それぞれの場所に応じた対策を取るために、地域ネットワークの存在が、ますます大切になると語った。
人との距離を保つことは、感染防止の観点から重要であるが、"つながり"が希薄になることは、心身の健康にとってリスクとなる。ゆえに、感染防止対策を前提としつつも、どのように人と人との触れ合いの場をつくっていくか、地域の状況に合わせて地域ごとに考えるべき、というのが岡部所長の考えだ。
地域住民の一人一人が主体者となり、わが地域の未来を開いていく取り組みが、いや増して求められているといえよう。その中で今、各地で奮闘しているのが、あさって15日に「部の日」を迎える「地域部」の同志である。
同部の友は、町会・自治会、商店会、老人会、PTA、民生委員、保護司、消防団、ボランティアなど各分野で活躍している。皆の胸中にあふれるのは、「自身が住んでいる地域を愛し、地域に貢献し、そこを栄えさせ、常寂光土としていくのは、仏法者の責任であり、使命である」(小説『新・人間革命』第11巻「常勝」の章)との熱き思いだ。
青森のある婦人は2007年、退職を機に自宅を開放してサロンをスタートさせた。お茶会や健康体操、料理教室など工夫を凝らして実施。地域に1人暮らしの高齢者が多いこともあり、欠かせない憩いの場となった。さらに民生委員を今春まで9年間務めたほか、婦人サークルの代表などとして献身している。
コロナ禍で、サロンや諸活動の休止を余儀なくされても、電話や手紙などを駆使して近隣の友へ励ましの声を届け続けた。感染対策を施して8月にサロンを再開すると、心待ちにしていた友人たちから「皆で集まれて良かった」と喜びの声が広がった。
池田先生は、かつて地域部に対して「わが地域の躍進を! 信頼と友好の太陽たれ!!」との指針を贈り、地域広布の使命と責任を示した。
感染のリスクへの考え方は、人それぞれである。その上で、一人一人の思いを尊重しながら、つながろうと行動する——地域部の友の不断の努力と誠実な振る舞いの積み重ねによって、心の絆はよりいっそう強まり、わが地域に幸福の楽土が築かれていくに違いない。

☆2021年の平和・文化・教育運動
創価学会は、日蓮大聖人の仏法の理念を基調に平和・文化・教育の運動を多角的かつ広範に展開するとともに、平和のための善の連帯を世界に広げてきた。コロナ禍が地球規模で拡大する中、世界市民の連帯が一層希求されていることを踏まえ、今後とも人類的諸課題解決のため公共的役割を果たしていく。

2021年は以下の取り組みを、女性や青年によるリーダーシップを最大に尊重し、またオンラインシステムを効果的に活用しながら、SGI国連事務所(ニューヨーク、ジュネーブ)や関連団体をはじめ、国連諸機関、非政府組織(NGO)、信仰を基盤とした団体(FBO)等とも連携・協力して力強く推進する。

1.「平和の文化」構築に幅広く貢献
「平和と信頼の国際年」の2021年、「平和の文化」を構築する取り組みを引き続き幅広く展開する。そのために、「対話」を通した啓発、人と人とのネットワークの拡大、「誰も置き去りにしない」社会的包摂への貢献など、一人一人の平和への取り組みを支援する。

�国連の「平和の文化」ハイレベルフォーラム(年次会合)に貢献
�AI兵器(キラーロボット)、サイバー攻撃の危険性などの問題に倫理面から警鐘
�女性平和委員会は、"私がつくる「平和の文化」"をテーマに、フォーラムや講演会を開催
�高齢社会の世界的先例である日本の課題を踏まえ、高齢者や子どもの権利と希望ある生活について考える「平和の文化と希望」展を開催
�日本・アジアをはじめ全世界の戦争犠牲者を追悼し、平和への誓いを新たにする「世界平和祈念 戦没者追善勤行法要」を実施
�戦争・被爆体験を継承するための証言会を開催
�青年部「SOKAグローバルアクション2030」キャンペーンの一環として、広島・長崎・沖縄の青年部を中心とした「青年不戦サミット」を開催。各種平和意識調査を実施
�戸田平和記念館(横浜市)、沖縄研修道場などで平和意識の啓発活動を実施
�平和構築の議論に青年の参画を求める国連安保理の「2250決議」および「2419決議」、同じく女性の参画を求める「1325決議」の普及を支援
�21世紀の国際社会に即した平和倫理、生命倫理の構築のための研究を推進
�東洋哲学研究所、池田国際対話センターとも協力し、宗教間・文明間対話や相互理解を促進
�民音研究所による「平和構築の音楽」を探求する研究活動を支援

2.核兵器の廃絶に向け連帯を拡大
「核兵器禁止条約」の発効によって打ち立てられる核兵器の法的禁止は、核時代との決別に向けた新たな出発であり、批准国・署名国の更なる増加が重要となる。核兵器が「絶対悪」であることを一貫して訴えてきた池田先生の平和理念を基調に、引き続き核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)等と協力し、「核兵器禁止条約」の意義の普及に貢献する。平和・軍縮教育を草の根レベルで推進する。

�核軍縮に関する各種国際会議に参加し議論に貢献
�核兵器の禁止と廃絶を訴える信仰者のコミュニティーの取り組みを推進
�「核兵器禁止条約」の普及を推進する啓発ツールを制作
�「核なき世界を選択する民衆フォーラム」を被爆地で開催
�女性平和委員会は、ヒロシマ・ナガサキの被爆体験の映写会を草の根で展開
�核兵器廃絶を求める青年の国際ネットワーク「アンプリファイ」の取り組みを支援
�戸田記念国際平和研究所による「核兵器廃絶」ならびに「先端技術と安全保障」に関する研究活動を支援

3.気候変動対策などを推進し、SDGs(持続可能な開発目標)の達成を支援
国際社会の2030年に向けての指標である「SDGs(持続可能な開発目標)」では、「誰も置き去りにしない」との、仏法の生命尊厳・平等観にも通ずる誓いが掲げられている。この精神性を一層高めながら、SDGsの普及と推進に貢献する。また同目標でも扱われる「気候危機」は、異常気象等に加え、生態系への影響を通じて感染症発生も促すとされていることに鑑み、「脱炭素社会」へ向けての取り組みを強化する。

�「持続可能な開発のための教育」(ESD)の活動として、「希望と行動の種子」展や「わたしと地球の環境展」を開催
�SDGsや気候変動問題に関する啓発ツールを活用して、個々人の取り組みを支援
�国内外のFBO(信仰を基盤とした団体)等と連携して、SDGs達成や気候変動対策における宗教の役割に関する議論に貢献
�地球憲章インタナショナル等と連携し、SDGs啓発アプリ「マプティング」を用いての意識啓発活動を展開
�女性平和文化会議はSDGs啓発の講演会を開催
�VOD「『気候危機』を乗り越えゆくための挑戦」の視聴を推進
�ブラジルの「創価研究所——アマゾン環境研究センター」の活動を支援し、森林再生にも貢献
�アフリカにおける森林再生を支援(トーゴ)

4.「人権文化」の構築に尽力 ジェンダー平等、女性のエンパワーメントを推進
近年、社会問題化しているヘイトスピーチ(憎悪表現)、移民排斥、人種差別に加え、コロナ禍の中、社会的に弱い立場にある人々への差別が深刻化している。また2021年は「児童労働の根絶のための国際年」となっている。今回の危機を、人権文化が輝く社会の建設のための変革の出発点としていけるよう、国際人権の前進に貢献するとともに、幅広い教育・啓発活動に注力する。

�「変革の一歩——人権教育の力」展を国際巡回
�「人権教育ウェブサイト」の普及、活用
�人権教育の促進のため、国連人権理事会の討議に貢献
�ジェンダーの多様性と平等促進のため、国連女性の地位委員会などへの貢献を継続
�若い女性が発揮するリーダーシップの事例を紹介するとともに、分析するプロジェクトを推進
�人権教育映画「尊厳への道」の活用
�「勇気の証言——ホロコースト展」巡回を支援
�青年平和会議を中心に、人権や難民問題について考えるための連続セミナー等を開催
�生命尊厳の立場から、死刑廃止に関する意識を啓発
�女性平和委員会は「子どもの権利条約」採択30周年の2019年からスタートした「広げよう!子どもの権利条約キャンペーン」に賛同団体として参加。「子どもの笑顔を広げよう!」オンラインアンケートの実施等、啓発活動に注力

5.地域のネットワークと国際的な連帯を生かし、人道活動を展開
自然災害の頻度や被害が増大する中、信仰を基盤とした地域のネットワークは、レジリエンスを生かして緊急時に大きな力を発揮することが、国際的に注目されている。復興地への支援を一層推進するために、多様な組織との連携を図る。また国際的な連帯を生かして、深刻化する感染症問題や難民問題に取り組む。

�東日本大震災から10年を迎える東北や近年の大規模災害に見舞われた各地で、被災体験の聞き取り活動を継続。復興支援のため、「希望の絆」コンサートを開催。「東北福光みらい館」での情報発信を強化
�創価学会による災害救援や復興支援の経験を生かし、国連機関等による防災の取り組みの議論に貢献
�感染症対策に関する、国際社会の活動や議論に貢献
�難民問題に関する意識啓発のため、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)や国連UNHCR協会のキャンペーンを支援するほか、難民映画の上映会や、難民の子どもたちによる絵画展を開催
�他のNGOと協力し、難民の子どもたちの教育を支援
�社会本部各部、地域本部各部は、個人の活動を通じて、地域社会の発展と向上に貢献

6.市民社会における多角的な文化活動を促進
グローバル化が進展する現代にあって、各国・各地域の多様な文化を守り育む活動や、それらを共有するための多角的な活動を推進する。また、それを担う人材の育成にも継続して取り組む。

�多彩な展示を開催
・宇宙との関わりを通じて「地球人」としてのあり方を問い直す「わたしと宇宙展」
・子どもから高齢者まで「読んで」「語って」「参加」できる「絵本とわたしの物語展」
・親子で体感的に「食の大切さ」「命のつながり」を学べる「ごはんといのちのストーリー展」
・社会に広く「活字文化」の重要性を伝える「世界の書籍展」
・写真文化の普及、向上を目的とする「自然との対話」写真展
�全国主要会館の「創価ライブラリー」の充実と多彩なイベントで、良書との出合いを促進
�民主音楽協会による、多角的な音楽文化活動と各国との文化交流を支援
�東京富士美術館による、国内外における文化の相互交流の活動を支援
�東洋思想、なかんずく仏教の思想・哲学の研究および関連の学際的研究を推進する東洋哲学研究所を支援
�文化本部各部、国際本部各部は、個人の活動を通じて文化・学術の振興に貢献
�各地の音楽隊、鼓笛隊、合唱団は、演奏活動を通じて地域社会の活性化に貢献

7.「教育のための社会」実現へ 人間主義の教育運動を推進
社会全体の教育力向上のために、「教育のための社会」への転換を図るべく、幅広い運動を推進する。

�教育本部は「人間主義」の教育運動を展開
・教育者と地域社会の教育力向上のために、人間教育実践報告大会、教育フォーラム等を開催
・各地で家庭教育セミナーや家庭教育懇談会等を開催して、家庭教育の向上に貢献
�辺地や離島などへの図書贈呈を推進
�世界市民の育成を目指す創価大学、アメリカ創価大学、創価学園を支援
�創価教育に関する国際学術交流を支援
�世界各地の学術機関に設置されている池田思想研究機関と連携
�教育の振興を通して青少年の健全な育成を図る牧口記念教育基金会の活動を支援
�平和、人権、SDGs、人道等に関する展示やワークショップなどの教育ツールを通し、世界市民教育を展開
�平和教育の学習教材を、SOKAチャンネルVOD等を通じて提供