対話を尊ぶ文化には
限りない発展がある。
「相手から学ぼう」
との謙虚な姿勢で
心通う語らいを!
上野殿後家尼御返事 P1504
『夫れ浄土と云うも地獄と云うも外には候はずただ我等がむねの間にあり、これをさとるを仏といふこれにまよふを凡夫と云う』
【通解】
およそ、浄土といっても、地獄といっても、それはどこか他のところにあるものではありません。ただ私たちの胸の間(生命の中)にあるのです。
これをさとった者を仏といい、これに迷うのを凡夫というのです。
名字の言 「ラッセル=アインシュタイン宣言」が生まれた"いきさつ" 2020年11月3日
哲学者ラッセルはかつて、英国の番組で、「人類の危機」と題して核兵器の脅威を語った。反響の大きさを感じた彼は、この「人類の危機」を基にした声明の発表を考案。賛同の署名を科学者に呼び掛けた▼彼がアインシュタイン博士から、声明に同意する書簡を受け取ったのは、博士が亡くなった直後のこと。20世紀最大の物理学者が生涯の最後に行った仕事の一つが、核兵器と戦争の根絶を訴えた声明に賛同する手紙を書くことだった▼声明は「ラッセル=アインシュタイン宣言」の名で知られる。発表に至るまでに、ラッセルはロシア・アカデミーの会員とも書簡を交わした。宣言は政治体制を超えて、多くの科学者と粘り強く対話を重ねたことで生まれた(『ラッセル自叙伝�』理想社)▼署名者の一人であるロートブラット博士は、池田先生との対談で、「連帯すれば、世界を変えていける」と強調した。明年1月の発効が決まった核兵器禁止条約も、採択への道を開く大きな力となったのは、被爆者やICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)をはじめとする「市民の連帯」である▼対話を通して、平和建設の「行動の連帯」を幾重にも広げたい。それは、核兵器廃絶に生涯をささげた先人たちの苦闘に報いる、私たちの責務でもある。(芯)
寸鉄 2020年11月3日
「足は経なり」御聖訓。弾む心で同志のもとへ!会って語れば喜びは倍加
創価文化の日。人間主義の花咲かせる文化・教育・国際本部の友に福徳薫れ
会合での話は要点を絞り明快に。入念な準備と深き祈りで。試練の今こそ
ボランティア活動は心身に好影響と。利他の心で走る学会活動こそ無上道
有名企業騙る模倣サイトの問題急増。不自然な安さ等に注意。甘い話は罠
☆心に御書を 第84回 何があっても恐れなく!
〈御文〉
『さいはいは愛染の如く福は毘沙門の如くなるべし、いかなる処にて遊びたはぶるとも・つつがあるべからず遊行して畏れ無きこと師子王の如くなるべし』(経王殿御返事、1124ページ)
〈通解〉
幸せは愛染明王のように、福徳は毘沙門天のように備わっていくだろう。どのようなところに遊び戯れていても、災難のあるはずがない。悠々と自在に振る舞って恐れのないことは、師子王のようであろう。
◇池田先生が贈る指針
幼子の病と闘う一家への御聖訓である。勇気の信心があれば、病魔にも断じて負けない。禍も幸いに転じられると励ましてくださっている。 何があっても、師子王が遊行するごとく「衆生所遊楽」の大境涯を開きゆける信仰だ。その極意が題目の師子吼である。
恐れなき「師子王の心」で、創価家族は悠然と共進!
☆大学校生とナットクTALK テーマ:会合への参加
男子部大学校生からの質問に答える連載「大学校生とナットクTALK」。今回のテーマは「会合への参加」。大学校の会合を行うことになり、中村区男子部大学校団長はメンバーに電話で連絡します。
登場人物
中村区男子部大学校団長 20歳の時に入会。情熱に燃える新進気鋭のリーダー。33歳。
野沢ニュー・リーダー 社会人5年目の27歳。10月から部署異動になり、慣れない仕事に奮闘中。
Q「勝ち取る」という意味は?
Aその挑戦に自身の成長がある
中村区男子部大学校団長 野沢君、新しい部署に異動したばかりで大変だと思うけど、来週、大学校の定例会は参加できそうかな?
野沢ニュー・リーダー 定時に仕事が終われば、大丈夫なんですが……。また当日、連絡します。
中村 ありがとう。野沢君が会合参加を勝ち取れるよう、真剣に祈っていくよ。
野沢 「勝ち取る」ですか……? 時々、先輩たちも「参加を勝ち取った」って言いますけど、どういう意味なんでしょうか。
中村 確かに気になるよね。こんなところにも「勝つ」っていう言葉が入るなんて(笑い)。僕も入会した頃、不思議に思ったよ。会合はできるなら参加したいけど、疲れてる時も、忙しい時もあるからね。
野沢 そうです。僕が、もっと頑張れればいいんでしょうけど。
中村 その思いが、とても素晴らしいよ。そして野沢君が言ったことが、そのまま答えでもある。「疲れた」「忙しい」という自分自身の後ろ向きな心を乗り越える。その結果として、会合参加を「勝ち取る」ことができる。
野沢 疲れはともかく、忙しさはどう挑戦したら……。
中村 池田先生は小説『新・人間革命』に、こう書かれているよ。「多忙ななかで、いかに時間をつくりだすかが既に戦いなんです。少しでも早く、見事に仕事を仕上げて活動に出ようと、必死に努力することから、仏道修行は始まっています。自分の生命が鍛えられているんです」
野沢 確かに戦いですね。僕に勝てるかな……。
中村 不安に思う必要はないよ。先生は小説『新・人間革命』の中で、会合開始時間を過ぎても会場に向かう青年の熱意を、こうたたえている。「大切なのは、その心である。たとえ、会合は始まっていても、一分でも、一秒でも早く、会場に到着し、少しでも多くのものを吸収しようという一念が、人を成長させるのである」
野沢 結果はどうあれ、「集おう」という心が大切なんですね。
中村 うまくいくことも、いかないこともある。でも挑戦した分、必ず成長している。心は目に見えないけど、行動に表れる。職場でも私生活でも、その真剣な一念が行動に表れて、信頼を築けるんだ。
野沢 「時間があれば」っていう姿勢ではなく、「時間をつくる」挑戦をしたかどうか、ですね。
中村 そう。御書には「極楽百年の修行は穢土の一日の功徳に及ばず」(329ページ)とある。現実社会で信心を磨く努力の功徳は大きい。一緒に挑戦していこう!