さあ 創立100周年へ
"勝負の十年"の開幕だ!
世界の友と心合わせ
「立正安国」の旗高く
人間共和の道を開こう!
法蓮抄 P1051
『悪王あつて法華経を失わば身命をほろぼすとも随うべからず』
【通解】
悪王がいて法華経を滅ぼそうとするときは命を捨てても従ってはならない。
☆きょう栄光の学会創立90周年 池田先生が全同志に和歌
きょう11月18日、創価学会は栄光の創立90周年を迎えた。
池田大作先生は全世界の同志に心から感謝し、記念の和歌を詠み贈った。
初代会長・牧口常三郎先生と第2代会長・戸田城聖先生が、師弟して著した『創価教育学体系』第1巻が発刊されたのは、1930年(昭和5年)11月18日のこと。後に、この日が学会の「創立記念日」となった。
44年(同19年)の同じ11月18日、牧口先生は獄中闘争を貫き殉教。生きて出獄し、広宣流布へ立ち上がった戸田先生の遺志を継いだ第3代会長・池田先生の間断なき平和行動によって、太陽の仏法は今、192カ国・地域へと広がる。
◇人類の宿命転換へ誓願の船出
さあ、創価の師弟に連なる誇りと喜びを胸に、100周年の峰へ! 人類の宿命転換を目指して、新たな誓願の船出を!
アルゼンチンの人権活動家でノーベル平和賞受賞者のアドルフォ・ペレス=エスキベル博士から寄せられた祝福の声(上)((下)は後日掲載)と共に、学会の90年の軌跡を特集する。
<全同志に和歌>
師弟して
仏勅果たせり
全世界
無限の希望は
創価と共に
太陽の
励ましの声
より深く
蘇生の響きを
平和の光を
元初より
地涌の歓喜の
若師子よ
大悪を大善へと
勝って舞いゆけ
名字の言 「報恩」の誓い新たに 2020年11月18日
「言語に絶する歓喜を以て殆ど六十年の生活法を一新するに至った」。初代会長・牧口先生の入信は、57歳の時。仏法を語り広げる中で"新しい親友は百名にも上った"と、多くの出会いがあったことを喜んだ▼第2代会長・戸田先生は同じ57歳の時、夕張炭労事件や大阪事件など、学会を襲う障魔の嵐と戦った。その中で世界平和を展望し、「原水爆禁止宣言」を発表。さらに、生涯の願業である75万世帯の弘教を達成した▼今月の本部幹部会で「大心」の書が紹介された。第3代会長・池田先生が殉教の先師を偲び、筆を執ったのも57歳の時だった。この年、先生は恩師の享年が58歳だったことに思いを巡らせた。小説『新・人間革命』第30巻<下>「誓願」の章に、「師の分までも、生きて生きて生き抜いて、世界広宣流布の永遠の基盤をつくらねばならない!」と、その時の真情が記されている▼池田先生の行動を貫くもの——それは、先師・恩師への「報恩」である。恩を知り、恩を報じることに、人間としての最も崇高な生き方がある。「報恩」こそ「大きな心」の表れにほかならない▼三代会長の不惜身命の闘争によって、私たちは信心の偉大さを知ることができた。報恩の誓い新たに、学会創立90周年の「11・18」から出発したい。(芯)
寸鉄 2020年11月18日
師弟の絆で学会は今日の発展遂げた—博士。師と共に!創立の日に心新た
広布には新しい熱と力が必要—恩師。人材は必ずいる!励ましを幾重にも
専門部の日。皆様の前進こそ仏法即社会の模範。一騎当千の志で勝利更に
例年の流感の流行時期。予防の要はマスク着用と手洗い。励行を引き続き
経営者が社員に求む事—1位は周囲との協力と。青年よ学会活動で錬磨を
〈社説〉 2020・11・18 創立100周年への出発
◇人間革命の宗教を時代は待望
創価学会は創立90周年を迎え、創立100周年の2030年へ船出した。池田先生が"人間革命の勝利の実証と、人類の宿命転換を成し遂げていくべき勝負の時"と定義した10年の幕開けである。
2030年には、どんな未来が待ち受けるのか。「これまでの10年」と同様、いやそれ以上に「これからの10年」は、世界も、私たちの日常生活も、変化の連続となる——日々刷新を続ける科学とテクノロジーの視点からは、こう予測される。
とりわけ、その変化が基本的な人生の在り方にまで及ぶというのだ。
世界的な話題作『LIFE SHIFT』(池村千秋訳、東洋経済新報社)は、2007年に生まれた子の半数が、多くの国で100歳以上(日本は107歳)まで生きるとの推計をもとに、「100年時代の人生戦略」を示した。
また先ごろ邦訳が出た『LIFESPAN』(同社)は、こうした推計さえ控えめであると主張。老化は自然の摂理ではなく克服可能な「疾患」であり、誰もが今の50歳並みの活動レベルで100歳を迎えられるようになる、とまで論じた。
戦争や飢餓、疫病など、人間を不条理な死に追いやる問題は依然、深刻だが、社会の急速な変化という挑戦に対し、長い生をいかにより良く生きるかという応戦が不可欠な時代が来ている。
「まわりのみんなと同じ行動を取るだけでうまくいく時代は終わった」(『LIFE SHIFT』)のである。
死が遠のく時代の到来を見て「宗教の危機」と言う論者もいる。
だが、生老病死という本源的苦悩は、科学の進歩だけで解決できるものではない。増大する変化と選択の機会に不安を募らせる個人に対して、絶えざる自己変革を促し、その変革の基軸となる人間理解を指し示す宗教は、むしろ時代の要請であろう。
ここに、世界の識者が創価の運動に注目する理由がある。
日蓮仏法は、万人に等しく「仏」という尊極の生命が具わり、それを開くことで人生も社会も変革できると説く。
そしてその法理を「人間革命の哲学」として現代によみがえらせ、事実の上で、差異を超えた民衆の連帯を世界に築いたのが、創価学会である。
米国・デューイ協会のガリソン元会長は語る。「相手の生命の可能性を信じて関わり続ける——この希望のヒューマニズムを、世界の隅々に広げ、苦しむ人々の人生にもたらしたのが、創価学会の90年の歴史であった」(本紙11月14日付)
池田先生は展望した。
「仏法を根幹とした『人間革命』の哲学は、『第三の千年』のスタートを切った人類の新しき道標となろう」と。
希望の未来へ、「永遠の師弟旅」を決意も新たに始めよう。
☆池田華陽会御書30編に学ぶ 諸法実相抄(上) 2020年11月14日
◇"今いる場所"で幸福開く
今月から2回にわたり、「諸法実相抄」を学びます。
池田先生はつづられました。
「私たちは、地涌の自覚によって、師匠と不二の誓願に立つことができます。同志とも異体同心の連帯を築いていくことができます。自身の境涯を開く人間革命の真髄は、『我、地涌の菩薩なり』との深き使命の決意、そして地涌共戦の行動から始まるのです」
広宣流布を誓願し、躍り出る「地涌の菩薩」の誉れの使命を学び、学会創立100周年の2030年へ出発していきましょう。(拝読範囲は御書1358ページ冒頭〜1360ページ8行目「是なり」です)
◇本抄について
本抄は、文永10年(1273年)5月、日蓮大聖人が流罪地の佐渡で認められ、最蓮房に与えられたとされるお手紙です。
最蓮房は、大聖人と同時期に佐渡に流罪されていた人物で、もとは天台宗の学僧でしたが、大聖人と出会って弟子になりました。
本抄は、最蓮房が大聖人に、法華経方便品第2に説かれる「諸法実相」についてお尋ねしたことに対する御返事とされています。
大聖人は、本抄で「諸法実相」の意義を述べられ、この法理に照らし、一切衆生の生命が本来、妙法蓮華経の当体であることを明かされます。
また、大聖人と同じ心で広布に進む人は「地涌の菩薩」であり、滅後弘通の使命を果たす"地涌の実践"によって末法の広宣流布は疑いないとの大確信を示されます。
◇御文
『いかにも今度・信心をいたして法華経の行者にてとをり、日蓮が一門となりとをし給うべし、日蓮と同意ならば地涌の菩薩たらんか、地涌の菩薩にさだまりなば釈尊久遠の弟子たる事あに疑はんや、経に云く「我久遠より来かた是等の衆を教化す」とは是なり』(御書1360ページ6行目〜8行目)
◇通解
なんとしても、この人生で、信心に励み、法華経の行者として生き抜き、日蓮の一門となり通していきなさい。日蓮と同じ心であるならば、地涌の菩薩でしょう。
地涌の菩薩であると定まったならば、釈尊の久遠の弟子であることは疑う余地がありません。経文に「私(=釈尊)は遠い昔から、これらの者たち(=地涌の菩薩)を教化してきた」(従地涌出品第15)と説かれているのはこのことです。
◇[解説]信心に励み「地涌の生命」を涌出
法華経に示される「諸法実相」とは——最蓮房の求道の質問に、大聖人は本抄で「あらゆる事象(諸法)の本質(実相)が妙法蓮華経である」との、仏の甚深の智慧によって悟った真実を明かされます。
南無妙法蓮華経の題目は、全宇宙とわが生命を貫く根本の法則です。無限の生命力を湧き立たせ、福徳を生み、全ての人を成仏させゆく幸福の源泉が、妙法です。
大聖人は本抄で、この偉大な妙法に巡り合ったことが、いかに深い「使命」であるかを教えられています。
本抄の御執筆当時、大聖人は佐渡流罪という最大の苦難の中におられました。
そうした状況の中、掲げた御文で大聖人は、いかなる困難があっても信心を貫き、「法華経の行者」として、また「日蓮の一門」として生き抜くよう、弟子に呼び掛けられます。
そして、大聖人と同じ心で広布に尽くす人は、法華経に説かれる「地涌の菩薩」であると明かされました。
法華経では、全宇宙から数え切れない菩薩が集まり、釈尊の滅後、悪世の娑婆世界(迷いと苦難に満ちた、私たちの住む現実世界)で、妙法を弘めると決意を述べます。
ところが釈尊は、その決意を制止し、"この娑婆世界に直弟子である無数の菩薩がいる。彼らが弘めるからだ"と、理由を語ります。
するとその瞬間、大地を破り、無数の、立派な姿をした「地涌の菩薩」が出現します。釈尊は"彼らは私が久遠の昔から教化してきた弟子である"と明かし、最も困難な末法の娑婆世界の広宣流布を、この地涌の菩薩に託したのです。
ゆえに、大聖人は続く御文で、地涌の菩薩であると定まったなら釈尊の久遠の弟子であることも疑いないと述べられました。
地涌の菩薩は、悪世末法の広布を誓願し、大地を破って躍り出ました。この出来事を私たちの信心の上で拝すれば、苦悩に満ちた現実の中で、自分自身の生命の大地に、久遠より師に鍛え抜かれてきた「地涌の生命」を涌出させることであるとも言えるでしょう。
すなわち、実践で言えば、今いる場所で妙法を唱え抜き、自身の人間革命から自他共の幸福を勝ち開いていくこと——それこそが、地涌の菩薩の誓願であり、誇り高き使命なのです。((下)は12月12日付に掲載予定)
◇池田先生の指針から
大聖人は、あらゆる大難を乗り越え、末法広宣流布を担う「地涌の菩薩」について、「よくよく心を鍛えられた菩薩なのであろう」(御書1186ページ、通解)と述べられている。
苦難に負けないこと、屈しないこと、そして乗り越えること——それは言い換えれば、本来、鍛え抜かれた偉大な生命を持っているということなのである。
地涌の生命の底力が、どれほど深く、どれほど強く、どれほど大きいか。(中略)
眼を開いて見れば、皆が大聖人に直結する、尊貴な地涌の菩薩なのである。(『随筆 希望の大道』)
◇ ◆ ◇
創価学会の「創立の心」——それは、この「地涌の菩薩」の誉れ高き使命と力を自覚することなのである。
自分を卑下したり、人を羨んだりする必要など、まったくない。
わが生命の奥底には、尊貴なる地涌の生命が脈動しているのである。深き誓願の祈りと、勇敢な行動で、その清らかで力強い生命力を「涌出」させていくことだ。「この世で果たさん使命あり」である。(2006・11・22付、創立記念日最高協議会でのスピーチ)
研さんのために
○…『勝利の経典「御書」に学ぶ』第17巻(聖教新聞社)
〇…2020年6月号「大白蓮華」掲載の「世界を照らす 太陽の仏法」